大丈夫‼俺、悪意はない外来種だよ   作:性癖サンドバッグ

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欲望の島へ

バッテラ氏がG.Iを落札するのを見届け、四人が選考に行く前にこれからの事を共有しておく。

 

「選考に受かったらまずは普通にゲームを進めていてくれていいが、PKもいるらしいから不自然に近づいて来たり触れようとしてくる相手は警戒して欲しい」

 

「ぴーけーってなに?」

 

「プレイヤーキラーの事、他の参加者殺してる奴がいるって話さ」

 

キルアがゲーム知識を持っているのは兄のミルキが影響を与えたのだろうか。

 

「報酬争いか?それだとクリアしそうな奴がもういるって事になるな」

 

ゲーム内の状況を考えるレオリオだが実際はもっと殺伐とした理由だよ。

 

「何をすればいいゲームなのかを知って、順序毎に進めば自然に念能力者として鍛えられる環境だから楽しんでプレイしてくれたらいい」

 

「君たちはどうするんだ?その口ぶりでは一緒に来ない様だが」

 

「選考の結果を待って皆が受かったら別口でログインする。落ちた人がいたらその人も連れて自前のG.Iから行くから心配しなくていいよ」

 

「自前で持ってんのかよ‼ならそっちから行けばもっと早くに始められただろ」

 

「ハンターだと同じ依頼を受けた相手と顔を繋いでおく事も大事なんだよ。頼りになる実力があるか知る事が出来るからね」

 

自分達で使っている分も考えると全員をこちらで受け持つと、途中のイベントで都合が悪かったりするんでね。

 

「ランクAを楽に獲れるくらい実力がついて来たら、合流して攻略しつつそれぞれの目的を果たそうか」

 

「既プレイじゃないと分からん話をせず分りやすく言えよ」

 

早くプレイしてみたかったのか攻撃的なキルアだが、君達の実力を底上げしないとゲーム内で詰む可能性があった事も修行されていた理由なんだよ。

 

「それじゃあ次会うのはゲームの中でだね‼」

 

「ゲームから出る為にも一定の実力が必要だから修行をサボるとG.I内で死ぬまで過ごす事になるから頑張って」

 

「おいおい、そういった事は先に言っとけよ‼」

 

「自分達も後から参加するから脱出手段は確保できるよ?仲間から擦られ続けるネタになるだろうけど」

 

「実力で出れるよう鍛えりゃいいんだろ、やってやろうじゃないか‼」

 

ここまで無言のクラピカが気になるが、顔が強張っていたりはしないのでこの先の事を考えているのかも知れない。

 

順調に修行を重ねた自信があるのだろう、皆が軽くこちらに声を掛けた後で選考の会場に吸い込まれていった。

 

 

◇◇◇

 

 

四人から選考漏れが出る事が無かったので自分達だけ、拠点に移動してG.Iにログインする。

 

「それじゃあ事前の説明通りでお願いします」

 

「ああ、任せろ。連絡があるまでは自由でいいんだろ?」

 

「ええ、ゲームを満喫してください」

 

纏まった人数で動く理由が無いので目的に合わせてばらけて動き出す。

自分は一旦マサドラを拠点にするつもりだが、どちらに進むのだったか。

視線を感じる二方向のどちらかだが、まずは何となくで進んで見よう。

 

 

「指定カードの馬鹿な使い方とかしてみるか?『長老の精力増強薬』と『小悪魔のウィンク』とか」

 

「群狼を刃を欠けさせる事無く斬り続けたい」

 

「ゲームに来てまで修練に打ち込むのはストイックだな」

 

いや、主人公達と行動を共にするのがここまでだろうからと自分の気が緩んでいるのか。

死んでも別の奴が引き継げばよかったこれまでと違って、同期の立場から口を挟んでいる自分は失うとリカバリが難しいので安全には人一倍気を使わなくてはいけなかった。

 

キメラアント編は少数精鋭が基本だから出番が無いだろうし、選挙編は結果を変えれるほどハンターライセンス持ちがいない。

継承戦はクラピカに頼まれたら出向く可能性もあるが、出来れば遠慮したい。

 

ハンターとして自分がなにを求めるのかゲームにいる間に探してみるのもいいだろう。

 

「他なら『マッド博士のフェロモン剤』と『美を呼ぶエメラルド』をアイアイで使うのも何かありそうだな」

 

アイアイで使えそうな『レインボーダイヤ』渡してのプロポーズはゲームと分かっていても物に釣られて返事したのでは?と思ってしまいそうだ。

 

自分同士でも馬鹿をやる時に系統が違うと、やろうとする馬鹿な事が違うのが面白くて楽しく過ごせる。

相方は自身を研ぎ澄ます事をしてゲームで過ごすつもりみたいだ。

デカくてゴン達が初見だと逃げたモンスターをどうにか斬ろうとしているのも、ゲームを楽しんでいると言えるだろう。

 

 

◇◇◇

 

 

ゲームを開始して十日程たって念で作られたNPCのリアルさなどを満喫しているが、目的を忘れた訳ではない。

馬鹿な指定カードの使い方も全然出来てないし。

 

マサドラ付近の岩山地帯でビスケに四人が修行をつけられているのは確認しに行ったし、他のメンバーと情報の共有も行っている。

年内はゴン達に気を遣わず動けるので半分遊びながらだが、現状の確認をしている。

 

今の時期だとフィンクスとフェイタンがPKをしていたはずだが、それが確認出来なかった。

クロロが一緒に来ているので目立つ行動を制止したのだろうか?それだと旅団らしくないが。

 

そんな事よりクロロを見かける拠点としていると思われる街の側にある指定カードが問題だ。

『レンタル秘密ビデオ店』他人の秘密を見る事が出来るビデオが借りられるアイテムだ。

 

自分達の事は調べても意識上のネットワークさえ知られなければどうにかなる。

本命はヒソカ、それか過去に調べたが確証の持てなかった情報の裏取りだろうか。

 

頭のいい奴が情報アドバンテージを持つと何をやるか分からないのが怖いんだよ。

しかし手に入れた情報を他の人に見せられず喋れないはず。

パクノダが居れば解決出来た問題をどうするつもりなのだろう。

 

『死者への往復葉書』は恐らく既に入手して使用していると思う。

フェイタン達が大人しくしているのは、そちらの影響の可能性もある。

ヒソカに対しては確実に仕留める事を考えるだろうから『仕返し商店』による報復は使わないだろう。

大人しく『もしもテレビ』で幼馴染が欠けず流星街で過ごせた場合でも見ていれば助かるのだけど。

 

『黄金天秤』で報復(ヒソカ)幼馴染(団員)どちらを取るかでも聞いて平和に暮らしたりは無いだろうな。

天空闘技場の闘士なのだから写真くらい簡単に手に入ると思うけど『縁切り鋏』をヒソカを対象にして皆に使わせればこれ以上足が欠けないが、幻影旅団にとってそれは逃げになるのだろうか?

 

 

旅団もゲームをしている以上の動きが無いのでそれぞれ普通にゲームを進め、時折集合して情報のやり取りや人手の必要な入手条件のカード獲得を手伝って貰ったりしている。

 

 

◇◇◇

 

 

特筆すべきイベント無く十二月に入ってしまった。

余りにも不審な平穏が続くのでゴン達に一度合流して見ようと思う。

 

久しぶりに会った相方は斬れる斬れないかでしかモノを判別してない様な状態だったが、刃を欠けさせずに囲まれた状態でそこそこの強さの相手を一人で半日斬り続けるなんて耐久をしていれば、そんな事になっても不思議ではないなと思わされた。

 

刃が欠けないのは正しく斬る為に振り抜く事が出来た証であり、長く続けられる様になっていくのが技量が高まっている実感を与えてくれるので少し(・・)夢中になっていたそうだ。

 

自分がグリードアイランド編を波乱を起こさず終わらせる準備をしている間、己の人生に必要な事だけに打ち込んでたのか。

これだから強化系はヤバイんだ、強くなる事と興味がある事が被ると際限なく打ち込んでそれを鍛錬として自己強化を続けてしまう。

 

操作系や具現化系だと発想力で勝負するしか戦闘で力を発揮するのは難しいのに。

何時だったか忍者漫画の仙人化をオーラでも出来ないかを試した操作系の奴は散々な結果になった。

 

最悪だと自分達全員が死んでいただろうから、一人が意識すらも完全に消失したのは被害を周囲に拡散させなかった点だけは評価できる。

思い付きで大惨事を起こしたのだから功罪どちらも評価しても罪の方が勝つけどな。

 

念を覚えていない人間が念の攻撃を前にして極寒の中、半裸で何故寒いのか理解出来てない状態なら、星の膨大なエネルギーを人の身に取り込むのは、普段着でマグマに飛び込んでなんで焼け死ぬのか理解出来ない様なモノだろう。

 

世界樹ですら㎞単位まで育ってからじゃないと星の血液と言っていい溶岩を吸い上げられる様にならない。

体積でも寿命でも遥かに劣っている人の身で何故成功すると考えたのか、安全装置を考えて全体に被害を出さない様に出来たならやり方もどうにかマシなモノを考えつかなかったのだろうか。

 

この失敗があったから発の開発する際にどんな事をしたいのか、手段は考えているのかを相談して決める様になったから自分の能力も高い熱量の念弾からプラズマ弾に変更し途中経過としては満足できているけども。

 

オーラに意識が溶け込むのなら星の核はアカシックレコードの様な情報が溜め込まれたりしているだろうか、それとも意思すらエネルギーとして変換されて地球より巨大と予想されるこの惑星の熱を保つ為に使われているのだろうか?

 

順調に進んだならゴン達と過ごすのも後三か月程、感傷的になっているからこんなとりとめの無い事を考えてしまうのかも知れない。

 

 

 

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