銀時と獅子村の戦いは続いていた。
獅子村「やるねえアンタ...元攘夷志士ってところか?」
銀時「そう言うお前は元ヤンだろ?若い時に髪の毛痛めつけちゃダメだぞ」
獅子村「天然パーマに言われたくねえんだよコノヤローチクショー!!」
銀時「傷付くなぁ...好きでくるくる回ってる訳じゃないんですけどぉ」
獅子村「次は必ず仕留める...覚悟!!」
銀時「志村ぁ、後ろ後ろ」
獅子村「拙者は、志村ではない!」
獅子村の後ろから自転車に乗った警官が現れた。
警官「こらーっ!廃刀令のご時世に何をやっとる!?」
獅子村「え!?いやぁ、あの~その~...」
獅子村が返答に困っていると、銀時の投げた蜜柑が彼の持つ刀に刺さる。
二人「ん?」
銀時「ナイスキャッチ」
警官「何だ、余興の練習か...」
獅子村「ははは、いやぁそうなんですよ。なぁおい、あ!?...いない......」
なんとかごまかせた獅子村が振り返ると、銀時はもうどこかへ行っていた。
所変わって、ここは新八達がカトケンを鍛えていた川原。強くなるのを諦めて帰ってしまったカトケンを思い、神楽とさっちゃんは座り込み、新八は木に吊されていた。どうして吊されているのかは前編を参照してください。そんな彼等の元に一人の男がやって来る。
銀時「おいおい、青春ですか?夕日に向かって駆け出したいのを抑えるのでいっぱいいっぱいかコノヤロー」
新八「銀さん」
さっちゃん「銀さん、ごめんなさい」
神楽「カトケン帰っちゃった...」
銀時「カトケン?...ああ、依頼人のことか」
新八「ていうか早く解いてくださいよ」
銀時「つーか、真白はどうした?」
神楽「カトケンが帰ったら、真白姉もどっか行ったアル」
銀時「ま、そんなもんだろ?タダ働きはいつものこったい。いちいち気にしてたら、きりねえよ」
三人「!?」
銀時「俺ぁ、はなっからダメっぽいと思ってたんだよホント...それに、
新八「銀さん!!」
そして銀時は一人、どこかへ行くのだった。
その夜、ここは新八の自宅。新八は机に突っ伏して、神楽は炊飯器からしゃもじで白米を食べていた。
新八「たく...銀さんはともかく、真白さんまであんなに薄情者だったとは思わなかったよ」
神楽「いつものことアル。去る者は追わず、来る者も放っとく」
新八「ていうか神楽ちゃん、何でうちにいんの?何でうちのお米食べてんの?」
神楽「となりの晩ご飯」
新八「となりじゃねえよ!!」
そこに一人の女性が入ってくる。
お妙「二人がそんなことでどうするの?」
新八「姉上...」
ナレーター『お
お妙「あなた達が信じてあげないで、誰が銀さんと真白さんを信じてあげられるの?」
近藤「いや、
口を挟んだのはいつの間にか机の下にいた近藤だった。
お妙「ろくでなしはお前だ!このストーカー野郎!!」
近藤「あああぁぁぁーーーっ!!!」
お妙は近藤の顔面を何度も踏み荒らす。彼はお妙に惚れており、こんなストーカー行為にまでおよんでいるが、詳しくは数話後で。
神楽「まだストーキング続いてるアルか?」
新八「うん...説明するのも面倒なくらいにね...はぁ、銀さん達今頃何してんのかな?」
場所が変わってここはとある居酒屋。カトケンはそこのカウンターで一人で酒を呑んでいた。そこに彼を挟むように二人の男女が座る。
銀時「食うか?」
銀時がすすめたのは、ごはんの上に大量の小豆がかかった丼だった。
カトケン「な、何ですかソレ!?」
銀時「小豆てんこ盛り、
カトケン「け、結構です...」
真白「じゃあこっちはどう?」
真白が出したのは、ごはんの上にホイップクリームが渦状にかかった丼だ。
カトケン「こ、こっちは何ですか!?」
真白「ホイップクリームた~っぷり、
カトケン「け、結構です...」
そして二人は酒を呑みながらカトケンに語り出す。
銀時「酒はいいなぁ。嫌なことを一時忘れさせてくれる...」
カトケン「あ!?...」
真白「けど明日になれば嫌でも思い出す。そしてそれは昨日よりも、もっとつらくなってるんじゃないの?」
銀時「逃げても逃げ切れるもんじゃねえ...特に、本当に忘れたい事からはな」
カトケン「......言い訳がしたかったのかもしれません」
真白「言い訳?」
カトケン「言いましたよね?...会社をクビになり家を取られ、家族が出ていったって」
カトケンはこれまでに自分に起こったことを話し出す。
カトケン「それまで私は、とある会社の営業職をやっていました。家族のために働いて働いて、ようやくマイホームを手に入れました。幸せでした。これからも家族のためならがんばれる、そう思っていたのですが...訳が分かりませんでした。特に何をしたわけでもないのにいきなり会社をクビになり、やけになって酔い潰れたのを狙って無断でアイツらは契約書に判を押したんです...勝手に判を押した契約書を掲げて、「家から出ていけ!」と地上げ屋達が押し寄せて、地上げ屋の嫌がらせにとうとう耐えられなくなって妻は子どもを連れて出ていきました」
銀時、真白「「......」」
カトケン「毎週事件が起こると言いましたよね...先週何が起こったと思いますか?」
銀時「さあな...」
真白「続きは依頼が完了してからって、アンタが止めたんでしょ?」
カトケンが懐から取り出したのは一枚の紙だった。
銀時「手紙?」
カトケン「ええ...立ち退き寸前にね、娘が手紙をくれたんです」
『お父さん
わたし、はやくおうちにかえりたい
ちゃこ』
カトケン「それまでは全てを諦めていたんですけど、この手紙を読んで少し抗ってみたくなったのかもしれません...馬鹿みたいですよね。家さえ取り戻せばまた家族が元に戻るんじゃないかって勝手に思い込んで...でも、もう分かりました。やっぱり私はダメな奴です。私みたいのが」
銀時「行くぜぇ」
カトケン「あ、あのぉ」
店主「ありあとやした~」
席を立つ銀時と真白を追おうとカトケンも席を立つが、居酒屋の店主に止められる。
店主「お客さん...お勘定」
カトケン「あ...」
どうやら銀時達は金を持ってなかったらしく、カトケンは三人分を支払わされた。三人ともあまり飲み食いしなかった為、支払い額が少なかったのがせめてもの救いだった。
カトケン「あの~、すみません私無職なものでして、せめて割り勘に...」
銀時「さあ行くぞカトケン」
カトケン「え?行くって...」
銀時「え、何?契約書取り戻さなくていいの?」
カトケン「そ、それじゃあ」
銀時「俺ぁ万事屋だ...何でもやって、う~...」
銀時が格好いいことを言おうとするが、突然気持ち悪くなり
銀時「うえぇぇ~......」
路地裏で吐き出した。そんな彼の背中を真白はやれやれといった感じでさする。
銀時「気持ち悪ぃ...殴り込み、明日でいい?」
カトケン「え?」
ゴゴゴゴ
銀時「あれ?やっぱ呑みすぎた?...頭がグラグラ揺れてるよ~」
カトケン「違いますよ、これは地震...ですかね?」
またも起こった小さな地震はすぐにおさまったが、銀時の吐き気は決壊寸前だった。
銀時「やべ...もう限界...げええぇぇ~」
カトケン「な、なんか私も...もらいゲロ、おええぇぇ~」
銀時「いや、そんなお裾分けはいいから...って言った先からおええぇぇ~」
真白「はぁ...アンタ等ねえ...」
二人して吐くその様子に真白は呆れつつも、二人を介抱し万事屋銀ちゃんへと連れて帰った。
次の日、銀時は新八達を連れてカトケンの家の契約書を取り戻そうとドリフト星の大使館へと向かっていた。銀時はといえば昨夜の二日酔いがまだ続いているのか、顔色が悪いままサイドカー付きの原付を押していた。
銀時「あ~...頭痛ぇ、完璧に二日酔いだなぁこりゃあ...水飲みてぇ...」
新八「さすが銀さん!こうなるんじゃないかと思ってたんですよ」
神楽「何言ってるアルか!!銀ちゃんや真白姉のこと薄情者とか言ってたくせに」
新八「そう言う神楽ちゃんだって、来る者も放っとくとか言ったじゃんか!!」
神楽「あれは、銀ちゃんのことアル!真白姉は放っとかないって信じてたもんね!!」
新八と神楽がケンカを始めると、真白は二人の間に立ち肩に手を置いてケンカを止める。
真白「は~いはい、ケンカしない。二人とも信じてくれてありがとね」
銀時「うるせえ...あんまり大声出すんじゃねえよ。頭に響くじゃねえか...ていうか真白、お前何でそんな元気なんだよ...俺と同じぐらい呑んでただろ?」
真白「アンタとは出来が違うの」
銀時「はぁ...双子のはずなのに、何でここは違うのかね...」
そうこうしている間に一同は目的地であるドリフト星大使館に到着した。
銀時「おお...ここだここだ」
新八「カトケンさんの契約書を取り戻すんですよね?」
神楽「どうやって忍び込むアルか?」
銀時「あ?...忍び込むんじゃねえよ。殴り込むんだよ」
真白「殴り込みってのは、正面から堂々と入っていくもんなの」
銀時と真白は腰に差していた木刀を肩に置く。
新八「ちょっと、銀さん?真白さん?」
銀時、真白「「ごめ~んく~ださ~い!!!」」
二人は閉じられていた大使館の門扉を蹴り飛ばした。
新八「ちょっと...」
神楽「文太!?もしかして文太気取り?」
銀時「お~い、誰かいませんか~?」
真白「殴り込みっすよ~、今出てくりゃあ痛い目見ないで済むよ~」
新八「わざわざ呼び出さなくったって...」
カトケン「おかしいですね?人の気配がしませんけど...」
一同は大使館の中に入るが、中には誰もおらず、やがて広い部屋に辿り着く。中央のテーブルには豪勢な料理が置かれていた。
一同「ん?...」
新八「まだ温かい...ついさっきまで人がいたってことですよ」
銀時「ああ、そうだな...熱々だなぁ」
神楽「この肉ホントに肉アルか?やわらかすぎるアルよ」
銀時、神楽、真白、定春は特に怪しむこともなくテーブルに置かれた料理を食べていた。
新八「っておーい!何食ってんだよ!!?」
銀時「いやぁ、食べ物を粗末にしたらマズいだろ?」
真白「マズイと言っても、この料理は不味くないけどね」
神楽「残り物には福があるアル」
新八「意地汚いんだよ!!毒でも入ってたらどうすんだよ!!!」
獅子村「大丈夫だ、毒は入ってねえ」
一同「ん?」
どこからか声が聞こえると、一同の上から檻が降ってきて閉じ込められてしまった。罠を作動させたのは獅子村で、その部屋にカリヤ、プー、下元の三人が入ってくる。
カリヤ「そいつらか?我らのことを嗅ぎ回っているネズミというは」
獅子村「はいカリヤ様」
プー「!?...オメエ加藤じゃねえか、何してんだコラァ」
カトケン「え?いやぁ...」
真白「ていうかアンタ等さあ...今時こんなベタな罠仕掛けて、恥ずかしくないの?」
下元「そのベタな罠に今時はまってるお前等は恥ずかしくねえの?」
神楽「私はもうちょっと濃いめの味付けでもOKアルよ」
プー「人の話聞けよ!!」
新八「おい、お前達!!カトケンさんの契約書を返せ!!!」
カリヤ達「え?」
プー「何ソレ?そんなもんの為にわざわざ乗り込んできたの?」
新八「だ、だからどうした!?」
カリヤ達「ハハハハハッ」
カリヤ「獅子村の心配性が事を大きくしたようだな」
獅子村「恐れ入ります」
カリヤ「行くぞ、時間がない」
獅子村「しかし、こやつらは?」
カリヤ「捨てておけ」
プー「おい加藤、安心しろよ。もうすぐ家だなんだって言ってられなくなっからよ」
下元「まあ、どうせお前達はここでぺしゃんこだけどなぁ」
そう言い残してカリヤ達四人は部屋を出た。
銀時達「ぺしゃんこ?」
定春「わん」
大使館の庭に停めてあった小型の飛行機にカリヤ達は乗り込む。
カリヤ「次、行ってみよう!!」
獅子村「だっふんだぁ!!」
そして飛行機はどこかへと飛び立った。
カリヤ「よく見ておけよ...江戸の景色もこれが見納めだ」
新八はなんとか檻を開けようとするが、びくともしない。
新八「ふ~~~ん!!!...ダメだ...銀さん達も協力してくださいよ」
呼ばれた銀時達はまだ食事中だった。
銀時「おい、神楽!お前なんとかしろって!!夜兎族なんだろ?」
神楽「その手には乗らないネ。全部食べるまでテコでも動かないアルよ」
真白「こんなご馳走次はいつ食べれるか分からないんだから、今のうちに食べとけ」
新八「まったく...ん!?」
新八がその様子に呆れていると檻の外に白いペンギンのような生物を見つける。
新八「エリザベスさん!?どうしてここに」
銀時「お!?ということはヅラも一緒か」
銀時がそう言うと、エリザベスの後ろから桂が現れる。
桂「ヅラじゃない桂だ。お前達が派手にやっている隙にこちらも裏から忍び込ませてもらった。金庫を調べたらあるものが出てきた」
銀時「何!?あったの?カトケンの契約書」
銀時と真白は食べるのを止め、桂に近づく。
桂「そんなものは知らん。しかし、これを見ろ」
桂は見つけた書類を銀時に渡すが
銀時「あ、ダメかも...細かい字弱いんだよねぇ俺」
桂「その書類どう読む?銀時」
銀時「皆目見当もつかねえな」
桂「ならば教えよう。奴等は江戸を崩壊させようとしているのだ」
4人「え!!?」
神楽「江戸で
新八「
桂「はぁ...かいつまんで説明するとだな...奴等は、「地震のツボ」とでも言うポイントを探し出し、それを
カトケン「そ、そんなぁ...」
銀時「まるで、アニメの悪の組織みたいだな」
新八「でも、一体何でそんなことを?」
桂「カリヤと連んでいた奴等は地上げ屋だ。家を無くし途方にくれた人々から、安く土地を買い叩くつもりなのだ」
銀時「狙いは旧市街か」
桂「
新八「マズいですよ。このままじゃ江戸が」
真白「かといって、そのツボってのが何処だか分からないと...小太郎、そのへんは何か掴んでないの?」
桂「いや、さすがにそこまでは...」
新八「どうするんですか!?今から江戸中駆け回って、地上げ屋の居場所を探してる時間なんてないですよ!?」
すると銀時と真白は何かに気付く。
銀時、真白「「!!?」」
銀時「神楽!もう食っただろ?とっとと檻ぶっ壊せ!!」
神楽「ハイヨ!!」
食事を終えた神楽は自身の武器である傘を構える。
神楽「ホアァーーチョーー!!!」
そして一撃で檻を破壊した。
新八「ていうか出られるなら早くして!!!」
真白「カトケン!!」
カトケン「あ、はい!!」
真白「アンタの家、どこ?」
銀時達はカトケンの家へと向かう。銀時の運転する原付の後ろには新八が乗り、原付に付いているサイドカーには真白が乗る。そして神楽とカトケンは定春に乗っていた。
桂「おい銀時!真白!どこへ行く!?お前等だけでは危険だぞ!!」
銀時「それでも行かなきゃならねえ理由があんだよ。じゃあなヅラ!!」
桂「ヅラじゃない桂だ!!!」
新八「銀さん、何がどうなってるんですか?」
銀時「要するに奴等の目的は、江戸を更地にして、まとめて地上げするって寸法だろ?」
新八「そうですけど...」
真白「だったら何で、カトケンの家わざわざ先に地上げすんの?」
新八「それは...あ!?そうか、「地震のツボ」ってことですか」
真白「そういうこと」
新八「じゃあクビになったり、土地を騙し取られたりっていうのも」
銀時「全部奴等が仕組んだんだろ」
新八「ひどい...」
銀時「とにかく飛ばすぞ」
新八「はい!!」
すると後ろを走っていた定春が原付に並ぶ。
カトケン「あの~ちょっと」
銀時「何だ?言いたいことがあんなら今のうちに言っとけ」
新八「そうですよ、一刻を争うんですから」
真白「もしかして道が違うとかベタなことじゃないでしょうね」
カトケン「そうです。道間違ってますよ...」
3人「なんですとーーーっ!!?」
あまりにもベタなネタに銀時達の乗る原付が急ブレーキによりずっこけた。
一方、大使館から飛び立ったカリヤ達はある一軒家に着陸していた。そここそ地上げ屋に奪われたカトケンの家だ。その地下には巨大な機械が設置されていた。
カリヤ「これこそ、我がドリフト星の科学力をもって作られた「地震発生マスィ~ン」」
プー「そして、カリヤ様の野望を叶える夢の
下元「我らの時代がやって来るのです」
カリヤ「ふん、始めろ」
下元「はっ!」
カリヤの命令で機械を操作する下元。そしてマシーンの下から地面に向けてビームが撃たれる。
下元「削岩ビーム照射!!目標ポイント到達まであと10分!!」
カリヤ「ハハハ!行け、我らの野望と共に」
手下「くせ者だーーーっ!!」
カリヤ「何!?」
プー、下元「「!?」」
加藤家の玄関先に真選組が来た。
近藤「ご用改めである!!」
土方「真選組だ!神妙にしろ!!」
獅子村「ふん!幕府の犬が...」
獅子村は仕込み杖から刀を出し構える。
近藤「ほう...真選組と知って歯向かうか。面白い」
真選組も刀を抜く。
近藤「近藤勲!参る!!」
土方「土方十四郎!参る!!」
沖田「沖田総悟!参る!!」
近藤「続けーーーっ!!!」
真選組が突入しようとしたその時、カリヤとプーが玄関から出てくる。
カリヤ「そこまでだ!!」
近藤「何言ってやがる!そこまでなのはお前等の方だろうが!!」
カリヤ「何を勘違いしておる?ここはドリフト星の所有地であるぞよ」
プー「この家に一歩でも踏み込んでみろ。国際問題になんぞ」
土方「チッ...治外法権ってやつか」
近藤「クソー...で、治外法権って何だ?」
土方「......」
プー「どうしても家ん中に入りたければ、正式な手続きを踏んでもらおうか?」
カリヤ「フフフフ、ハーッハッハッハッ」
近藤、土方「「くっ...」」
すると沖田は何故かバズーカを構える。
土方「って総悟、何やってんだ?」
沖田「そりゃあつまり、この家が無くなっちまえば中に入れるってことでしょ?」
土方「一休さんか?お前は!?」
獅子村「ふん、分かったらさっさと出ていってもらおうか?」
真選組が手をこまねいていると、家の門から一台の原付と一匹の大きな犬が入ってきた。
銀時「
近藤「あれは!?」
土方「万事屋!?」
獅子村「ふん...来たか」
銀時「後は任せな!!」
真白「万事屋銀ちゃんが、万事解決してやるよ!!」
銀時と真白は原付から飛び下り、腰に差していた木刀を抜いて戦う。新八と神楽もそれぞれ敵と戦っていた。
山崎「成る程!旦那だったらやり放題だ!!」
プー「カリヤ様、早く中へ」
カリヤ「ふん...」
銀時「待て!!」
家の中に入るカリヤを追おうとする銀時だが、彼の前に獅子村が立ち塞がる。
獅子村「お前とは決着を付けたかった」
銀時「へっ...ライバルぶってんじゃねえよ、余興の練習君」
地下ではカリヤ達の計画が進んでいた。
下元「目標到達まであと5分」
カリヤ「よし!!震源ポイントアプローチと同時に離脱だ!!」
下元「はっ!!」
カリヤ「マスィ~ン浮上!!」
カリヤの号令によりマシーンは地上へと動き出す。地上にはその影響による震動が起こっていた。
神楽「地震!?」
新八「まさか、もう!?」
加藤家の下から家をぶち破って「地震発生マスィ~ン」が姿を現す。
新八「何!?このいきなり世界観ぶち壊すようなメカは!!?」
神楽「初回だからって調子に乗ってるアルよ!!」
真白「これが小太郎の言ってた
カリヤ「フフフフ、ハハハハ...ご苦労だったな、だが間もなく我々の計画は遂行される」
新八「このままじゃ江戸の街が」
真白「止めないと」
マシーンを止めようとする新八達の前に敵が立ちはだかる。
銀時「新八!!」
獅子村「お前の相手はこの俺だ」
銀時「野郎...」
銀時も獅子村に足止めされ、マシーンを止めに入れない。
下元「目標到達まであと3分!!」
カリヤ「フフフフ、ハーッハッハッハッ」
カトケン「わ...私の家が...」
カリヤ「えーーっ!!?」
高笑いをするカリヤの後ろには何故かカトケンがいた。どうやらマシーンが飛び出す際のドサクサに巻き込まれたようだ。
新八、神楽「「カトケン!?」」
手下1「バカ!!何でアイツを放っといたんだ」
手下2「いやぁ...あんまり影が薄かったから」
真白「行け!!カトケン!!!」
銀時「お前が止めるんだ!!!」
カトケン「で...でも...」
カトケンの前に立ち塞がったカリヤがビームサーベル風の武器を構える。
カリヤ「ふん...斬り捨ててくれるわ」
カトケン「わ...私は...」
銀時「逃げるんじゃねえ!!」
カトケン「!?」
真白「まずはアンタが変われ!!じゃなきゃ、何も変わらない!!」
カトケン「変わる...」
銀時「逃げても逃げ切れるもんじゃねえ!!特に、本当に忘れたい事からはな!!」
真白と銀時に言われたカトケンの頭には、家族との思い出や妻と娘の姿があった。
カトケン「私は...私は、変わる!!!」
カトケンは意を決し、木刀を構えてカリヤに突撃する。
カトケン「うわーーーっ!!!」
カリヤ「ふん」
カトケン「心頭滅却すれば、顔まで猪木!!」
カリヤ「何っ!!?」
カトケン「元気ですかーーーっ!!!」
カリヤ「ハ、ハッタリだ!!」
カトケン「肘を脇から離さない感じで、えぐりこむように」
カリヤ「うおおおーーーっ!!」
カトケン「突くべーーし!!!」
その瞬間カトケンは足元の大きなナットにつまずく。
カトケン「あああーーっ!!」
だが、つまずいた拍子に木刀の先がカリヤの
カリヤ「ダメだこりゃーっ!!!」
突きをくらったカリヤは倒れて気絶した。
新八、神楽「「やったーー!!」」
下元、プー「「カリヤ様!!!」」
下元「早く手当を」
二人は気絶したカリヤを運んでいった。
神楽「流石は我が弟子!強くなったアルな」
新八「神楽ちゃんが教えたの、突きじゃなくてジャブだったけどね...」
銀時「何してるカトケン!!」
真白「早く
カトケン「あ、はい!!」
カトケンはマシーンを止めようと操作をしようとする。
カトケン「え~っと...これか!?」
あるボタンを押した瞬間、マシーンは煙を上げて動作が速くなる。
カトケン「えーーーっ!!?」
モニターには00:50:00×2と表示された。
カトケン「あと50秒じゃなくて二倍速だから...25秒!!?」
新八「早く!!何でもいいから早く止めてよ!!!」
カトケン「これだ!!」
カトケンは見つけたレバーを引こうとする。偶然にもそのレバーこそ装置の起動用のレバーだったが、
バキッ!!
お約束通り、レバーは折れてしまった。
カトケン「折れた!!?」
新八「やっぱりか!!やっぱり折れるのか!!!」
銀時はカトケンの元に行こうとするが、またしても獅子村が立ち塞がる。
獅子村「待て!!まだ貴様との勝負...がっ!?」
そんな彼の顔面を真白が踏みつけた。
真白「てかアンタ、さっきからごちゃごちゃとうっさい!!」
獅子村「一撃ですか...しかも全く絡みのない人に...」
銀時、真白「「止まれ!!!」」
銀時と真白が木刀を突き刺すと、マシーンにヒビが入り、今度こそ完全に止まった。
カトケン「と...止まった」
銀時「おい!早く脱出だ!!」
カトケン「あ、はい!!」
銀時達三人が脱出すると
ドカーーン!!
マシーンが大爆発した。
新八、神楽「「やったーー!!」」
ドサクサに紛れてカリヤ達四人が逃げようとすると
4人「!?」
彼等の前に真選組が立ち塞がる。
近藤「おいコラ!その線から一歩でも出てきたら、その治外法権とやらじゃねえんだろ?」
そこにやって来たのは、桂とエリザベスだった。大使館からここまで走ってきたようだ。
桂「ハァ...ハァ...さ...流石だな、銀時...」
桂の様子を見たエリザベスはセリフの書かれたプラカードを出す。どうやらこれが彼?の会話の手段のようだ。
エリザベス[車くらい買えよな]
桂「ハァ...ハァ...腹痛え...」
自分の家が跡形も無くなり、カトケンは立ち尽くす。
カトケン「私達の...家が...」
そんな彼の横に銀時と真白が立ち、肩に手を置く。
カトケン「坂田さん!」
銀時「なぁに、家なんてなんとでもなるって」
カトケン「でも...」
真白「アンタはもう、変わったんでしょ?...とりあえず、アンタを強くするって方の依頼は完了ね」
カトケン「...はい!!」
するとそんな彼等の前に一匹の黒猫が現れる。
新八、神楽「「ああーーっ!!?」」
新八「大和屋さんちのクロミちゃん!?」
クロミちゃん「にゃ~お」
銀時「コラ、クソネコ!待ちやがれー!!」
どこかへ行こうとするクロミちゃんを追う万事屋一同であった。
それから数日後、銀時達は万事屋銀ちゃんで
銀時「あ~あ...俺も「卍解!!」とかそういうのがあればなぁ...」
ジャンプを読みながらそう言う銀時に真白は
真白「「卍解!!」っていうより、アンタ必殺技的なのも無いでしょ...」
するとテレビを見ていた神楽が
神楽「銀ちゃん、真白姉!テレビ見るアルよ!!」
銀時「あ?」
真白「ん?」
テレビにはある歌手が歌を歌っていたが、その顔には見覚えがあった。
銀時「おい、これってまさか」
神楽「間違いないアル。カトケンアルよ」
するとそこに買い物に行っていた新八が入ってくる。
新八「ああ、カトケンさん?最近「歌ってシバれる演歌歌手」って芸能界をのし上がってきたんですよ」
3人「へ~」
テレビに映るカトケンの顔は最初に会った時とは違い、活き活きとしていた。
真白「ふっ...いい顔してんじゃない」
真白の言葉に、銀時達三人もフッと笑う。そして、机の上にはカトケンから届いた手紙があった。それにはこう記されていた。
『万事屋のみなさんへ
家族が戻ってきました。
ありがとうございました。
加藤』
一緒に入っていたのはカトケンと彼の妻と娘、家族三人が笑顔で写る写真だった。
さっちゃん「あ!?...途中から出るの忘れてた」
新八「一年前、僕はその姉弟に出会った。それは侍というには、あまりに荒々しく。チンピラというには、あまりに真っ直ぐな目をした二人だった」
新八「次回『天然パーマに悪い奴はいない』」
真白「...あたしは天然パーマじゃないけどね」