【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する   作:流石ユユシタ

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第8話 大会

 俺は【エレネット】で大会の日程を調べて大会場所に足を運んだ。【エレネット】はエレモンの情報とかが沢山載っているネットサイトのことだ。

 

 【大会】のことも載っている。ゲームだと場所に行けばいきなり速攻でエレモンバーサス始まるけど、現実だとちゃんと受付とかをしないといけない。

 

 

「エレネットに大会開催の予定とか載ってるな。あー、人気ブログ特集とかじゃなくて……人気エレモンアイドルでもなくて……あ、あった!」

 

 

 

 大会日程表と言うのが書いてある。大会には名前が書いてある。

 

 

【森羅の導きの大会】

 

 

 そうそう、こんな感じで書いてある。ある程度やり込んだプレイヤーなら名前によって難易度や賞金や報酬が全て分かるようになっているのだ。

 

 攻略本とか買って読んでいた俺には聞き覚えのある大会だ。

 

 【森羅の導きの大会】。大会優勝賞金は30万、優勝賞品は装備【古き木片】だったはずだ。

 

 このエレフォンにも大会の情報も載っている。

 

 おお、やっぱりゲームの時と賞金や商品は変わっていないみたいだぞ!

 

 

 ただ、情報がゲームより増えている。集合時間とか受付終了時間もかかれてるな。やはり、ゲームとは違うようだ。

 

 

 

 

『ほら、さっさと受付しなさい!』

「おす」

 

 

 

 

 クイーンも頭の上でそう言っているので受付に急いだ。ただ、クイーンは出していると騒がれるのが確実なレアエレモンなので、エレフォンに格納をした。

 

 

そして、大会会場の通路を歩いていると……

 

 

「あれ! アムダ君じゃん! モエ! アムダ君だよ」

「アムダ君、久しぶりですわね」

 

 

 

 

 

 

 ひぇ、もう一人のライバル枠チカと主人公モエも大会に出るのかよ……

 

 

 黒いフードをかぶって、黒マスクしてたからバレないと思っていたんだけど……

 

 

 この二人に急に話しかけられてびっくりした。二人が話しかけてきたことで周りがザワザワし始める。

 

 

「あれ、新種捕獲したテイマーじゃね」

「大会出るんだ、スレ立てたろ」

「おいおいグレンの娘いるじゃん」

 

 

 

 周りがザワザワしている。それにしても主人公もかなり人気なんだな。モエは既に才能あるテイマーとして認知されて人気者みたいだ。

 

 ゲームだと周りがこんなに反応したりはしなかったけど。

 

 

 うわぁ、こ、こんなに人が反応するとコミュ障としては緊張する

 

 

 

 

「へぇー、アムダ君。出場するんだぁ? ボクに勝てるかなぁ?」

 

 

 

 チカはライバル枠としてはかなり煽ってくる感じ。【メスガキ】みたいな事をよく言われていた。

 

 格好もゴスロリみたいな感じだしね。

 

 

 

「あ、え、えと、は、はい」

「ふふん、そんな余裕がいつまで持つかなぁ? ボクもあれから随分と強くなったし」

「そ、そうですか。え、えと多分、ほぼ、絶対負けないと思うので……え、えと、互いに頑張りましょう」

「……無意識に煽ってくるよね。アムダ君はさ」

 

 

 

 

 あ、え? なんか、急にイラッとしたような顔つきになっているチカ。やばい、ここで前世からのボッチの弊害が!!!

 

 

 ま、まぁ、俺は本当のことを言っただけだし、嘘つかないのは美徳だから……

 

 

 

 

「そ、それじゃ、また」

「おいおい、どこへ行こうというのかね? アムダ君、ボク達も控え室に行くだぜ!」

「はい、ワタクシ達も一緒ですわ」

「ふふふ、久しぶりにエレ塾スリートップが揃ったね」

 

 

 

 あ、どうしよう、振り切れない。

 

 

 

『走って逃げたらどうかしら?』

 

 

 

 は! 頭の中にクイーンの声が!! よし、走って逃げよう!!

 

 

 

「あ、ちょ、待って!!」

「アムダ君、どうしたのでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで試合を迎える。今回はトーナメント形式、優勝したらゲストテイマーとエキシビションマッチがある。

 

 ゲストテイマーは【コード・バトラー】と言われる凄腕のテイマーであり、今回は植物系を使う【クサウチ】が出てくるらしい。

 

 全部買って賞金をいただく。そして、島を発展させるのダァ!!

 

 

 そして、遂に俺の試合がやってくる。

 

 トーナメントは大体五回勝てば優勝できるみたいか。よーし、そして優勝したらゲストメンバーのコード・バトラーと戦って勝てば良いと。ふっ、楽勝だな

 

 

◾️◾️

 

 

 

【スタメン】。スポーツなどでよく使われる言葉、スターティングメンバーの略称だ。

 

 ただ、エレモンに関して言うならばどのエレモンを使うのか。と言う意味になる。

 

 

 例えば普段の旅する【スタメン】みたいな使い方だと旅に連れて行くエレモンと言う使い方になる。大体、旅での【スタメン】だと三体が平均らしいな。

 

 食料費とかかかるからね。ゲームの時はそんなの設定だけだったけど。

 

 だから、気にせず捕まえてたけどね。積み重なって四千体超えたから島作ってるんだが……

 

 

──今回の【森羅の導きの大会】は三体までスタメンにしてくれと言われている。なので三体エレモンが倒されたら負けとなる

 

 

 

 俺は深呼吸をしながら、大会の闘技場に足を踏み入れた。周りから歓声が聞こえてこない……

 

 実際には歓声はあるらしいのだが、聞こえないようにしてくれているだとか。テイマーの指示が聞こえないとかあるとダメだし。

 

 

 やべぇ、人がたくさんいる……基本的には下を向いていよう。

 

 

 相手は見たことない男性テイマー。まぁ、勝てるでしょ

 

 

 

 

「一回戦! アムダ対リンドウ! 始め」

「オレのスタメン一体目はローズマンだぜ! 新種を捕獲したら強いが俺には勝てない!!」

 

 

 ローズマンか。よく使われる【E】ランクエレモン。系統は植物系のエレモン、グラスエレモン系とも言われてる。

 

 

 

 

「俺のスタメンはこいつ一体だけ……()()()()()()()だ」

 

 

 格納されていたエレフォンから飛び出したのはまるでカメレオンみたいなエレモン。全身が透明なガラス細工型で大きさ一メートル。

 

 眼元は蒼ダイヤ、額にも紅ダイヤ。

 

 

 系統は植物系でもあり、岩系でもある。二つの系統を持っているのだ。

 

 

 そして、【S】ランク。

 

 

「ヴェルディオンか!?」

「マジか!?」

「なんで、()()()()()()()

 

 

 

 審判も相手テイマーも驚いてる。エレモンにランクがついているのは単純な強さもあるけど、危険度も現している。

 

 まぁ、それだけでエレモンバーサスは決まらないけど。

 

 それでもランクのインパクトは大きい。

 

 

 

 

 

 ──正直言えば、わざわざ高ランクのエレモンを使う必要性はないかなと思った。

 

 

 下手に目立ってもあれだし……そう思っていたのだが【クイーン】がテレパシーでヴェルディオンが俺と大会に出場したいと教えてくれたのだ。

 

 

 

 そう言えば、ネット対戦でもよく使っていたなぁ。【ランク別対戦】とかもあって、Sランクはスタメンとしてヴェルディオンをよく起用していた。

 

 

 彼もそれを覚えているようで、だからこそ現実で戦いたいと思ってくれたいみたいだった。

 

 

 それ言われたら、出すしかないだろう!!!! 俺達で優勝しようぜ!!

 

 

 

 

 

「で、では始め!」

 

 

 先手は譲らない。

 

 

「──攻撃」

 

 

 ヴェルディオンが相手のローズマンに突進をする。アクティブスキルを不使用にして繰り出される突進。本来であればエレモンバーサス

 

 

 

 

 

 

でスキル使わないなんてありえない。

 

 だが、ヴェルディオン、【S】ランクなら

 

 

 リング外に弾き飛ばせる。【大会】では闘技場の周りに観客席があり、闘技場にリングがある。エレモンだけがリングに上りそこで勝負する。

 

 戦闘不能状態にするか、リング外に弾き飛ばす。これで一体を撃破したことになる。

 

 そして、出せるのは【スタメン】三体のみ。

 

 

 ようするに……ヴェルディオンの突進で三体リング外に飛ばす!!

 

 

 

「ろ、ローズマン。り、リング外……」

「くっ、次にミニオウイカ!」

 

 

 

 よし、先ずは一体。いまだに審判と相手テイマー驚いてる。それに観客席もギャわぎゃわしてる。声は聞こえないけど、ぎゃわぎゃわしてるのはわかる

 

 

 

「ヴェルディオンかよ……あいつ誰?」

「あれだろ、新種を捕獲した」

「エレネットに情報ないの? あいつどう考えても駆け出しテイマーじゃないだろ」

「ヴェルディオンって、【S】だろ。どうやって捕獲すんだ? そもそも()()()()()()()()()

 

 

 そういや【ランク】が高いほど指示を聞きにくい設定もあったか。ただ捕獲しても序盤は指示聞かない。だけど戦闘を重ねると言うことを聞く。

 

 ゲームでも最初は指示は無視されて別のアクティブスキルを使うパターンもあった。無視されても只管戦闘をすれば言うことを聞いてくれるのがやり込み要素でもあったよね。

 

 これが面倒だと言うプレイヤーもいたけど。まぁ、俺は病弱でずっと病院だったから只管に楽しいだけだったけど。

 

 

 これぞ、青春も全てエレモンに捧げたボッチの力だ!

 

 

 

 

「ミニオウイカ! 倒してしまえ!」

 

 

 ミニオウイカ。【D】ランク。系統は水、ウォーターエレモン系。面白い設定のエレモンだ。

 

 だが、今は関係ない。

 

 

 

「【ウォータースプラッシュ】!」

 

 

 

アクティブスキル。

 

「技名」

「威力」

「範囲」

「消費魔素」

「追加効果」

「命中率」

「備考」

「系統」

 

 

これで構成されている。今回の【ウォータースプラッシュ】は……

 

 

「技名」ウォータースプラッシュ

「威力」20

「範囲」単体

「消費魔素」30

「追加効果」なし

「命中率」70

「備考」なし

「系統」水

 

 

 だったか。俺のヴェルディオンならアクティブスキル無しの突進で問題ない

 

 

 

「【攻撃】」

 

 

 

 ただの【攻撃】。【アクティブスキル】無しでダメージを与える指示だ。ただ、スキルを使わない攻撃は本来よりも半分以下になる。

 

 それでも、これなら問題ない

 

 

 

「ヴェリュ!」

 

 

 

  再び、ヴェルディオンが相手のミニオウイカをリング外に弾き飛ばす。

 

 

 

「なにっ! な、なんでスキル無しでこんな差がでんだよ!!」

 

 

 相手のテイマーの疑問も尤もだ。

 

 

 本来、エレモンバーサスはステータスが基盤にある。

 

 

ステータスは

 レベル、攻撃、防御、生命、俊敏、魔素。

 

 ()()()()()()()、アクティブスキルで構成される。

 

 

 攻撃とアクティブスキルの威力合計。そこから相手のエレモン防御を引いて余った分が生命にダメージとして計算される。

 

 生命が100あって、100ダメージを受けたら戦闘不能状態とされる。

 

 

ヴェルディオンは

 

 

 

【ステータス】

レベル120

「攻撃」1200

「防御」1200

「魔素」1200

「俊敏」1200

「生命」1200

・隠しステータスを入れると1299になる

【輝く無の肉体】

・状態異常にならない。全てのダメージを20%減少。

【アクティブスキル】

ガイアーマー【奥義】

ソーラーアーマー【奥義】

ナチュラルヒーリング【奥義】

ポイズンミスト【奥義】

 

 

 相手がどの程度か知らんけど、ゲームだったら平均30くらいだろう。一回戦の相手だしな。

 

 

 だが、30にアクティブスキルの20を足しても1299の防御は貫かない。

 

 

 だから、負けない

 

 

 

「き、棄権! リンドウ選手が棄権しましたので、アムダ選手の勝ち!」

 

 

 負ける気がしない……まぁ、凄いのは俺じゃないけど。流石に勝てないとふんだのか、三体目は出すことなく終了した。ゲームだったら絶対三体目とか出すけど、棄権とかはあるんだな。

 

 

 

 そして、俺の二回戦の相手は棄権した。三回戦は同じようなやり方で勝利、四回戦、準決勝も同じやり方で勝利だった。

 

 

 

 

 ──決勝、相手は主人公(モエ)となってしまった(チカは準決勝で俺に負けた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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