【元世界ランキング1位】がモンスター育成ゲーム、主人公の【歴代最弱ライバル枠】に転生する   作:流石ユユシタ

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第78話 トランプ

 ヤヨイと戦ったが、無事当たり前だが勝利をすることができた。

 

 

『まぁ、アンタが負けることはないでしょ』

 

 

 

 まぁね。急に勝負を挑まれたのびっくりしたけども……急に話しかけるのはやめてくれ。

 

 思わず、はいって言っちゃったりするから。

 

 

 

 

『問題ないわ。あいつ、内心じゃ自分を天才とか、他は凡人とか言ってるし』

 

 

 

 

 良い薬になったか!

 

 

 

 

『いいえ、今度はトランプで勝負して白星をゲットしよう。天才である私が負けるはずない。これは勝負の途中、勝利への布石をまいただけとか思ってるわね』

 

 

 

 

 ええ、面倒!? どうしようか。初心者旅講義はバーサスをやった後に、大教室に入って座学をやるんだけども。

 

 うん、帰ろうかな。

 

 

 

「ライオンさん、これから座学ですよ」

「あ、帰ろうかなって」

「そうですか。どこの席に座ります?」

「話聞いてます?」

 

 

 

 

 帰るって言ったような……

 

 

 

 

『まぁ、良いじゃない。アタシももう少し生で近くで、ヤヨイを観察してみたいわ』

 

 

 

 

 クイーンがそう言うならそうしよう。元々クイーンがこの国と主人公を見てみたいと言う話から全て始まってるしな。

 

 

 

 

 俺はその約束を守る!

 

 

 

『きゅん! きゅんとしたわ!』

 

 

 

 

 さて、座学に行くか。大教室の隅っこに座ろう。1番端っこにはクイーンを座らせて、その隣に俺は座った。

 

 

 

 

「はい、座りますね」

 

 

 

 そして、俺の隣には天才が来た。ニコニコしてるけど、なんだか目の奥が笑っていないような気がするな

 

 

 

『笑ってないわ。トランプを持ってるみたいだし』

 

 

 

 

 トランプで勝負をしようと言うのか……いや、まぁ、良いけども。これは負けてあげた方がいいのだろうか。

 

 

 

 

『王がこの程度のやつに負けるなんて……悲しいわね』

 

 

 

 

 よっしゃ勝つか! やはり、基本負ける姿は見せたくないぜ! なるほど、グレンがモエに勝つ姿を見せてあげたいのはこう言う理由か。

 

 

 

 今、改めて納得した。

 

 

 

 

「神経衰弱をしましょう」

「良いけど……座学はいいの?」

「この程度、私と貴方には必要ないですよね?」

「まぁ、そうだけど」

 

 

 

 

 

 彼女はそう言ってトランプを伏せ始めた。

 

 

 

『アンタのことを実力者と見抜いているのはさすがと言ったところね。それと、そのトランプ配り方細工されてるわ』

 

 

 

 あら、絶対に勝つと言ってイカサマをするのか。まぁ確かにバレなければ問題ないと言うのは同意するけども。

 

 

 

『相手がイカサマをしてるなら、こっちもしても問題ないわ。ヤヨイも勝てばいいと言ってるしね』

 

 

 

 

 なるほど。それならば使おう。エレモンの力を……

 

 

 

「では、配り終わりました。勝負を楽しみましょう」

 

 

 

『1回目で、全部ペアができて勝つつもりよ。折角なら完璧に勝ちなさい。先手を譲ってあげなさい』

 

 

 なるほどね。それなら、譲ってあげよう。

 

 

 

「先手どうぞ」

「ふふふ、随分とサービス精神があるんですね。しかし、それが敗北を生むのですよ」

 

 

 

 彼女がカードを引こうとした時、彼女の動きが止まった。いや、彼女だけではない。

 

 

 教室中の全ての人間が静止している。

 

 

 

『クロニスに頼んで時間を止めさせたわ。あんまり時間止めすぎると、時間の流れを乱す行為だからしたくないらしいわ』

 

 

 

 あぁ、それならなんとしても勝たないとな。さて、クイーンと一緒に伏せられたカードを全部、表向きにして

 

 

 

 内容を確認する。そして、先ほどと違う配置にずらしましてと……

 

 

 

『時間、停止終了』

 

 

 

 クイーンがそう言うと教室中全員が動き出した。世界の時間そのものとか止めると色々問題らしいのだが、教室だけ数十秒なら問題ない……こともないんだけど。

 

 多分、クロニス(この世界に存在する)は俺をみてるんだろうな。タイムマシン発明しただけで壊しにやってくるとか聞くし。

 

 

 

 

「ふふふ、その余裕の顔がいつまで続きますかね」

「能面被ってるよ俺」

「ふふふ、では遠慮なくて先手をいただきますね。そして、残念ですが貴方が引くことはありません。私は全ての才能を持っているのですから。全てに勝利するのです。そう、このように……こ、このように……このように?」

「カードの模様違いますけど」

「……あ、はい」

 

 

 

 

 急にしゅんと彼女は小さくなった。そして、なんともいえない顔で目を逸らしていた。

 

 

「恥ずかしいよね。あれだけ語ってたから」

「……言わないでください。恥ずかしいですから」

「それじゃ、俺はこれとこれで絵柄が揃った。そして、こことここで。こことこことで」

「……はぁ!? なんでそんなに揃うんですか? 不正をしていますね? 恥ずかしくないんですか?」

「シャッフルしてる時にカード把握しながらやってたくせに……」

 

 

 

 

 

 そう言うと彼女はむっとした顔になった。そして

 

 

「てへぺろ」

『私は世界で1番可愛いから、あざとくして誤魔化そうそれでうまく行く。こいつちょろそうだしと思ってるわ』

「武者マルの方が可愛いです」

「あ?!」

 

 

 

 

 急に怖い声がで始めた。うん、まぁ、俺達じゃなきゃ勝ててたよね。

 

 

 

「ふふふ、しかし、これも勝利の布石なのですよ。常に学びがあります。えぇ、本当に面白いですね。少しは認めてあげましょう」

「認めなくてもいいですよ」

「貴方、ちょっと私に冷たくないですか?」

「内心で人を見下してる人だから、こっちも喧嘩腰でいいかなって」

 

 

 

ふ、俺もたまには暴君になるぜ。まぁ、結構俺達を見下してる言動だからね、俺も辛辣に行くぜ。

 

 

『王には暴君の側面も必要ね。歓迎するわ』

 

 

パチパチと隣で拍手をしているクイーン。その様子を見て、ヤヨイは怪訝な顔をしている。

 

 

 

「理解不能です。それに、そちらの子……人? ですか? 雰囲気が妙に……」

『流石に勘づくのね。天才なのは本当かしら』

「それより、座学を聞きましょう。トランプやってたからか、先生がこっちをチラチラ見てます」

「……えぇ、そうですね」

 

 

 

 

 ふふふ、コミュ力が上がった俺は論点を華麗にずらすこともできるのだ。

 

 

『王には弁論の技術も必要ね。歓迎するわ』

 

 

 

 ぱちぱちと隣で拍手をしているクイーン。その様子を見て、再び怪訝な顔をするヤヨイ。単純に内心の会話知らないと、確かに謎言動になるのはいたしかない。

 

 

 

 まぁ、別にどうとも思われていいが。

 

 

 




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