さて、時間も時間なんで今日の活動はお終い。また、話は後日って事になった。
「つっかれた~~!」
肩をプランプランしながら桜川先輩は、息をついた。おつ可愛です~。
「はい。私も魔力をちょっと出し過ぎました」
おでこを手で押さえ真壁さんは、若干ふらり。おのれアルティメット~~!
「なんか奢りますよ! 500円以内で」
俺がワンコイン奢りの魔法を提示すっと、桜川先輩がぱあっと表情を明るくさせる。
「ほんと!? じゃ、コンビニ行こっか!」
ルンルンとスキップしてら。悪い気はしないな。
「コンビニエンスストアですか。この頃は値上がりもどんどんしている印象なので、何を買うかによって個数がすぐ決まりそうですね」
きっちり500円使う気満々の聚楽たそ。そんなとこもかわええ~~。
てか、きょうびビニコンのことをコンビニエンスストアって言うのあんま聞かねーな。コンビニエンスっつーのは便利って意味だろ? サクッと寄れるしな。
近場のコンビニに俺達は寄った。毎月新商品のラインナップは確認しがちの俺だ。
「わーい! 大月君の奢りだー! 何買おっかな~~?」
入り口で子供のようにはしゃいだ声を出す桜川先輩。あれ? 年上だよな?
「確認ですが、本当に500円払うことをちゃんと履行してくれるんですね?」
俺にお堅く確認を取る真壁さん。抜け目ねーなオイ。
「どうぞお好きなものをお買い求めくだせえ」
俺がぺこりんことしながら言うと、2人はきゃぴきゃぴと商品を見始めた。
さて、俺もなんか買おうかね。食品、日用品、あとは雑誌か。ほーん。ちゃんと立ち読みできねーよーにテープが貼られてらあ。
俺は漫画雑誌の表紙のグラビアをじ~っと眺める。立ち読みできねーから立ち見ってやつだ。やっぱ水着いいわ~~。たまりません。
そして俺達は数分間店内を物色した。
「じゃあ私これ!」
「私はこれでお願いします」
桜川先輩と真壁さんが決まったようでおねだり。なんかいいな、と思う俺であった。
ビニコンを出て、俺達は段々薄暗くなってきた外をブラブラしている。
「はむはむ。美味し~~」
桜川先輩は肉まんをはむはむと頬張っている。え、可愛よお姉さん。
「もにゅもにゅ。美味ですね」
真壁さんはグミをもにゅもにゅと食べている。何この可愛い生き物。
「ガフガフ。そっすね」
そして俺はアメリカンドッグをがっついている。マスタードとケチャップの相性神すぎんだろ。
「今日どうだった? 大月君」
桜川先輩はチラリと俺を見る。
「お二人ともめちゃめちゃきゃわいかったっす!」
「そういう事ではありません」
俺がハキハキと答え、真壁さんがフルフルと首を振る。んだよ。ホントは嬉しいくせに~。
「魔法部って基本こうやって魔法をどんどん探していくんだよね~~」
フガフガと2個目の肉まんをパクつきながら、桜川先輩が言う。食うの早えなオイ。でもきゃわわ~。
「その魔法を魔法事典に登録して、日々研究に役立てています」
モーニュモーニュとじっくりグミを食しながら真壁さんが説明を付け加える。食うの遅えなオイ。だがそれもイイ。
「へえ~、そうなんすね」
俺が唐揚げをガツガツしていると、桜川先輩はフガフガしながら言う。
「今は大月君は仮入部扱いだからすぐにやめるなら今の内だよ~~。やっぱり大変なことも多いからね~~」
「人数不足は否めません。ただ、強制も出来ません」
桜川先輩と真壁さんはどこか諦観の表情をしていらっしゃる。おいおいガフガフ俺をガフガフ誰だと思ってんだガフガフ? つか唐揚げ、んめえなオイ。
「俺、魔法部で活動したいっす」
2人が俺の方を向く。
「まあ、そりゃ、てえへんな事もあるんだとは思いますけど……。俺、魔法に魅せられちゃったんで!」
「……そっか!」
「……そうですか」
2人は何だか安心? したようなほっとした表情を浮かべた。すると、
「あっ!」
桜川先輩がちょっとある段差につま先を引っ掛け、
「……っ!」
真壁さんが突然フラリとバランスを崩す。
「あ、危ないっ!」
俺は咄嗟に2人のもとへと飛び込み、とある魔法を発動した!
ぼっちはどんな魔法を発動したのか? また次回でござる。