精霊幻想機   作:アマテス豆

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はじめましての人が多いと思います、アマテス豆です。
精霊幻想記の二次創作を書かせて頂きます。
コンセプトとしては、ファンタジー×SF!を精霊幻想記でやりたいな〜と思い書きました。
推しはリーゼロッテちゃんとフローラちゃんです!

余談なのですが。他の二次創作品達も進めたいのに進めず浮気をしてしまう…どうにかなりませんかね…なんとかしなければ〜

まあ、そんな事は置いておいて、精霊幻想機第一話をどうぞ!


第一話「なんか転生しちゃったぽい、しかも貴族にね」

青年は、今日もいつもと同じ様な時が続くと思っていた。

 

朝、学校に行く準備をして、いつものようにアニソンを聴きながらバスに乗る。

二つ先の駅から乗る同じ学校の立夏先輩と少し雑談し、そしてまたアニソンを聴く。

そんな日常を今日も送っていた。

だが明日からは、もう訪れない……乗っていたバスが衝突事故を起こしたのだ…。

そして、柳 絶木(やなぎ せつき)の人生が終了した。

 

時に神聖歴990年

ユーフィリア大陸西部のシュトラール地方、ベルトラム王国。 

 

その国の貴族・ラクルス侯爵家の屋敷である事件が起きた。

 

事件当日の夜、その屋敷に何者かが侵入した。それを察知した一人の警備兵はその事を全員に知らせる様に声を上げる。

 

警備兵「侵入者だ!取り逃すな!」

 

屋敷の一室で眠りについているラクルス侯爵家の次男ラナパール(以下ラナ)は、その時、眠りについていた。

 

ラナ「うぅ…なにが起きてるのですか…てあれ?なんか気分が……ぐっ…ぁ…」

 

侵入の知らせで起きたラナは、自身の異変を察知する。すると同時に息が苦しくなり意識が混濁する。

 

ラナ「うん…が!…いや!ーーはぁ…はぁ…」

 

苦しみと混濁が治りかけたとき、ラナはおかしな感覚を覚えた。

 

(あれ?ここどこだっけ?いやいやここは自分の部屋ですよ…てなんでこんな考えを?)

 

知っている部屋なの初めての感覚この不思議な感覚に困惑する

 

(いったん整理しましょう。僕の名前はラナ柳パール・絶木ラクルス!てえ〜、まさか前世の記憶というものですか?てことは転生てことか?だけど意識が混ざり合ってどっちも自分と思ってしまう。整理しなきゃ!整理しましょう。)

 

混乱をしていたら、自分の部屋のドアが静かに開く

 

侵入者「こいつがお目当ての子供か…こんな子供攫っなんになるんだって話だが、盗賊の俺らには関係ねーしな。さっさと終わらせますか。仲間も今頃目当てのもん撮ってるだろうしな。」

 

ドアを開けたのは侵入者であった、そしてラナを拘束しようとと近づいてくる。

 

(あれ…やばくね!貴族ってこれが日常茶飯事なのか…て初めてですね…てやばいやばいなんか抵抗しないと!魔法を……て使ってしまったらバレますし攻撃魔法は習得してません……て魔法てなに!?ファンタジー世界?!て今はそんな考えをしている暇は…もう目の前にどうしたら…)

 

頭の中で色々対処を考えようとするがただでさえ混乱する状況なのに脳に刻まれていく前世の記憶が邪魔をする。

 

すると頭の中に声が響く。

 

[セツキ…少し待っておれ…今から術式を壊し精霊術を使える様にしてやろう]

 

イケおじの様な少しドスの聞いた声だった。すでに混乱しているラナにまた、混乱する要素が増えた。

 

(ふぇ?なにこの声、え、待って前世の記憶に謎の声て…わけがわからないことが多いです。術式を壊す?精霊術それってなんですか?と言うかカオスすぎる、一旦落ち着かないと…)

 

ラナは、自分を落ち着かせるために目を閉じる。

 

侵入者「抵抗しないんだな…楽なこった」

 

その刹那、侵入者は、縄でラナを縛る。頭の中が混乱していたラナは、そのことに気づくのに時間がかかってしまった。

 

(え、待っていつのまにか拘束されてる〜、どうしよう。)

 

気づいた時には侵入者に担がれる体制になっていた。するとまた謎の声が聞こえてくる。

 

[契約が完了した、《身体強化魔法(エンチャントフィジカルアビリティ)》は、習得しておったなその要領で魔力をこめよ詠唱は、要らん。感覚でやれ!]

 

(訳わかんないけど、やるしかないですね!)

 

ラナは、を使っている時のイメージで魔力を回す…すると自身が《身体強化魔法(エンチャントフィジカルアビリティ)》と同等の力を行使している感覚になる。

 

(え、待ってこれなに無詠唱で…て魔法陣出てなかったですね?これが精霊術?興味深いと言いたいところだけどまずは侵入者。うちの護衛がくるまで耐えれば…)

 

ラナは力を入れる。拘束していた縄は、強化された肉体の力に耐えられず、切れて拘束が緩む。そして侵入者の手を振り解く。

 

侵入者「くっ!油断した。身体強化か…いつ使った!まあ良いだがたかが子供の魔術、力の差は埋められねーよ《身体強化魔法(エンチャントフィジカルアビリティ)》!」

 

侵入者は、詠唱して《身体強化魔法(エンチャントフィジカルアビリティ)》を発動し再度襲ってくる。

 

(やばいやばい、やられる!身体強化されたら勝ち目が…なんかないのか…今の知識じゃ勝てない…前世の知識で使えるのは…あ、あれがアニメの知識が使えるのでは?確かこうして…魔力を圧縮して…)

 

ラナは、魔力を人差し指に集中させる。

 

侵入者「無駄な手間かけさせやがってよー!!」

 

侵入者は、ラナに蹴りを入れる。

 

ラナ「ぐっは!……」

 

ラナは、それをモロに喰らう。

 

(どれぐらい貯めたら身体強化した人を貫けるんだ…早く来てよ兵士さん……どっちにしても今は時間を稼がないと…)

 

ラナは、近くに置いてあった自作の魔道具を手に取る。

 

ラナ「これでもくらってください!!」

 

その魔道具を発動する。すると魔道具から火が吹きでる。

 

侵入者「あちい!…てそんなの効くかよ!」

 

侵入者は、少し怯んだがすぐに無害なことがわかる。

 

ただその少しの隙をラナは、見逃さなかった。

 

ラナ「いっけー!!」

 

手で銃の様な形をつくり、貯めていた魔力を一気に放出、狙った通りに侵入者に当てる。

 

侵入者「ぐっ…!あれ?……肩が……ない…ぐあー!!!」

 

侵入者は、撃たれた肩に手を置きどういう状態か気づく。そう肩が半分消失していたのだ。そしてその後ろの壁までも同じ形でくり抜かれていた。

 

(あ、やばいそんな威力が出るとは、思ってなかった…て言うか身体強化魔法みたいなのが使えるなら光弾魔法でもよかったのでは…やばい治癒魔法かけないとて使えないじゃん!…てかどうしようこんな力が広まったら…お父様にどう説明したら良いか…いやお父様のことだから研究材料になるかも…嫌だな〜…)

 

護衛兵「大丈夫ですかラナパール様!」

 

バルバラル「ラナパール!大丈夫か!」

 

噂をすればなんとやらと言うように、ラナパールの父でラクルス侯爵家の当主バルバラル・ラクルスとその護衛兵が勢いよくドアを開けてラナの無事を確認しに来た。

 

(嫌〜お父様がきたー!!なんとか誤魔化さないとここはいったんこの魔道具のせいにしよう)

 

ラナ「お父様。大丈夫です、この魔道具の誤作動でで侵入者は、負傷しました。少し蹴られただけです。」

 

(これでいけるか?…)

 

バルバラル「そうか…無事なら何よりだ。この者を捕らえよ。」

 

(よし!お父様ちょろくて助かった…まあ、失敗した時がいつも大掛かりだからか…追求される前に早く話をそらそ)

 

ラナ「それよりお父様、仲間がいたようですがそちらは捕まえましたか?」

 

話を逸らすためにもさっき聞いていたことを伝える。

 

バルバラル「捕らえておる、兵士達が少し苦戦してな、遅れてしもうた。」

 

護衛兵「すみませんバルバラル様、私たちが不甲斐ないばかりに…」

 

護衛の一人が手間取ってしまったことに謝り、自分の不甲斐なさを愚痴る。

 

バルバラル「まあ良い、見ていたが実に強敵だった。ラナパールには、辛い目に合わせてしもうたな。」

 

バルバラルは、護衛兵のフォローをしつつ、ラナの頭を撫でながら謝る。

 

バルバラル「ライン。捕らえた者から情報を吐き出させよ、おそらく盗難が目的ではない間違いなく裏がいる。私の可愛い息子をよくも…」

 

お父様は、この裏に何かがいることを予想している様だ。

 

護衛兵(以下ライン)「は!必ずや首謀者を洗い出してみせます!」

 

ラインは、今回の失態を挽回するためにやる気を出していた。

 

バルバラル「ラナ、今日はもう寝なさい。執事に別の部屋を用意させよう。」

 

「ありがとうございます。お父様。」

 

そしてバルバラルは、メイドに部屋を用意させ、ぞの部屋へとラナを連れていく。

 

ついてすぐラナは、ベットに潜り込んだ。

 

ラナ「おやすみなさいお父様。」

 

バルバラル「ああ、おやすみ。」

 

バルバラルが出ていったあとラナは、布団から出てあぐらをかき今までのことを整理する。

 

ラナ「は〜、疲れた…色々ありすぎた。整理してこれからのことを考えないと。まず僕は、ラナパール・ラクルス、魔道具の名家ラクルス公爵当主バルバラル・ラクルスの息子。で前世が柳 絶木、普通の高校二年生で、転生理由は、バスが事故を起こしだことによる事故死か……あれが死ぬって感覚か…めっちゃ怖かった…あ、大丈夫かな立夏先輩と確か大学生の天川先輩?あと小学生の子も……生きててほしいな…。」

 

ラナは、そのまま前世の記憶に浸る…死んでしまったからより前世のことを意識してしまっていた。

 

ラナ「あっ、整理の続き!でその前世を思い出した途端に侵入者が入ってきて、謎の声が頭に響いてきて確か精霊術?てやつを使える様になったと…てか謎の声の主てまだいるのかな?確かテレパシー的なので会話してたよね?出来るかな?」

 

記憶に浸るのをやめ、次に起きたことを整理し、謎の声について考える。

 

(あ、マイクテスト、マイクテスト、ワンツー、謎の声さん聞こえてますか?)

 

[……うぁ〜…セツキか、すまんがまだ…完全体ではなくてな、少し眠る…ふぁ〜…時が来たら目覚めるのでなその時に色々聞いてくれ………zz]

 

(え、ちょっと待っていつ目覚めるんですか?それだけでも!!)

 

[zzzz…]

 

(…寝てるのか?もー!)

 

謎の声が眠ってしまった…。

 

ラナ「仕方ない謎の声さんは、起きてからたっぷり問い詰めるとして、これからどうすしましょう、ラナパールとして生きていくのは、前提ですよね。やっぱり前世の記憶を使って発明するとかが妥当ですね。…保温ポットとか…でも、やっぱり二番煎じは、いやですね…魔法があるんだし!好きだった空想武器とか作ろ!ラナパールの立場が確約されてからだったらロボットとかもつけれるかも……でも技術の発展としては、便利品は作っときたいですね……は〜疲れました。もう寝ましょう。」

 

これからについて考えていると疲れたがぐっと押し押せてきたのでラナは、寝ることにした。

 

次の日、ラナは、起きて早々、父・バルバラルに呼び出されていた。

 

(やぱり、昨日より前世と今の意識の違和感が薄くなってますね、もう少しで違和感がなくなりそうですね。)

 

バルバラル「すまんな、ラナパール少し昨日の件で話しが合ってな。」

 

ラナ「はいなんでしょうかお父様…」

 

(え、まさか昨日の精霊術のことがバレた!?やばいよ!)

 

昨日のことと聞いてラナは、バレたのではないかと焦る。

 

バルバラル「昨日、捕らえた者が全員死んだ。」

 

ラナ「え?」

 

バルバラルから出た言葉をすぐには理解できなかった。

 

ラナ「昨日生きて捕らえたはずでわ?」

 

ラナは、困惑気味に問う。

 

(え、昨日の侵入者が死んだ?え、僕が攻撃したから?僕のせいなのか…)

 

ラナ…いや、絶木は、死を経験している…だからなのかか人の死に敏感なになっていた…自分が殺したかも知れないと思いうと顔が暗くなり、罪悪感に苛まれる。

 

バルバラル「ラナパール…お前のせいではない、昨日捕らえた者たちは、首謀者を吐き出させるために治癒魔法かけさせていた。無論ラナパールに危害を加えた者もだ。肩も回復しおった。」

 

ラナの心中を察したバルバラルは、フォローをして、ラナのせいではないと説明する。

 

ラナ「……ではなぜ」

 

ラナは、落ち着きを取り戻しなぜ死んでしまったのかを聞いた。

 

バルバラル「魔道具の様なものが仕掛けてあったらしいそれで皆、殺された。残らないタイプのものであったため、監視の兵の証言なのだかな。ただ信用に値する者だからなほぼ事実と言って良いだろう、それに魔術が発動したあとが残っていたのでな。」

 

ラナ「つ……そんな残酷な…あの人達はみんな使い捨てだったてことですか…」

 

ラナは、絶句したとち、その残酷さに、驚愕する。

 

バルバラル「そうかもな…非人道的なことをする…まるで父の様だ…まあ良い、これで昨日の件に、黒幕がいることが確定した。」

 

ラナもバルバラルも、それを仕掛けたものに、心底腹が立っていた。

 

バルバラル「少し話が変わるがラナパール、今の情勢とこの家の立場は、分かるな。」

 

バルバラルは切り替えて、別の話を振る。

 

ラナは、咄嗟のことに驚いたが端的に答える。

 

ラナ「現在、ベルトラル王国では、三つの派閥があり、権力争いが水面下で行われています。きっかけは、現国王フィリップ=ベルトラル様が王位を継承したときに、ユグノー公爵とフォンティーヌ公爵より先にアルボー公爵が対応したことから始まります。そしてアルボー公爵は、その時有力な貴族に恩を売り、王宮で大きな力を手にしました。そして現在アルボー公爵派の権力は、王族より影響力が大きくなっておりクーデターを起こせばその勝率は高いでしょ。それをよく思っていないユグノー公爵派や、王家は失脚させようとしています。このまま睨み合っていると内戦が起きる可能性もある、油断できない状況です。」

 

ラナ 「そして国王へ内戦が起きない様に二つの勢力に中立な立場をとっているのが王家に忠実なフォンティーヌ公爵の派です。」

 

バルバラル「ほう、よく勉強をしているな、では私たちの立場は?」

 

バルバラルは、ラナの勤勉さを褒めたのに、自分たちの立場を問う。

 

ラナ「はい現状、この私たちラクルス侯爵家は、どの派閥にも属しておりません。それは私たちは、どの派閥でも切り札…内戦あるいはクーデターのきっかけになる存在だからです。私たちは、魔道具を専門に扱い、古代魔道具をかなり保有しています。なので派閥に入ってしまうとバランスを大きく崩しかねません。実質武器倉庫と言っても良いでしょう。」

 

そう、ラクルス侯爵家は、先代の王の時代からも、魔道具や古代魔道具の製造、管理、保管、研究をすべて担当しており、優秀な他貴族や軍人の魔剣贈与もここが行っているのである、なので軍事力でいえばこの家ほどの力を持っている貴族はいないのだ。ラナの言うとうり、武器の宝庫なのだ。

 

バルバラル「あぁ、その最中に起きたのが今回の事件、早めに解決したから良かったが、ラナパールが連れ去られてしまっていたら、公爵家に付け入る隙を与えるところであった…。」

 

バルバラルは、公爵家の介入が入る前に片付けられたことにホッとしていた。もし介入されてしまっていたら今回の件を出しに派閥に入れられるからだ。

 

ラナ「お父様は、公爵家の差金だと考えていらっしゃるのですか?」

 

ラナは、今までの話から公爵家が怪しいと考えた。

 

バルバラル「いや、私も初めはそうだと思ったがね、今回は別であろう、なんせ魔道具で、主犯たちを殺すのだからな、この国の魔道具は、一任して私が管理しているし、証拠がほとんど残らない魔道具を作れる技術者は、私の知る限り数名しかいない…一個二個ならともかく五個も私から隠れて用意できようもない。」

 

バルバラルが公爵家の仕業ではないことを使われた魔道具から考察していた。

 

ラナ「では、どうしてそんな物が…」

 

ラナはピンと来ていない様子で答える。

 

バルバラル「私の知らない技術者……おそらく隣国の者だろうな。」

 

ラナ「そんな…そんなことが公になれば戦争の火種になりますよ!内戦の火種だって持っていると言うのに…」

 

ラナは、バルバラルが首謀者だと睨んでいるのが隣国だと言うことがわかり、取り乱していた、この事件を、現代風に言い直せば、軍隊基地に爆弾を投下したのと同義の事件だ。

 

バルバラル「あぁ、だから公には、しないそのことでラナパールを呼んだのだよ、怖かったであろうが、この国のため秘密にしてくれないか?」

 

ラナ「もちろんです。」

 

ラナは、はっきり答える、そんな一発で戦争になりそうな地雷をかけるわけがないと。

 

バルバラル「ありがとう、あと一つだけ聞きたいんだが、正直に答えてくれ…」

 

バルバラルは、さっきとは違うが、それぐらい神妙な面持ちでラナに問う。

 

ラナ「はい、なんでしょうか?」

 

バルバラル「ラナパール、昨日侵入者の肩を焼いたのは、お前だな。」

 

ラナ「あ…え…えっと、魔道………はい。僕です……」

 

すっかり油断していたラナは言い訳をすぐに思い付かず…認めてしまった。

 

バルバラル「やはりか、おまえが使った魔道具にあれほどの力を出すことはできんよ、なぜ隠した。」

 

バルバラルは、呆れた顔をしたのち、また問う。

 

ラナ「えっと…それは…その〜」

 

バレたことに焦り困惑していて言葉が出てこない。

 

バルバラル「まぁ、なぜ話さないのかの察しはつく。何か特別な力に目覚めたのだろう?」

 

すべてお見通しと言う態度のバルバラル、ラナは諦め素直に答える。

 

ラナ「……はい……。」

 

バルバラル「あの威力、そしてまるで戦術魔法を使った様な魔力跡……精霊術…か?」

 

少し考え込み、一つの結論に至ったバルバラルの口から謎の声からも出た「精霊術」と言う言葉が放たれる。

 

ラナ「え!お父様は、精霊術について何か知っているのですか?!」

 

ラナは「精霊術」と聞いてバルバラルの前だと言うのにテンションが上がる、なんせラナが今一番知りたい情報だからだ。

 

バルバラル「急に食い気味になったな…まあ、出して見たのだがあいにく、私もよくわからんのだよ、古い文献で書かれていたぐらいだ、まるで奇跡の様な力と思ってな頭に残っていたのだよ。」

 

バルバラルも半信半疑で精霊術と言う言葉を出してみたらしい。

 

バルバラル「私が知っていることとすれば、マナを自在に操れることと魔法が使えなくなることぐらいだ。」

 

古い文献に載っていた数少ない情報をそのまま端的に出す。

 

ラナ「え…マナを自在に操れるのに魔法が使えなくなるんですか?」

 

ラナは、素朴な疑問をぶつける。

 

バルバラル「分からん、お前の力が精霊術と言うなら使ってみると良い。」

 

バルバラルは、これ以上知っていることなどないと言う様に回答を諦め、自分で試せとラナに言う。

 

ラナ「分かりました。《身体強化魔法(エンチャントフィジカルアビリティ)》!!」

 

魔法を唱える、《身体強化魔法(エンチャントフィジカルアビリティ)》は、魔法を使う者なら始めに習得しないといけない魔法だ。習得している者が詠唱をするとマナと引き換えに発動するのだが…

 

ラナ「あれ?強化されない?魔力が回ってこない…」

 

術式が反応を示さず、マナも流れない。

 

バルバラル「本当に精霊術なのか…」

 

バルバラルは、少々困ったのか、頭を抱える。

 

「ラナパール、お前はその力を隠しなさい。」

 

バルバラルは、少し考えた末、ラナにそれを隠すよう指示する。

 

ラナ「はい…元々そのつもりです、実態もわからない力をむやみに使ったり公言したりはしません。」

 

ラナは、安心してくださいとの意味を込め、自信げに言う。

 

バルバラル「まあ、目覚めてしまったのならしかない、別に悪いことをしたわけでもないしな。それだけ聞きたかったのだ。」

 

バルバラルは、もうこの件に関しては聞かないと意思を示す。

 

「ありがとうございます?研究対象には、しないのですか?」

 

ラナは、疑問に思いバルバラルに隠していた最大の理由について言及した。

 

バルバラル「当たり前であろう!息子だぞ!…それに私が研究しなくても自分で研究するのであろう?」

 

バルバラルは、少し怒り気味で言い、遠回しにラナに研究の許可をだす。

 

ラナ「はい!」

 

それを汲み取ったラナは、テンションを上げながら明るく答える。

 

バルバラル「は〜〜……しかし、困った物だ、魔法が使えなくなるなんて…学院に入ったばかりだと言うのに…」

 

またまたバルバラルは、頭を抱える、

 

ラナ「魔法が使えなくなるとどうなるんですか……」

 

ラナはまだ魔法が使えなくなる本当のデメリットを知らないので、バルバラルに問う。

 

バルバラル「確実に孤立するだろうな、ラクルス侯爵の御子息という肩書きがあっても、いじめられる可能性もある。学院で「天才」と言われているおまえが魔法が使えないとわかれば、今まで影で不平不満を言っていた奴らの標的になるかもしれない。貴族は、魔法で成り立っているからな。」

 

そう、この世界の階級の分け方の大まかな基準は魔力を持っているか、持っていないかで分けられ、魔法は、魔力を持っている人にしか使えない…そして魔力を可視化、数値化する技術をこの国は、持っていないので、魔法を使えるか使えないかで魔力の有無を確認せざる終えない、だから、魔法が使えないと立場は、暴落してしまうのだ。

 

ラナ「…それだけですか?」

 

だからそれを理解したラナは、それをデメリットとは思わなかった。

 

バルバラル「ああ、おそらくそれだけだろう、ラクルス侯爵家に求められるのは、魔道具開発の才能だ、お前にはその才能は、あるからな、将来的には、どってことない、当主の座は長男のマシャリリに譲るんだろ?魔道具開発に貴族の人脈など必要ないからな、ちょっとばかし有利になるってだけだ。家にも致命的なダメージは、ない」

 

バルバラルもラナの立場的なことでは、心配はしていない様だ。最初に言った様に息子がいじめられてしまうかもしれないことを心配していた。

 

ラナ「では、僕はこのまま学院に通ってもよろしいのでしょうか?」

 

バルバラル「あぁ、ラナパールがそうしたいと言うならな、私もちゃんと卒業できる様に助力しよう。」

 

ラナ「あ、ありがとうございます!」

 

バルバラル「クレール伯爵をとうしてセリア嬢に話はしておく、何かあったら頼れ」

 

ラナ「はい!」

 

バルバラル「あ、精霊術を研究するのであれば地下室でやりなさい、何か異変があれば私にいいなさい。」

 

そう念を押す。

 

ラナ「はい!では早速行ってまいります!では失礼しました!」

 

ラナは話しが終わった途端、地下室の方へ走り出す。

 

バルバラル「全く…あの子ってのは、けど少し変わった気がするな…まあ、気のせいか」

 

色々見破れたバルバラルでも、前世の記憶が蘇ってことは見破れなかった様だ。




読んで頂きありがとうございます!

今回はプロローグ的なもので、次回からがっつり本編と絡んで行くのと、SF要素を盛り込んで行きます!

て事で次回、第二話「フローラ様が誘拐されたらしいけど…なんか少年が助けたってよ」お楽しみに!
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