【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する 作:流石ユユシタ
町の建物とかを銃火器なども使い破壊していく。エレメンタルモンスターズは時折、ブラック的な要素が入ってくる。
どうにも銃火器で破壊活動とか、戦争を仕掛けようとするとかね。直接的な表現を避けてるけど物騒なことが起こっているのだろう。具体的には殺人的なことだ。
ラリラ博士も本来なら行方不明として処理されるが、実際は死亡していると考えれたしな。現在は島でエレモンの研究をしてくれてるけども。
「我々の進化への聖戦を邪魔するとは……身の程知らずにもほどがあります」
「その身を持って、罪を知りなさい」
緑川の町にて、テロリストを制圧するためヤヨイと共に行動をしていた。そこへ
ゲームと同じようにエレモンバーサスが始まる。あちらは二人なので、俺も参戦しようと思ったがどうやら不要らしい。
「私一人で十分ですよ」
ヤヨイはボルガンを放出する。それに相対するのは【コクブシ】。黒い武士、というのが名前の元だったか。
身体は影で出来たように真っ黒、影が人型になり鎧と刀を纏っているという見た目の感想だ。
エレフォンでは相手と自分のステータスが確認できるで、確認すると。
こりゃ、余裕だろうか。コクブシは系統は闇。相性も等倍だから、レベル差はステータスに大きく出る。しかもランクはボルガンはAランク、クロブシはEランクだからな。
ステータス総合値はランクが高いほど、上がっていく。こりゃ、どう考えても負ける要素はないだろう。
「【1番】」
「おいおいおいおい、強すぎだろうがっ!!!!」
「な、なんなの!? このテイマー!?」
ふむ、ヤヨイは圧倒的な力で勝利したな。見るまでもなかった、予想できていた勝負だな。
ゲームでは一対一を二回行うが、現実だと二人で叩きのめしに来たな。モエの時と同じとはね。
しかし、それを余裕綽々で勝利してしまうヤヨイが凄まじいのだろうな。負けた
「……闘争、戦い。それこそが更なる飛躍をもたらす。素晴らしい実力だ! だが、これはどうだ!!」
そう言って一人は銃をヤヨイに向けた。この世界の悪の組織はエレモンで負けたら、銃を出すのだろうか。
「銃ですか……」
ヤヨイは慌てている様子はない。俺も止めに入ろうかと思ったが、あまりにヤヨイが余裕そうなので一度静止した。本気でヤバい時は影のイクリプスを使うが……
──構成員の一人が銃を発砲した
銃弾を切り裂くように……そう思ったが驚くことにヤヨイは弾丸を紙一重で避けてみせた。最小限の動きで体を少しずらしただけで回避したのだ。
「マジか……ククク、素晴らしい。これは……ひょっとするかもしれん」
「ふふふ、そうですね」
敵側は何やら喜んでいるようだ。ゲームだとエレモンバーサスだけだったのだが、こんな肉弾戦を仕掛けてくるとはね。
あと、それを余裕で回避するヤヨイもすげぇな。流石に銃弾回避はできないわ。
「喜んでいるところ悪いですが、投降してもらえますか。これ以上は無意味でしょう」
「くく、確かにな。しかし、これでいい。新たなる進化の可能性を見た」
「えぇ、見ましたね」
「そうですか。それでは寝ててください。【1番】」
ヤヨイが容赦無く、敵構成員にエレモンのアクティブスキルを放った。まぁ、人に銃を放つくらいだからこれくらいは当然だろうな。
ヤヨイは特に何事もないかのように、こちらに歩み寄ってきた。
「終わりました。大したことありませんでしたね」
「いや、銃避けたのは流石にすごい」
「そうですか? 天才ならあれくらい普通ですが」
「すげぇよ。でも、怪我ない?」
「はい。ないですが」
うーむ、流石は主人公。全ての才能を持ち合わせる存在というのも納得かもしれんな。しかし、こうも平気で銃火器を使ってくる存在とかがいるとね、危ないなぁ。
「銃弾を避けたことに驚いていますが、私のボルガンのアクティブスキルの方が早いですよ。何度も見ていますからね。眼が慣れています」
「へぇー、そうなのか」
万が一にも備えていたけど、そんな心配はなかったようだな。しかし、他にも構成員は居るようだろう。
俺だから知っているが、こいつらは暴れることしかしない。ただ、暴れて壊して、人やエレモンを恐怖させることが目的なんだよね。
危機感を煽るというのが本当の目論見らしいが……
「さて、止めに行きますか」
「俺も今度はやるよ。流石に危ないし」
「おや、私を心配しているのですか? 天才には不要ですが」
「天才でも心配」
「……そうですか」
「正直結構好きだし」
「そうですか……うぇえ!?」
エレモンがね。島のエレモンは意外とヤヨイは気に入っているらしい。
──やはり、俺が主人公としてゲームをプレイしていたからだろうか。
男版として俺はゲームをしていて、彼女は女版主人公。同一人物ではないが、どこか面影があるのだろうか、それとも単純に優秀なテイマーが好きなのか。
彼女が死んでしまったら、ちょっと悲しむエレモンがいるかもしれない。
「……あ、貴方モエさんとチカさん、がいるくせに天才である私も……」
「恋愛的な意味じゃないよ。俺のエレモンが気に入ってるという意味」
「そっちですか……紛らわしいですね」
「喜んでよ、俺に好かれるよりもっと幸福だから」
「はいはい、嬉しい嬉しい」
むむ、そんな適当に嬉しそうな顔をするのは納得いかないな。俺のエレモンだぞ、もっと喜べ。
「俺のエレモンに好かれてるくせに、もっと喜べよ。赤子みたいに!」
「どういう怒りですか……はいはい、嬉しいでちゅ」
「……」
「すいません。今の私の赤子のモノマネは無かったことにしてください」
確かにな。無かったことにしてあげよう。誰にでも恥ずかしいことや黒歴史や失敗はあるはずなんだ。
それを一々、指摘するなんて器が小さい存在がすることだろう。
「分かった、無かったことにするでちゅ」
「おいこら、馬鹿にするのはやめなさい。天才ですよ」