【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する 作:流石ユユシタ
『グレン、まさに地ノ国が産んだ天才!! 圧巻の勝利で人気を更に上げる!!』
わたくしのエレフォンにはお父様のニュースが滝ように流れていた。
「本当に凄まじいですわね」
どうやら、昔に出たお父様のゴッドリーグチップスカードの軒並み高騰をしているらしい。
「すごい高くなってますわね」」
エレフォンを適当に眺めている。あら、CMも決まったのですね。おめでとうと言っておきましょうか。
「お父様って、本当に人気なんですわね」
「そうねー」
「あ、お母様」
お母様もこの島で過ごしている。とある一箇所にテントを立ててお父様と暮らしているらしい。
わたくしは島の森の中に置いてあるベンチに腰掛けた。お母様も隣に腰掛ける。
「やっぱりグレンくんはすごいわねー」
「お母様は昔からお父様を知っているのでしょう?」
「えぇ、今の方が人気ある感じだけど昔から結構人気だったのよー」
「へぇ……お父様って凄いですわね。強いですし」
「語らなければならないようね。グレンくんの強さについて」
「もういいですわ。それ」
ネットでその話は耳にタコができるくらい聞きましたの。お父様の強さについて語りたい方が多いんですね。
「グレンくんは、強いわよ。今のモエちゃんよりも」
「……わたくしだって、プライドありますもの。勝ちますわ」
「ふふ、いつか二人が戦うのを楽しみにしてるわ」
お母様はそう言う。確かにあの試合を見て、お父様に勝てると断言はできなかった。
この島に来てからお父様はずっと、訓練をしていたと言う。ずっとずっと。雷神と言われるエレモンにずっと勝てることがなかったと言う。
そんな環境下で鍛えていたらあれほどになるのだろう。装備もアムダくんが用意した強いやつらしいですし。
「恐るべきはあのグレンくんが勝てない、雷神。それを当然のように従えているアムダくんねー」
「そうですわね」
「凄まじい、と言う一言では抑えられないような強さなのでしょう」
圧倒的、と言われる存在の上に、更に圧倒的な存在がいる。アムダくんはまさに、その頂点に立つのではないかなと思う。
「今、彼は何をしてるのかしらー?」
「さ、さぁ? 気づいたら消えてましたわ」
「あらら、お話ししたかったのだけどね。熱愛報道出てるわけだし」
「……ふふふ」
「嬉しそうねー」
それはそうですわ。まぁ、彼は迷惑とか思っているかもしれないですが、熱愛報道が出ていると言うのは個人的には嬉しい。
勘違いから始まる恋とかもあると言うし
「外堀から埋めていく作戦ねー」
「もう、なんでもやりますわ」
「徹底的にいく姿勢は感心するわー。私もそうだったからねー」
なるほど、やはり攻めるしかありませんわね。攻めて攻めて、攻めまくる
「絶対に成功する告白の仕方を知ってるかしらー?」
「ええ? 知りませんわ」
「断られた直後にまた告白するのよ。相手が無限に告白してきて、これはもう、受け入れるしかないと思わせたら勝ちなの。恋愛というのを漫画とか読んで勘違いしてる人がいるのよ。運命とか言ってね。恋愛というのは戦争なの」
せ、戦争でしたのね。確かにチカという伏兵がいますもの、何もないような顔をして、いつも良いポジションをひょっこり陣取っている。
「わたくしは勝ちますわ!!!」
「ほほほー、応援してるわー」
◾️◾️
さて、グレンが大勝利をして世間が賑わっている中、
俺は火星から、更に遠くに存在する。惑星ロストエデンに訪れていた。惑星ロストエデンは、裏ボスクリア後に訪れることができる
厳選エリアとも言える。
隠しステータスの木の実、レベルダウンの木の実、奥義化の木の実、パッシブスキルを進化させる木の実。
ここにしか置いていないのだ。
エンテツシン・アグニフォージで装備のレベルなどが確認できる。そして、木の実なども手に入れられる。
ここから、まさしくエレモンは始まるのだ。エンディングとは新たなるスタートであるとはよく言ったものだ。
『ここ、変な星ね』
隣にはクイーンが狐姿で歩いている。確かにこの星は変な場所だ。エレモンの平均レベルがなんと95。
現時点ではグレンを超えているとすら言える。
ここで戦うとなんらかの木の実がドロップするんだけど……それが渋いんだよ。ドロップ率が低過ぎてさ。
ドロップ率を上げる装備を先に作るのが先なんだよね。装備はエレモンが作ってくれるんだけど、アグニフォージがいると成功率とかアップするんだよね。
最初はなるべくアグニフォージに装備を作らせてドロップ率が高くなる強力な装備を作る。ただ、ドロップ率が高いだけだと高レベルのエレモンの普通に負けるからな。
ドロップ率を上げつつ、ステータスもある程度上げないといけない、すぐに倒せないと効率も落ちるしな。
『アンタはだいぶ、やり込んでたみたいだけど』
そりゃ、ずっと病室で暇だったからね!! いつも、一人ぼっちだから時間は有り余ってたよ!!!
『自信満々に言うなんて……結構悲しい過去だと思うけど』
お前らに会えたから、楽しかったから。良い過去だろ!
『きゅん! きゅんってなったわ!』
さて、この惑星だが普通に人間やエレモンが本来暮らすような場所ではない。多少の酸素とかはあるそうだが、普通に考えたらこんな場所では生命が育たない。
だが、こんな場所だからエレモンは異様な強さを持っているのだ。Sランクも割と存在しており、ここでレアなエレモンも捕獲することができる。
『ふーん、今回はここできのみを集めるのではないのよね?』
そう、ただ集めるだけだとゲームと同じなのだ。しかし、ここはゲームではない。ゲームとは違うことができるのだ。
木の実、と言う名前がつけられてるからに存在するのではないだろうか。
種が……存在するんじゃないかと俺は思っている。もし、それがあるのであれば島での栽培だって可能なんではないだろうか。
『なるほどね』
単純に木の実の中に種子とかが入ってる可能性だってあるしね。さてと、この惑星で俺は襲ってきそうなエレモンを倒しますかね。
「行くぜ。スタードラゴ、ダークヴォルニア」
俺は2体のエレモンを出した。周りにはレベル90のエレモンがいる。しかし、俺達を見て急にその場から逃走をした。
『そりゃ逃げるわよ』
「……あ、木の実落としてった」
木の実、ゲットだぜ!!