今回は二次設定が入っています。人形使いさんの百合設定は二次設定ですので、どうか原作と結び付けないようにしてください。あと、一人称です。視点切り替え過ぎた感がありありですが、慣れるまで勘弁してくださいお願いします。
それでは本編をどうぞ(^o^)/
眼帯をしたいかつい男と、人形が見つめ合う奇妙な状況……を隙間から覗いているのがこの家の主である私、アリス・マーガトロイド。暇つぶしに出歩こうとして森から出たら、あの男が倒れていたからここまで持ってきたわけ(かなり疲れたわ)。
かじられたあとのあるコノキクドニラカルミが近くに落ちてたから、おそらくあの毒キノコを食べたんでしょうね。あれ野生の動物でさえ敬遠するキノコなのに。……馬鹿なのかしら?
幸い、解毒剤のストックがあったから無理やり流し込んだわ。水が変なところに入ったのかすごく咳き込んでいたけれど、まあ毒で苦しむよりマシよね。おお妥協妥協。
そのあと、起きるのを待ってても暇だから、魔理沙の家でお茶して、隙を見てタンスの中をあさっ……魔理沙と談笑して、今に至るわ。もうちょっと帰ってくるのが早ければ、この謎の状況は回避できたかもしれないわね。はあ、すぐ帰らなかった自分が恨めしいわ。
そういえば、何であんな所に上海人形があるのかしら。置いた覚えはないんだけど、紫の小粋な悪戯か、あの上で魔法が切れたのどっちかよね。
どっちにしろ、この状況が終わるまで室外待機しておきましょう。うん、そうしよう。
〜10分経過〜
いつまで続くのかしらこの状態……このままだと1日経過しそう。あ、そうだ。人形を動かしたら少しは変わるかも?
魔法で微妙に動かしてみたけど、さて、彼の反応はどうかしら。
今、一瞬だけ動いたぞ。やはりこの人形、その類なのか? だとすると、ここでじっとしてるのはまずいな。早く逃げなければ……
しかし、バックパックを置いて行くわけにはいかない。あの中には装備一式を詰め込んである。あれを無くせば、幻想郷を出た後任務を続行出来なくなってしまう。
いや、続行出来ないことはないが、戻る場所によっては相当厳しいことになる。装備は回収するべきだ。
……あった。かなり近い。真横だ、真横にあった。さっきは寝起きで思考が鈍っていたから、気が付かなかったのかもしれないな。手を伸ばせば届きそうだ。
右手でバックパックを掴み、飛び出すように布団から脱出し壁際まで移動したが、人形は動く気配がない。床に転がったままだ。さっきのは気のせいだったのか? 気のせいなら焦る必要はないな。
何か無くなっていないか、バックパックの中身を確認しておくか。
弾薬はある、銃器も全て揃っているな。装備は問題なさそうだ。よし、この小屋から出よう。タイムリミットがあるわけじゃないが、なるべく早く香霖堂へ行かなければ。
出口は……あそこか。この蒸し暑い中でも、少し涼しかったのは扉が微妙に空いていたからか。こうも暑いと、多少の風でも涼しく感じるな。
それにしても、外が暗い。あれからどれくらい経ったかは知らないが、夜になってしまったようだ。……いやしかし、そうだとしても暗すぎやしないだろうか。外は数センチ先も見えない暗さだ。何かの病気くさいが、漆黒という表現がしっくりくる。
雨が降っている気配はないし、曇っていたとしても多少の月明かりぐらいはあるはず。何かで空が完全に塞がれているとしか思えない。まあ、ここで考えるより、外へ出た方が早いだろう。
あ、やばいこれ完全に入るタイミング逃したわ。あの状況は打破されたけど、今度は入った瞬間鉢合わせて奇妙なことになりそう。もうこっちに向かってきちゃってるし、奇妙な状況フラグは成立しちゃったみたい。これは、どうしようもないわね…………いっそのこと、人形のフリでもしようかしら。うんそれがいいそうしましょう(混乱状態)。
……外にも人形が置いてあるとは、ここは人形屋敷なのか? それにしても気になるのは、この人形だけ人間サイズということだ。
まあそれは置いておくとして、どうりで暗いはずだ。真夜中のうえに魔法の森の中とはな。昼間でも暗いんだ、真夜中ともなれば当然だろう。
森の入り口で倒れたはずだから、誰かに運ばれたということになる。その誰かに介抱され、今に至るわけか。今度会ったら礼を言っておこう。……顔も知らないが。
さて、早くこの森を抜けて香霖堂へ行きたいところだが、方角が分からないぞ。入った時に意識があって、ここまで来れていたら方角が分かるが、あいにく入ってからここまでの記憶はない。つまり、完全に遭難した。
直進すれば出られないこともないだろうが、香霖堂のある側へ辿り着けるかは、この森が四角形だとして4分の1の確率だ。地味に長い道のりを歩いて香霖堂へ出れなかったら、精神衛生上悪い。
ここは、この家の家主が戻ってくるまで待っているのが得策だろう。戻ってきたら道を教えて貰えばいい。この世界の住民はだいたい飛べるようなので、それほど長い間待つことはないはずだ。
外で待つのもなんだから、とりあえず家の中で待とう。
なんで家の中に戻っていったのかしら。そのまましばらく歩いてくれれば、森の中で偶然出会った的な感じで割とマシな状況にできたのに。あれ、そういえばなんでこんな状況にこだわっているんだろう。よくよく考えてみれば、普通に入っても問題なかったんじゃ?
ええい、もう細かいことはどうでもいいわ。ここは私の家、堂々と入ればいいのよ!
ここまで読んでくれてありがとうございます。これで1話が長いというと、1話1万字とか書いてる人に申し訳ないですが、多少長いです。はい。
次回は「人形使いのおつかい」になります(予定が1話ずれたのは内緒)。
それでは次回もお楽しみに〜(^o^)/