【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する   作:流石ユユシタ

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第34話 ガイア帝国

 俺はまずテレポートに飛んだ。

 

英石の町(えいせきのまち)。町の外には沢山の岩が落ちており、不思議な力やエネルギーを放っているとか。

 

 

 英石(えいせき)と言われる特殊な岩で、一部装備を作るには大量に必要になる。

 

 

 

「警察です。ここから先は立ち入り禁止です」

 

 

 

 あ、そうですか。うーむ、どうやら誘拐の件はかなり大事になっているようだった。この町は広さはそれなりで、スーパーとかデパートとかは割とある。

 

 ただ、博物館があってそこの英石が1番売りらしい。

 

 

 確か、ガイア帝国の拠点はこの町の地下から少し移動した場所にある。博物館から地下に入れるのだが、通行止めになっている。

 

 

 

「うむ……よーし、なんとかしよう」

 

 

 

 イクリプス・ファントム。俺の影に潜んでいるダークエレモン系、Gランクだ。普段から影に潜んで、誰にも気づかれない。

 

 

「頼む、俺を運んでくれ!」

「……」

 

 

 

 無言で現れ、俺を闇で包んだ。誰にも気づかれずに博物館に侵入することに成功。博物館には警察官が沢山いる。しかもエレモンを大量に連れている。

 

 だが、誰も俺達に気づかない

 

 

 ──素通りで博物館を進んでいく。

 

 

 

 博物館には本が大量に置いてある場所がある。そこまで歩き続ける。とある扉を開くと、部屋中に本棚が敷き詰められている部屋に到着した。

 

 丁度ここには警察官がいないようだ。

 

 

「えっと、ここの本を並べ替えまして……」

 

 

 

──ガガガガ

 

 

 

 本棚が微かに動いて、扉が現れた。白い扉でそこを潜ると扉は消えた。再び本棚が動いたのだろう。

 

 

 本棚を並び替えると道ができるような仕組みだったけど、ゲームと同じだったな。それに加えて本の配置も同じとはね。

 

 

 

「さっさといくか」

 

 

 進み続けていく。鉄で囲まれている回廊を歩き続ける。上にはLEDライトが煌々と輝いている。

 

 博物館とは全く雰囲気が違う場所だ。ガイア帝国ってかなり資金を持ってるらしいからな。

 

 

 ゲームでも他にも支部とか持ってたし、どっから資金源があるのかは気になるところだ。ガイア帝国のトップはグレンの幼馴染でもとゴッドリーグテイマーだからお金があるのかな?

 

 

 

「む!? 何者だ!?」

「あ、すいません」

「むむ!? もしかして帝国の隊員か?」

「えっと」

 

 

 

 ゲームだと、こう言う時は「はい」と「いいえ」の選択肢が出るんだよ。まぁ、どっちを選んでもエレモンバーサスを挑まれんだけども。

 

 

「そうです、隊員、でして……ブラドさんから誘われて新入りです」

「ほう、ブラドさんの名前を知っていると言うことは新入りだな。次からはちゃんと隊服を着ておけ!」

「はい。それで、ゴッドリーグテイマーの、そのグレンの娘を捕獲したって……き、きまして」

「お前、人と話す時は目を合わせろ! まぁいい! 囚われた娘達はエレフォンを取り上げて、そこの角を曲がった方にいる!」

「りょ、了解です」

 

 

 うむ、ゲームとは違って交渉の余地があるのか。ブラドって、名前は表向きにはなってないし、これを知っているかどうかで味方か判断してるらしい。

 

 

 共同不審で話してしまったから一瞬疑われたがなんとか、誤魔化せたぞ。バーサスしても良いが、さっさと目的に向かおう。

 

 

 

 

「あ、居た」

 

 

 

 

 進み続け俺はついに、モエとチカを見つけた。彼女達は牢屋に入れられ、じっとうずくまっていた。

 

 

 

「!? あ、アムダ君!?」

 

 

 モエが最初に俺に気づいた。そのタイミングでチカも俺に気づいたようで立ち上がり牢屋から手を伸ばした。

 

 

「うわああああああ!! このまま死ぬから最後に幻想が見えてるんだぁぁぁぁ」

 

 

 元気そうで何よりだ。

 

 

「あの、牢屋壊すから下がってもらって」

「はいですわ」

 

 

 

 

 2人が下がると俺の影から、イクリプス・ファントムが牢屋を破壊した。2人には一瞬すぎて何が何だか分かっては居ないようだけども。

 

 

 

「い、今、何か、居ませんでした?」

「ぼ、ぼくにも見えたんだけど、黒い悪魔みたいなの」

「気にしないで、脱出しましょう」

 

 

 

 よく分かっていないなら、それでいい。わざわざ説明する必要もないしな。あんまりランク高いのがあるって知られるとまた管理協会とかがうるさいだろうし。

 

 

「──あ、一応この支部潰しておこうか?」

「「は?」」

 

 

 

 うむ、ここで潰して実績を残しておけば俺の株が上がって管理協会とか、ランク高いエレモンを手放せとか言うやつらも言いづらくなるかもな。

 

 

 

「ジーググラモンで吹っ飛ばすか」

「◾️◾️◾️ッ!!」

 

 

 

 極マルも一応、出しておくか。このガイア帝国の拠点は隊員が沢山居る。極マルも出して、さっさと片付けたほうがいい。

 

 

 

「きわ」

「……極マル(きわみまる)持っていましたのね」

 

 

 

 

 主人公モエの父親も極マルを持っている。彼女からしたら、父親と同じエレモンを持っていたら反応をせざるを得ないだろう。

 

 

 

「うん、行くか」

 

 

 

 

◾️◾️

 

 

 

 

 わたくしにとってお父様がいちばんの目標だった。生まれて初めて、物心ついた時に見たのはお父様の極マルだった。

 

 

 

 

『──圧倒的だ! グレン! まさかの6連勝!!』

『しかも極マル一体のみで相手を打破するとは、地ノ国ゴッドリーグの歴史でも最も強いテイマーでしょう』

 

 

 

 観客席から見るお父様は最強で、わたくしもああ言うテイマーになりたいと心から思った。

 

 それから、わたくしの夢は始まった。

 

 

 

 エレ塾に入ったら、絶対に一番になってやろうと決めた。だって、ゴッドリーグで活躍するのだから、塾くらいで一番になれないでどうする、と言う話になるからだ。

 

 目指すのはこの国の頂点が集まる場所。

 

 

 そこで勝つには塾で一番に……そう思っていたのに。

 

 

 

 わたくしの眼の前に現れたのは

 

 

 

「全部、吹っ飛ばして」

「きわっ」

「◾️◾️ッ」

 

 

 

 わたくしの、父親すらも凌駕する最強を超えた究極のテイマーだった。極マルはスキルすら使わず、帝国のエレモンを蹴散らしていく。

 

 

 

「す、すげぇ、どんなステータスしてんの?」

 

 

 チカだって、唖然としている。究極的な力を持つエレモン、一つ一つの動きが致命打であり、最高の攻撃。

 

 あの極マルには力が凝縮されている。信じられないほどに溢れ出る力を感じる。

 

 

 わたくしはガイア帝国のガイア大将と名乗る女性に敗北した。今までの隊員とは別格の強さであり、わたくしは敗北をした。チカも応戦したが2人して敗北しとらえられた。

 

 

 

「あら、可愛い坊やね。でも、我らが支部で暴れるなんて悪い子ね。お仕置きが必要かしら?」

「は、はぁ? お仕置きを受けるのはそっちの方では?」

「噂のテイマーさんね。顔はタイプだから、負けたら奴隷にしてあげる」

 

 

 

 

 ちょっとエロい格好の女にわたくし達は負けた。化粧がちょっとけばい感じの人だが実力は本物だった。

 

 

 

 

「あ、あの、調子に乗ってすいませんでした……ゆ、許してくれませんか?」

「警察に出頭するなら……」

「します!!」

 

 

 

 そんな彼女もアムダくんのジーググラモンと極マルの相手になるはずもない。ガクガクに震えて大将を捕縛し、わたくし達のエレフォンも奪還した。

 

 

 アクティブスキルを使うまでもなく、アムダ君は

 

 

 ガイア大将1名、ガイア帝国隊員89名を僅か1時間12分にて捕縛。その後、警察に出頭し、1時間30分後には彼はテレポートで帰ってしまった。

 

 

 

「わたくしは……このままで良いのでしょうか? お父様に、彼に追いつける光景が全く浮かばない……」

 

 

 

 全てが終わったわたくしにあったのは虚無。何もできず、ただ救われただけの存在。違う、わたくしが成りたかったのは

 

 

 

──そんなわたくしに一通のDMが届いた

 

 

 

『アムダです。エレモンのレベルアップをしたいと言ってたから、一緒に訓練しませんか』

 

 

 秒でわたくしは承諾した。

 

 

「え!? ぼ、ぼくも行く!!」

「わたくしだけ誘われてますが」

「やだやだやだやだやだ!!!!! ぼくも行くの!! 好きな男に友人だけ誘われたぼくの気持ち考えてよ!!」

「……はぁ。一応相談しますわね」

 

 

 

 チカも一緒に、わたくしは……アムダくんと一緒に訓練をすることになった。

 

 

 

 

 




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