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カンピオーネ
「ん?ここは?」
(自分は確か、親友の頼みで親友ごとあの自分を神だと言った奴を)
「目覚めたわね」
「あんたは誰だ!?」
「私の名前はパンドラ、あなたの義母よ。気軽に母と言ってちょうだい」
「俺の義母だと?ふざけたこと言うな。俺は、おまえの子じゃねえ!それにパンドラだと、何だ次は、シヴァを名乗った奴といいギリシャの女神か。本当にどうなってるんだ?」
「もう、どうして私の義息子は、私を母と言わないのかしら。あなたがそう言っても、あなたはまつろわぬ神を殺して私の
「は?」
目の前の少女は、俺が槍で刺したあの四本腕を本当の神と言っている
「待て、じゃあ、あれか?あれは本当に神でインド神話に出てくる神シヴァ、本人だと言うのか?」
「少し違うけどだいたいそんな感じよ、あなたはシヴァ様とラーヴァナ様を殺しカンピオーネとなったの。又は、あなたの国で言うと魔王、羅刹王とも言うわ。私はあなた達の支援者であり、またあなた達カンピオーネの義母なのです。」
「信じられねえ、待て今ラーヴァナて言ったか、まさか!」
「ええ、そのまさか。あなたが親友と言った彼こそがラーヴァナ様。まさかラーヴァナ様があなたを救おうとしてシヴァ様を羽交い締めした時は驚いたわ。まさかあのラーヴァナ様が一人の人間を救おうとしたのですから」
パンドラも本当に驚いている。自分の目を擦ったりもした、何せあのラーヴァナだ。多くの王や聖仙、半神たちから人妻や娘を奪って連れ去ったことで有名な存在がたった一人の人間を守ろうとしていたから
「パンドラ、カンピオーネってのは何だ?教えてくれ」
「カンピオーネは、さっきも言った通りまつろわぬ神を殺し権能と呼ばれる力を奪った者に贈られる称号みたいなものよ。まつろわぬ神と言うのは、神話に抗い地上に災厄をもたらす神のことを指すの。そして、私があなたが殺した神の力をあなたの体に適応させるために新生させたの、故にあなたは私の義息子に成ったの」
「何だよそれ、頭が痛くなる。その話じゃああれだろ、あんなヤベー奴らが沢山いるってのか?勘弁してくれ」
「まぁ、落ち着きなさい。確かにあなたはカンピオーネとなり面倒ごとに巻き込まれるでしょう。しかも神殺しとまつろわぬ神は宿敵同士で戦う運命だけど、あなたにはラーヴァナ様とシヴァ様の権能があります。それらを上手く掌握できたら多少は誤魔化せることができますが」
「何で、ここまで教えてくれる?確かに神の権能があればなんとか成りそうだけど」
「それは、ラーヴァナ様から頼まれたのです。親友が面倒ごとに巻き込まれても生きられるようにアドバイスをして欲しいと」
「親友の名前を聞くのは、親友から教えてもらいたかったな。そう言えばここはどこだ?」
「それはごめんなさい、ここは生と不死の境界あなたに解りやすく言うと幽世、アストラル界って言うところよ」
「マジで言ってる?」
「ええそうよ、まぁ今のあなたの肉体は眠っているわ。今のあなたは、精神と魂のみがここにいるの。肉体のほうが目覚めたらここでの記憶を忘れてしまうけど」
「それじゃ意味ねえじゃん。待てよ権能使えば覚えてられるじゃないか」
「ええできると思うけど、どんな権能かにもよるわ」
「ダメ元かもしれないがやってみるのが一番だ」
「え?ちょta」
少しうるさいが気にせずに頭に浮かんだ言葉を声に出して言う
【我ら三にして一、世界の均衡を背負いし者。滅びが未だ許されぬ時、我は影を放たず、己が身をもって、その相を成す。――今、我こそが化身なり】