大丈夫‼俺、悪意はない外来種だよ   作:性癖サンドバッグ

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ゼビル島観光

ハンター試験に合格したなら教えよう、そんなムーブをしたので皆と別れて再びボッチで試験に臨む事になった。

 

第4次試験は無人島でのサバイバルかつ、くじで決めたプレートの持ち主を狩り自分のプレートを狩りに来るものから守るもの。

プレートを守れなくとも他の受験者のプレートを余計に狩れば合格できるが、ヒソカ以外そんな面倒な事はしないだろう。

 

 

自分が引いたのは198番のイモリだった。

それはキルアにやられてぶん投げられるプレート、つまり漁夫の利で取れるやつだ。

 

そう思って絶を使いつつ二重尾行をしてキルアがプレートを投げ、即座に確保に走ったのだが取れたのは番号違いハンゾーのターゲットの方。

 

大丈夫まだ慌てる時間じゃない。

自分のターゲットはハンゾーが確保しているはずプレートを交換しに行こう。

 

絶では警戒させてしまうだろうから纏の状態でハンゾーの所まで行く。

 

「戦いに来た訳ではないから、そこまで警戒しなくてもいい。」

 

警戒するなとは忍者には無理な話だろうから、対話目的である事を示す為に獲物のナンバーと自分が確保したプレートを見せる。

 

「あんたも二分の一を外したのか」

 

「そう思うと親近感が増すだろう?」

 

少し張り詰めていた空気が弛緩する。

ここにいる二人のどちらもが獲物とは違うプレートを追いかけ、それを監視についている黒服に見られていたのだから。

 

「トレードの提案って事でいいのか?」

 

「ああ、応じてくれるなら狙う必要もなくなるし、第2次試験でいらん事をしたのも水に流そう」

 

「あれを根に持ってたのかよ」

 

呆れた風な言い方だが内心緊張したのだろうか、漏れ出すオーラが少し揺らめいた。

念は使えないようだがこちらのオーラは感じ取れるのだろう、格上と判断してくれたなら修行して来た甲斐がある。

 

顔には緊張感などをまるで出さずに、こちらがプレートを差し出すのに合わせて自分のターゲットのプレートも差し出して来た。

 

「良い取引が出来た。お互い無事に次の試験で会おう」

 

「ああ、それじゃあな」

 

お互いが同盟を組まなくともこの程度なら問題ないと考えていたためか、その場で別れる流れになった。

またボッチか……いや黒服いるから二人きり?

 

見知らぬ奴に側に居られても迷惑だけど試験だから仕方ない。

終了時間までの時間を開始地点付近で潰しておこう。

 

 

◇◇◇

 

 

クラピカ相手にクルタ族の集落を襲撃した連中の事を話してみて思ったのだが、やはりシーラが怪しすぎる。

流星街の報復のメッセージを残したのはシーラ、襲撃者どちらとも言えない。

シーラが幼馴染の死を切欠に愛するものを傷つけ壊したいそんな自分に気が付いたなら、流星街の立場を危うくするメッセージを残す事も幼馴染に復讐者をぶつける事も説明出来てしまう。

 

旅団過去編で劇の中でシーラにカタヅケンジャー側と悪役側の双子を演じる話があった事が伏線ならば、別人格説もあるだろうか。

一番仲良くしていた幼馴染の無残な死に方を受け入れられなかった為に愛する者ほど傷つけたい思想の人格が出来てしまった?

 

性別も念で変更する事が可能である情報が出ている以上どちらでも問題は無いはず。

 

 

人格と言えばクロロが新しく作った栞の能力で出来た誓約も怪しい。

 

一見するとヒソカ程の実力者を計画を立てた通りに戦い仕留めている。

しかし情報の残る場所で一般人を大量に巻き込んで死なせている。

 

念を覚えて一年未満の相手に団員を二人殺されて、自身も念の使用を禁じられていた事を忘れたのだろうか?

復讐というモチベーションの持続性やどれだけの実力差を埋められるのか、それを身を以て知っているのに何故あの戦い方を選んだのか。

 

ヨークシン編では幻影旅団団長はクロロが意識して演じていて、ゼノとシルバの戦いの後で素に戻っている様な所も描かれたいた。

 

栞のテーマ(ダブルフェイス)」これが二枚の生地を貼り合わせて一枚の生地にするダブルフェイスから来ているなら、クロロの人格に演じていた幻影旅団団長としてのあり方を貼り付けて一つの人格として運用する事を誓約としたのだろうか?

 

結果クロロであればリスクを回避するような選択でも、小悪党たちを恐れ慄かせる悪党として生きる幻影旅団なら躊躇わないと考え実施した。

 

パクノダが師匠のレンコさんに誓約の話をする時に厳しいものにして後悔する人も多いと言われている。

自分の人生を捧げる覚悟と残りの人生を悪党として生きる、クロロの言葉が彼の制約に組み込まれているために復讐が終わり流星街が恐れられ手出しされなくなっても幻影旅団を解散する事が出来なくなっていたのだろうか?

 

パクノダか……情報を抜き取れる能力者。

自分達にとって会いたくない面倒な相手№1だろう。

情報を抜かれたのなら幻影旅団と全面戦争になるのだとしても仕留めなければいけない。

 

しかし情報系の能力者の時点で死亡フラグが立っているので、こちらで処理する必要があるかは分からない。

物語を動かす舞台装置としては優秀なのだが、敵側であっても味方側でも主要人物として居座られると邪魔になるのだ。

自分で考えなくても情報系能力者に読ませればいいと考えて、自分自身で考える事をせずに行動するようになってしまうと物語のテンポが悪くなり人物も動かしにくくなる。

 

実際ヴェーゼもパクノダも、情報系の極みと言っていい予言能力持ちのネオンも舞台装置の役割を果たした後は死んでいる。

嘘を見抜く程度までじゃないと情報系は生き残れないんだよな。

それを考えるとセンリツやクラピカの鎖は優秀だと思う。

 

この世界がある程度どんな方向に歩むのかを知っている事、それはアドバンテージであると共に死亡フラグだった。

格好つけて世界を楽しみたいなんて言っても、根底にあるのは「無残な死に方をしたくない」そんなものだった。

 

『ドリームアイランド』ふざけて付けた名前だったが、完成には程遠いが発動自体はしている。

想定外の事態として、そこは死んで発やオーラを移譲した後の鬼籍に入った世代の意識まで存在していた。

死後の念が魂魄のようなモノと理解していたが、散逸させない方法があればオーラが無くなっても中の情報だけで自我を形成できるらしい。

総体として不滅になり死後さえ自己を存続出来る状態になった、ならもっとこの世界に踏み込んでみてもいいんじゃないかと思う。

出来るかどうか急に変われるかはわからないが、努力はしよう。

 

 

 

しかしゼビル島では結局一度も戦闘をする事無く過ごした、これではまるでピクニックだな。

 

 

◇◇◇

 

 

最終試験の前にネテロ会長との面談が行われるが、主人公達もきちんと残っているようでなによりだ。

 

「他の者にも同じ質問をしておるが、志望理由、最も注目している受験者、最も戦いたくない受験者を教えておくれ」

 

合否には関係ないが試験には影響するとして質問された。

 

「QoLの師匠達が新大陸の方で活動していて、こちらメインで活動する人手が足りていないのでライセンスが必要になりました」

 

「お前さんらはいつも狩りたいモノを後から考えるの、して師匠は誰じゃ?」

 

「ギブソン師範代に鍛えてもらいました。ネテロ会長から見て孫弟子になります」

 

「懐かしい名を聞く事になったの。元気にやっとるようで何よりじゃ」

 

「注目しているのは、405番と99番ですね。あの年齢でここまで来れるのも頷ける素晴らしい資質です」

 

「戦いたくないのは301番ですかね。強さなら44番も厄介ですが彼は天空闘技場の闘士でもあるので、ルールの中で戦う事も出来ます」

 

301番は正直、何をどこまでやって来るか分からないからな。

 

「ふむ、わかった。何か言いたい事、聞きたい事があったら少しならええぞ」

 

「個人としてではなくQoLの人間としての話ですが、いくら十二支んとは言え生まれる前から手段を択ばず準備している相手に情報無しでぶつけるのは無茶では?」

 

流石に動揺どころか反応すら無し。

このホテルがハンター協会所有物件なので、副会長にここでの会話が漏れる危険を考えると突っ込んだ話も出来ない。

 

「失礼しました。新大陸での活動に専門家が必要になったら、協会に依頼を出しますのでよろしくお願いします」

 

「うむ。下がってよいぞ」

 

民主化されているが実質独裁国家に根を伸ばしている、なんて話はこんな場所では出来ないから言えるのはあれくらいか。

 

 

◇◇◇

 

 

「で、こんな組み合わせになった訳か」

 

原作とほぼ変わらない組み合わせで、ただギタラクルと自分がぶつけられる部分だけ追加された感じだ。

強力な針なら一発でアウト、普通の針でも二本で念能力者を操っていたので基本当たれば終わり。

 

向こうは実物の針だから戦闘スタイルが変わらないが、念の秘匿を考えるとこちらは放出系なので通常攻撃が使えない。

肉体の強化率はこちらが上だが、ゾルディックが生半可な鍛え方をしている筈がないので有利とは言えない。

 

接近戦は不可能では無いだけで出来れば遠距離からの不意打ちで倒したい芋砂派なのに。

ここまで狭いと引き撃ちも出来ないし、前衛を任せられる仲間もいない。

 

それでも黙って負ける気なんて無く、戦う準備を出来る程度には積み上げて来たモノがある‼ 

 

 

 

「カタカタッ参った」

 

……こちらの覚悟なんて読み取ったりしないし、自分の都合で動く奴だよな。

ライセンス取るついでにキルアを見に来てるんだから、ここで勝ったら弟とトーナメントで当たれなくなるもんな。

 

 

◇◇◇

 

 

順当に終わってしまったな。

行方が分からなくなるプレートが消えて、獲物をそれぞれが狩れたから第4次試験の最大数が最終試験に到達している。

ハンターライセンスの講習中クラピカやレオリオが異議申し立てをしているが、事前の説明通り結果は動かないだろう。

 

「アイアス、お前もなんか言ってやれよ‼」

 

なんでこちらを巻き込みに来るんだ?レオリオさんよ。

 

「あの場面は普通にキルアが悪かったと思うけど」

 

ヒソカと言う明確な格上も試験に来ている事を知っていて、殺傷力なら自分も命に届く。

実力が格上の相手が商売敵に能力を見せない為に自身の力量を秘匿している可能性も認識する手がかりはあった。

なのに意味の無い遊びで負け上がって勝てない相手とかち合うハメになったのは、キルア自身の失態でしかない。

兄ならそれを叱るのも反省させてたりする事も異常とまではいかないだろう?

 

家に閉じ込めるのは行き過ぎだと思うが、ここは発言しないでおこう。

主人公がエントリーして来たし。

 

 

念能力者の腕を折れるゴンの握力って凄いよな。

握撃とか発に追加したら超接近戦で使える小技になりそうだが、戦い方がボマーと被るからダメかな?

 

 

◇◇◇

 

 

イルミとヒソカ以外とホームコードなどの交換を済ませ、ここからどうするか……

一人キルア擁護に回らなかったから気まずいな。

 

「ハンター試験合格おめでとう。さて、こちらから情報を教えられる条件は達成したがどうする?」

 

「どうするって何がだよ?」

 

「キルアも一緒に聞くのか、君たちが情報を聞ければそれでいいのかだよ」

 

「キルアの所まで一緒に来てくれるの⁉」

 

「君たちがそれを望むのならだけどね」

 

顔を見合わせて頷くだけで意思の統一が出来るのなんか陽キャっぽいよね。

 

「じゃあ、またしばらく一緒だね‼」

 

 

良い子だけど陽の圧が強いよ、流石太陽に例えられたりするだけある。

でもまあ、またよろしく。

 

 

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