魔法適性っつーのは簡単に言うとアナータ魔法向いてんじゃな~~い? って事らすぅい。
「はあ……、何でんなこと分かるんすか?」
「察しついてるくせに~~」
まさかとは思ったけどな。うりうり~~と俺の上腕二頭筋辺りを肘で突いてくる桜川先輩。やべかわい。
つまるところこの2人は……
「魔法使いなんすか?」
「せいか~~~~~~い!」
俺の解答にパチパチと拍手する桜川先輩。やっぱりそうなのか。
「よく出来ました。褒めて遣わします」
なぜか偉そうな真壁さん。軽くウザい。でもカワイイ。ウザカワってやつか。
「あっ、マジなんすか?」
「そだよ~~。基本魔法は認識できないようになっているんだけどね~~」
ウンウンとこれみよがしに頷く桜川先輩。
「でも俺には……」
ばっちりくっきりだったぜ?
ジッーと、俺を何か見定めるかのように見つめながら真壁さんが口を開く。
「大月君は、魔法が使えるのかもしれません」
「えっ」
マ? 魔法使えるの俺? 魔法少年トモタカ爆誕?
「何かイメージしてみなよ!」
桜川先輩がスマイル維持で俺にアドバイス。
「えーーっと……」
「何でもいいです。場所から連想するのもアリですね」
なんかもうやる流れに持ってきた真壁さん。
場所か……。俺は屋上のフェンスに近づき、校舎の景色をグルッと眺める。そして、ある場所に一点を定めた。
最初に断っておくけんど……俺は華のぼっちであり、お年頃の男子高校生だ。だからまあ、イメージは無限大ってことで。
「イメージしました」
俺は2人にそう言い放つのだった。
「オッケー! じゃあ魔法の発動方法をざっくりさっくり言っちゃうね!」
クッキー混ざってる? 桜川先輩お菓子作るのかな?
「うす」
「落ち着いてやってください。暴発したら命の保証はできません」
怖すぎるだろ! 冗談だよな? 真壁さん。
「お、おいおい暴発って……!」
俺が若干の心配を露わにすると、桜川先輩がテへっと小さく舌を出して左手で頭をコツン。
「さっき部室で暴発しちゃったんだよね~~」
あの爆発の原因それ? いやでも……
「おふたりとも、無事だったっすよね?」
「咄嗟に防御魔法展開したから」
スゲーー……。
「大月君も展開してたんじゃない?」
無意識に? だから無事だったのか……。
「魔法はとにかくイメージしてから魔力を練り練りして放出するって感じかな~~」
「原理はともかく魔法が実際にあるってのは分かりました」
「じゃあもういけちゃうね!」
それはどうだろうか? やってみなくちゃ分からない。
「とりあえずやってみます」
俺は目を閉じてイメージする。思い浮かべる。さあ、征こう、想像の彼方へーー
「邪念を感じます」
ギクッ!!!!!!
「邪念?」
真壁さんの氷の眼差しを受ける冷や汗だらだらの俺に不思議そうに小首を傾げる桜川先輩。
「煩悩とも言います」
ギクギクゥ!!!!!!
「なんだかよく分かんないけど……大月君、めっちゃ足震えてるけどだいじょぶ? 暴発しない?」
結構ヤバめっすね。……でも俺はやると決めたらやる男! いざ魔法発動!
「アクアパラダーーーーーーーーーーイス!!!!!!」
カッ!!!!!! 瞬く閃光。つかこんな大声出たんだ俺。自分にびっくりだわ。
「ん……?」
う、うおおおおおお!!!!!!
目の前に広がる光景に俺は心の中で絶叫した!
アクアパラダイスとはどんな魔法なんだ? ということでまた次回です。