俺の名前は大月知隆(おおつきともたか)16歳、華のぼっちだ。みんなよろしくな! 盛り上がってるかいアリーナ!! ……ってことで俺自身は特に取り立てて何か凄く格好いい! めっちゃ頭いい! なんてこたあなく。運動神経ヤバ! 超絶オモロー! ってこともない。実に何の変哲もないただのフッツーで平凡な高校生を自称している。
はるばる高校に入学したはいいんだが、まあ中々上手くはいかねーってこって人間関係の構築に失敗。晴れて俺は華のぼっちへとクラスチェンジしたってわけよ。羨ましいだろ? ……え? いやいや強がりなんかじゃないって。クスン。
俺はあてどもなく校舎の渡り廊下をトコトコしていると掲示板に貼り紙がしてあるのを見つけた。
「ん? 何だこれ?」
その貼り紙にはこう記してあった。
〖さあ来たれ! 若人よ! 我が叡智の結集せし魔法部へと!〗
「魔法部?」
俺はこの時はまだ、まさかぼっちの俺に、あんなイベントが起きるなんて思いもしていなかった。なんつってな!
全く……神様、あんたってやつは。最高だぜ。そう思いたい俺だ。ちなみに今の時間帯は放課後。授業はちゃんとウトウトしながら出ている。偉いだろ? サボってはいない俺を誰か褒めてくれ。
さて、件の魔法部がある特別棟2階に来たわけだが……。
「なんか気になって来ちまったが……どうすっかな。やっぱ帰るか?」
俺は頭をガシガシ搔いて悩んでいると、部室のドアの向こうから声が聞こえてきた。
「わ~~~~~~! ちょ、ちょっと待って、待ってって!」
「部長。落ち着いてください」
なんかただ事じゃなさそうだな。まあ、とりあえず入ってみるーー
ボーーーーーーーーーーン!!!!!!
ドアが爆発した。マジ? あ、俺は無事です。心配してくれた人ありがとうな。
「いてて……。ひでー目に遭った」
「全くです。以後気をつけてください」
ケロリとした話し声が聞こえる。目の前が煙だらけでなんも見えん。ケホケホ。
「あれ? 誰かいる?」
「まさか……この爆発に巻き込まれたのでは……」
心配は無用だ。俺がそう思った時、煙が晴れた。
「……っ!」
そこにいたのは2人の女子生徒。1人はおそらく先輩であろう。
「あーーーーーーーーーー! もしかして……」
黒髪ロングのおにゃのこが目をキラキラさせて期待の眼差しを俺に向けてきた。
「入部希望者ですか?」
金髪ショートのおにゃのこがクールに平坦な声で俺に問いかけてきた。
まず、いいか……?
………………すぅ~~~~~~。
かわぃーーーーーーーーーー!!!!!!
「おーーーいもしもーし聞いてる~~?」
「気絶してます?」
あまりの可愛さに俺は立ったまま絶句する他なかったってなわけよ。チャンチャン。
ぼっちは魔法部へと行きます。さて、どうなっていくのか。よろしくお願いします。