二刃さんとの大作戦   作:ミミすけ

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第1話

 

ある日の学校の昼休み、僕が弁当を食べようとしていると、とある会話が聞こえてきた。

 

「おい朝野!サッカーの練習試合、助っ人頼む!」

「うちで勉強会しようぜ!」

「放課後カラオケに付き合え!」

「ごっごめん無理…」

「ちくしょーまた断られた!」

「朝野、同じクラスになって一ヶ月だろ!!仲良くしようぜ」

 

この、おどおどと断ってくるのが、朝野太陽だ。

僕は椅子に立ち上がりながらクラスメイトに言う。

 

「もうやめてやれよ、ほら太陽もう意識飛んでんぞ」

 

「だってよ、一ヶ月たてば少しはマシになると思ったんだけどなぁ」

 

「太陽も本当は嬉しいはずだよ。話しかけてくれて、ありがとな」

 

「嫁かよ!!」

 

「嫁はあっちに居るだろ」

僕は、指差しながら言う。

 

「もーまた断ったの?せっかく誘ってくれたのに」

ため息しながら太陽に話しかける、彼女が夜桜六美である。

そう、太陽の嫁だ!まぁ半分冗談だがw

 

クラスメイトが羨ましそうな顔しながら言う。

「クッソ‥学園のアイドルがなんであの太陽に…」

「あの二人、幼馴染らしいよ。」

「そういえばお前もあの二人と幼馴染なんだよな?」

「そうだな、小学校の時からかなぁ‥」

この僕、金香 十里(きんこう とうり)は二人の幼馴染である。

 

二人がイチャイチャしてるとこに割って入る人が居た。

そう変態に変態を足したような変態の、昼川先生である。

まず、あのイチャイチャ空間によく入れるよなぁと本気で思う!!

 

「おい、朝野と金香、後で俺の部屋に来い」

 

ん?僕も呼ばれたのか?

「ちょっ昼川先生待ってください」

 

「じゃあ後でなー」

人の話も聞かずに去っていってしまった。

 

「僕らが呼ばれるなんて一体何なんだろうなぁ太陽」

 

「さぁ分かんない」

 

学校が終わり僕と太陽は、昼川先生の部屋へ向かった。

「おー来たか待ってたぞ!」

 

「一体何のようですか?」

 

「ぜひお前らにコレクションを見せたくてなぁ」

 

そこには夜桜六美の隠し撮りが!!

これもうホラーだろと考えていると、子供の頃の六美の写真があった。

ん?教師のコイツがなぜ持っている!!

 

凄い殺気を放つながら昼川先生は口を開く。

「俺はな陰から六美をずーっと見守り続けてきたんだ」

 

「お前たちは大事な六美の幼馴染だからと見逃してきたが」

 

「そうも言ってられない事情ができてな‥」

 

「すべては可愛い妹のためだ」

怖い、動けないこのまま殺されるのか‥

 

「そこまでだよ」

そう聞こえた瞬間、部屋が爆発した。そこからは意識を失ったみたいだ

次に目を覚ました時には、大勢に囲まれていた。

 

「おはよう、十里君」

 

「ん?どゆこと?誰?」

 

「大丈夫だよ、そしてまず紹介するね。私の兄妹達よ」

 

思わず叫んでしまった!!

「えーー!!」

 

「落ち着いたかい」

そう話しかけてくれたのはツインテールの女の子だった。

 

あっ!!そうだ昼川先生に殺された時、助けてくれた人だ!!

「先程は助かりました。ありがとうございます。」

 

太陽が起きてからは以下略、僕と同じ反応をした。

 

「私んちスパイなの」

 

僕たち二人は唖然とした。

「ん?意味わかんない、太陽分かる?」

 

「スパイはぁ?なんだそれ私んち八百屋なのみたいなノリで言われても」

 

「扱うのが野菜じゃなくて銃や情報ってだけでほぼ一緒じゃない?」

 

「「違うだろ」」

 

太陽がドッキリだろと言いながら銃を撃ってみると見事に天井を貫いた。えっ?嘘だろ!?

 

「まーまー現実を受け入れなって」

と猫のパジャマ男が語り始める。

 

「小説や映画と違ってありふれた普通の仕事だよ」

 

「週刊スパイにも最近はオモテ社会から転職する人も多いって」

 

週刊スパイ?なにそれ?

こんなものもあるのかぁ、パラパラとめくってくると

「えっ!!」

 

「知っている顔だろ」

人気面には、昼川先生が映っていた。

 

「そいつは夜桜家長男 凶一郎」

「性格はともかく、戦闘力、知力すべてにおいて我が家で最も

優秀なスパイだ」

 

「昔とある事件で六美に瀕死の重症を負わせちまったんだ」

「以来、奴は自責の念から六美に異常な執着をするようになった」

「そんな中、六美を長年近くで狙うやつがいると情報が入ってね」

「今までは憎くても幼馴染だから見逃してた、あんたらを始末する

口実ができちまったのさ」

「うちのバカが本当にすまないねぇ‥」

 

「いえ、そんな‥」

 

「ですが、これからどうするんですか?」

 

「まぁここで奴を迎えうってボコボコにするよ」

 

「最強なんですよね?勝てるんですか?」

 

「まぁ勝算は低いけどね」

 

「何か他の方法は!?」

 

「元々ウチの問題だ、気にしなさんな」

 

「でもまぁ、あるっちゃあるよ。あんたたちが確実に生き延びる方法」

 

「あんた達が結婚するのさ」

 

ん?結婚?太陽も煙出てるわ

 

「そうかい、で?あんた達はどうする?夜桜家へ婿入りすれば我が家の唯一のルール、家庭内殺人禁止にのっとり命だけは守られる」

 

「夜桜家全員がつけている、この桜の指輪は二重になっていて伴侶に片方を渡した時点で結婚は成立し、夜桜家の一員になる。」

 

「太陽と六美の絆は深いのも知っている、悪くない案だろ?」

 

「だめ、太陽とは結婚しない」

 

「太陽は昔、家族を亡くした、普通の人は痛みとずっと戦ってきた。」

 

「今でも人と話せなかったり、眠られなかったりその痛みに向き合い続けている。」

 

「誰よりも家族の痛みを知っている人に軽々しく家族になろうなんて残酷なこと。私にはできない…!」

と六美は強く語った。

 

「わかった。失礼なこと聞いてごめんね。あたしが悪かったよ。」

 

ん?待てよ、僕は一体誰と結婚すれば?

「あのー僕は?」

 

「私か四怨と結婚するかい?」

 

「結婚します!!」

 

「「えーー!!」」

他の全員から驚きの言葉漏れた。

 

「‥はぁ?あんた意味分かってるんだろね!?」

 

「はい!!でも正直一目惚れでした。」

そう、僕はこの人に一目惚れをした。こんなチャンスまたとない!!

 

「あんたは本当にあたしと結婚するで良いのかい?

 初めて会ったあたしと…」

 

「貴女が嫌なら良いんです。ただ嘘はついてません。」

 

「そうかいあんたの覚悟受け取ったよ、なら受け取りな、あたしの指輪 を!」

 

「はい!!ありがとうございます。」

そう僕は言い指輪を指にはめた。

 

「そうと決まりゃ頑張ってクソ長男ボコボコにするぞー!」

 

「で、誰をボコボコにするって?」

 

いつの間に!?これがスパイ!!

 

「仲間はずれなんてひでーな、にぃちゃんも混ぜてくれよ!」

「そうだ、辛三屋敷の罠模様替えしたろ?避けるの面倒でぶっ壊し   ちゃったごめんな!」

 

「えっマジ!?う、うん」

 

「一度だけ忠告するよ。凶一郎、3人から手を引きな。」

 

「やだね、そいつらが無害である保証はないし。六美のためにも疑わしきは罰するのが俺のやり方だ。」

 

「文句があるなら夜桜らしく力ずくで」

 

「そうさせてもらうよ」

 

そう言った瞬間、兄弟同士の戦いが始まった。

他の兄弟達の攻撃も難なく突破し、あの人も糸に捕まってしまった。

 

「助けなきゃ!!」

 

「おい、何やってる先に行け!!」

 

僕はそう言われ、他の部屋に連れて行かれた。

数分後、長男は他の兄弟すべてを倒し、夜桜六美を家から出させないようにする。と口にした。

あの長男は狂ってる僕らじゃ止められない。その時太陽が隠れている場所から出ていき止めに行った!!

太陽は見事、長男から指輪を取り一矢報いた。

僕はその光景を見ていることしかできなかった。

 

「残念だったね。凶一郎だが落ち込んでいる暇はないよ。」

 

「そうだな、まだ金香を消さなきゃならない。」

 

「あの子はあたしと結婚するよ。」

 

「なんだと…」

凶一郎は膝から崩れ落ちた。

そして、僕も今日ほど自分の力の無さを恨んだ日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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