あなたの嫁キャラの可能性があるので注意してください。
スネークは、少しの間休息を取ることができた。幸い、仮眠中に妖怪に襲われることはなかった。立ち上がると、どこまで続いているかわからない森を再び歩き始めた。
木に登ってみたが、この森は相当広いようだ。人(?)はいたので民家や村はあると思うが、見渡す限りに建物は全く見当たらない。この森でしばらくサバイバルすることを覚悟した時、遠くで煙が上がっているのが見えた。
スネークは煙が上がっている場所へ向かうことにした。自然発火かもしれないが、当てもなく歩くよりはいい。
どれくらい歩いただろうか、煙が上がっている場所には、かなり大きな洋館があった。その洋館の門の前で、女性が落ち葉を燃やして温まりながら寝ている。館に入っていろいろと情報を仕入れたいのだが、さすがに無断で入る訳にはいかないだろう。
入れてもらえるか頼むため、スネークはその女性に話しかけてみた。しかし反応がないので、少し肩を揺すってみた。するとその女性はスネークに強烈な蹴りを食らわせた。
まさか蹴られるとは思っていなかったスネークは、二メートルほど吹き飛ばされてしまった。スネークは受け身を取り、その女性に拳銃を向けた。しかし、その女性はまだ眠っているようだった。
「……眠っている状態であんな蹴りを繰り出せるとは……」
もう一度話しかけてみようかと思ったが、蹴りを食らうかもしれないので、門番は無視して洋館の中に入ることにした。門に鍵が掛かっていたので門を乗り越えて入った。この時点で犯罪だが、任務でよくやることなので罪悪感はない。
玄関を開けて入ると、スネークの顔の真横にナイフが飛んできて柱に刺さった。そのナイフが刺さると同時にもう一本ナイフがスネークの頭目掛けて飛んできた。ぎりぎりのところでそれを掴み取り床に捨てると、拳銃とサバイバルナイフを取り出しCQCの構えをとった。辺りに張り詰めた空気が流れる。
スネークが身構えると、奥でメイドがナイフを指の間に挟みため息をついているのが見えた。
「はぁ、まったく美鈴の奴、また居眠りして賊に侵入を許したわね。あとでお仕置きしなくちゃ」
そう言うとスネークにナイフを数十本投げ飛ばした。スネークは横に避けたが間髪入れずにまたナイフを投げてきた。ナイフを投げるメイドなんて見たことがない。そもそも、一度に投げてくるナイフの量が明らかにおかしい。
向こうはスネークを完全に殺す気のようだ。やられる前にやらなくては。
スネークは銃口をメイドの脚に向け発砲した。弾丸は狙い通りメイドの脚に当たった。メイドは足を負傷して立っていることができなくなり、その場に座り込んでしまった。
「くっ……お嬢様の所へは行かせない」
「別に戦いに来たわけじゃないんだが……」
「信じる気になれないわね……じゃあなぜこんな場所まで?」
「森で迷っていたらここを見つけた。人がいる場所を聞きたかったから入ってきた」
「……よく見たら、あなた外の世界の住民ね」
「森で氷を操る少女にも聞いたんだが、幻想郷とはなんなんだ?」
「そういうことは博麗の巫女に聞くといいわ」
「どこにいるのかわからない」
「表の門番に送っていってもらって。いてもいなくても同じでしょうし」
「ああ、恩に着る。脚を撃ってしまってすまなかったな」
「少しでもその気持ちがあるのなら近くの部屋まで運んでくださる?」
スネークはメイドを担ぐと近くの部屋まで運んだ。
「ただのメイドとは思えないが、一体何者なんだ?」
「私は十六夜咲夜。ここでメイド長をやっているわ」
メイドがここまで強いのなら、従えている主人はどれほど強いのだろうか。咲夜の脚に止血帯を巻いていると、部屋の戸が開いて少女が顔を出した。
髪は金髪で、よく見ると背中に羽らしきものが生えている。
「あら、妹様」
「咲夜ー、それ新しい玩具?」
「この方はお客様なので玩具にしちゃいけませんよ」
「はーい」
それだけ言うと去っていった。
「彼女がこの館の主人か?」
「あれはお嬢様の妹よ。お嬢様は部屋で紅茶を飲んでるわ」
「背中に羽が生えていたがあれはいったい?」
「お嬢様達は吸血鬼なの」
妖怪がいたので他にもいると思ったがまさか西洋のモンスター
「さて、美鈴を起こしてくるからちょっと待ってて……ってあれ、いきなりどうしたのよ、白目向いたりして。おーい」
「すまん、気絶していたようだ」
「突然だったからびっくりしたわ。まあ、誰しも苦手なものはあるでしょうしね。さて、美鈴起こしてくるわ」
「ああ、わかった」
咲夜は左足を引きずりながら外に出ていくと、その直後断末魔のようなものが聞こえてきた。断末魔が止み、説教らしき声が聞こえ、咲夜が血まみれで戻ってきた。
「さっきの断末魔は一体……」
「普通に起こしただけよ」
普通に起こしたら断末魔は出ないと思う。
「事の始終は伝えておいたから早く行きなさい」
「すまない」
一言言うと、スネークは外に向かった。
外では頭にナイフの刺さった門番が待っていた。
「寝てる間に蹴っちゃったみたいですね〜」
「ああ、いい蹴りだった」
「一応私妖怪ですからね〜」
寝ぼけた顔で返答している。目的地に着けるのか心配になってきた。
「んじゃ、しっかりついてきてくださいね」
「よろしく頼む」
スネークと美鈴は、博麗神社へ歩き始めた。