【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する 作:流石ユユシタ
わたくしは好きな異性とデートというのを行ったことがない。自慢ではないが、箱入り娘から始まり、勉強をして、エレモン一筋でここまで生きてきたからである。
「お待たせ」
「い、いえ、待ってませんわ」
「なんか、オドオドしてない?」
「そんなことありませんですのよわよ!!!」
「語尾が変だな」
アムダくんはいつもの黒いパーカーを着ていた。フードをかぶって黒いマスクをしている。
今日は彼と一緒にお父様のゴッドリーグを見に行く約束をしていたのだ。わたくしは白いワンピースを着ており、白い帽子とマスクとサングラスをかぶっている
「身バレ防止ですわ」
「流石20億」
「賞金首ですもの」
闇サイトではわたくしは20億らしい。彼は10億だが、わたくしよりずっと高い賞金首であろうと思ってしまう。
「これって、デートですの?」
「デートかな?」
「聞き返されましても……質問を質問で返されると困りますの」
「じゃ、デートで」
「適当は悲しいですの!!!」
くっ、この方はガードが固いですわね……。なぜ、この方を好きになってしまいましたの! ベリーハードではありませんか!!
「それより、テレポートして街に行こう」
「アムダくんは鈍感系というわけではありませんよね」
「それ漫画とかでよくあるやつだよね。いや、俺は結構敏感」
「では、分かった上でわたくしのような可愛い女の子にそんな、ガードが固いと?」
「うむ」
いや、うむ!? うむって言いましたの!?
「ほら、恋人とかになるとエレモンとの時間が減るし。よくよく考えたら俺ってさ、エレモン4000体率いるし、そういう時間ってないかなと」
「……むむ」
「ハニートラップを気をつけないと」
「わたくし純情ですのよ!?」
「知ってるけど」
こ、このかた好意を知った上で無碍にしていると!? ふざけてますの!?
うわぁ、どうしましょう。
こういう人に沼ってしまいそう……。くっ、お母様も言ってましたわ、好きになった人が中々振り向いてくれないけど、振り向いてくれた時がめっちゃ嬉しいって!!!
『グレンくんも中々振り向いてくれなくてねー。デートなんて何十回も誘ったのよー』
お父様との馴れ初めを聞いた時は、なんとなくで流してましたけどお母様すごすぎますわね!? どんだけ押せ押せだったんですの!?
「それじゃ、ゴッドリーグの闘技場がある『太陽の町』に行こうぜ」
「えぇ」
彼と一緒にわたくしは太陽の町へと向かった。太陽の町、地ノ国では最も人が多い場所とも言える場所。
「沢山人がいますわね」
「いるね。ひ、人混みかぁ」
あぁ、忘れてましたわ。この人、対人会話とか接するのが苦手でったのですわね。まぁ、エレモンが凄すぎるのでこういうちょっと、可愛いくてダメな部分がないと逆に親密感が湧かないですわ。
こ、ここはバラバラになってしまわないように……手を繋ぐチャンスでは!?
こんなに沢山人とエレモンがいるんですもの。手を繋ぐなんておかしいことではない。理由もバッチリ!!
「ひ、人が沢山ですわね」
「グレンに特等席とかってお願いしたらよかった」
「あ、そ、そうですわね。でも、特等席にいたら目立ってしまいますし」
違う!! これが言いたいのではない!!
はぁ、わたくしって意外と度胸ないんですのね。告白はできましたのに
「逸れるとあれだから、手を繋ごう」
そう言って、アムダくんはわたくしの手を握った。くっ、ドキドキしてしまってますわ。困りますわね!!
「席はこっち」
「あ、はい」
恥ずかしい。まるでオドオドしてるアムダくんにみたいになってるではありませんの。こ、このかた、慣れた相手には何しても緊張しないタイプですの!?
わ、わたくしはこんな心拍数を上げてますのに!?
こんなにドキドキして、心臓が昂ってますのに!!
「うぅ、人が沢山。ドキドキして気持ち悪い……」
あ、人混みで心臓が昂ってましたのね。同じで安心しましたわ。いえ、全然安心しませんわ。
「席あった。座ろうか」
「えぇ」
闘技場、「ゴッドアリーナ」
外観は巨大なスタジアム型の建築物で、金属と自然素材を組み合わせたデザイン。都市のランドマークとして圧倒的な存在感を放つ。
観客席は 12万人以上収容可能で、中央のフィールドを360度囲むように配置。
技術設備も凄まじく、フィールド全体を覆う透明なエネルギーフィールドが設置されており、試合中の衝撃を観客に影響させない。
「人が多いなぁ」
「そうですわね」
「モエは最近楽しい?」
「急になんですの? そりゃ楽しいですわ」
「そか」
急に何を聞き出すのかと思えば、楽しいかどうかですって? それは楽しいに決まってますわ。
毎日発見があって、成長する島が見れて、毎日笑っているアムダくんを見れるのだから。
「俺、和ノ国旅するつもりなんだ」
「そうなんですのね……前に、カツタマ博士に頼まれてましたものね」
「それもあるけど、クイーンとレベルが低いエレモンもいるからさ。一緒に旅をしたい」
「なるほど、ゼロからのスタートをすると」
「俺レベルがゼロっていうと、他の人がマイナスになるから1億くらいからのスタートなんだけど」
あ、これ素で言ってますわね。相変わらず、エレモンに関しては自信満々でかっこいいことですこと
「アムダくん、何してますの?」
「賭け事」
「ギャンブルとは感心しませんわね」
「エレモンバーサスってギャンブルみたいなもんでしょ。まぁ、今回はグレンと対戦相手どっちが勝つのかみたいなギャンブルだけど」
そうか。ゴッドリーグではどっちが勝つのか予想してお金をかけることができる。どっちが勝つのかだけでなく、何体の残しで勝つのか。
そこまで予想ができる
「まぁ、アムダくんのいう通りですが」
「さぁてと、予想するか」
「アムダくんはどう予想しますの?」
「今回のバーサスは5対5だよな……うん、グレンが5体残しで勝つ。知ってる? グレンは強いよ」
「……そうですのね」
ふふ、自分の父親が褒められるのは嬉しいものですわね。
「分かってないわねぇ」
アムダくんの予想に対して、彼の隣に座っている化粧が濃いおばさんが話しかけてきた。
「今回はグレンは勝てない。彼の時代は終わったの」
「……え、えっと?」
「あぁ、黄金の賭け魔女と言われたメルフォンよ。地元じゃ有名なのよ」
誰ですの? 知りませんわね
「ああー! メルフォンか!」
アムダくんはなんで知ってますの
「あら、私を知っているなんて見る目があるわね」
「一回しか出てこなかったけど、化粧濃いってネットで馬鹿にされて言われてたから」
「なに?」
「いや、なんでも」
アムダくんが何か言っていたようですが聞こえませんでしたわね。
「グレンはずっとサボっていたわ。自分は成長しきった。とか油断をしてね、それに比べて管理協会でエレモンを常に研究し、日々エレモンと接してきたゴッドリーグテイマーどちらが強いかしらね? 私は2体残されてグレンが負けるに10万賭けたわ」
「あ、そうですか。俺の予想乗っておいた方がいいですよ。絶対勝てますし」
「……本当に勝てるの?」
「メルフォンさん、本当は自信ないでしょ? さっきから予想ずっと変えてるし」
「……本当は迷ってるのおばさん。息子が今度、大学入るからお金必要で」
「普通に働いた方がいいと思うけど、今回は5体残しでグレンの勝ちだよ。俺も1000万賭けた」
あああああああああ!? 1000万!!????
「えええ!? あ、あなた……なんていう胆力!? これが若さなの!?」
「俺に乗っておいた方がいいよ。大学行かせたいんでしょ」
「……いいわ、それなら100万。おばちゃんも乗らせてもらう」
「そうしな」
あ、アムダくん……あ、貴方という人は……本当にぶっ飛んでますわね
「あ、飴ちゃん食べる?」
「食べます」
仲良くなるの早くないです? このおばちゃんと