二刃さんとの大作戦   作:ミミすけ

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第2話

 

目覚ましアラームの音で起きた僕は、リビングへ向かうとそこには

二刃さんが居た。

 

「えーー!?なんで居るんですか!!」

 

「嫁なら当然さね。おはよう、十里」

 

「おはようございます。二刃さん」

 

「夫婦なんだから呼び捨てでいいよ。」

 

「あぁ、分かった。」

 

「後これから大事な話をするからよく聞くんだよ‥」

 

僕は学校に行きながら二刃の話を振り返っていた。

要は、代々超人を生み出してきた夜桜家において、超常的な力を持たない代わりに確実に超人を産む「当主」である。夜桜六美を守るのが使命らしい。だができるのか見ることしかできなかったこの僕に。

と不安が残りつつ教室へ入っていった。

 

「おはよう、太陽。そっちも話は聞いているみたいだな」

太陽が警戒心の強い犬のように六美を見ている。

 

「おはよう、十里。あぁ全員が怪しく見えてしょうがない」

 

「そうだな。二人で六美を守ろう!」

 

「おう!!」

 

その時、クラスメイトが太陽に話しかけた。

「朝野〜チョコ食うか?」

 

「ん、サンキュ」

 

「なんか珍しいな、いつも声かけただけで冷や汗出たり、気絶してから」

 

そう言われた途端、太陽の顔色がドンドン悪くなっていった。

「嫁のためにも、倒れるわけにはいかない」

 

そう言って六美は太陽を保健室へ連れて行った。

大丈夫かなぁ、太陽。ん?なにか忘れているような

…しまった六美を守らなければ!!

急いで保健室へ向かったが、保健室が閉まっていた。

 

「クソ、どこにいるんだ」

その瞬間、爆発音が聞こえた。

教頭室方面だ!!僕は急いで教頭室へ向かった。

 

「なんだよ、これ」

入口が塞がっており中の様子が確認できなかった。

どうなったんだ、二人は無事で居てくれ。

 

その後、二人が無事で居ることを確認でき、ホッとしたと同時に

後悔した。そして、凶一郎にこう言われた。

 

「ミスしてしまったものはしょうがないと言いたいところだが、そのミスひとつで命に関わるそれがスパイだ。まぁお前のミス程度では任務に影響はでないがな」

 

「はい、すみませんでした。」

 

「それと覚えおけ、六美が危険な目にあったらお前を細切れにするぞ」

 

「すみませんでした!!」

 

学校帰り道、太陽と六美に謝罪した。

「すまない、僕のミスだ」

 

太陽が続けて返した。

「いや、俺がもっと強ければ‥」

 

「太陽も十里も悪くないよ。私こそ、ごめんね二人を巻き込んじゃって」

 

僕は、強くなるそう誓った日だった。

 

翌日、僕と太陽は二刃のところへ向かった。

「どうしたんだい?みんなは買い物だよ」

 

僕と太陽は同時に話しだす。

「強くなりたいんです!!」

 

「強く‥ね、なるほどそういう話か」

 

「焦ることないよ。常人のあんた達に合わせて少しずつ育てる予定だからね」

 

それに対して太陽が答える。

「それじゃあ、遅いんです。この前の爆弾の時も六美を危険から遠ざけるの精一杯だった…六美のためにも」

 

そう言うと二刃に太陽が振り回されていた。

「無茶を言うんもんじゃないよ」

「あたしは合気や柔術の才能があっても任務まで3年かかった。」

「普通の人間なら、ならさら時間が必要だ」

 

それに、対して僕は答える。

「それでも、僕たち強くなりたいんです」

 

「気持ちでなんとかなるほど世の中、甘くないよ。」

「でも、あんた達の気持ちを無下にはできないね」

「夜桜の本格的な訓練をしてもいい」

「ただし、条件がある。部屋を貸したげるから、一ヶ月この屋敷に住んでもらう」

 

「えっ?それだけですか?」

 

「訓練前にあんたたちの人となりが見たいだけさね」

 

「十里、頑張ろう!!」

 

「おう」

そう答えた瞬間、階段が無くなった!!

 

「一つ言い、忘れてたよ」

「この屋敷には、スパイ訓練用のトラップがいたるところに仕掛けられている」

「夜桜家では生活そのものが、訓練の一部」

「この程度軽くこなさないと、本格的訓練なんて二の次だね」

 

なるほど、ここである程度の適正を見る目的もあるのか。

「が、がんばろうな‥太陽」

 

「う、うん‥」

 

夜桜家一日目

 

うーん、もう朝か。アラームうるさいなぁ。もう少し寝たいんだけど

そう思った瞬間、爆発した。

 

「おはよう、十里。うちの目覚まし時計は10秒で爆発する。どんな時にも迅速に起きられるようにね」

 

「おはようございます。二刃。」

 

「よく目が覚めるだろ」

 

「それはもう‥」

こんな感じで朝が始まった。太陽もボロボロだ。おおかた僕と同じ目にあったんだろうか。

 

「六美は、ここに暮らせてるんだ?」

 

「家に認められるからね」

 

「家に認められる?」

全てのトラップをクリアすれば夜桜家に認められるらしい。

 

「常人でも、2年ありゃクリアできる」

 

ぐぎゅるる‥お腹が痛い。太陽もどんどん顔色が悪くなっている。

 

「油断禁物、食事も訓練のうちだよ」

 

「耐性をつけるため六美以外の飯には少量の毒が入っている」

 

‥マジか!!そんなことよりトイレが先だ!!

えっなにこれ?トイレに着いたはいいものの入室には錠のパッキングとパスワードの解析が必要!!しかもコードは毎分更新。

無理ゲーすぎんだろ!!

こうして僕たちの地獄の生活が始まった。

 

3週間後、僕たちは大体のトラップをクリアできるようになった。

 

「凄いじゃないか、朝の目覚まし以外、余裕だね」

そう、この通り僕は朝めっぽう弱いのである。

 

そして、ぐぎゅるる。これもまだ慣れない

急いでトイレに向かうと太陽が倒れていた。

 

「太陽ぉぉ!!」

 

太陽は過労から来る熱だった。

七悪の部屋に入ってみると傷だらけの太陽が居た。

 

「なんで、こんなことに…」

 

「基本、異常な成果の影には異常な手段があるんだ」

 

「で、でも僕」

 

「あぁあんたは、異常な手段もなしに、他の兄妹たちの動きを観察しその動きを真似しトラップをほぼ突破した。」

「あたしは、驚いたよ。十里は飲み込みが早いし、太陽はこれだけ自分を追い詰めたにも関わらず折れない心。大したもんだよ」

 

一カ月目

「す、すげぇ!!とうとうトイレのドアをクリアした」

 

トイレ前で皆が太陽を胴上げしながら喜んでいる。

太陽がトイレのドアをクリアし、夜桜の一員と認めたようだ。

僕はというと…

 

「あんたも早く残りのトラップクリアするんだよ。」

 

「う、うん。頑張るね」

目を逸らしながら、そう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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