【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する   作:流石ユユシタ

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第65話 その先へ

 武者マルが結婚していた、そして、卵を持っていた。エレモン同士では卵ができて、そこから子供が生まれる。

 

 直接子供を出産するのではなく、卵を産んでからそれを温めて孵化させるイメージだ。エレモンによって、孵化するまでの時間とかが全然違う。

 

 

 ゲーム内時間で、何分とかみたいな感じだった。ゲーム本体の時間を無理やり進めて強制的に孵化させる手法とかもあったりしたが、それはゲームでの話である。

 

 

 

 

「あ、武者マル」

「むしゃ」

「結婚してたのか、言ってくれよ。式場作ったのに」

「むしゃ」

『また今度お願いしたいって言ってるわよ』

 

 

 

 

 

 告白云々から逃げるため……ではなく純粋に武者マルを応援したいだけだ。これから夫となり、妻と一緒に子を育てるのだから応援しなくてどうすると言うものだ。

 

 

 ゲームで1番最初に捕獲できるエレモン。俺のオタクゲーム道はこいつから始まったのだ。

 

 

 

「なんだかんだで、1番長いこと一緒だった気がする。次回作とかもデータ移行してたし……結婚したのかぁ!! おめでとう……なんか、遠くに行ってしまった気がするような……」

「むしゃ!」

『そんなことないってさ』

 

 

 

 

 クイーンが翻訳をしてくれた。うん、確かに遠くに行ってしまったわけじゃないな。あの時に比べればむしろ距離は近い方だろう。

 

 

 

 

「取り敢えずさ、グレンの極マルの子だから。グレンに俺も挨拶した方がいいのかな?」

 

 

 

 

 グレンとはちょくちょく話すんだよな。なんだか、この島で生活するのがすごく生き生きしているように見えた。

 

 

 

『まだまだ、上には上がいるのだな……この魔境は俺を成長させる』

 

 

 

 

 いつか出て行ってねとか言いづらい雰囲気になってしまった。いや、働いてくれるならいいんだけどね。

 

 グレンとグレンのエレモン、ちゃんと働いてくれてるし。木の伐採とか、田植えとかね。

 

 最近は建物を作るために木材を集めているのだ。そろそろ俺の家を作りたいと思っている。

 

 ゲームでも使っていた、俺の家を作りたいのだ。建築が得意なエレモンとかも居るのでな。そいつらの力もいずれは借りたい。

 

 

 

『グレンには武者マル、挨拶してないってさ』

「ならした方がいいかぁ」

 

 

 

 

 モエの武者マルと結婚してるわけだから、モエにも挨拶しておいた方がいいのかな?

 

 

 デカイチゴ再販でっこう育てたから、それを手土産にしよう。

 

 

 

「モエ」

「なんですの?」

「結婚の挨拶したいから、グレンのところ行こう」

「えええええええ!?」

「ええええあえええ!?」

『意味違うでしょ!!』

 

 

 

 モエが驚き、チカが発狂して、クイーンがツッコミをする。あ、そっか、これだと意味が違う感じになるのか。

 

 

「わ、わたくし。全然オッケーですわ」

「あ、武者マルの結婚って意味ね」

「はぁ!?」

「いぇーい!! ぼくまだまだワンチャンスある! 大事なエレモンも応援してるからね。まだまだ、ぶりっ子させてもらうよ」

 

 

 

 

 モエが今度は発狂して、チカがニコニコしている。なんだか、やはりカオスな展開になってしまっているな。

 

 

 

 グレンにも言いに行くか。モエとチカを連れて行くとややこしくなるので、置いていくことにした。

 

 

 

 

「ふむ。あぁ、なるほど。武者マルの方の結婚か……娘もどうだ? んん?」

 

 

 

 

 いや、この人……。もうちょっとクールな人かと思ったけど、こんな感じのことも言うんだな。

 

 

 

「娘を心配するのは親として普通のことだ。アムダとなら、俺としても妻としても安心だろうさ」

「あ、そうなんだ」

「逆に、お前ほど安心できる男もいないだろう。むしろ、俺は雇われている身でもあるしな。社長と娘が結婚して安心しない平社員はいないだろう」

 

 

 俺社長じゃないけどね。

 

 

 

「結婚とかって、俺は考えてないけど」

「まぁ、考えてくれ」

「いや、話聞いて。考えないって言ってたんだけど……まぁいいや。それよりゴッドリーグ出ないの? 一応リーグテイマーなら出ないとまずいんじゃない?」

「……そうだな、実は3日後は出るつもりだ」

「へぇー。今平均レベルどれくらい?」

「84だ」

 

 

 

 

 あれ、思っていたより強くなってるな。モエより強いんじゃないだろうか。ゲームの時だと、クリア後に戦えるけどその時よりも強くなってしまってるじゃないか。

 

 

 

 

 

「あ、そうなんだ」

「この島は本当に学びがある」

「そうなんだ。俺のエレモンから学びがあるのは当然だけど」

 

 

 

 

 グレンはこれから、ゴッドリーグに行くようだ。まぁ、一応応援はしておこう。

 

 

 俺は今後、地ノ国で関わることはなさそうだけど。あ、デカイチゴ再販があったな。

 

 今回はとうもろこしとかも一緒に販売しようと思っている。デカイチゴは4000個、とうもろこしは1000本となっている。

 

 

 

 モエと一緒に居るのが火星の一件でバレてしまっているが……まぁ、適当に誤魔化しておいて今は一緒に居ないとかにしておけばいいだろうさ。

 

 

 

 

 

 ガーディモン、ファームモンには本当に世話になっている。高レベルというのもあると思うが、性格が勤勉なのだ。

 

 

 しかも、ガーディモンにはオスとメスがそれぞれ居るので良い感じの仲になっているのも居るとか居ないとか。

 

 

 なんだ? 結婚ラッシュか? 

 

 

 祝福するのはテイマーとして当たり前だが、どんどんエレモンに先を越されていくとちょっと寂しさもある。

 

 まぁ、武者マルとかもだけど結婚してくれるのは嬉しい限りだ。

 

 

 

 グレンはまだまだ修行するらしい。雷神に全く勝てないと言っていたな。まぁ、今のグレンじゃ無理だろう。

 

 

 レベルとかじゃないんだよ。スキルを奥義にしたり、装備を厳選したり、パッシブスキルを進化させて、隠しステータスも細かいが振っておく。

 

 

 

 そういうのをしないと無理だし。何より、レベルアップ時のステータスの上がる幅を最大にしないといけないというのがある。

 

 

 ランダムで上がるのだが、最大上昇値出ない場合はレベルをダウンさせないといけなかったりもするのだ。

 

 

 エレモンによって、育てる難易度に違いはある。装備厳選が1番面倒だったからな。

 

 

 まぁ、グレンからしたら楽しいのも分からなくはない。自分の成長は終わったとか言ってたしね。

 

 

 

『アムダ、午後は動画あるんでしょ』

「そうだった!! 撮影しないとな」

 

 

 

 

 動画も好調だから、収益で島を発展させている。正直、島を発展させるのにはお金もまだまだ足りない。

 

 

 

 だからと言って、立ち止まっているわけにはいかない。

 

 

 

 

 ──走り続けるぜ!!

 

 

 

 

 

 俺は、この世界で!!

 

 

 

 

『楽しい?』

 

 

 

 

 

 クイーンが俺に聞いた。

 

 

 

 

「楽しい! いつもありがとう!!」

『えへ、そう、そうならよかった』

 

 

 

 

 

 体が自由に動く、好きな奴らと冒険ができる。これ以上何を望むことがあろうか。

 

 

 楽しい!

 

 

 

 だから、走り続けるぜ!!

 

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