大丈夫‼俺、悪意はない外来種だよ   作:性癖サンドバッグ

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ヨークシン事前準備

ほとんど休暇だった新大陸での日々を切り上げる時が来た。

危険が予想される九月のヨークシンオークションが後一ヶ月くらいまで迫っているのだから。

 

「突発でこんな期間の仕事を受けてくれるとは思ってませんでした。ありがとうございます」

 

「始めは試験で一回落としたの根に持って面倒な仕事振ろうとしてるのかと疑ったけど、いい仕事だったわ。ああ、まだ試したい調理方法も料理もまだまだあるのに‼ここの食材って近代5大陸側には持っていけないのよね?」

 

「距離があり過ぎるので念を明かす事が出来ない以上無理でしょう」

 

それが解決出来てもV5は採算が取れるか分からない大陸へ進出を希望する声が上がるのを嫌がり、新大陸の産物には高い関税を掛け持ってこさせないようにするだろうから輸送は現実的では無い。

 

個人での持ち込みも食材に関しては検疫などを通過させるには密輸しか道が見つからない。

宝石なら個人で採掘した物を産出地の秘匿を条件に向こうの大陸まで持ち出したストーンハンターがいたけど。

 

 

武装の点検と補充を行い、試作兵器を機会があればと渡されたが使わずに済ませたい。

確かに気球で飛んでいる時が一番楽に、旅団を一方的に攻撃できるタイミングではあるけど。

 

こちらから手を出してしまったら、最後の一人を始末するまで終わらない抗争が続く事になる。

相手有利で戦い始めてはヒソカですら負けた、しかしこちらから先手を打って仮に旅団を全滅させたとして自分達が得る物は特にないのだ。

戦うなら損害が相手の実力相応に発生するのに、勝利条件にも敗北条件にも無関係な相手とかやってられない。

 

 

流れを元に戻そうとする修正力の様なモノは無い、と言うのが自分達の推論だったが間違いなのか?

なんでこのタイミングで強力な武装が渡されたのだろう。

細かい変更ではなくヨークシン編全体を変えるような動きは本来の流れに引きずられるとでも言えばいいのか。

 

見か動なら自分達が選ぶのは見だ。

これまでそうしてきたし、これからもだろう、これは気質の問題だから正解はどちらかではない。

情報を能力を集めて様々な状況に対応出来るようにと過ごして来た。

 

他人の問題に割って入るのは本意じゃない、望む形になるか分からないが当事者同士で決着をつけるべきだ。

そこは外来種(とざま)なりに気を使っているんだ。

 

 

◇◇◇

 

 

「今度はもっと時間ある時に声かけなさいよね」

 

「予定が空けられる時にこちらに連絡頂けたなら、普段の依頼で使う船でなくまたゲートで向こうまで案内出来ます」

 

「よし‼調理器具は一通り揃っていたけど、どんな食材が有るかわかってんならもっと相応しい物を準備して持っていけるからね」

 

振り込みはQoLから行われているので、自分からは感謝の言葉と次に頼むならどんな物が食べたいかのリクエストくらいだ。

 

「きのこ類も安全な物の栽培が試みられているので、色々な形で食べてみたいです」

 

「いいわね。成分調査が終わってなくて香りしか楽しめなかった物もあったし、アタシも一度にこれだけの数の未知の食材を扱える機会なんて始めての体験だったわ」

 

格好と髪型は個性的でも料理をする手は綺麗な人だった。

別れ際の握手で思ったのはそんな事だった。

オーラによる肉体の保護や活性化も関係しているだろうか。

 

 

一世紀くらい生きて知識を蓄えて来てるけど、ネイルの褒め方とかは未だに分からないんだよね。

色なのかそれとも長さ?不自然な色合いだとぎょっとするのは古い時代の感性からアップデートされてないからなのかな?

 

分からないと言えばバイクをブンブンと音を立てる奴は何がしたいのだろう。

フィンクスも過去でそれらしき物に乗っていたが現在では腕をブンブン回している。

彼に取ってはエネルギーを溜める意味がある行為だったのかもしれない。

 

しかし念を使えない人がやっているのはどんな意味だろう。

あれをやる事で何かが出来るようになる経験値稼ぎの様なモノなのか、あれ自体が到達したやりたい事なのか。

常人ならとっくに死ぬ程度生きても分からない事がまだまだ山積みだなと思わされた。

 

 

◇◇◇

 

 

自分達に必勝はないが敗北する事はまず起こらない。

 

そもそも自分達にとっての敵は存続を脅かす者だけなので今の所はいないのだ。

絡んで来たマフィアなどを消すのはただの地域清掃だ。

 

味方は技術や利益を与える事で作る努力はしているが極論、新大陸だけでやっていける現状では必ずしも必要とまではいかない。

個人としては友人、知人は必要だし助けを求められたら手を貸す気になるのだが。

 

 

本命のG.I攻略はどうしようか。

四人には更なる実力向上のためにビスケに鍛えて貰いたいのでバッテラが募集するプレイヤー選考を受けて欲しい。

無理なくモンスターを攻略出来るようになったらゲーム攻略に取り掛かるけど、クラピカも頭脳派だしレオリオもゲームのお約束は分かるだろう。

 

ボマーはこちらが気をつけていれば余計な事は出来ない。

命の音にメモリを割かれてサブとバラは体術しか攻撃手段がなく、一握りの火薬を使うゲンスルーも具現化系の近接型。

強化系で近距離必殺型の相方や遠距離からすり潰せる放出系の自分と戦闘スタイルがこちら有利で噛み合う。

 

一坪の海岸線のイベントだとレイザー以外なら苦戦しない程度にビスケが鍛えてくれるだろう。

ドッジボールだとヒソカも頼りになる戦力で……このままだと、居ないなあいつ。

 

やらかしたか?いや挽回できるはず。

あれはレイザーの投げるボールを捕球できる人がいればどうにかなると思う。

 

頭下げてギブソン師範代を呼ぶか。妹弟子に会えるのもあって悪くない話だし。

 

 

◇◇◇

 

 

クラピカが今どんな能力を作っているのか、復讐と同胞の弔いどちらを優先するのかヨークシン編の行方はそれ次第だろう。

出来るなら同胞の言葉で先の無い復讐を選ばず生きてくれたらと思うが、難しいだろうか。

 

『身重の石』を使えばクルタ族復興も出来るし、新大陸なら人狩りなんて犯罪は不可能だから移住先として勧められる。

他にこちらから出来る事だと、報酬次第では緋の目集めにQoLの手を貸せない事もないな。

他人の目なんて自分が過ごす場所にあったら嫌なんだが、集める奴はなんで手元に置きたいと思ったのかね?

 

報酬で連想されたんだが、クルタ族って税金とかどうしていたんだろう?

あちこち住む場所を変えていたらしいが国有地や私有地を不法占拠していたなら、クルタ虐殺の容疑者がまた増えるんだがどうなのか。

国、この場合は一部の権力者にとって税を払わず土地を占拠する排他的で、強力な武力持ちなど邪魔にしか思われないだろう。

 

 

七月にクロロと闘ったらしいヒソカの消息が分からないのも不気味だ。

どうせ死に切ってないと思うのだが、旅団狩りなどは始まっていない。

 

原作と関係の無い環境での活動と違って、自分で干渉したからこそ状況が読めないのは仕方ないがもどかしい。

既に当てに出来るか分からない原作知識に動きを縛られている自分と違い、この世界で生まれた連中はお前らの都合なんて知った事かと自由すぎる行動を取っている。

 

 

G.Iだとどのキャラが好きかなどを考えて過ごしたいけど、備えないと死ぬ危険があるからなぁ。

『一坪の海岸線』のイベント進行のお姉さんとか好みだな、ダウナーで諦めが漂っていながら希望を捨てて無い所とか。

依頼も復讐では無く街から海賊を追い払って欲しいと優しいものだった。

あのイベントこそクラピカに見て欲しいと思うよ。

 

 

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