デュエル・マスターズ 光輪編〜青春の物語〜   作:シユウ_001

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えー……《蜃気楼と誠偽感の決断》出ましたね。
いや普通にやってることおかしいですからねあれ!
条件ゆるっるるだしなんなら自分まで参照できるから、ガイアッシュの召喚宣言で無理矢理達成したりできるし……

正直殿堂に掛からない理由がないほどやらかしてますね……はよ温泉に浸かってもろて。

話は変わりますけど、ヒカリは当てました……が、ノゾミが来ない!
もうすぐ天井だぞアロナァ!!!


それではどうぞ!



DMPとホシノの決断

 

俺がそう呟いた直後、そこにはいつの間にかスーツ姿の不気味な男が立っていた。

 

「……おや、やはり気づいていたのですね。この世界の特異点、()()───いえ、『西宮レイ』さん。」

 

「(ん?今、なんて言いかけた……?)……ふん、生憎とこっちには優秀な斥候がいるんでね。お前の動きはお見通しだったって訳だ。」

 

まぁ、コイツが俺に目をつけない訳がないと思っていたしな。

念の為に《ハヤブサマル》に周りを索敵してもらってて良かったぜ……

 

「手厳しいですねぇ……おっと、そうでした。本日はあなたにまた1つ、提案をしに来たのですよ。」

 

「はぁ……何度も言っているが、俺が提示した条件を飲まない限り、お前の実験に俺が協力することは、無い。」

 

そう突き放すように告げると、黒服は少し黙り込んだ後、困ったような表情(あんな顔だが意外と分かる)をしながら話し出す。

 

「……あなたのクリーチャーを使役している力、そしてデュエ粒子についてと同等の──いえ、それ以上の価値をあの『暁のホルス』は有している……完全に手を引くには惜しい存在です。さらに、あなたのその力は唯一のものではなくなりましたからね。」

 

まあ、そりゃクリーチャーを召喚できるのは俺だけじゃ無いってことも知ってるよな……

シロコもクリーチャーの召喚が可能になったことにより、俺の価値が下がったのだろう。

………だがこんな傍迷惑な奴に目をつけられるのは俺1人で十分だ。

 

「……シロコに手を出すつもりか?それなら、今ここで─── 潰す。

 

「おっと、心配しなくともそんなことはしませんよ。そのように()()をしましたからね」

 

「はっ、どうだか……。」

 

アイツがどう取り繕おうと、汚い大人であることには変わりはない。

果たしてどこまで信じられるのやら……

 

しかし、参ったな……これで俺をエサにしてホシノから目を逸らすことが出来なくなっちまった……

 

「───ふむ、私はあなたの()()にも興味があったのですが………この様子では今回は、残念ながら交渉は決裂のようですね。またの機会をお待ちしていますよ、『西宮レイ』さん………」

 

「ふん、誰がお前みたいな胡散臭い奴の誘いに乗るかよ!おととい来やがれ、クソ野郎……!」

 

俺がそう吐き捨てると、黒服は少し残念そうにしながらも瞬きする間に、闇へと消えていった。

 

「………。」

 

アイツ、あの感じだとまだ微塵も諦めてなさそうだな……つくづく研究者気質なヤツだ。

そういえば実を言うと、あの黒豆野郎と会うのはこれが初めてではない。

 

確かまだアビドスに行く前だったか……その時ぐらいに、1人で人気のない道を歩いていたら、奴は突然現れた。

 

本当に突然って感じだったな……原作でも突然現れたことが何度もあったが、やはりなんらかの特殊な移動手段を持ってるんだろう。

いつだってワープ系能力は危険だな、予測はできるが対処が難しい。

 

ま、それは置いていてだ。

黒服に出会って即はいさよならとなる訳もなく、そこから色々と勧誘?された。

やれ私と契約して研究に協力して欲しいだの、報酬は弾むだの……

 

胡散臭さMAXの勧誘で逆に面白いまであったが、こんな形になったのは多分俺が欲しているものが分からなかったからなんだろうな。

ホシノに対しては分かりやすくアビドスの借金の肩代わりというカードを用意できていたが、ここに来たばかりの俺のことについては調べきれてなかったらしい。

 

……だからそこを突いた。

 

俺が研究に付き合う代わりにホシノにこれ以上手を出すな、という条件を出した上で協力の姿勢を見せた。

 

案の定、俺のこの提案になぜホシノとの件を知っているのか……と、とても驚いていたようだが、そこは俺のクリーチャーによる情報網でーとか何とか言ってそれっぽく誤魔化した。

 

で、その時の会話は中々に好感触で終わっていたのだが……先程の話でもあったように、俺のクリーチャーを召喚する力の唯一性の損失により、その交換条件は成り立たなくなった。

 

いや、寧ろ奴にとってはシロコというこの世界キヴォトスの生徒、それも〈狼の神〉……だったか?

まあいいや、神秘を持つ生徒がクリーチャーを扱えるようになった……そっちの方が研究材料としては破格だろう。

 

元々黒服は神秘について、そしてその反転の恐怖についてのことを研究しているようだったしな。

一応釘を刺したとはいえ、アイツが律儀に守るとは思えない……どうせ契約の穴でも突いて、なんやかんやしてくるに違いない。

 

はぁ………色々と厄介なことになりそうだ。

 

………おっと、そういえば!

()()()にちゃんとお礼言っとかないとな。

なんか若干こんな構図に慣れてきちまった俺がいるんだが……ま、仕方ないか。

 

「……居るんだろ?ワカモ。」

 

これで居なかったらくっっそ恥ずかしいんだが、この辺りにはもう誰も居ないだろうし大丈夫か!と考えた俺だったが、それは正しかったみたいだ。

 

 

…………誰も居なかった。

但し、それは()に限った話。

 

 

『グロロァァアアッ!!!』

 

 

「───んな!?」

 

突然の背後からの咆哮、そして爆砕音。

咄嗟に後ろを振り返ると、そこには俺の身長を優に超えるほどの巨体を持ったドラゴンの骨のような姿をしたクリーチャーが、俺の体を食いちぎらんとその顎門を開けていた。

 

今の今までずっと身を潜めていたのか、それともこの瞬間に見つかったのかは分からないが、最悪のタイミングだ!

 

混乱する思考の中、腰の辺りに手を伸ばし【 N.Z type:0 】ニヒツをホルスターから外そうとするが……間に合わねぇ!

 

クソ、しまっ───!

 

 

ゴシャアアァッッッ!!!

 

 

俺の体が砕かれようとするまさにその時、突如として物凄い勢いで降ってきた何かにより、そのクリーチャーの骨の体は見事なまでに押し潰され、粉々に砕かれ───

 

「!?うお───ゲッホ、ゲホ………な、何が起こった?」

 

凄まじい衝撃によって吹き飛ばされて転がり、舞い上がった粉塵を吸い込んでしまった俺は、咳き込みながらも体制を整え、事が起こった爆心地を注視する。

 

もうもうと立ち込める土煙が晴れようとした次の瞬間───その粉塵を吹き散らすほどの勢いで何かが俺に向かって突撃してきた!

 

「──レイ様っ!!!」

 

………!この声は、ワカモじゃな──……ん?()()??

 

「──あっ、ちょ待っ………ぐはッ!?」

 

うわっ、前から狐耳美少女ワカモが!!(交通事故)

 

猛烈な勢いで抱きついてきたワカモを受け止めようとするが……キヴォトス人の激強フィジカルにもちろん耐えられるはずもなく、俺は背中を強かに打ちつけた。

 

──背中痛ぁ!?(太子)

ぐあぁ……し、衝撃で吹っ飛ばされた時より断然痛ぇ……けど、死ぬよか圧倒的にマシだな!

ワカモマジでありがとう!!!

 

まあ、最悪《ハヤブサマル》の〈ニンジャストライク〉でなんとか防いでもらおうと考えてたが、使うような事態にならなくて良かったぜ……

 

《デュエマ・スタート》の宣言をしていない状態でクリーチャーが破壊されると、再召喚するのに結構な時間が必要になるから、優秀な斥候兼ガード役の《ハヤブサマル》が長期間使えなくなっていたところだった。

 

……って、いつまでこの体制で居ればいいんだ……?

おーい、ワカモさんやー、そろそろ……

 

「………スンスン(あぁ……レイ様の匂い♡)」

 

「あー………ワカモ?」

 

「(ビクッ!)───ああっ、申し訳ありません!あなた様をお慕いする想いが溢れてしまって、つい……お怪我はありませんか?」

 

俺が若干ジト目で眺めていると、それに気づいたのか湯気が出るのではないかという程顔を真っ赤にしながら素早く起き上がるワカモ。

お、おう。もはや隠す気もないの清々しいまであるな本当に……

 

「け、怪我はしてないから気にしなくていいぞ?」

 

強いて言うなら、粉塵吸い込んじまった所為で若干口の中がジャリジャリするぐらいか?

──おっと、んなことよりも先に言うべきことがあったな。

 

「それでワカモ、さっきはマジで助かった!いやー、戦闘体制になってなかったからシールドも付与できてなかったし、ほんと絶体絶命だったわ………」

 

まさきナイスタイミングって感じだったな……

ん……?待てよ?

もしかしてワカモ……うん、これは本人に直接聞いた方が良さそうだ。

 

「あー、そう言えばワカモはいつからここに居たんだ?全く気づかなかったぞ。一応《ハヤブサマル》に周囲を確認させてた筈なんだが……」

 

実際、ワカモがいるかも!と思ったのは、根拠があった訳じゃなく、殆ど勘みたいな物だったからな。

《ハヤブサマル》の索敵範囲外から飛んできたのか、それとも警戒網を避ける何かしらの技能や道具を使ったのか………うーん、ワカモならどっちもありそうなのが怖いねぇ。

 

「…….あら?そう言えばお話ししておりませんでしたね。実は───」

 

ワカモの話によると、彼女は手が空いている時間を見つけては、俺の近くに潜んで陰ながら見守っていたのだとか。

 

で、そんなことをしていれば勿論、俺が周囲の警戒の為に召喚しているクリーチャーに咎められる訳で………最初の頃は、クリーチャーから『護衛は我々だけで十分だ!』とか言われて 邪険に扱われていたらしい。

 

だが、そこは流石はワカモと言うべきか、そんな警告に全く怯むことなく俺の護衛を続け、しまいには護衛クリーチャー達と様々な会話をしていくうちに仲良くなってしまったらしい。

 

現に先程から勝手に出てきた《栄光ルピア》は楽しそうにワカモと話している。

あ、たまにどっか行った時と思ったらニコニコしながら帰ってきてたのはこう言うことだったのか……

 

『ワカモはいつもボクが知らないご主人様のことを教えてくれるッピ!』

 

「お、そうなのか……例えばどんな?」

 

『そうッピねぇ、ワカモがご主人様に寝てる間に───』

 

「え、栄光ルピアさん?それは言わない約束では?」

 

なんか凄いこと言いかけてたが、途中で若干赤面したワカモに口を塞がれて結局分かんなかったな。

え、怖いって……寝てる間に何してたんだ?

 

「あっ、そうだったッピね……ごめんなさいッピ!」

 

「うふふ、大丈夫ですよ。」

 

「いや、気になるだろそこまで言われたら……」

 

「レイ様、世の中には知らない方が良いことも……あるのですよ?」

 

「そ、そうか……」

 

あっ……(察し)はい……。

これはもう追求しない方が良さそうだな。

なんかこのまま行くと俺にも衝撃によるダメージが入りそうだ。

 

「───あら?これは……それではレイ様、私はこれにて失礼させていただきますね?」

 

「ん!?そんな急に……あっ、行っちまった。」

 

一瞬で消えてったな……これ多分、素の身体能力のみの動きだろ?やっぱキヴォトス人ヤバいなマジで……

んなことよりも、なんでワカモは急にどっか行ったんだ?何か理由が───

 

「───大丈夫ですか、レイさん!」

 

その声はアーシュ!なるほどな、ワカモはアーシュの気配を感じたから距離を取ったのか。

 

「あぁ、なんとかな!」

 

「怪我が無くて良かったです──ってうわぁ……このクリーチャー粉々になってますね。」

 

「ソイツが襲ってきた張本人だな。そういやそんなに気にする暇が無かったが、どんなクリーチャーなんだ?」

 

どれどれ、骨の残骸の辺りにおそらく……お、あったあった!

このカードは──

 

「《黒神龍 アブライゼ・ドルバ》、か。」

 

このクリーチャーは、出た時に自分のシールドを3枚ブレイクするというデメリットがある代わりに、自身の墓地にあるクリーチャーの数だけパワーを+2000できる効果を持ってたな。

 

そう考えるとコイツ、霊園とか、それこそ墓地にいたらとんでもない強さになってたんじゃないか………?

うわ、良かったーこの場所で!

 

話を戻して、何故アーシュが俺の元に駆けつけることが出来たのかを聞くと、《栄光ルピア》が俺の内側から救難信号を出していたかららしい。

クリーチャーによるネットワークみたいなもんなのか……?すっごい便利そうだなそれ!

 

そうしてアーシュと合流したのち、俺たちは先生の待つ学校へと戻っていった。

明日は、どうなっちまうんだろ……

少しはマシな結果になると良いんだが、な。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

グシャリ

 

 

無造作に、まるで粗大ゴミのように投げ捨てられたクリーチャー。

特徴的な黄色の塗装は禿げ、節々から火花が撒き散らされている。

 

『ギッ……ガ……申─訳あり──ん…』

 

そして、そこに黒い影が歩み寄る。

 

「優秀な斥候役、でしたか?勿論気づいていましたよ。余り大人を舐めてもらっては困ります。多少は隠密機能が付いていたようですが……所詮は低コストのクリーチャー、そんな物でしょう。」

 

黒服が、倒れ伏し満身創痍の《ハヤブサマル》に触れる直前、機体の損傷が限界だったのか甲高い音をたてながら砕け散り、破壊された。

その様子を興味深そうに眺める黒服と、物言わぬ()()()()()()

 

「アナタが召喚できるクリーチャーはこんな物ではないでしょう?召喚可能なのはどのコストまでですか?それともパワー参照なのですか??クックッ……!さぁ、《零の寵児》よ……アナタがこの世界で何を知り、何を為すのか───」

 

「恐ろしくもあり、楽しみですね………ククッ、クックック!」

 

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、お疲れ様です………」

 

「私が1番乗り……って、レイさんにアーシュちゃん!もうこの教室に来てたんですね───……?」

 

少し疲れた様子で教室に入ってきたアヤネだったが、先にレイとアーシュが居たことに気づいていなかったのか驚いた様子を見せる。

 

でも、なぜ2人が教室にいることに気づけなかったんだろう?、と考えたアヤネだったが直ぐに答えは出た。

───あまりに教室が静か過ぎたのだ。

 

いつもならレイやアーシュの元気な挨拶が聞こえてくる筈なのだが、それが今回はそれが無い……だから気づかなかった。

 

「………。」

 

「アヤネ、ちゃん……。」

 

「皆さん、一体どうしたんですか……?そんなに暗い顔、初めて見ましたよ……。」

 

2人の沈んだ様子に、底知れない不安を感じながら教室の中に入ったアヤネは普段は無いあるものが目にした。

 

「………っ!?これは……!」

 

 

「何でっ!?……どうしてっ!!??」

 

 

それを見たアヤネが驚くのも無理はない。

その机の上に置いてあったのは、ホシノが残した退部・退会届、そしてみんなへの手紙だった。

 





最後から少し前のレイ君ですが、《アブライゼ・ドルバ》の攻撃をなんとか《ハヤブサマル》に防いで貰うつもりでいましたね。
そして、その《ハヤブサマル》は既に破壊されていた、と。

さて、ワカモが居なかったら……果たしてどうなっていたんでしょうね……?


それでは、サラダバー!!

単純に興味が湧いたので……この作品を読んでいる皆さんはどれに当てはまりますか?

  • デュエマ(紙)をしてます!
  • デュエプレのプレイヤーです!
  • "私は……先生だッ!!"
  • ドラゴン娘見てます!
  • デュエマ(プレ)とブルアカ両方やってる!
  • いや、どっちもやった事ない……
  • アーシュちゃんカワイイやったー!
  • ウェディングの水着スキンあくしろよ
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