【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する   作:流石ユユシタ

60 / 103
第49話 自由の浜辺

「残念だが、既にウミノゾアは目覚めましたよ」

 

 

自由の浜辺、そこに沈む『蒼い神殿』最新部にてモエははシア帝国の大元帥に勝利した。

 

 

 

 

【ウぁぁぁあああああああああああああああ】

 

 

 

 

嘆きにも聞こえる、ウミノゾアの鳴き声。大地の支配テラゴラム、海の自由ウミノゾアが互いに呼応している。

 

 

 

「……海の自由の力を使い、私が平和を手に入れるのです。バーサスには負けましたが、ここから先の未来は私の勝ちですね。また会いましょう、グレンの娘」

 

 

 

 

シア帝国、ルザンはそれだけ言って蒼の神殿を出る。

 

 

 

「またしても遅かったですわね」

 

 

 

彼女は慌てて、神殿を飛び出す。俺もそれを追って、外に飛び出した。

 

 

 

『これで7割くらいイベントは終わりかしら?』

 

 

クイーンが俺に聞いてくる、確かにほぼ終わりだ。あとは2体が外に出て激突する中で、融合して、スタードラゴが誕生。

 

 

制御効かなくなって、それを主人公が収めるって場面だ。

 

 

 

──まぁ、ゲームと違ってコンテニューができないからある程度はサポートするか

 

 

 

『一応、スタードラゴ2体持ってきてるのよね? 必要かしら?』

 

 

 

 

 確かに必要かなと思った。主人公には荷が重い、主人公というよりモエに荷が重いという感じだけど。

 

 

 

 しかし……

 

 

 

 モエのやつ、思っている以上に強くなっているな。シア帝国との大元帥とのバーサスを見たが、ほぼ完勝だった。

 

 武者マルのメス、その最終進化、奥マルも強くなっていたな。レベル58だったし。

 

 レベリングをした時から、更に毎日レベリングをしていたのだろう。時折、DMが来ていたが毎日修行に明け暮れているみたいだったし。

 

 

 

「俺が出る幕なさそう」

 

 

 

 確かに強くなってたな。俺のエレモンの方が強いけど。

 

 

 ふむ、ディザスター、ファラン、グレン、その次くらいには強いかもしれない。コード・バトラー二週目にも連勝しているのは本当だろうな。

 

 

 俺のエレモンの方が強いけど。

 

 

 

『そう、アムダが出る幕じゃないのだとしたらそれはそれで良いことね』

 

 

 

 

 

 

外に出ると水柱何本も天に昇っていた。暗雲に囲まれた世界に雨が降り、雷が落ちていく。

 

 

 

テラゴラムは大怪獣のような姿で、ウミノゾアはアンモナイトのようなフォルム。互いに巨大な化け物、暴力の塊。

 

 

 

制御ができる装置を持っていたはずだけど、確か使い物にならない。

 

 

 

 

装置の故障と暴走で2体が激突する中で、偶々融合をしてしまう。そう、今みたいに……

 

 

 

「「◇◇◇ッ!!!!!!!!!!!」」

 

 

 

 

──眩い閃光が世界を支配する。

 

 

 

小さな光の粒子が空へと昇っていく。先ほどまで暗雲だった空はいつの間にか輝く金色に染まる。

 

 

 

雨は止んだ、地震も止まったのに事態が治った気配を感じない。

 

 

 

 

 

「バカな……我らのテラゴラムが融合しただとッ」

「スタードラゴ……」

 

 

 

 

 ガイア帝国ブラド、シア帝国ルザン、2人は戦慄をしている。その2人の間を抜けて、ラゴラゴンに乗ったモエが飛んでいく。

 

 

 スタードラゴに挑むようだ。これで勝利して捕獲することで彼女が主導権を握り、暴走を止める。

 

 

 それによって世界が平和になる。スタードラゴ関連は暴走すると星を潰すからね。問題だよね。

 

 

 

 彼女が勝てるかどうかだが、まぁ、勝てるだろう。パッシブスキルもユニークスキルに進化させてないだろうし。アクティブスキルも奥義にしてないし。

 

 

 

 

「さて、こっちの大元帥を守らんとね」

 

 

 

 

 ガイア帝国とシア帝国、それぞれはこの後に暗殺をされてしまう。誰にされるのか、そんなことは知らん。

 

 

 ゲームでも唐突に暗殺をされてしまうからだ。

 

 

 

 

「グレンの娘、これほどとはね」

「スタードラゴに勝てるというのか」

 

 

 

 

 そんな2人の後ろから黒装束の人物が近寄っていく。見た目が何もわからない、背丈しか認知ができない。

 

 

 手には拳銃に似た何かを持ってる。

 

 

 

──パンっ、パン

 

 

 

 

 そう聞こえた。しかし、帝国2人が撃たれることはなかった。俺の影から飛び出た黒い剣が銃弾を弾いていたからだ。

 

 

「「ッ!?」」

 

 

 

 銃弾の音が聞こえたことに関して、驚いたような顔をしている2人。まぁ、それよりも打った方を捕縛したいけどもね。

 

 

「極マル……」

 

 

 

 

 エレフォンから放出した極マル。それが黒装束の男の前に立つ。

 

 

 

『妙ね……あの人間からテレパシーが聞こえない。機械の類かしら?』

 

 

 確かにな、なんだかシルエットは人間っぽいが実態は違う気がするな。大地の監獄に居る守護者とか、結構機械は出てくるんだよ。エレモンとは違うけど、戦闘はできるみたいだし。

 

 

 ゲームでもそういうのと戦闘自体はあった。

 

 

 

「極マル、攻撃」

「……」

 

 

 

 

 

 スキルを使う必要性はないだろう。仮に人間だったら殺すわけにはいかないだろうしな。

 

 

 

 極マルが黒装束に向かうと、応対するのように後ろに跳躍する。

 

 

 

「それで逃げられるわけないだろ……回り込んで抑えて」

 

 

 

 ジェット噴射のように推進した極マルが、跳躍した黒装束の後ろに既に回り込んでいた。

 

 

「速いッ! グレンより上か!!」

「信じられませんが……噂の10億か」

 

 

 

 あ、俺のこと知っててくれてるんだ。まぁ、当然といえば当然だけど。流石は大元帥のお二人反応がよろしいようで。

 

 

 極マルが抑え込んだ黒装束。

 

 

 

「一応、顔は見ておくか」

 

 

 

 

 極マルがフードを取る。そこには紅瞳、顔はあるがメタリックで明らかに人間ではない。

 

 

 

 魔ノ国、軍事人間だっけ。ってことは遠隔で見てるってことになる。スタードラゴは出さなくて正解だったか。

 

 

 

 魔ノ国って、ゲームだと五部の主人公が対立するんだったか。結構、ダークな雰囲気があったのを覚えているぜ。

 

 

 レアなエレモンとかを捕獲するハンティングギルドのメンバーは、魔ノ国出身が多かったりするし、面倒な印象がある。あんまり関わりたくはないんだけれども。

 

 

 

「極マル……それそろそろ爆発するから、海に放り投げろ」

「きわっ」

 

 

 

 

 ゲームでも、パッシブスキルで爆発みたいなのが発動する。バーサスで倒されると爆発して主人公のエレモンにダメージを与えるのだ。

 

 

 まぁ、そんなにダメージはないけど。極マルが黒装束を海に投げると、爆発を起こした。

 

 

 

 水飛沫が上がり、2人の大元帥を濡らす。

 

 

 

「えっと、大丈夫……ですか?」

「君がいなければ危なかっただろうね。ガイア帝国大元帥としてお礼を言おう」

「礼を言いますよ。シア帝国大元帥としてね」

「……ほぼ、壊滅してるから帝国名乗る必要はないのでは? 警察に捕まったら大人しく事情聴取受けてくだいさね……え、えっと、それじゃ」

 

 

 

 

 さて、モエの方もスタードラゴを捕獲できたみたいだし。一件落着だな。空は金色ではなく、青い空に白い雲、太陽が浮かんでいる。

 

 

 

 

『今回はそんなに暴れなかったのね』

「まぁ、いいでしょ。主人公に譲ってもね。俺は一応、歴代最弱ライバル枠ではあるし」

『そんなのあって無いようなもんでしょ』

 

 

 

 

 魔ノ国はやっぱり、軍事兵器とか持ってるんだろうし。こっちも戦力鍛えておかないとな。

 

『現時点でどうやったら、アンタが負けるのよ』

 

 

 念には念を入れるべきだろうし。ディザスターとか、ちゃんと整備しておきたい。そもそも機械とエレモンの融合。エレモン兵器、普通に生きられるのか、どう接するべきだろうかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。