蛇のおっさんが幻想入り   作:幽玄ノ乱

3 / 23
第三話 博麗神社

スネークは再び森の中を走っていた。美鈴を見失わないよう走っているのだが、結構な速さで飛んでいるので、少しでも速度を落とせば置いてけぼりをくらうだろう。

「……せめて地上で案内してくれないだろうか……」

だが、スネークの願いは届くことなく、長い道のりを走ることになった。体力には自身があるが、さすがにほとんど食べていない状態ではきつい。スネークは、さっきの館で食糧をもらっておかなかったことを後悔した。

 

1時間ぐらい走ると神社の鳥居らしき物が見えてきた。

「じゃ、案内は終わったんで帰りますね」

「…………」

スネークは息切れで返事ができなかったので、ハンドサインでお礼をした。

体力が切れたスネークにさらなる追い打ちがかかった。神社の境内に入るには、かなり急な階段を登る必要がある。それを見たスネークは一段目で休むことにした。

バックパックの中に手を入れ、煙草を取り出した。ライターで火をつけ、口に運んだ。一服していると、後ろから何者かに殴られた。

「ちょっと、こんな所にごつい男が座ってたらお賽せ……いや誰も近寄れないでしょ」

「……あんたがここの巫女か?」

「ええ、そうだけど? あっ、お賽銭入れに来たの?」

「今所持金がないんだが……」

「じゃ、とっととどっか行って」

日本の神社は賽銭を入れないと帰らされるのか。

「幻想郷について聞けると聞いたんだが」

「あなた、幻想郷の住民じゃないのね」

「ああ、気付いたらこの世界に入っていた」

「それで帰る方法を探していると」

「帰ることは可能なのか?」

「もちろん。ただ……」

「ただ?」

「最近紫が見当たらないのよね」

「その人物に会えば帰れるのか?」

「ええ、会えれば、だけど」

「会えなければ帰ることができない、というわけか」

「そういうことよ」

「探せるのか?」

「幻想郷は広いからね。あいつスキマで移動するし」

「捜索は困難ということか……」

「まあそうね。いつ見つかるかわからないし、幻想郷を観光すれば?その間に見つかるかもしれないわよ」

「……確かにな、せっかく来たんだ。楽しむことにしよう」

こうして、スネークの観光&紫探しが始まることとなった。

「あっ、ちなみにお賽銭無しの情報はここまでよ」

「十分だ」

お賽銭で話すことが決まるのもどうかとは思うが、最低限の情報は手に入った。だが、他にどんな所があるのか、それがどこにあるのかがわからない。それは自分で探せということだろうか。

「他にはどんな所があるのかだけは聞きたいんだが……」

「ここから先はお賽銭が必要です」

機会音声のような声で返された。どうしようか悩んでいる時に、ポケットの中に何か入っているのを感じた。手を入れてみると、中には10円玉が入っていた。誰が入れてくれたのかは見当がついている。おそらく咲夜だろう。こうなることを予想して入れておいてくれたのだ。

スネークは賽銭箱に近づくと、10円玉を投げ入れた。その瞬間霊夢の目が光った。

「で?何が聞きたいの?」

「他にどんな所があるのか聞きたい」

「ここから西にしばらく行くと魔法の森があるわ」

「魔法の森?」

「そこには魔女が住んでるわ」

「なるほど、行ってみるか」

「ちなみにさっきのお賽銭で話すのはここまでよ」

短いような気がするのは気のせいだろう。他に聞けなかったスネークは魔法の森に行くことにした。魔女は見たことがないのでいい機会だろう。

スネークは霊夢に礼を言うと、魔法の森に向かって歩き出した。

 

 

 

 




咲夜さん脚撃たれたのに優しすぎるな...
気が付いたら観光小説になっているのは気のせいですかね?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。