【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する   作:流石ユユシタ

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第24話 出店マスコット選抜

「ほれ、許可証じゃ。無くさんようにな」

 

 

 

 エレ市場責任者、サクマより売店の許可をもらうことができた。売店を出す時のルールで大事なのが、売上の一割をサクマに還元すると言うことだろう。

 

 

 まぁ、それくらいは問題ない。

 

 

 しかし、もう一つ気になるルールとして【一定の売り上げに達しない場合は許可証を剥奪する】と書いてある。要は売上がない店は潰れると言うことなのだろう。

 

 

「売り上げも気にしないといけないな」

 

 

 だとするなら、単純にデカイチゴを売るだけではダメなのだろう。世界で一番美味しい物が、世界で一番売れているわけではないように、何かしらの工夫が必須なのだろうな。

 

 

「やはり……客寄せの方法は動画か。しかし、他にもある」

『なによ、第二の客寄せの方法って』

 

 

 気づけばクイーンが俺の頭の上に乗っていた。頭の上に乗っているがそれほど重いわけではない。

 

 

「第二の客寄せの方法……それは可愛いエレモンを店内と店外に配置することでお客の関心をこちらに向けることだ」

『な、なんですってぇ!? ……まぁ、よくある作戦じゃない』

 

 

 そうよくある作戦だ。可愛いで人を釣る……単純明快で簡単な策だ。

 

 

 

「ふ、ここでやるべきことは……店番をする可愛いエレモンを選抜することだ」

『……ふーん』

「先ずは武者マルかな」

 

 

 

 やはり、武者マルだろう。そうだ、ラリラ博士にも意見を聞いてみると言うのも……いや、面倒になりそうだしスルーしよう。

 

 

 

『アンタっていつもそうよね! いつも武者マルが先に出るわよね!! アタシだっているのに!! 狐なんて一番可愛い動物なんだからねぇ!!!』

「え、えと、クイーンは【L】ランクだから……店番にすると騒ぎになってしまうし。多分、世界に一匹だから図鑑にも未だ登録されてないから……」

 

 

 

【クイーンフォックス】と言うエレモンはゲームでも世界に一体しか存在しておらず、一体しか捕まえることができない。

 

 

俺も一体しか持ってないしね。ゲームでも捕まえるのが結構面倒なのだ。しかも、捕獲した後に【カツタマ博士】と言うエレモンの学者みたいな人に持っていくと新種だと驚かれるイベントがある。

 

 

つまり、誰も知らないのだ。そんなクイーンが出店にいたら大問題どころじゃない、大騒ぎどころじゃないのだ。

 

 

エレネットでも大きな話題になること間違い無い。

 

 

いずれ動画でも出せたら出そうかなと思って入るけど……だとしても出すならここじゃないだろう。もっと大事な場所で出したい。

 

 

「わ、悪いんだけど……クイーンは無し……」

『ふん! いいんだから! アタシは人間の姿で座ってるから!』

「狐の方が可愛いと思うよクイーン」

『わかってるじゃない! 流石は王ね!!』

 

 

 

クイーンは人間の姿でいるみたいだ。さて、クイーンの機嫌が戻ったので人選を考えよう。

 

 先ず、大体のテイマーが保有しているエレモンの数平均は三体くらいらしい。やはりゲームと違い、餌代などがかかるし、住ませる場所も確保できないからだ。主人公なら無人島があるからゲームではほぼ無制限に捕獲できたけどね。

 

 ただ、ここは現実なのだ。大体のテイマーは三体、多くても六体ほどが上限らしい。まぁ、コード・バトラーとかになると、数十体とか持っているらしいけども。

 

 

 今の所、ジーググラモン、ヴェルディオン、武者マルを出している。あまりに多くエレモンを出しすぎるとあらぬ誤解を生むかもしれない。

 

 そもそもとして、あまり数を並べても意味がないって言うのもある。

 

 

 

 となると……【武者マル】の他には【シールラッシー】を店番に置くか……

 

 

 

「来てくれ!!」

「ラシ!」

 

 

 約40センチの大きさのアザラシみたいな形状のエレモン。ホタテの貝殻を持っている。うむ、可愛い!!

 

 ほぇ、可愛いなぁ!!

 

 水系統、ウォーターエレモン系、【D】ランク。青い瞳が特徴的で海に生息をしている可愛い系エレモンだ! 可愛い! 前世で人形とかがめちゃくちゃ人気だったのを覚えている。

 

 

 

「ラシラシ!」

「うあぁぁ、可愛いぃぃ!! へへへ、写真撮ろう」

『らしらし! あ、アタシだって、ラシラシって言えるんだけど!!』

「あ、クイーンも可愛いよ」

『写真は!?』

「と、撮るから」

 

 

 

 

 うむ、エレモンは三体まで客引きとして持っていこう。あんまりやり過ぎるとクイーンも対抗心を燃やしてくるし。

 

 

「フラフィモン!! 出てきてくれ!」

 

 

 

 エレフォンから出した三体目。【D】ランクで雷系統、サンダーエレモン系の【フラフィモン】だ。

 

 武者マルと同じで猫みたいな感じだが、そこまで似ているわけではない。もう毛の量が違うのだ。もふもっふ、真っ白で小さい毛玉に見える。

 

 

 耳は丸っこくて30センチほどの大きさだ。真っ白! 本当に真っ白! よし、可愛い!!

 

 

 

「この三体が居れば……あ、あとクイーンの人に化けた姿ならお客はたくさん来るだろう」

 

 

 

 さて、後は値段だけど……デカイチゴは大体一個100円ほどらしい

 

 

 

『最初だし、安めで売った方がいいじゃない? 一回買ってもらって、先ずは知ってもらうのが大事だと思うわ』

「流石クイーン、頭の回転が冴えている! 試食もした方がいいかな?」

『そうね。試食も良いと思うわ。先ずは知ってもらうのが大事よ。武者マルの可愛さで釣って、無料のデカイチゴを食べてもらって、良ければ買ってもらう。デカイチゴは4000個ほどあるんだから。大丈夫よ』

 

 

 

 折角、俺のエレモンが一生懸命育てたのを無料で誰かに与えるのは納得いかない気持ちもあるけど……先行投資みたいなもんだろう。

 

 後は、4000個の運び方とかを考えたりするべきか。

 

 

 

『ウォーターエレモン系に氷とか新たに作ってもらいましょう。品質管理は大事だしね。今は穴掘って、そこに大量の氷とか置いてイチゴを保存してるけど、出店に置くならもっと氷は必要よ』

「うむ、腐ると問題だしな。買ってもらった人に氷と一緒に渡した方がいいのか……」

『箱とか袋とかも必要ね。そこら辺はどうしようかしら……?』

「サクマさんがその辺は頼めば用意してくれるって……相場よりは安く渡すけど、お金はかかるって言ってた。まぁ、それくらいはしょうがない」

『そうね。箱と袋は必需品、沢山買ってくれる人もいたらすぐに渡せるし。店の回転率も上がるわ』

 

 

 

 袋とか、箱に今のうちに詰められるデカイチゴは詰めておいた方がいいだろうな。後は、どうやって運ぶか。

 

 

 ホーリーマジックモンがテレポートを使えるからそれで運んでもらったりすればいいんだろうか。

 

 

 ただ、テレポートってアクティブスキルなんだよな。だから【魔素】を消費する、無制限にはできない。ゲームでも遠くの場所から、別の場所に移動するときにテレポートを使った。

 

 

 エレモンバーサス、エレモン同士のバトル以外にアクティブスキルを使用できるケースがたまにある。その一個の例がテレポートなのだ。ゲームでも魔素は消費してたからね。

 

 消費した後、エレフォンに格納しておけば回復はするけども……。ゲームだと勝手に全回復とかしてくれてたんだけど。

 

 現実だと【エレモンの魔素回復】すると【エレフォンの充電】が減るんだよな。一々、出したり閉まったりして回復をさせるとエレフォンが使えなく可能性ある。

 

 エレフォンを使わない魔素回復の仕方もあって、自然回復なんだけど電気代とか考えるとこっちのが好ましい。

 

 なら、ホーリーマジックモン以外にテレポート使えるエレモンの力も借りないといけない。まぁ、ホーリーマジックモンもう二体くらい持ってるし、運搬は問題ないだろう。

 

 

 

「よし、なら先ずは、サクマのところに行って袋と箱をもらって、デカイチゴを詰める作業をやるか!!」

『アタシはクイーンだからそう言うのはやらないわ。アムダもキングなんだから、やめた方がいいんじゃない? やる必要ないわよ』

「いや! 俺がやるよ! 率先して動かないとな! よーし、早速テレポートで市場に行ってくる!」

『ふーん、まぁ、頑張ってちょうだい』

 

 

 

 

 

 ──こうして、なんやかんやありで店を出す早朝がやってくる!!

 

 

 

 

 

 




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