大丈夫‼俺、悪意はない外来種だよ   作:性癖サンドバッグ

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筋トレの聖地、試しの門

少し迷ったがポックルには良い師匠を見つけろよと声をかけておいた。

ハンゾーは上忍か頭領が念を使えるだろうから大丈夫だと思うが、ポックルはなぁ。

 

すまんな……自分がポックルに転生する事があれば、雑に才能を消費してそうな能力を作らず大成するから成仏してくれ。

自分がポックルに思いを馳せている間に皆はパドキア共和国行きの飛行船の予約を取ったり、ゴンの父親について電脳ページで調べたりしている。

 

自分もゴン達に一声かけて相方を呼ぶことにする。

ここは直ぐに発つので現地合流になるが、今から戦闘の発生する危険は高くないから大丈夫だろう。

自分は本来なら遠距離型なので本気で戦うなら前衛必須なのだ。

 

相方はノブナガの能力考察から、彼が選ばなかったルートに進んだ前衛だ。

ノブナガの能力はまだ描写されていなかったが、ヒントはいくつか出ていた。

 

戦闘準備で円を使う事。

これは特異でピトーでさえ戦闘中は堅を使っていた。

タイマン限定とフランクリンが言っていた条件付きで使う事の出来る能力である事。

ゴンやキルアに対してもだが、スクワラにも動いたら切ると事前通告をしている事。

幻影旅団内の腕相撲で他の強化系と違い強化系であるのに下位の実力である事。

 

これらの情報から円を展開して、相手に動いたら切ると宣言した後に相手が動いたら居合で攻撃する能力だと思われる。

ウボォーやフランクリンなど多数を相手にする事が得意なメンバーが他にいるので、強力な使い手を確実に仕留める能力を選んだのだろう。

 

これは制約と誓約が重要な能力だと思う。

堅をしている相手に対して円の攻防力で相対するのは高いリスクになり、戦闘が開始されている状態で相手に話しかける事も隙を晒す事になる。

一番大きいのは推測だが、居合のみを強化対象にする事で通常を大きく超える強化率で攻撃しているのだろう。

 

普通の強化系なら周を使った武器で戦うだけで強い。

それを普段自身すら強化対象にしない誓約を設けた事によって発での攻撃を必殺にまで高めているのだろう。

 

 

相方は発に頼らないビルドの強化系カタナ使いだ。

うちで開発した単分子ブレードで基本攻撃力は足りているので、肉体強化と技量によって間合いの相手を仕留めるタイプ。

念獣はサポート役であり、使用後の手入れで切れ味を万全に保ち、欠けた場合でも鞘の中で修復を可能としている。

 

相手が動いてから反応したのでは遅いと目を摘出したイカレでもある。

普段から目が見えているのと大差ない動きが出来るが、戦闘中は空気の振動などから相手が動く予兆を察知して戦う。

 

対人に限定した使い手で普段ほぼ喋らないので、そちらではフォローが必要になる。

願掛けには喋らないという取り決めを自身に課す事が多いらしいが、叶えたい願いでもあるのだろうか?

 

 

◇◇◇

 

 

飛行船の中で到着までの時間潰しとして念についての触りくらいは話しておこう。

念に関する師匠にはならない事も初めに言っておかないといけない。

 

「社会的混乱を引き起こすので秘匿されているが、ハンターは全員この技術の取得者になる」

 

燃と念について話し一般人に対する秘匿の必要性も語っておく。

 

「今、ここで話したという事にも意味が?」

 

「ゾルディック家の人間は執事などもこの技術を習得している。君たちから見て確実に格上になる」

 

「けんか腰で突っかかったりせず、お行儀よくしてろってことか?」

 

「端的に言えばそうなる。招かれて行くのではなく、押しかけていると理解した上で行動して欲しい」

 

「でも家族だからってキルアにあんな事を」

 

真っ直ぐなのは君の美点だけど、こうした頑固さも強化系らしいな。

 

「長兄は話が通じないタイプだけど、キルアの親父さんや爺さんは普通に話ができる人達だよ」

 

母親もまあ長兄側だけど会わないだろうから置いておこう。

先輩に連絡して最悪、敵対だけはしないよう根回ししておこう。

 

「大丈夫キルアにとって悪いようにはしないから、それよりも念の入り口にたどり着く為の瞑想を各自始めよう」

 

ゴンはイルミのオーラを感じて飛びのいたりしていたから、ゆっくり起こす方法でもかなり早く起きるだろう。

 

「肉体の鍛え方や技量も4人の中で断トツでキルアがトップなんだから、念の精度を高める修練くらいしておかないと置いて行かれるよ」

 

「う~、わかった」

 

実際にはセンスも高いからここの基礎部分くらいなら、すぐ追いついてなんなら追い越されそうなくらいだ。

 

 

◇◇◇

 

 

玄関まで観光バスが出ている家って凄いな。

冗談のような大きさと重さの扉も目を引かれるが、それを支えてトン単位の負荷が掛かって削れない地面もどんな力で固めたのか気になる。

プロのハンターでも攻め込みたくない戦力が揃っている家に、イキがったアマチュアが突っかかったらどうなるのか分かり易く実践してくれたモブに数秒でも黙祷しておこう。

 

どうやって即座に白骨化させる食べ方をしたのか分からない謎の犬?に驚いてバスは帰ってしまった。

残ったのは自分達とこちらに呼んでおいた相方だけだった。

 

「こっちだ、呼び寄せてすまなかったな」

 

声を掛けても手を上げる形で返すだけで一言も喋らない。

 

「相方のハリギリ。ほとんど喋らないが普段からなので気にしないでくれ」

 

自身の説明すらこちらにさせた本人は頷いた後、軽く手を上げたのがよろしくの意味だったのか動きすらしなくなった。

 

「さてとここまで来たけど、ここからどうするつもり?」

 

「キルアに会いに行く‼」

 

その方法が聞きたかったが、方針の確認という事にしておこう。

 

「ゴン達は大きい方の扉をどのくらいまで開けられる?」

 

今の時点だと開けられないとは思うが、全員に挑戦させてみる。

 

 

 

まあ、誰も開けられないんだけどな。

 

「皆のフィジカルが大幅に不足しているのでここで鍛えて、最低でも1の扉くらいは開けられるようになってもらいます」

 

その代わりに自分の先輩からキルアの親父さんか爺さんに連絡を入れてもらい、こちらにゴン達が来ているとキルアに伝えてもらう。

 

「俺らがフィジカル不足だって言うならお前はこれ開けられるのかよ」

 

良い事を聞いてくれましたレオリオ君。

近接戦闘は避けるけど鍛えていない訳ではないのだよ。

ゆっくりだが扉を押して開いて行き、4の扉まで開く事が出来た。

 

「念を使えると使えないでは結果も変わると思うが、この扉は鍛えていけば開けられる重量になっている」

 

自分が説明している後ろで5の扉まで開いている奴は強化系自慢がしたいのか、技量よりでも鍛えたらここまで出来ると見せたいのかなんなんだろうな。

 

筋トレと疲労回復の時間を瞑想にあてるスポコンのような日々で、分かり易い変化が出たのは予想より早く骨折の治ったゴンだろう。

骨折中なので無理はさせなかったが、もうオーラを感じる事だけでなく纏も形になっている。

 

「纏を練度はまだまだでも習得できたので、改めて言っておくけど自分は念に関する師匠にはならない」

 

「指導資格を持っている訳でも無いし、何より念の習得はハンターにとっての最低限の難易度のハントになる。これから何をしたいのかはそれぞれでも、念の師匠を探す事より難易度の低い仕事はハンターには無いと考えていい」

 

師匠探しが出来ないならライセンスを売って金にした方が身のためでもある。

 

最低限の四大行は見せたし、知識として聞かせた、それぞれの師匠からは半端に修行を見た後で放り出したと思われるだろうが仕方ない。

探索も顔繫ぎもハンターに必要な事だ、早いうちから出来るようになっておかないと。

 

「後、キルアもこちらの修行の進みを聞いて、家で修行したみたいで纏まで出来るようになってるらしい」

 

「ホント⁉すごいや」

 

ゼフロさんには世話になった。

こんな騒がしいのが突然生活に入り込んで来たのにトレーニングの手伝いしてくれたり、食事まで用意してくれたからな。

途中で執事から「旦那様からこちらの館で待つお許しがでました」と連絡もあったがトレーニング中だったので守衛室の方で面倒を見てもらう事になった。

 

全員が扉を開けられるようになったので、執事の館でキルアを待つ事にする。

 

「お待ちしておりました。それではこちらへどうぞ」

 

ドレッドヘアーと言うのだろうか独特な髪型の女の子に先導されて館に入る。

主人の許しを得て入っているからか敵意はない。

しかし歓迎している訳でも無いらしく、原作でもあったコイントスをキルアがこちらに来るまでの余興としてやるらしい。

 

自分達は遠慮して、茶でも飲んで待っておこう。

流石に客に対して毒入りの飲食物を出したりしていない事は確認済みである。

 

 

◇◇◇

 

 

ゴンの動体視力の良さと素直さが見れるエピソードだった。

キルアはさっさと家から出たいようで、お世話になりましたくらいの挨拶しか出来なかった。

 

「つーかアイアスまで来るなんて思わなかったんだけど」

 

照れ隠しなのか、他の三人なら来てくれるかもと思っていたのかこれはどちらだろう?

 

「試験中の約束がまだ果たせてないからね」

 

君が遊んで落ちなければ、最終試験の会場で約束を果たして解散できたのだけど悪癖はどうにかなりそうかな。

 

「自分から君たちに出す課題は師匠を見つけ四大行を九月までに身に付ける事‼」

 

やる気を出させる報酬として提示できるのは、ジン=フリークスが関わった物品に関する情報。

これから受験勉強するレオリオには医学部で必要になる教本全てをひと月もかからず記憶できる方法。

クラピカには自身の方が弱くとも報復可能な方法や死者とメッセージのやり取りを出来るようにする方法、世界中に散っている緋の目を探す手がかりも得られる事。

 

でもこれって全部G.Iの事なんだよな、凄くないこれ?

 

「念と言うものはそこまでの事が可能になる、そういう事か?」

 

「勿論使い手の技量にも依るが大抵の事は実現出来る。だからこそキチンとした師匠の存在が重要になるんだ」

 

どこまで出来るのかどんなものだと失敗するのか、蓄えられた知識は金では買えないだけの価値がある。

 

「おい‼それだとオレだけなんもねーんだけど」

 

「なにが欲しいのか分からなかったからな、チョコロボ君とかでいいか?」

 

「いい訳ねーだろ‼もう少しなんかないのかよ」

 

そう言われてもキルアの喜びそうな者だと、今の段階ではゾルディックと全面戦争になりかねない子くらいしか思いつかないんだよ。

後はイルミの針を抜くとか?それもイルミからターゲットにされそうで手を出したくないな。

全く締まらないけど、強引に流しておこう。

 

「自分達は次に確定している用事があるのは九月のヨークシンでのオークション、そこで会おう」

 

「それじゃあ九月にヨークシンで‼」

 

ちゃんと乗ってくれたゴンはいい子だ。

キルアはまだ騒いでいるけどゴンが宥めてくれるだろう。

 

クラピカは深く考え込んでいるけど、意外と行動派だから考えが纏まったらどうにかするだろう。

レオリオだけは不安だ、ちゃんとした師匠を見つけられるのかね?

 

受験勉強に充てる時間を使えるなら大丈夫だろうか。

最低でも練が出来ないとG.Iプレイ出来ないし、バッテラの方からプレイするなら相応の練度が欲しいんだけど。

 

まだ半年以上あるし各自頑張ってくれると信じて自分達も拠点の方に行っておこうかな。

 

 

 

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