【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する   作:流石ユユシタ

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第59話 告白

コーヒーを飲んでたら、告白された。

 

 

「え?」

「……」

 

 

 

 モエは見たこともないような赤面をしている。ゲームだと基本的に表情は動かないんだけど、こんな顔もするんだ。そりゃ現実だからそうかもしれんが。

 

 

「……好きかもしれない。そう言いましたの」

「聞こえてた、しかしびっくりだ。エレモンに好かれるのは前から思っていたが、人間に好かれるのはびっくりだ。びっくりだ」

「びっくりと3回言うくらいに驚いているのは分かりましたわ」

 

 

 

 

 

 そうか、初めて告白というのをされた。まさか、人から好かれる予想はしては居なかった。前世ではずっと病室でそもそも同年代と絡む時なかったし、両親からも弟とかにも好かれてなかったし。

 

 

 人間に好かれるとは思っていなかった

 

 

 

「貴方、好かれているのではありませんの? 人間にも」

「利害があるからいるだけと思っていた」

「……それもあるでしょうが、人として魅力もあると思いますわ」

「確かに。言われてみたらそうかもしれない」

「謙虚は持ち合わせた方がよろしいですわよ」

 

 

 

 

 そうか、魅力あるか。ふむふむ、それは嬉しい

 

 

 

「ふふふ、それはそれは、魅力あるか俺」

「素直な所とか美徳と思いますわよ」

「確かにね」

「しかし、わたくしとかに結構言いますわよね? エレモンバーサス負ける気しないとか」

「確かにね」

「今でもそう思ってますの?」

「確かにね」

「……まぁ、そういうところは……いえ、表裏一体なのでしょうね。貴方の長所と短所は」

 

 

 

 

 そうか、俺って魅力あるのか。ふふふ、まぁ、悪い気はしないよね? そう言われてさ。

 

 

 

「わたくしとしては、今すぐ付き合いたい……のですが、まぁ、しばらく待ちますわ」

「あ、そうなんだ」

「……時間はありますもの」

 

 

 

 

 彼女はそう言って笑って居た。そのタイミングで『シェフエビマン』がパンケーキを運んできた。

 

 

「お、ありがと」

「ありがとうですわ。このエレモンは?」

「シェフエビマン、二足歩行で歩くエビだな。料理が得意なんだレベルは120」

「だから、限界突破してるレベルについて……まぁ、いいですわ。そのハサミで料理とかはできますの?」

 

 

 

 

 シェフエビマンは基本的に白いシェフみたいな服と帽子をかぶっているエビの見た目。だからこそ、腕もハサミだ。

 

 

 しかし、シェフエビマンは器用にハサミを使う。具体的にいうと

 

 

 

「シェフエビマンは、魔素でハサミを包んで人間みたいな手を作れるんだ。だからできる」

「すごいですわね」

「エビビ」

「なんて言っているのか分かりませんわ」

「多分、パンケーキ冷めないうちにさっさと食えと言ってる」

「口悪いですわね、このエビ」

 

 

 

 

 やはり職人とはこだわり気質なんだろう。出来立てが美味しいからその時に食べると言っているのだろう。

 

 

 うむ、美味いコーヒーに美味いパンケーキときたもんだ。良い朝だよ、全くもってね

 

 

 

「……一応聞きたいんだけど、いつから好きだった?」

「そうですわね。もしかしたら、最初からかもしれませんわ」

「塾の時か」

「そうですわ。貴方は誰よりも一生懸命でしたもの」

「偶然というか。偶々エレモンが好きだったからできただけだからなぁ」

 

 

 

 前世だったら評価されない項目というべきか。それが褒められても素晴らしいことであると思いきれていないかもしれん。

 

 

 エレモンは愛してるし、好きだけど。それが他人から認められることに真の意味で納得言っていないのか。

 

 

 

 

「急に卑屈になりましたわね。何か……あるのかもしれませんがわたくしとしては、その一生懸命なところが良いと思いましたわ」

「そっか」

「えぇ。それでいて結果を出してますもの。アムダくんは時折、自分は運がいいだけと評しますが、そんなの百も承知ですわね。わたくしだって、生まれがいいのが運ですわ」

「たしかにね」

「そんなことどうでもいいですわ。だから、素直に喜んでおくべきですわ」

 

 

 

 

 卑屈であったつもりはなかったが、そう言われると卑屈になっている気もするから不思議だ。

 

 

「わたくし、こう見えて見る目はありますの。だから、貴方は素晴らしい人ですわ」

「おおおー、嬉しい。俺って良い人だったか」

「良い人ではありませんわね。素晴らしい人ですわ」

「何か違うの」

「素晴らしいという方がしっくりきましたわ。良い人って、それしか褒める要素がない人に使う言葉ですもの」

 

 

 まぁ、よく分からんが彼女がそういうのならそうかもしれないな。淡々と会話は進む。

 

 

 

「そういえば、わたくし貴方に借りが増えてますわ。このコーヒーもそうですが、流石に色々とお返ししないと」

「まぁ、そうだな」

「利害の関係だと思って居たと仰ってましたね」

「魔ノ国とか、邪ノ国が攻めてきて、スタードラゴ取られたら面倒だしさ」

「……わたくしが狙われると?」

 

 

 

 

 俺はそのタイミングで彼女にエレフォンを見せつけた。そこには彼女の闇サイトでの懸賞が載せられて居た

 

 

 

 

「は? 20億!? わ、わたくしが!?」

「高いね」

「こ、これなんですの?」

「闇サイト、ハンティングギルドとかがここで動いてる」

「……よく見つけましたわね」

「他にもサイトは色々あるようだけどね、取り敢えず博士が見つけてくれた」

 

 

 

 

 そういえば主人公って、次回作に絶対に出てこないんだよね。名前というか、存在を匂わす発言とかはたくさんあるけど、前作主人公とバトルとかはできたことがない。

 

 

 闇サイトの賞金にビビって引きこもりかもしれない。しかし当然だろうな。世界とか救っても、マスコミ追いかけられて闇サイトで賞金とかならこうなる。

 

 

「はぁ……そうでしたのね。全く知りませんでしたわ」

「俺としてはどうでも良い、とも思ったけど。知り合いになってしまったら目覚めが悪いしさ」

「それはどうも……しかし、20億。驚きですわ。そこまでの額とは……」

「やたら、特定早かったしね。情報が交錯してたのかな? スタードラゴ捕獲して少ししてかららしいからね。掲載したのは」

 

 

 

 

 彼女はそう言われると顔が青くなってしまった。

 

 

 

「コーヒー飲んだら」

「えぇ……落ち着きましたわ」

「俺としては一応、保護しておくかってこと、ついでに鍛えて戦力にしておくかなと」

「アムダ君も10億だからですの? 一緒にいれば互いに守れるからというか」

「うーん、まぁ、そんな感じ」

 

 

 

 正直いえば、俺はそんなに心配してないけど

 

 

 

「……いえ、違いますわね。わたくしを気遣ったくれたんですのね。未だにバレていない島。わたくしを招き入れる必要性がないほどにここは強いエレモンがいますもの」

「あ、言わないようにしてたのに」

「ふふ、言ってしまいましたわ」

「こういうのって黙っておく方がカッコよくない?」

「いえ、言ってもかっこいいですわ」

 

 

 

 あら、そうなのかね。

 

 

 

「それなら最初から感謝しろっていえばよかった」

「ふふ、次からそうしてくださいまし」

「まぁ、スタードラゴが三体になれば強くなるのも間違いしね」

「は……? 三体? わたくしの一体と……残りに二体は?」

「あそこ」

 

 

 

 

 

 俺が空を指さすと、黄金の龍が空を飛んでいた。

 

 

 

「は!?」

「俺、何億くらいになるんだろう」

「……もういいですわ、一々驚いていたらキリがありません」

「そうかい」

 

 

 

 彼女はコーヒーを飲み、パンケーキを食べる。そして、もう一度一息をついたら、こちらに笑顔を浮かべた。

 

 

 

「ありがとう。アムダくん。わたくしと、家族と友を気遣ってくれて」

「いいよ。貸しにしとく」

「ふふ、本当に貸しが大きくなりますわね……」

「返してもらうからね。この島に居てもいいけど、働いてもらう」

「えぇ……あ、その、貸しを返すのって、エロい同人とかあれですの?」

 

 

 

 

 

は?

 

 

 

 

 

「い、いや、ほら、男の子は何とやらと……わ、わたくし、同人とかちょっと買ったことありまして。ほら、髪ひっぱたりして後ろから……」

「あぁ、そういうのは求めてないよ」

「……そうでしたのね」

「ちょっと残念そうだね」

「違いますわよ!」

 

 

 

 

 

 あ、宇宙の裏ボスの話をするのを忘れてたよ。彼女はもしかしたら、これから宇宙に行くかもしれないからさ。

 

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