正体
「ヒイィィく...くるな‼」
ヘルメスがそう言いながらこの場を物凄いスピードで逃げ出した
「ハァ、ここは冥界、冥界でこの私から逃げられるとでも?行きなさいケルベロス私の前にヘルメスを連れてきなさい、さて」
そう言いながら此方を初めて見たまつろわぬ神
「ヘルメスも時間の問題でしょうし、神殺しよせめての慈悲で苦しまずに直ぐに殺してあげましょう」
そう言いながら此方に向かい弓を構え放とした瞬間大きな地響きが起き死者の群れが一斉に現れた
「ヘルメス其処までおろかとは仕方ありません」
【眷属たる者共よ夜に生まれ、月に従い、魔術に名を刻まれし者達、境界の主たる私のもとへ
今宵、門を越えよ】」
目の前の女神が聖句を言うと複数の存在が現れた
片足が青銅でもう片方はロバの足で蝙蝠の翼を持つ女性
三つ子の様な同じ顔の三人の女性
美しい妖艶な女性
松明を持ちし女性
イタチが現れ皆がひれ伏している
「ここにいる全ての死者の魂を鎮圧してください」
『ハッ!!』
「しかし、この神殺しはどうしますか?」
「貴方達に委せます、しかし私は彼に苦しまずに殺すと言いました。故に苦しませずに殺しなさい」
「了解しました」
女神はこの場を離れたきっとヘルメスの所に向かったのだろう
そして新たに呼ばれた神々と神獣が此方を睨みつけている
「神殺しよ貴様は死者の魂を鎮圧した後に苦しみを与えて殺してやりたかったのだが、あの方の命令だ苦しませずに殺してやろうあの方に感謝しろ」
そう言って亡霊達を鎮圧しに向かった、そして俺はこの場を体を這いつくばって離れた
「ハァハァ何でこうなるんだよヘルメスが権能を使い俺の権能を封じたのは解ったが何で新たなまつろわぬ神が現れるんだよ‼」
「それにヘルメスの言葉からすると同じ同郷の神でケルベロスや死者の魂を想う神、死者やケルベロスと言ったらハデスか?いやでもアイツは女性だつまり冥界の神で待てそう言えばアイツの聖句‼」
《眷属たる者共よ
「夜、月、魔術まさか⁉アイツの正体はヘカテー、ギリシャにて月と魔術、幽霊、豊穣、浄化と贖罪、出産を司る冥府神にして天、地、海の支配権を主神ゼウスより与えられし神」
「つまりヘカテーが呼び出したやつらはエリーニュス、ランパス、エンプーサ、モルモーにあのイタチはガランティスか!」
エリーニュスとはギリシア神話に登場する復讐の女神たちである、複数形でエリーニュエスまたはフューリズとも言う。
ランパス、エンプーサ、モルモーこれらもギリシャにてヘカテーに使えている怪物で冥界のニンフや雌蝙蝠、吸血鬼と言われている。
ガランティスはヘカテーがイタチにさたガランティス憐れんでイタチ成ったガランティスを侍女にしたと言う。
「ギリシャ神話にてヤベー女神が何で現れるだよそう言うばシヴァも言っていたな、懐かしい気配を感じて顕現したと確かヘルメスとヘカテーは、道祖神のように道に祀られ旅人によって旅の安全を守る神だそれとヘルメスが亡霊を俺が狼を呼んだからか」
「めんどくさいことに成ったな、ここは多分冥界だし下手したらハデスやコレー、タナトスが顕現する可能性があるのか考えるのはよそう今は権能を使えるようにしないといけないじゃあないと死んじまうからなハァ~」
◆◆◆◆
~~ヘルメス視点~~
「フザケルナ!フザケルナ!フザケルナ‼ー何でアイツが出てくるだよ‼俺は、ただ神殺しを殺そうとしただけだぞ」
ヘルメスは逃げていた勝ち目が無いからこそ命乞いをした自身の詐偽の才能を十分に発揮出来なかった故にこそヘルメスは逃げる、かの女神から、ゼウスすらも尊敬する女神に勝てる訳は無いと
「グルルルル、ガウゥゥゥ」
「ギャァァァァ、クッ、ケルベロス、ヘカテー本気で俺を」
「やってやる、やってやるよそっちがその気なら【死した魂よ我が導きの元ここにきたれ】」
「ハッハハハ、ケルベロス君は死者の魂が冥界から逃げないように捕らえて貪り食らうだろ今その魂達が一斉に逃げてるぞーハァハハハ」
「ヘルメスまさか貴方が其処までおろかとは想いませんでしたよ」
「は?何でここにいる亡者達を一斉に暴れさせてるのに」
「確かに私は死者の亡霊達を害する事は好ましくないけど貴方を殺せば収まるでしょう?」