【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する 作:流石ユユシタ
さて、俺とヴェルディオンVSディザスターが戦い、俺達が勝利した。最初さえ超えたら消化試合みたいなもんだったからね。
それにしてもディザスターは強いな。Lランク、しかもゲームでは使えないキャラだけはあるよ。
単純なステータスなら、L+ランクまで行かなくてもLランクエレモンの一歩先を言っているイメージがある。
しかも、そこに厳選した装備を四つつけられるなら、タイマン最強とすら言えるかもしれない。
まぁ、相性とかはあるけどさ。
素の殴り合いなら負けないんじゃないだろうか?
「……」
相変わらず無言だが、勝負をしたことで仲間になってくれるらしい。クイーンが教えてくれた。こう言う時にやはりクイーンは便利だ
ゲームだと
おや? 仲間になりたそうにこっちを見ているぞ? みたいなね、勝手に説明口調で出てくれるから仲間にできるけど、今は無理だった。
暫く黙ってたし、普段から黙ってるし。?? みたいな感じだったし。
俺もコミュ障だから、なんか親近感を感じていた。
「ディザスターには専用装備とか無かったけど……これって、現実なら作れるのかな」
エレモンバーサス。専用装備と言うのが存在している。これは特定のエレモンにしか装備できない代わりに強力な効果を付与すると言うものだ。
俺のヴェルディオンも使っていたのは専用装備だ。これを使えば、かなりステータスを上げることができる。
通常装備よりも遥かに上げられるのだ。更に言えば厳選もしているので余計に強くなれる。まぁ、専用ではなくあえて、強力な普通の装備の時もあるけどね。
第一部のネット対戦時は専用装備で戦う感じが強かったな。徐々に色んなのが出てくるけども。
「……まぁ、これからよろしく。一応衣食住は保証する」
「……」
「働いてもらうけど、それは大丈夫?」
「……」
ディザスターは首を縦に振った、良かった。ちゃんと働いてくれる子みたいだな。ディザスターはどこで働いてもらおうかな。
建物とかも今後建てたいし。
あ、でも海の中で魚とか獲ってほしいかな。これだけ強かったら取れるだろうし。でも水系のエレモンが獲ってくれるんだよな。
「……とりあえず、暫くは島のエレモンと顔合わせとかにしておこうか。クイーンが案内してくれるから」
『そうね、してあげるわ』
気づくとクイーンが俺の頭の上に乗っていた。恐らくずっとどこかで見ていたのだろう。
『こんにちは、今度から上司みたいなものだから。よろしく』
「……」
クイーンはそうディザスターに言い放った。うむ、クイーンは姫だからな、まぁ、ディザスターは新人だからな。
『そうね、アムダが言った通り顔合わせからしてもらおうかしら。あたしが連れていくから。4000体も居るんだから気を張りなさい』
「……」
『そう、意外と小心者なのね……緊張しなくて良いわ。同じメス同士、サポートしてあげるわ』
あ、ディザスター、メスだったのね。クイーンと話が合いそうで良かった。
『好きなお花とかある?』
「……」
『マリーゴールド。アタシはアジサイかしら』
マリーゴールド好きなんだ。てか、お花とか好きな感じなのね。二体とも……クイーンはディザスターの頭の上に乗って飛び去っていった。
新人だから、挨拶回りがあるんだろうなぁ。
丁度、そのタイミングでエレフォンが鳴った。一体全体どうしたのだろうか? あ、モエからだ。
『もしもし?』
「もしもし?」
『お疲れ様でした。見事な勝利でしたわ』
「そう」
『あ、その、ちょっと相談がありまして……直接会ってお話を』
なんだろう。よそよろしいけども。
まぁ、彼女は今後この島で強制労働……ではなく、大事な友になりうるかもしれない。
その場で待っているとモエがやってきた。
「素晴らしい戦いでしたわ。相手も強かったですが」
「まぁ、ディザスターは本当の意味で伸び代があるから。正直、まだまだって感じ」
「そうでしたか。もしかしたら、わたくしの全てのスタメンで戦っても、勝てなかったかもしれません」
「間違いなくそうだと思う」
「……あ、はい」
モエは一瞬、イラッとしたような顔をしたがすぐさま申し訳なさそうな顔に戻った。
「あの、わたくしは有名人になってしまいましたわ」
「人気だよね、トレンドずっと乗っててウケる」
「ウケませんわ」
「あ、ごめん」
ちょっと、茶化したら結構マジな顔された。あ、こう言うのがコミュ症なんだろうな。
でも、クイーンはちょっと変な部分が可愛いって言ってたから治さなくてもいいじゃないかって最近思った。まぁでも、ちゃんと話さないといけないか。
「それでその……わたくし、友達が実は多くて」
「へぇー」
「意外でしょう?」
「まぁ、そうだね」
「あ、そうですか」
……あ、もしかして、否定して欲しかったのか? 友達沢山居るって言って欲しかったのかもしれないな。
ククク、コミュ障だけど大分コミュ力が上がってきたぞ!!
「いや、モエは沢山友達がいそう」
「大分遅いフォローですわね。うん、まぁ、ありがとうございます」
「それで、頼みとは」
「……その今、わたくしはこの島に隠れさせて頂いてますわ。だからこそ、友達とか、なにより世間とかがわたくしの安否を心配しているみたいでして」
「あ、そうなんだ」
知らなかった。一体いつの間にそんなことになってしまっていたんだろう。早速エレネットを確認すると
『突如、消えた天才?』
『家族ごと消失?』
『天才は自殺したか!? マスコミが追い込んだ悲劇か?』
あらら、すごい沢山色んな記事とかが出てるんだね。いやー、有名人は本当に大変だな。
俺はなんだかんだ、アムリラちゃんねるで動画は出してるからね。エレモンの紹介とか、生態についての解説とかを出しているのだ。
チャンネル登録も上がってるし、再生数は一時期に比べたら落ちてるけど収益は間違いなくある。最近花の種とかも大量に仕入れてるから、そのうちお花畑とか作りたい。
野菜とか果物とかもまだまだ作りたいしね。デカイチゴは大分育ったしそろそろ再販とかも視野に入れたいかな。
「まぁ、生きてるよと生存報告だけはしたいと」
「……そうですわ。ただ、この島にいると絶対にバレないようにしたくて。だから、アムダ君に頼ったのですわ」
なるほどね。まぁ、写真ならどこでも撮って勝手にやってもらえていいけど、一応俺の許可を求めたみたいだ。
「絶対にバレないような場所で撮るか、せっかくだし」
「この島、雪降ってたり色々ありますわよね」
「それなら、森で良いんじゃない。普通バレないし」
「……では、森をお借りしますわ」
「律儀だ」
「貴方はこの島の王なのでしょう? クイーンが言ってましたわ」
あ、俺のことをちゃんと王って言ってくれたんだ。さて、森まで案内するか。この島の森だけど、そろそろ名前をつけたいな。
植物系が住める森、うーん……パイナップルスイカの森……うん、これ第一候補だな。
「そう言えば、ここの森って名前とかありませんの?」
「パイナップルスイカの森を候補にしてる」
「……そうですのね。一応貴方が王でわたくしはただの平民みたいなものですから何も言いませんわ」
「同級生としての意見は?」
「最悪でしょうに。もうちょっとお考えになりまして?」
この子、結構口悪いな
「結構口悪いね」
「お互い様でしょう」
さて、森に到着した。
「ここがパイナップルスイカの森だ」
「ただの平民の意見ですが、名前が決まっていないなら
「え?」
「【清らかで天に通じる森】というか、天界と繋がるような神聖なイメージがありますから」
「第二候補なら」
パイナップルスイカの森の方が良い気がする! 親しみとかも湧いてくるだろうしさ!!
後でクイーンに意見求めてみよう。