大丈夫‼俺、悪意はない外来種だよ   作:性癖サンドバッグ

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合流しブンキする流れ

 

トンパを威圧してしっかり最後の席を確保したアイアスです。

クライミングの人?マルチバッドエンドのグロゲーに出てきそうな生物に食べられましたね。

 

屋上の扉から下へ降りた後に周囲を見渡して、バトロワでは無く協力ルートである事を確認して一息ついて自己紹介をした。

 

「自分で最後か、待たせたみたいだ。アイアスと言う、よろしく頼む」

 

原作の主人公達がそれぞれ了解や歓迎の返事をくれて助かった。

恋愛都市アイアイじゃないんだから好感度最低値から上げつつ試験はやってられない。

それぞれが腕にタイマーを着けて試験がスタートする。

 

多数決の分岐は特に問題なく進み、囚人たちと一対一で戦う場へとたどり着いた。

 

「自分が先に出よう」

 

四人は一緒にいたので、実力不明で後から参加した者がどの程度できるのか見せた方が良いだろう。

特に反対意見も無かったので中央の舞台へと進む。

 

出てきたのはハゲマッチョの軍人崩れだったか?

あまり興味の無い種類の生き物だ。

 

試験官が監視カメラで見ているので、念の秘匿も考えて処理する必要がある。

開始の合図で石畳を爪先で砕いて破片を蹴って手で受け取る。

握り砕いた礫にオーラを纏わせて豆まき気分で投げてぶつける。

念弾の方が楽だし得意だけど試験では仕方ない。

 

ぐしゃ、どちゃっと胴体が穴だらけになった衝撃もあって相手が後ろ向きに倒れて滑っていく。

血がこちらに飛ばなくてよかった。

恨むならデスマッチなんて提案した事か、こんな所に収容されるまで犯罪を重ねた頭の悪さを恨みたまえ。

 

石を素手で握り砕いたり、投げるだけでショットガン以上の破壊を見せた事に常識人側が軽く引いているが、キルアには好印象だったみたいだ。

 

「どうせ降参させるのに時間かけると思ってたけど、やるじゃん」

 

これで変な所で調子に乗って失敗しなければいい子なんだけど、それだと天才の印象が強くなりすぎるか。

 

「ここにいるような連中を生かしておいても無駄でしかないからね」

 

これは持論だし極論でもあると思うけど、と前置きをして殺した理由を話す。

犯罪を犯した者が心から反省し更生する事はゼロでは無いけど、期待をかける程大きい数字にはならない。

再犯で被害者を増やす方が多く、収容するにも人手、物資、場所、金を消費する。

それなら、寿命を超える刑期が確定している連中は死んだ方が世の中の為だ。

 

 

余計なお喋りをしている間にゴンが爆弾魔を降参させて二勝目を取って来ていた。

 

問題はクラピカの勝負で雑な蜘蛛のタトゥーを見て緋の目になった事。

全滅したと思われていた生きた緋の目持ちとか、百億出してでもコレクションしようとする奴がいても不思議でないのに、なんで度々緋の目になっているのに今まで無事で済んだのだろう。

 

レオリオの医療知識によって三勝目を確定出来たが代わりに確認に使った43秒を43時間分に代えて足止めされることになった。

 

そこでさっきのクラピカの行動の危険性を話したのだが、蜘蛛を見ると目の色が変わるのは癖でどうにもならないらしい。

クラピカの目的である幻影旅団への復讐も自分はここで聞いたのだが、気になる情報なので修正を試みてみる。

 

「自分の知っている情報と齟齬が出ているので、こちらが認識している話をしてもいいだろうか?」

 

ちぐはぐな情報を綺麗な形に収められる答えはあるのだろうか?

 

「クルタの襲われた集落には流星街の報復を示す言葉が残されていたが、これがまずおかしい」

 

流星街が恐れられるようになったのはここ最近の話で、クルタの事件の数年前の報復からになる。

 

「それ以前の流星街は年間数百人は人攫いまたは、存在していない事になっているなら人では無いと狩りの対象にされていた」

 

報復の始まりは自衛行為であって、外で利益を得る為の行動をすると思われるのは都合が悪いのだ。

 

「そうか……何を捨てても許される街だから」

 

情報のピースを出すとそれを形にするのが速いのがキルアだった。

 

「報復ならともかく周囲に見境なく噛みつく狂犬と思われたなら排除される事になる訳か」

 

「権力者に邪魔だと思われる程にやり過ぎたなら、公式的にでは無く実際に無人の地になりかねない」

 

なにを捨てても許される。

非人道的で使用を禁じられている様な兵器であっても例外じゃなく、不幸な事故(・・・・・)が起こればあの一帯が消し飛んでもおかしくない。

 

「そんな事が許されるのかよ」

 

真っ当な感性のレオリオは理解しがたくてか、怒りになのか震える拳を握りしめていた。

 

「これが不審な部分の一点目」

 

二点目はクラピカの幻影旅団が仇との発言。

幻影旅団が関わったと思われる事件はいくつもあるが、どれ一つとしてさえ流星街の報復のメッセージを残していない事。

連中の初期メンバーが流星街出身なのは確かだが、知る者は限られている。

 

「随分と連中について詳しいみたいだが」

 

疑念を滲ませた問いかけの答えは簡単に提示できる。

 

「自分はQoLの所属になるので様々な情報にアクセス可能なんだ」

 

「なにぃ勝ち組のエリート様じゃねえかよっケッ」

 

重い空気を散らす道化役かそれとも本心か、レオリオは気遣いの人だからどちらか分からないな。

 

「エリートは頭脳労働をしてる人たちで自分は裏方だよ」

 

「疑ってしまってすまない、話を続けてくれ」

 

「QoLの理念と流星街は相性が良いんだ」

 

ゴミの中からでも使える物を探して生活している人々は、ゴミからでは手に入らない最低限の医療品などと引き換えなら割と融通を利かせてくれる。

 

法的な空白地なので試したいが認可されていない手法や素材などでも実際に使用して経過を観察できる。

 

「そうした事を昔からやって来ていたから、連中が何故あんな風になってしまったのかも知っている」

 

「それは私が聞いてもいい話なのか?」

 

「ハンターサイトなら億を超える金額のつく情報だけど、人生懸けた行為に疑問を挟んでいるんだ、開示するよ」

 

 

「集まった始めは盗賊なんてしていなかった」

 

近所の子供達を楽しませる為に戦隊モノに声をあてる劇団だった。そう言うと、ゴンを除いて皆が顔芸をするくらい意外だったみたい。

 

「変わる切っ掛けは幼馴染が人狩りの被害にあった事」

 

「それはつまり……」

 

「連中は復讐者として幻影旅団を立ち上げた」

 

クラピカが顔を歪める。

復讐相手だと思っていた相手が絶対に合っていると確信を持てなくなった事か、彼等が自分と同じ痛みから同じ様に復讐の道を選んだ事を知ったからか。

 

「概要はこんなもの、詳しい説明だとかなり胸糞悪くなるがどうする?」

 

目を閉じ考えるクラピカの事をゴンやレオリオが心配そうに見ている。

 

「聞かせてくれ」

 

「分かった。連中の歳が君たちくらいの時に事件が起きた」

 

『スナッフムービー』この単語だけでも碌でも無い事だと年上組に伝わった様だ。

人攫いに来ていた連中が遊ぶために目を付けたのが、彼等の最年少の幼馴染だった。

 

犯行現場にはわざわざ手紙を残し、ゴミの様に袋に入れて縛り木から吊るされていた。

どのような形で彼等が対面したのかは知りえない。

ただプロのハンタークラスの技術のあるエンバーマーでないと元の姿に戻せない程の状態だったみたいだ。

 

「これが一番引っかかっている理由だよ。子供に対して拷問して損壊する、これは連中のトラウマになっていておかしくない行為だ」

 

静かな、しかし心の中は乱れ荒れ狂っているのかオーラの立ち上り方が乱れている。

 

これはまだ話せない情報だが、クロロの能力に一定の難易度のお宝を盗む事が必要らしいとの情報。

 

しかし緋の目がこれに該当したかは不明なのだ。

作中で出た緋の目の入手難易度はAだが、これはクラピカがネオンの護衛試験の時に見た情報だ。

つまりクルタ族が全滅して新しい物が手に入らなくなり、所有者が手放したがらなくなって高騰してからの評価になる。

 

市場から品を買い占め値段が上がってから、価値のあるお宝を手に入れたと主張して誓約が満たせるだろうか?

クロロの能力が『転売の極意』ならそれでも大丈夫だろうが、後から価値が上がるのでは恐らく『盗賊の極意』に必要な条件を達成できない。

 

 

「アイアスさんはなんでこの話をクラピカにしたの?」

 

流石の主人公だ野性的というか、エグイ話に覆われた物事の本質に気が付くのが怖すぎる。

 

勘のいいガキは嫌いだよ。

 

 

「直接の関りはないけど、連中の事を知ってしまっているからかな。これまでの話した中で一つ浮いているモノがある」

 

「クルタの集落に残されたメッセージか‼」

 

「流星街、幻影旅団どちらもが現場に残すと思えない状況で書かれたモノ、それは一体何者が残したのか?」

 

 

今言えるのはこのくらいになる。

ハンター試験に合格したなら閲覧出来る情報も開示出来る事も増えると伝えて、各々が体を休め考えを巡らせて過ごす事になった。

 

「あなたは復讐には反対なのか?なにも生み出さないと」

 

「いいや?殴られて何もせずにいたらエスカレートするのは流星街の一件でも明らかだ。やられたらやり返すよ」

 

「ならば、何故……」

 

「復讐するのはいいけれど、誰にどこまでするのかを決めてからでないと人生を無駄にズルズルと使い続ける事になるからね」

 

こちらの返事に何を思ったのかクラピカは黙って考え込んでしまった。

 

 

 

 

最後の二択?軽く石畳砕けるのを見せたからか、壁の破壊役を任されたので、余裕を持ってゴール出来たよ。

 

 

 

 

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