大丈夫‼俺、悪意はない外来種だよ   作:性癖サンドバッグ

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激突レイザー戦

これまでの勝敗を無視してレイザーに勝てるかでイベントの勝敗が決まる。

8勝でクリアなのだから超過分は何かボーナスでも出して欲しいボス戦が始まる。

 

「私の能力をメンバーの選考の為に明かそう」

 

自分達が連れて来たメンバーの一人がドッジボールをどの様なメンバーにするか話し合っている所に声を掛けた。

 

「カウンター型で攻撃されてダメージを受けたらそれと同じダメージを攻撃してきた相手にも与える事が出来る」

 

即死攻撃持ちを道連れにする目的の能力だが、この勝負だと別の使い方も出来る。

 

「アンタがレイザーの投げたボールで右腕を怪我したなら、あいつも右腕を怪我するって事?」

 

「その理解で正しい。これは君達の挑戦で我々は助力です。どう戦いたいのかは任せます」

 

レイザー対策の一つとして呼んだけど、恐らくわざと味方を怪我させるような作戦はゴンが拒否するだろう。

 

「その勝ち方は選ばない。でもありがとう‼オレ達の為に体を張る能力を使おうとしてくれて!」

 

ボス戦不参加だけどカードはくれと言えないだろうからツェズゲラとゴレイヌは参加。

 

「怪我人が出た時に応急手当をお願いしたいからレオリオは参加せず待機していて欲しいんだ」

 

バックアップに信用出来る医者の卵を置く判断が出来るのはとてもいい。

 

「調整の相手に丁度いい、俺も出よう」

 

元々このために呼んだけど、師範代側にも出るメリットのある勝負なのか?

ゴンとキルアはやる気に溢れているし参加だろう。

対旅団用にしていないので原作程は力ある鎖では無いがいざとなったら、命を賭ける事で能力を増強できるクラピカも参戦。

ヒソカの代わりその二を担ってボールの確保をして欲しい。

 

「ゲームに誘った自分が不参加では格好がつかない。参加するよ」

 

「すまない、ちょっと待ってもらっていいか?」

 

ゴレイヌから待ったが入ってしまった。

本当に格好がつかない。

 

「オレの能力を使うなら三人分の枠が必要になるんだ」

 

白の賢人(ホワイトゴレイヌ)』と『黒い賢人(ブラックゴレイヌ)』を具現化して少し申し訳なさそうに念獣分も試合参加の枠を欲しいと要求された。

 

「分かった、任せるよ。師範代すいませんが自分の分までお願いします」

 

実力もあるし能力だって使い方次第でレイザーに通用するからゴレイヌに三枠割くのも必要経費と考えよう。

 

ドッチボールのルール説明は普通だったが、バックを宣言しないと内野に戻れない事やクッション制の当たり判定は気をつける必要があるだろう。

スローインで跳んだのはキルアだけでレイザーはこちらに先手を渡すつもりでいるようだ。

 

「先手はくれてやるよ」

 

態々口に出して言ったのは挑発を兼ねてだろう。

 

「余裕こきやがって」

 

ゴレイヌがしっかり反応していたので無駄な挑発にならなかった。

 

4番と5番にゴレイヌが続けてボールを当てアウトを取り、相手の外野三面が選手で埋まった。

こちらの外野はゴレイヌの念獣の為、内野へのパスは声を掛けない限りゴレイヌ自身になる。

 

調子よく進んだのはここまでで、三度目にゴレイヌの投げたボールはレイザーに片手で受け止められた。

投げ返されたボールはゴレイヌに向かって放たれて、だが念獣の頭を砕いた。

ゴレイヌの能力が入れ替えだった為に助かったが、そうでなければ頭が砕けていたのは本人だっただろう。

 

またレイザー側にボールが飛んでしまった為に高速パス回しからの攻撃が始まった。

 

「ツェズゲラ‼」

 

「後ろ‼」

 

レイザー側の投げたボールを念獣が軌道を変える高速パスで内野のメンバーを撹乱して反応速度で劣っていたツェズゲラがこれの餌食になった。

ゴンとキルアが声を掛けた事で背中側にオーラを集中させたので致命傷にはならなかった。

序盤のマリモッチを相手にした経験を活かせる場面なんだろうけど、基礎修行を疎かにしていたツェズゲラだからこの結果なのかもしれない。

 

「大丈夫か⁉ツェズゲラの旦那‼」

 

ゴレイヌの念獣が砕けるのを見た後だったからか、コートの中までは入ってこないがレオリオが手当の為に駆け寄って来た。

ツェズゲラは囚人が相手でなかった為か邪険にはせず、レオリオに連れられて体育館の様な建物の壁際まで下がっていった。

 

「へい、パス」

 

ギブソン師範代がボールを要求して、クラピカに目配せをした。

クラピカも頷いていたので意図を理解しただろう。

 

「ぶっ飛べ‼」

 

物騒な掛け声だったが、普通に綺麗なフォームで投げられたボールで順調に相手の念獣を倒しボールはクラピカの鎖で回収された。

 

しかしぶつけた後で即、外野に転がるボールは鎖で確保しなかった。

それをゴレイヌが確保して、自分と入れ替えた白の賢人(ホワイトゴレイヌ)では無い方の黒い賢人(ブラックゴレイヌ)でレイザーと入れ替えを行って顔面にボールをぶち込んだが、レイザーの出したメンバーの念獣がボールが落ちる前に取ったためクッション制でアウトにならなかった。

 

空中でボールを確保した後に内野のメンバーにパスをする事でレイザーをセーフにして、入れ替え能力を警戒してかゴレイヌは顔面にボールをぶつけられて意識を失った。

 

合体した大きな数字のメンバーの攻撃でなかったから試合中に意識を取り戻す可能性もあるが、能力を十全に使えるコンディションにはならないだろう。

 

「行くぞ、ゴン‼」

 

レイザーの手にボールが渡ったが、彼の攻撃目標は宣言した通りゴンの様だ。

彼に取って恩人であるジンからの依頼に応える舞台が整った。

硬でガードしたゴンは踏ん張りが利かず壁まで吹き飛んでしまったが戦意は衰えていない。

 

「バックは俺が宣言するからね」

 

「なら手当してもらって後で俺が捕球したらバックで戻ってきな。じゃないとこっちで終わらせちまう」

 

師範代なりの激励なのかゴンに声を掛けていたが、ボールが斜め上に飛んだからレイザー側の外野からスタートになる。

競技と能力の相性はいいけど高速パス回しされた場合に取れるか?

 

ゴンはレオリオに手当をしてもらい、外野で集中して構えている。

 

師範代がレイザーの居る側へ少し寄って勝負しようと待ち構えている。

あからさまな挑戦には応じるタイプなのか高速のパス回しからでなく普通にボールを師範代へと投げた。

ドゴ‼っと人体から聞きたく無い音がしたが、能力のおかげか怪我する事なく捕球に成功していた。

 

「バック‼」

 

「よく戻って来た!勝負する気概があるのはいい事だ」

 

ゴンがバックを宣言して内野に戻って来たので師範代はゴン達にバトンを繋いだ。

 

「キルアそこに立って腰を落としてしっかりボールを持っててね」

 

合体必殺技の前に残ったレイザーの念獣メンバーが全て合体して攻撃に備えているが、ゴンのオーラに揺らぎは無く力強く練り上げたそれを拳に集中させてボールにぶつけた。

 

レイザー前の試し撃ちに選ばれた念獣は原作より大きな数字だったが、それでも外野まで吹き飛ばされた。

レオリオの手当で少し回復したツェズゲラが外野に転がったボールを内野に戻してくれる。

師範代がレイザーのチームで残っていた内野の念獣をアウトにしたので後はゴンがレイザーを倒せばバックは使えず勝ちになる。

 

 

だがピンチにパワーアップなんてゲームでよくいる、分かりやすいボスの能力をレイザーも再現していた。

出していた念獣をオーラへと戻して自身に還元したのだ。

レシーブで上にボールを逃がしたらクラピカの鎖で捕球されてアウトになるのは分かっているから球威に押されず捕球する為だろう。

 

静かに力強くオーラを溜めるゴンとレイザーとゴンどちらにも気を配りながら備えているキルア。

 

「最初はグー‼ジャンケン‼グー‼‼」

 

ゴンが確かに全力の硬で殴ったボールをレイザーは凝で受け止めて見せた。

硬による攻撃では無く、飛ばされて来たボールに対する防御だからそれが出来たのだろう。

ボールの行方を見て師範代が皆より前に出て、レイザーに対峙し捕球の構えを見せる。

 

オーラを大量に込めたボールを宙に投げ、それを追ってレイザーも跳んだ。

ゴンのオーラで強化した拳で殴るのとは違いボールにオーラを込めた後切り離しているので、オーラを纏ったボールをオーラで強化した体で打ち出す殺傷力の高いスパイクだ。

 

しかし斬撃や刺突では無い以上、師範代の能力の効果範囲内になるだろう。

十年ほど殴り合いの中で過ごしていた師範代の念獣が発現させた能力は衝撃の吸収と放出だ。

さらに半世紀近く巨大な生物の攻撃から仲間を守るタンクをして念獣を成長させてここに来ている。

 

オーラさえ防げば物理的な衝撃は反射と変わらない速度で相手に返す事も出来る。

捕球と言う条件があり反射こそ出来なくても球威に押されない様に背中側から自身を前に押す事に蓄えた衝撃を使う事は出来る。

 

自重の100倍はある獣を相手にする事さえある師範代がコートに踏みとどまれたと表現するほど押され後退していた。

 

「待ち構えてこれとは、ルールの外側ではやり合いたくない手練れだな」

 

押されはしたがコート内でスパイクを受け止めきった師範代がレイザーの実力を称賛する。

 

「決めろよ、ゴン‼」

 

普通なら死ぬ威力を受け止めて確保したボールを一度捕球されている手段しか有効な必殺技を持たない子供に任せるなんて、その子供が主人公と知っていても自分には出来ない行動だ。

 

キルアの負傷についてツェズゲラから持ち手を交代するべきだと忠告が入ったが、ゴンが信頼して全力をぶつける事が出来るのはキルアだけだと言うと引き下がるしか出来る事は無かった。

 

レイザーが糸目を開くほど彼を倒すために全身全霊を振り絞ったゴンの練が出したオーラは凄まじかった。

 

 

「ジャン‼ケン‼!グー‼‼」

 

文字通り全力を振り絞った一撃にレイザーが選んだのはレシーブによるゴンを狙ったカウンターだった。

 

しかしオーラの出し過ぎで気を失ったゴンは倒れ不発に終わる。

だが、レシーブの軌道上にギブソン師範代が立って待ち構えていた。

 

「な、なぜわざわざ~~」

 

「これくらいの相手でなけりゃ最強の前座には物足りないのさ」

 

気を整えオーラを十分に体内で練り上げて、拝む事はせずジッと相手を見据える。

構えで爆発的に体内からオーラを迸らせて、そして……打つ‼

 

ゴンとは違い始めから拳にオーラを集中させずに踏み込みや腰の捻りなど力を伝える部位に流でオーラを集中させながら拳に向かってオーラを集めてインパクトの直前に硬を完成させてボールをレイザーに向けて殴り抜いた。

 

逃げず先ほどの様に迎撃したレイザーだったが、師範代自身の能力によって反撃は叶わなかった。

押し付ける意地の一振り(シンプレックス)』それは受け流しを許さない為の能力だ。

撃ち出す為に込めたオーラが尽きるまでベクトルを固定する能力によってボールはレイザーをエリア外まで押し出した。

 

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