【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する   作:流石ユユシタ

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第84話 敵組織2

 暗影連(あんえいれん)と呼ばれる組織が破壊活動を開始した。

 

 町の建物とかを銃火器なども使い破壊していく。エレメンタルモンスターズは時折、ブラック的な要素が入ってくる。

 

 

 どうにも銃火器で破壊活動とか、戦争を仕掛けようとするとかね。直接的な表現を避けてるけど物騒なことが起こっているのだろう。具体的には殺人的なことだ。

 

 ラリラ博士も本来なら行方不明として処理されるが、実際は死亡していると考えれたしな。現在は島でエレモンの研究をしてくれてるけども。

 

 

 

 

「我々の進化への聖戦を邪魔するとは……身の程知らずにもほどがあります」

「その身を持って、罪を知りなさい」

 

 

 

 

 緑川の町にて、テロリストを制圧するためヤヨイと共に行動をしていた。そこへ暗影連(あんえいれん)の一般構成員が現れた。

 

 

 ゲームと同じようにエレモンバーサスが始まる。あちらは二人なので、俺も参戦しようと思ったがどうやら不要らしい。

 

 

「私一人で十分ですよ」

 

 

 

 ヤヨイはボルガンを放出する。それに相対するのは【コクブシ】。黒い武士、というのが名前の元だったか。

 

 身体は影で出来たように真っ黒、影が人型になり鎧と刀を纏っているという見た目の感想だ。

 

 

 エレフォンでは相手と自分のステータスが確認できるで、確認すると。暗影連(あんえいれん)二人共【コクブシ】だがレベル12、ヤヨイのボルガンはレベル21。

 

 

 こりゃ、余裕だろうか。コクブシは系統は闇。相性も等倍だから、レベル差はステータスに大きく出る。しかもランクはボルガンはAランク、クロブシはEランクだからな。

 

 

 ステータス総合値はランクが高いほど、上がっていく。こりゃ、どう考えても負ける要素はないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「【1番】」

「おいおいおいおい、強すぎだろうがっ!!!!」

「な、なんなの!? このテイマー!?」

 

 

 

 

 ふむ、ヤヨイは圧倒的な力で勝利したな。見るまでもなかった、予想できていた勝負だな。

 

 

 ゲームでは一対一を二回行うが、現実だと二人で叩きのめしに来たな。モエの時と同じとはね。

 

 

 しかし、それを余裕綽々で勝利してしまうヤヨイが凄まじいのだろうな。負けた暗影連(あんえいれん)の構成員二人はこのまま立ち去るのかと思ったが……

 

 

「……闘争、戦い。それこそが更なる飛躍をもたらす。素晴らしい実力だ! だが、これはどうだ!!」

 

 

 

 そう言って一人は銃をヤヨイに向けた。この世界の悪の組織はエレモンで負けたら、銃を出すのだろうか。

 

 

 

「銃ですか……」

 

 

 

 ヤヨイは慌てている様子はない。俺も止めに入ろうかと思ったが、あまりにヤヨイが余裕そうなので一度静止した。本気でヤバい時は影のイクリプスを使うが……

 

 

 

 

──構成員の一人が銃を発砲した

 

 

 

 

 銃弾を切り裂くように……そう思ったが驚くことにヤヨイは弾丸を紙一重で避けてみせた。最小限の動きで体を少しずらしただけで回避したのだ。

 

 

 

 

「マジか……ククク、素晴らしい。これは……ひょっとするかもしれん」

「ふふふ、そうですね」

 

 

 

 

 敵側は何やら喜んでいるようだ。ゲームだとエレモンバーサスだけだったのだが、こんな肉弾戦を仕掛けてくるとはね。

 

 

 あと、それを余裕で回避するヤヨイもすげぇな。流石に銃弾回避はできないわ。

 

 

 

 

「喜んでいるところ悪いですが、投降してもらえますか。これ以上は無意味でしょう」

「くく、確かにな。しかし、これでいい。新たなる進化の可能性を見た」

「えぇ、見ましたね」

「そうですか。それでは寝ててください。【1番】」

 

 

 

 

 ヤヨイが容赦無く、敵構成員にエレモンのアクティブスキルを放った。まぁ、人に銃を放つくらいだからこれくらいは当然だろうな。

 

 ヤヨイは特に何事もないかのように、こちらに歩み寄ってきた。

 

 

「終わりました。大したことありませんでしたね」

「いや、銃避けたのは流石にすごい」

「そうですか? 天才ならあれくらい普通ですが」

「すげぇよ。でも、怪我ない?」

「はい。ないですが」

 

 

 

 

 うーむ、流石は主人公。全ての才能を持ち合わせる存在というのも納得かもしれんな。しかし、こうも平気で銃火器を使ってくる存在とかがいるとね、危ないなぁ。

 

 

 

「銃弾を避けたことに驚いていますが、私のボルガンのアクティブスキルの方が早いですよ。何度も見ていますからね。眼が慣れています」

「へぇー、そうなのか」

 

 

 

 

 万が一にも備えていたけど、そんな心配はなかったようだな。しかし、他にも構成員は居るようだろう。

 

 

 

 俺だから知っているが、こいつらは暴れることしかしない。ただ、暴れて壊して、人やエレモンを恐怖させることが目的なんだよね。

 

 

 危機感を煽るというのが本当の目論見らしいが……

 

 

 

「さて、止めに行きますか」

「俺も今度はやるよ。流石に危ないし」

「おや、私を心配しているのですか? 天才には不要ですが」

「天才でも心配」

「……そうですか」

「正直結構好きだし」

「そうですか……うぇえ!?」

 

 

 

 エレモンがね。島のエレモンは意外とヤヨイは気に入っているらしい。

 

 

 

 

 ──やはり、俺が主人公としてゲームをプレイしていたからだろうか。

 

 

 

 

 男版として俺はゲームをしていて、彼女は女版主人公。同一人物ではないが、どこか面影があるのだろうか、それとも単純に優秀なテイマーが好きなのか。

 

 

 

 彼女が死んでしまったら、ちょっと悲しむエレモンがいるかもしれない。

 

 

 

「……あ、貴方モエさんとチカさん、がいるくせに天才である私も……」

「恋愛的な意味じゃないよ。俺のエレモンが気に入ってるという意味」

「そっちですか……紛らわしいですね」

「喜んでよ、俺に好かれるよりもっと幸福だから」

「はいはい、嬉しい嬉しい」

 

 

 

 むむ、そんな適当に嬉しそうな顔をするのは納得いかないな。俺のエレモンだぞ、もっと喜べ。

 

 

「俺のエレモンに好かれてるくせに、もっと喜べよ。赤子みたいに!」

「どういう怒りですか……はいはい、嬉しいでちゅ」

「……」

「すいません。今の私の赤子のモノマネは無かったことにしてください」

 

 

 

 

 確かにな。無かったことにしてあげよう。誰にでも恥ずかしいことや黒歴史や失敗はあるはずなんだ。

 

 それを一々、指摘するなんて器が小さい存在がすることだろう。

 

 

 

「分かった、無かったことにするでちゅ」

「おいこら、馬鹿にするのはやめなさい。天才ですよ」

 

 

 

 

 

 

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