【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する   作:流石ユユシタ

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第10話 コード・バトラーVSアムダ

俺が優勝をしたので【コード・バトラー】とエキシビションマッチをすることになった。

 

 

 【コード・バトラー】、簡単にいうと凄腕エレモンテイマーだ。ただ、普通の凄腕テイマーとの違いは【ゴッドリーグ】への挑戦権を握るテイマーであるという点だ。

 

 

 【コード・バトラー】を倒す、もしくは彼等が出す試験をクリアをすると【エレメンタル・コード】を貰える。

 

 【エレメンタル・コード】は情報体でありエレフォンに内包される。これは国ごとに18個存在しており、全てを集める。

 

 そして、何らかの【大会】で三回優勝を経験することで【ゴッドリーグ】選手になれる。

 

 なるとめっちゃお金貰えたりするらしい。一回の試合で……まぁ、同時に自由も多少制限されてしまうとかあるらしいけどね。

 

 

 ゲームでも【コード・バトラー】は何回も倒している。

 

今回ゲストで来ているのは【クサウチ】らしいな。植物系を好むテイマーだ。

 

「よぉ」

 

 ……と、ちょうど彼のことを考えていたら、控室のドアが開き、彼が入り込んできた。

 

 

「見事だったぜ。お前のヴェルディオン」

「あ、どど、どうも」

 

 

 

 そう、彼こそが【コード・バトラー】である【クサウチ】である。

 

 緑色の髪がアフロヘアー。緑のスーツに緑のネクタイ。サングラスをかけながら交戦的な笑みを浮かべている。

 

 32歳だっけ。

 

 

「エキシビションマッチ楽しみにしてるぜ」

 

 

 

 

 

 

「こ、こちらこそ」

「クク、ただ勝つのは俺だ。言い訳考えておきな」

「あ、えと、勝つのは俺達だとお、思います。えと、ヒーローインタビューの方考えておきます……」

「言うねぇ。ビッグマウスは嫌いじゃねぇ。俄然楽しみだ」

 

 

 

 クサウチは控え室から出ていってしまった。気づけば控え室に残っているのは俺だけだ。

 

 負けたら控え室には入れなくなるみたいだし、俺が勝ったから他の選手は全員いない、つまりはぼっちだ。

 

 

「ここでもぼっち。だが、不快じゃない……」

 

 

 ソファやベンチが置いてある広い部屋だが全て独り占め。エキシビションまで時間がある。

 

 

「寝るか」

 

 

 

 寝てたら変な夢を見た。病院で一人でずっとゲームをしている自分が見れる。

 

 まぁ、それ以上でもそれ以下でもない。只管にそれを続ける夢だ。

 

 

 体が痛い時も内臓が破裂しそうなくらい吐きそうなほどの痛みでも。

 

 ゲームしかしてない。

 

 

 

 

 

そんなことを思い出しながら、まぶたを開いた

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、眼が覚めた。このまま優勝だな」

 

 

気合を新たに、闘技場に足を踏み出す。闘技場までの道は誰ともすれ違うことはなかった。

 

まぁ、当然だ、全員俺以外負けてしまったからだ。

 

 

 

──闘技場に入ると光が差し込んだ。

 

 

声は聞こえないが、観客席では一気に沸き返る観客が見えた。闘技場と観客席は声が断絶されているらしいから、聞こえないけど、相当大きな声だなと感じる。

 

 

 

ゲームではほとんどなかったものだ。リアルでみると、やはりいいものだな。

その分、プレッシャーもあるが……

 

これでこの闘技場に立つのは六回目だ。大分慣れてきた

 

 既に優勝をしてるから30万はもらった。そして、これで勝てば更に50万貰えるらしい。

 

 ゲームでもエキシビションマッチがあったから、決勝が終わった後に勝てると賞金は確かに貰えたな。

 

 

 

「おう、びびらず来たな」

「は、はい」

「オドオドしてるが分かる。お前、負ける気一切ないだろ」

「は、はい」

「なんだよ、もっと話せ。強いんだから! 語れよ! 気になるじゃねぇか!!」

「え、えと、俺の強さは俺の最強達が、お、教えてくれます」

 

 

ヴェルディオン、最初から最後まで任せる。

 

 

うわぁああああああああ!!!!!

 

 

と観客席は大分盛り上がっている。流石に決勝までアクティブスキルを使わずに勝ち上がった俺に興味津々みたいだ。

 

声は聞こえないみたいだけど、熱い視線で雰囲気を読み取った。

 

 

 

 

 

「互いにエレモンは【スタメン】一体のみだ」

「はい」

「「──ヴェルディオン」」

 

 

 

 まさかの同エレモン戦(ミラー)。と周りは驚いている。

 

 

 

『おおい! 互いにSランクかよ!!』

『ミラーか!! クサウチもヴェルディオン持ってたのかよ!』

『知らんかった! 隠してたのか! プロリーグに出るためか』

 

 

 

 声は聞こえないんだけど、やっぱり観客の様子自体は見えるから、ミラー戦で盛り上がっているは感じ取れた。

 

 

 

 

 

 クサウチはコード・バトラーであるがゴッドリーグ選手ではない。ゴッドリーグに近いテイマーではあるが、近いだけ。

 

 だからこそ、ゴッドリーグ行くためにヴェルディオンは隠し玉なのだ。

 

 ゲームでも限られた場面でしか出さないし、普段隠して【スタメン】には絶対入れない。

 

 

 

「はは、驚いたか! 俺がヴェルディオン持ってるのは誰もしらねぇからよ」

「そ、そう、ですか」

「……まさかと思うけど、お前俺の隠し玉知ってて、ヴェルディオン出し続けたわけじゃねぇよな」

「ち、違います」

 

 

 

 隠し玉なのは知ってたけど。特に意識はしてない!!

 

 

 

 

「考えても意味ねぇよな。行くぜ。ヴェルディオン」

「ヴェル!!!」

 

 

 やる気バッちりって感じだな。

 

 

 まぁ、やる気で俺達は崩せないぜ!

 

 

 

 

【ステータス】

レベル50

「攻撃」450

「防御」450

「魔素」450

「俊敏」450

「生命」450

 

・隠しステータス無し。

【パッシブスキル】

【頑丈な鉱石体】

・一度だけ生命がゼロになる攻撃に耐えられる

・スキル構成

【アクティブスキル】

・ウィザーウィップ

・ソーラーバースト

・エコーブレード

・スリープポレン

 

 

 ゲームならこんな感じだ。隠しステータスは振ろうと思って振れるモンじゃない。

 

 

 

「全力で行くぜ。【ウィザーウィップ】」

 

 

 

【アクティブスキル】

「技名」ウィザーウィップ

「威力」50

「範囲」単体

「消費魔素」100

「追加効果」

「命中率」80

「備考」2ターン攻撃力30%低下

「系統」植物

「覚えるレベル」40

 

 

 

 

 知識通りのスキル使用。当たると攻撃が下がっちまう。

 

 ただでさえ、【攻撃】は本来の二分の一しか与えない。1299から30%ダウン。約390下がる。

 

 攻撃910になる、こっから攻撃で半分なら455。相手の防御引いたら5しか与えられない。

 

 

「左、右、後ろ。そのまま()()

「あ?」

 

 

 

 正直当たっても問題ないけど、能力値下げるアクティブスキルはあんまり当たりたくない。

 

 

 能力値下げるのは状態異常判定じゃないし・ノーダメージだけどね。

 

 

 

「ヴェル!」

 

 

 

 ヴェルディオンの体が発光し、発光しただけで終わる。

 

 

 

「あ? 何だ? もっかい【ウィザーウィップ】」

「左、下2」

 

 

 

 ゲームのターン制とは違う。エレモンバーサス。

 

 細かい回避の指示もテイマーの仕事。ただ、この世界だとざっくりと避けろとか、危険をただ教えるだけだ。

 

 だが、俺達は闘技場をマスで区切る。マスの大きさは1マス約1メートル。

 

 右に1メートルの時は【右】、左に二メートルの時は【左2】。

 

 そして、アクティブスキルも名前が一々長い。それに場合によっては相手にアクティブスキルを悟らせない事も出来るしな。

 

 

「もっかい【一番】。そのまま【四番】」

 

 

 

【一番】は

 

「技名」ガイアーマー【奥義】

「威力」0

「範囲」単体

「消費魔素」150

「追加効果」

「命中率」100

「備考」一度だけダメージ55%カット。更に防御が120上がる。二回目は100。三回目は70、四回目は0。交代すると効果が切れる

「系統」地

「覚えるレベル」77

 

 

【四番】は

 

【アクティブスキル】

「技名」ポイズンミスト【奥義】

「威力」0

「範囲」単体

「消費魔素」50

「追加効果」相手を毒にする。毒【レベル3】

「命中率」

「備考」

「系統」植物

「覚えるレベル」20

 

 

 

「毒か……避けろ! 下がれ!!」

 

 

 

 いや、微かにでも喰らったな。毒をならば後は縦横無尽に駆け回るだけだ。

 

 

 俺のヴェルディオンは自分の防御上げて、相手を毒にして相手の攻撃に耐えながら毒で相手を倒す。

 

 

 ゲームなら回避は確率。ただ、テイマーの指示で更に回避率が上がるなら。

 

 

 ──俺のヴェルディオンはもっと強くなる。

 

 

「なんだ? 毒の前のあのアクティブスキル……」

「あとは、俺の指示で避ければ完封できるぞ」

 

 

 ガイアーマーはレベル77で習得できるアクティブスキル。やっぱり知らなかったか。

 

 

 クサウチのヴェルディオンはレベル50。しかも、最初に攻撃弱めて、耐えながら攻撃をする防御と攻撃を両方するイメージのタイプ。

 

 俺は防御全振りで構成している。動かし方もアクティブスキル構成が全く違う。

 

 

 疑問が浮かび続けているようだ。

 

 

 

「【エコーブレード】!」

「後ろ2、左2、右2」

「あぁ!? 避けてばっかかよ!!」

 

 

 

 毒が回ってるなら俺の勝ちが確信。攻撃でのリング外も出来るかもだけど。このテイマーレベルにその勝ち方は勿体無い。

 

 

 

「前2、右、左2」

 

 

 右に行った時に体の向きが変わる時もある。だから、それもすぐに判断して俺が指示をする。

 

 多分、俺が迷ったりミスったら攻撃を受けちまう。

 

 判断早くして俺自身も反射神経を磨かないといけない。

 

 

 エレモンに回避も全部任せるのも出来るけど、超スピードで戦いあう場合どうしても視野が狭くなる。

 

 

 単純にステータスの差があるのなら、指示などいらない。ただ、それじゃ、納得いかん。

 

 俺のエレモンが最強なら、俺も最強の司令塔でテイマーでないと。

 

 

 

 

「こいつ、指示早いな……あ? ヴェルディオン?」

「ヴェ、る……」

「……毒がかすってたか!」

 

 

 

 相手のヴェルディオンが倒れてしまった。いや、俺達が倒した。

 

 

「……完敗だ。降参する、これ以上は傷つけるだけだ」

「は、はい」

「お前、強ぇな……駆け出しテイマーじゃないだろ。何者だ? ゴッドリーグテイマーか?」

「い、いや、ち、違います」

 

 

 

 まじか、信じられねぇ。と小さく呟いて彼は俺に近づいてきた。

 

 

 

「これ、連絡先。あとで連絡くれ」

「え、あ、き、気が向いたら」

「そうかい。強い奴だな、気に入ったぜ。お前と、お前のヴェルディオン」

「あ、ど、どうも」

「──良い目標ができたぜ。俺のヴェルディオンも生で強さの果てを見れて、良い経験になっただろうさ。またやろうぜ」

 

 

 

 

優勝+エキシビションマッチ勝利。トータル80万円獲得。

 

 

 

 

 

──絶対優勝すると思って、ヒーローインタビューの内容は考えてたけど、話したくない。

 

 ただ、流石に賞金もらっている以上しなくてはなるまい。立っていると報道陣が何人も走ってやってくる。

 

 あ、大量にカメラと人間が……き、緊張しちゃう!

 

 

「アムダ選手、優勝おめでとうございます! まさに圧巻の勝負でした!」

「あ、は、はい」

「最後のクサウチ選手との戦いはミラー対戦でしたが、見事な勝利でした」

「あ、どどうも。まぁ、俺のヴェルディオンは、さい、最強っていうか」

「ほぉ、それは凄いですね。クサウチ選手もかなり育て上げていたと思いますが、そう言った部分はミラー戦で感じた部分はあるでしょうか?」

 

 

 確かにクサウチもよく仕上げて来ていたと思う。ゲームでの知識ではなく実物を見てそう思った。

 

 

「あ、相手も良かったと思います。き、筋肉質とか凄いなと、あ、あと、俊敏性もあったし、スキルを出すまで硬直もなくて……回避指示を出すのが少し迷いました」

「なるほど。圧巻の勝負に見えましたが実は接戦であったと?」

「いえ、それは余裕でした」

「あ、そ、そうですか」

 

 

  いや、まぁ、勝ちは余裕だったな、うん。それはそれこれはこれだしね。

 

 

 

「アムダ選手は、最近までエレ塾で勉強をしていたとお聞きしていますが……どうやってこれほどのエレモンを?」

「え、えと……いろいろあって、いろいろありました……」

「そ、そうですか」

 

 

 

 

 

 

「賞金はどうお使いになりますか?」

「え、えと、種を買って果物とか野菜とか、育てます」

「ほぉ、菜園がご趣味なのですか?」

「は、はい」

 

 

 

 その後も、インタビューが長々と続いた。

 

 ようやく終わったのは空が夕暮れになる時間帯。もう、帰りたい!!

 

 賞金もらってテレポートで帰るために会場場所、そこから離れた草木が生えていて、見通しが悪い場所に来ていた。

 

 

 

「ここなら、誰も居ないし、テレポートで……」

「アムダ君みーつけた!!」

「え!」

「アムダ君いたよー! モエ!」

 

 

 チカがなぜか、ここに居た。その後、モエを呼び、モエもこちらに駆け寄ってくる。

 

 

「アムダ君、見つけましたわ」

「ねぇねぇー、エレ塾最強成績三銃士で、祝勝会と反省会しようぜー! ボク、アムダ君の話聞きたーい!!」

「ワタクシもぉ!」

 

 

 

 

 ノリいいな、これが……よ、陽キャ……! 

 

 

 

 俺、人間の友達出来たことないんだよね……

 

 

 

「あれ? ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「え?」

 

 

 

 

 チカに言われて振り向くと、()()()()()()()()()()()()。人に化けても話すことはできないはず、一体どうしたのだろうか

 

 

「……」

 

 

 

 ぎゅっと手を握って、どっかへ俺を連れ去ろうとする。あ、気を遣ってくれたのか。

 

 

 

「……」

「あ、待って待って! 折角だし、その子も一緒に反省会しよー」

「……」

「あ、この子すごく可愛い! アムダ君の妹? 同じ銀髪だし」

「……!」

「あ、この子可愛いって言ったら、少しニヤッとした! 絶対アムダ君の妹でしょ」

 

 

 

 

 ──ライバル枠と主人公からは逃げられない

 

 

 

 

 

 

 

 




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