大丈夫‼俺、悪意はない外来種だよ   作:性癖サンドバッグ

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原作のハジマリ、因果認識

 

様々な仕込みをしながら競合他社のいない地域のコンビニのように自身を増やしつつ、時は進んでついに原作の開始時期。

技術開発は頑張ったけど、1年でガラケーが最新機種だったのにスマホが作られる世界だから数十年程度の先取りでは流れに影響はだせないだろう。

 

第287期のハンター試験目前まで来ていた。

つまり原作の開始と言っていい1999年にたどり着いた。

 

 

試験に参加するなら主人公達と世代が近い方が良いだろうと、選抜されたのはQoL創始者の分家筋のアイアスになる。

単独でも生存能力が高く戦闘に使用出来る発を持っていて、手隙だったのが理由で選ばれた。

 

ヒソカに失格と判断されない程度の力はあるはずだが「昂っちゃて♠」と言って壊しに来る可能性を排除出来ない。

 

彼は色々な意味で要注意人物だ。

 

ワクワクと初回を始め何度か参加した試験の殆どがソロ攻略になった思い出に少し切なくなってくるが、自分は完全ボッチは避けて攻略出来ればと思う。

 

 

 

ゴン達と船の旅はせずに既にザバン市へ直行し、締め切りの一時間前に地下へ到達して待機している。

 

街の中にここまで地下深く降りる必要のある通路があるのは何故だろう。

ヌメーレ湿原に出入りするために作ったなら無駄が多すぎる。

 

ハンター協会保有の避難用シェルターだったりするのだろうか?

 

地下である以上は空気を送る必要があり、それには電気が使われる。

後は水を引いておけば最低限のライフラインになる。

食料の備蓄と調理可能な場所は限られると思うが、地下なので火を使うにはしっかり換気出来ないと死ぬので仕方ない。

 

 

暇になるとどうでもいい事を考え始めてしまう癖は魂に根差しているのだろうか?

 

カタカタいっている人はほっといて大丈夫だけど、ねっとりした視線の主は意識から外すには相手の脅威の度合いが高い。

ゴン達が来たらそちらに意識が向いてくれないだろうか。

 

勿論、彼の嗜好は描写された範囲内で把握している。

タイマンなら不意打ちのダメージで戦いを押し切ろうとしないだろう。

 

ただこの程度の攻撃に対処できないなら玩具未満だとして、当たれば死ぬ威力の不意打ちは普通にする可能性がある。

 

つまり面倒くさい人物である。

自分が愉しむ為なら相手に合わせたりもするが、基本的に自分優先の快楽目的で過ごしている。

そしてそれが許されるだけの実力者だ。

 

モラウとは違う形で様々な状況に対応できる能力持ちでもある。

しかも彼と違って応用技を使う事無く一つの能力で防御、デバフ、バフ、移動と汎用性が高すぎる能力持ちだ。

 

試験中にぶつかりたく無い相手NO.1。

財閥自体に敵対してきたなら確殺できる処理部隊がいるけど、自分一人で来ているハンター試験では支援を受けられないしなぁ。

 

どうにか戦闘を回避したいところだ。

 

 

◇◇◇

 

 

第1次試験の試験官であるサトツさん。

カイゼル髭にスーツの紳士らしい格好だが、中身はかなりのどS。

 

試験の内容は持久走なのだが目的地や距離を教えない事で精神を削り、途中に階段を上らせたり地下から出る時の光でゴールかもと期待させるなど嫌がらせ溢れる仕掛けを用意している。

 

結構好き勝手に世界中に影響の出る活動をしているけど主人公達のナンバープレートの番号一つ変わっていないのは、起こるべくして起こる事は直接介入しない限り変わらないという事だろう。

 

ただ走るだけで周囲に必要以上注意を割く必要が無く、風景も変わらないので退屈になって来る。

 

しかし階段を上り終えたここからは悪辣で注意しておかないといけない。

ヌメーレ湿原、人を騙し餌食にする生き物の生息地をマラソンコースに組み込んでいるのだ。

 

 

ヒソカが試験官を騙るサルを始末して、本物にも止めなければ死ぬ勢いでトランプを投げつけたがサトツさんは無傷で受け止めた。

 

それはいいけど、なんであいつこっちにまで投げたんだ?

伸縮自在の愛がついていたら嫌だから避けたけど、後ろにいた受験生のオッサンにトランプ刺さったんだけど。

 

これはヒソカが悪い、またはぼさっとしていたオッサンか。

こちらを見てニィと嗤うのは止せ、戦わんぞこの試験に関係ないし。

念が使えるからって絡まないで欲しい。

 

所であのサルって種族固有の念能力でも持っているのかな?

人間は様々な姿をしているのでたまたまサトツさんの姿をしたサルがいたよりも、姿を変えられる能力がある方がこの状況に納得できる。

 

ここからまた走らされる訳だがここからは地下道での脱落と違い、付いて行けなくなったら湿原に住む生物の餌になる。

 

ヒソカまで退屈しのぎなんて理由で暴れて死者を増やすので、ここからは程々の順位では無く先頭集団にいないと面倒に巻き込まれる。

 

俺は面倒が嫌いなんだ。

 

 

 

霧が出てきた中を走っている最中にヒソカに攻撃を受けたレオリオの叫びが聞こえる。

ここで打算や助けに行った後どうやって試験に戻るのか、などの逡巡無しに駆け出せるのがいかにも主人公だ。

 

折角同年代の知り合いが出来たのに置いて行かれて「なんだよ」と思いつつ心配しているキルアに話しかけておこうか迷う。

なんせ偽名を使い見た目まで変えて参加している超級のブラコンな彼の兄が近くにいるはずなのだ。

 

ここでゴンの様に思い切りよく踏み込めないからハンター試験受ける時に自分は大体ボッチなんだよな。

 

そんな自分達の癖から目を背けつつ、ここをマラソンに組み込んだ理由を考えて見よう。

 

第2次試験の会場がビスカ森林公園と説明されたので、湿原も自然保護区域かそれに類するものだろう。

 

人を騙して捕食する生物の生息地を一般人立ち入り禁止にしていないとは考えにくい。

しかしここの固有生物なら絶滅させる訳にも、生態を変える事もさせたくない。

それは騙されて食われてもいい餌を運ぶ必要があると言う事だ。

 

自然環境保護ガチ勢怖すぎるだろう。

 

ここの生き物が試験中以外に何を食べているのか怖くて知りたくないんだが。

目を背けた先にあったのも余り見たくないモノだった。

 

 

◇◇◇

 

 

猛獣か怪獣の唸り声の様な音が目の前の建物から響いて来る。

これが腹の音って凄いよね。

 

もっと凄いのは本人の舌だと思う。

 

彼は試験の内容としてこの森林公園に生息している豚の丸焼きを課題として出すのだが、普通の豚を丸焼きにするのにかかる時間はほぼ丸一日。

 

そして課題の豚は人よりかなり大きく描かれていた。

腹を切って内臓の処理や血抜きをしたのか怪しい撲殺された野生の豚、しかも恐らく生焼けを美味しいと言いながら数十頭食べるのだ。

 

そんなのでいいのか美食ハンター……

 

 

しかし味に拘られても困るのはこちらだ。

 

第2次試験の課題の二つ目は、森の中なのに握り寿司を作れと言われるのだ。

受験者が課題の答えを暴露してしまい、そのせいで形だけでなく味まで合格基準に含まれてしまう。

 

元気よくレオリオが材料に魚が必要と大声で言ってしまったので、受験者が一斉に森へ材料を取りに出る。

ここでヒソカと試験中にぶつからない為の仕込みをしよう。

 

「おや?魚ではなくボクをご指名かな♠」

 

森の中で後ろから現れたからって、トランプ持って半身で構えないで欲しい。

 

「いいや?君のご執心の相手に刺さるデートの誘い文句なんて聞きたくないかい?」

 

元から自分と戦いたがっているのを知った上で仲間にしているのだからクロロも怒らないでくれるだろう。

 

「ふーん、気になるね」

 

まるで期待していない風の返事だな、だがこれを聞いてもその態度かな。

 

「蜘蛛の頭、額に逆十字の男」

 

ぶわっとオーラの噴き出る音が聞こえる様な変化だった。

粘つく炎みたいに揺らめく忌まわしさを感じるオーラが立ち上っていた。

 

「いいね♥聞かせてくれないかい?」

 

「条件としてQoLのメンバーに戦闘を仕掛けない事。自分もそこの所属だ」

 

「少しそそられてたけど、彼とタイマン出来るならそちらの方が魅力的だよ」

 

 

「クロロに対してレッドと呼びかけて「オレンジと話してみたくないか?」そう言えば交換条件としてタイマンを望んでも受けるだろう」

 

「ありえないと言われたら星持ちのハンターが確立した方法があると追加で情報を出したらいい」

 

「タイマンに応じた後で情報を聞き出す為に加減などされたくないなら、博士にグリードアイランドを調べさせれば良いと教えれば全力でやってくれるだろう」

 

黙って聞いてくれるのはいいけどオーラが荒ぶって表情もヤバイ感じになってるが、まだ人語は通じるかい?

 

「いいね、次に彼に会う時の楽しみが増えた♥」

 

昂ぶりを鎮めるなんて理由で襲ってこないか警戒してたけど、約束は破らないタイプだったかな?

戦闘回避よし‼ヒソカが必要になる事なんてまず無いから、クロロと楽しく踊ってきてくれ。

 

 

課題の寿司も作らないといけないが、探している材料が見つからない。

 

淡水の魚なんて生食は寄生虫が怖いし、泥や藻を食べていてそれを抜くのに二、三日生きたままで綺麗な水で泥抜きしないと臭みが酷いはず。

 

凝をする必要があるが既に発見され、記録が提出されているモノに対しての鑑定能力がデータが揃って来て使える精度になったので食べられそうな物を探してみるが良さそうな物が無い。

卵があれば一番良かったけど、仕方ない変わり種でキノコでも焼いて乗せよう。

 

 

駄目でした。

既に味で合格を決める段階だった。

 

忍者なのにべらべら情報をばら撒くとは、おのれハンゾー。

 

 

◇◇◇

 

 

全員失格にされそうになったが、ハンター試験の責任者であるネテロ会長が登場して試験の変更に条件を緩和させてくれた。

 

一応は孫弟子だし挨拶しとく必要あるかな?

合格後の方が良いか、変なやっかみを受けたり贔屓だと言われたくないし。

 

第2次試験の課題の三つ目はエアーズロックみたいな岩山の谷間にクモみたいな巣を作ってる鳥の卵をノーロープバンジーで取りに行く事。

それでゆで卵を作るのだ。

 

会長の乗って来た飛行船で山の頂上へ降り立って現地で試験官から追加の説明があった。

下に川が流れているから落ちても安心しろと言われたが、この高さから水面に落ちたらコンクリに落ちるのと大差ないと思うが。

 

惑星が巨大なのか人が小さいのか、蟻も種類によっては絶対落下ダメージで死なないのがいるし、この世界はどちらなんだろう。

 

念能力者でもない一般人の身体能力で出来るんだから、問題ないな。

落下の浮遊感で玉ヒュンするのは落ちる事に慣れてないからだろう。

 

取って来た卵は、美食ハンター監修のゆで卵にして食べた。

塩が無くても卵単独でこれだけ美味しいのは凄いな。

 

ここからまた飛行船に乗って、ゆっくり進み次の日には第3次試験の会場に着くはず。

今度こそ次の試験なら団体で進むルートあるし、自分でもボッチは避けられるはず‼

 

 

 

 

 

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