【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する   作:流石ユユシタ

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第63話 第一部 完!!

「ふぅ……」

 

 

 

 

 モエは一息ついていた。遂に彼女は裏ボスであるエンテツシン・アグニフォージを捕獲した。

 

 

 なるほど、一応助太刀ができるようにはしていたけど余計なお世話だったかな。

 

 

 

 

 

 

「おっす。お疲れ」

「えぇ……」

「ちょっと疲れたでしょ」

「えぇ……大分」

 

 

 

 

 

 結構気を張っていたようだったな。口数が少なくなったし、足取りが千鳥足みたいになっている。

 

 

 

「一応、捕獲はしましたわ。スタードラゴの時と同じくらい疲れましたわ」

「そかそか、あとでお昼寝しな」

「うん……」

「ですわって、付けないの?」

「うん、ですわ」

 

 

 

 

 疲れてるなぁ。

 

 

 

「アムダ様、アグニフォージはどこの歴史書とか、壁画でも見たことない感じでしたけど、どこのエレモンですか? これも古代人が作った兵器とかですか?」

 

 

 よいしょと、モエは疲れたのでおんぶしてあげた。そして、ラリラ博士の疑問にも答えてあげよう。

 

 

 

「この宇宙の、どっかにある星の住民。その祖先が作ったエレモンだな」

「……ええ!? 宇宙人ってことですか!」

「俺達も宇宙人みたいなもんだよ」

 

 

 

 

 第三部は異界の星出身が主人公だったなぁ。世界観が急に広がった感じがあった。

 

 第一部とは違った意味でぶっ飛んだ設定だ。

 

 

 って言うかさ、全部の主人公は設定が飛んでるんだよね。そうでなきゃ、無人島とか保有できないから仕方ないけどさ。

 

 

 島クリエイトシステムとかって、島がないと出来ないしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの、お、終わりました」

「アムダさん! モエさんは寝ているのですか?」

「疲れちゃった、みたい、でして……」

 

 

 

 

 

 モエの知り合いのお父さん、うん、話すのは緊張するな。最近コミュ力が上がってきたけど、やはりまだまだだな

 

 

 

「本当に助かりました。子供だからと少しみくびっていましたが、凄まじいテイマーなのですね」

「俺、ではなくて、モエがすごいです」

「それでも、ありがとうございます」

「は、はぁ」

「本当にすごいなぁ。私もこんな凄いテイマー見たことがありません。グレンさんのファンだったのですが、彼を超えるテイマーは出てこないと思ってました」

 

 

 

 

 彼は懐かしみようにポケットから何かをとりだした。そこにはグレンのカードがあった。

 

 

「これ、昔ポテトチップスのおまけカードだったんですよ。それのシークレットで今ではプレミア価格ついてるけどね。しかし、時が巡るのは早いなぁ。君たちみたいな強者が次々と出てくるんだ」

「……」

「少し浸りすぎましたね。さて、帰りはどうしますか?」

「自分で」

「それがいいと思います。あまり大きな口では言えませんが、あの管理協会の二人組は少々なんと言うか……」

 

 

 

 

 

 彼はなんとも言えないと言う風に口を閉ざした。

 

 

 

「火星移住、チームでやっていますからね。チームメンバーを悪くは言えないのですが……どうも管理協会の人とは合わないと言うか」

「そ、そうですか」

「あの未知のエレモン。捕獲映像を見ていたのですが、モエさんが捕獲をした瞬間になにやら、電話がかかってきたようでして」

「なるほど」

「捕獲データを収集するとか、なんとか? より良い人間とエレモンの関係のためとかなんとか」

 

 

 

 

 ゲームだと勝手に捕獲すると情報とかが更新されてたけど、現実だと未知のエレモンなら調べたりする必要が出てくるよな。

 

 

 

 

「それと、未知の惑星の調査を依頼とか?」

「あ、そ、それ。俺やりたい」

「え!? あ、あそこ、付近はブラックホールとか、やばいんですよ!? と、とても子供に依頼すべきことじゃないんです! それをやらせようとした管理協会がやばいって話をしてるのに、それをしたいって!?」

「……い、一応、どこにあるか聞きたいと言うか」

 

 

 

 

 彼は信じられないと言う顔をしながらエレフォンを取り出した。

 

 

「お礼、と言うわけではないですが一応その星のデータを方角地図などを送ります。しかし、行くのは本当にお勧めしません」

「は、はい」

「……恩人を故人にはしたくありませんので」

 

 

 

 

 そうは言うけど、俺としては絶対に行かなくてはならない場所だ。忠告はありがたく聞いておこう。

 

 

 

「え、えっと、忠告ありがとうございます。それでは、また」

「えぇ、また。お気をつけてお帰りください」

「は、はい」

 

 

 

 

 

 

──そして、俺は火星をさった。モエはずっと寝ているが、ラリラ博士はずっとメモを取っていた。

 

 

 

 

元の星に到着すると、モエをテントのベッドに寝かして俺は海辺の砂浜を歩いていた。

 

 

既に夕暮れになっていた。

 

 

 太陽が海に溶け込むように沈み、空は濃いオレンジと紫が混ざり合ったグラデーションで染まっている。柔らかな波が砂浜に打ち寄せ、泡を残してまた引いていく。そのリズムは静かな子守唄のようだ。

 

 

 

「モエは、第一部が終わったかー。DLCとかも全部終わってるし、こっから先は何もないのだろうか」

 

 

 

 次はデカイチゴとかを販売したりとか、和ノ国に行ってゴッドリーグを目指すとか色々あるな。

 

 

『アタシも行くわよ』

「おお、クイーン」

『和ノ国に行くならアタシは必須ね。だって、アタシは和ノ国で捕獲したわけだし。見ておきたいのよ。アンタがどんな道筋を辿ってアタシに辿り着いたのか』

 

 

 

 

 クイーンは第二部で捕獲できるエレモンだ。しかも、DLCコンテンツにての捕獲になる。

 

 

 クリア後だからね。捕獲できるのは

 

 

 

『和ノ国、見ておきたいわ。ほら、居るんでしょ? 主人公ってやつが』

「まぁね」

 

 

 

 

 クイーンと歩くたびに、砂がさらさらと足の下で形を変え、ひんやりとした感触が心地よい。

 

 

『ゴッドリーグ、一から目指すのだって悪くないじゃない。レベル下がってしまった、卵に戻ってしまったエレモンを育てる絶好の機会よ』

「なるほどね」

『それに管理協会は高ランクと高レベルエレモンだけでゴッドリーグになったら、いちゃもん付けてくるわよ。テイマーの実力にあらず、エレモンが強いだけ。ちゃんと育ててないって』

 

 

 

 一理あるな。一理どころか、百理くらいあるかもしれない。確かに一から育てるのはしてみたいところではあった。

 

 

 まぁ、他の人よりは大分ズルになってしまうけど、クイーンの言う通りちゃんと育てたって感じにしないとな。

 

 

『今までだと、育てる期間とテイマーとしての期間が噛み合ってなくて評価が二分してたし』

「なるほどね」

 

 

 

今までやってきたことは無駄ではなかったけど、不十分ではあったかもしれない。正直、管理協会は無視してもいいかもだけど、危険なエレモンは管理させておくべきみたいな声が大きいのも事実

 

 

『管理協会もだけど、どっちかと言うとマスコミとかSNSの書き込みが面倒って感じね。デカイチゴもケチつけられてるのよ』

「そうなんだ」

『明日のニュース見てみなさい。アンタとモエが出てるから』

 

 

 

振り返ると、自分の足跡が海に向かってまっすぐ伸びている。その跡も、次の波で消えていく。

 

 

「やること沢山あるなぁ」

『飽きが来なくていいじゃない。あと、建物とか森広げたり、まだまだあるわよ。動画撮影あるからね』

「ほぇー」

『王は大変ねぇー。でも、これでひとまずは終わりなでしょ。取り敢えずはお疲れ様』

 

 

 

 

目の前には、まだ光を映す水面がきらめき、小さな貝殻が星のように散らばっている。海風が髪を撫で、潮の香りが胸いっぱいに広がる。

 

夕日の中で、すべてが穏やかに包まれ、時間が止まったような感覚が広がる砂浜だ。

 

 

 

 

なんだか、気持ちいいなぁ。これで一部終わりかぁ! 

 

 

面倒だと思ったこともあったけど、懐かしい気分にもなれたし結果オーライだな!

 

 

 

 

「アムダくん」

 

 

 

誰かに呼ばれたので振り返ると、チカが居た。

 

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