もしもまちカドまぞくのリリスが受肉して死滅回游に参加していたら 作:リリス様病患者
あれから何日かした。大抵は余の呪力を見て襲い掛かってきては返り討ちにして、計30点も溜まってしまった。
もう6人も殺害したのか。母親を思い出す。
いいや、仕方のない事だ。返り討ちならば許してくれよう。
いくつかルールも増えたが、知らぬ。
コンビニも物が腐るかしてものにならなくなったので、移動する。
川があった。多摩川というらしい。
受肉前はよく河川敷の清掃をしていたらしいが……今は捨てる人間がおらぬな。
と、よく見ると雷撃が水面を走っている……?
強い泳者が居るのかもしれない。そろそろこの能力を試す時が来たか。
結構戦闘場所までは遠く、川沿いに行っても遠すぎる。
何かないか。足に呪力を込める。
!
空が飛べた。アリなのか? いや、深いことはよそう。余は魔族で呪霊だ。何でも出来る!
高速で飛び、海付近まで行く。
すると、4人の影があった。
その中には、
「パンダ!」
コンテナに打ち付けられたパンダを発見した。
残骸と言っても差し支えのない肉片と血だまり。パンダは瀕死どころか死亡とカウントしてよかった。
一宿一飯、一現代知識のお礼参りと行こうか。
白髪の男に対面する。
「貴様は誰だ? そいつの味方か?」
「いいや。だが今なった。」
「ほう! 俺は鹿紫雲! 戦を縫って呪ってきた! 貴様はどうだ!?」
「……リリス。吉田凛々栖だ。こう見えてお主より年上だぞ? 敬え!」
先に手を出し、術式を発動させる。
「
「ぐっ、デバフか……だが呪力は俺の勝ちのようだ!」
足りぬか。では
「1枚追加。術式展開!」
ノートをのページを1枚破り、さらに術式に乗せていく。
ページが焼けこげると同時に、鹿紫雲は倒れた。寝たと言っても差し支えがない。
「このノート、特級呪物だろ。とはいえ、強いな。かなり。」
そして余も横になる。こっちは術式ではなく、余の能力だ。
「なんだ、お前。」
「鹿紫雲、か。なあに、余はそういう呪霊だったってことよ。」
「生得領域に入る、か。唯一無二だな。」
「お主、親は?」
「覚えたころには斬った物だ。」
「そうか。哀れだな。」
「戦ばかりの人生だからな。こんなことになっても、まだ戦を求めている。」
「ハハ、余とはまるっきり違うな。」
「少しばかり暗示をかけさせてもらう。」
「何、そっちが本命か」
「そうだ。『強さに悔いろ』『宿儺を倒せ』『余には歯向かうな』。以上だ。」
「ぐっ……宿儺はともかく、他が厳しいな」
「当たり前だ。スマホの知識のお礼だ。パンダ。あの世で受け取れ。」
「おい、おい!」
「なんだ、パンダか……?」
随分と小さくなったパンダが居た。
「元気そうなら良かった。一現代知識のお礼はしたぞ。」
「それはいいけどさぁ、鹿紫雲、倒したの?」
「もうすぐ起きるぞ。」
? とした顔のパンダ。
むくり、と起き上がる鹿紫雲。
「あーはいはい、降参降参。宿儺倒せるなら俺も利害の一致がある。そっちに手を貸すよ。」
「……とても俺を殺しかけた奴の言葉に聞こえないな。」
「安心しろ。暗示で余たちに敵意を抱かないようにした。」
「どういう能力……」
「パンダも試すか? 生得領域なる物に入れるぞ。」
「うわ、バケモンだ。」
「喋る動物に言われたくないな。頭が高いぞ貴様ァ。」
と、話してるところにもう1人がやってくる。敵か?
「なんだ。鹿紫雲説得出来たの?」
「ああ。この凛々栖さんが……」
「余は永劫の闇を司る魔女、リリス! この度封印から蘇り、受肉体として蘇った!」
「敵か!?」
「しかぁし! 当世は大変な事態に追われているようだな! ある程度の記憶、知識を見聞きさせてもらった!」
「秤さん、ちょっと待っててね」
「だが! 余が来たからにはもう安心だ! 吉田家最強を謳うリリス様が見参したからにはこの世に平安をもたらそうでは無いか!」
「……終わった? リリスさん。」
「あーその、宿儺討伐、協力しまーす。凛々栖と申します。」
「こりゃまたイロモノだな」
「術式はエグいよ。秤さん勝てない。」
「マジ?」
秤とやらはそんなに強いのか。
「ならば、一戦せぬか?」
「は?」「え?」
「用事が済んだのであれば、暇であろう? パンダは使い物にならない。鹿紫雲は従えた。ならばお主。秤と言ったな。余の手の内、見ておくべきではないか?」
「乗った!」
「先輩マジすか!?」
「俺の術式は無敵だ。それを屈させてみろ。こいつは宿儺に完全に勝てる!」
「そういう事だ。(え!? 無敵なの!?)というわけで広い所へ出よう。」
つーわけで港の広いところに出たが。
「気絶させるか首を取る寸前まで行ったら勝利! あとは何しても良いでーす!!」
「よっし、前言撤回するなよ?」
「頭が高いな貴様ァ、手の内明かす前に寝るなよ?」
「よーい、ファイっ!」
パンダの合図でとりあえずダイヤを投げる、
が。
「領域展開!」
!? 領域展開、確か生得領域に呪力をなんやかんやして、戦いに用いるアレよな!?
「坐殺博徒」
なんだ!? なんだこれは、頭の中にルールが流れ込んでくる!?
なるほど、縛りを付けて強化するとはこういうことか!
博打の類を催し、勝てば恩恵、負ければ爆死の大賭け!
「ほう、俺のルールを読んで混乱しないとは。もう既に大した奴だ。」
「抜かせ。こちとら享楽ならどんとこいの悪魔だぞ? 現代博打ぐらいどうってことないわ!」
リールが回る。これがノーマルステージか。
「……? いつもと違う。」
なんだ? 秤が困った顔をしている。
「いつもなら愛台であるCR私鉄純愛列車1/239ver.が来るはずだが……なんだこれは?」
そこに居たのは、
「ギル!?」
「ギル、まさかギルガメッシュか!?」
「余が見間違えるはずもない、あの半神半人の王ぞ!」
ギルが、眠って椅子にもたれている。
「一発型の演出か? しかし確率がわからん……」
! そうか、今なら
「よし! 来い、ギルガメッシュ!」
ドクン、と音がする。
「おい嘘だろ、そっちから入るわけ!?」
ドクン、2回目。
「悪いが、先に勝たせてもらうぞ。」
ドクン。
何も起きない。
「演出失敗だな。」
チクショーーーー!
ドクン、今度は秤だ。
「まさか今の今で当たるわけなかろう!」
ドクン、
「悪いが俺は運がいいんでね。」
ドクン。
キュイ! 冥界リーチ!
「何っ!?」「今ァ!?」
冥界に落ちたギルガメッシュの魂を探せたら大当たり! と声が聞こえる。
「クソッ、時間内に先に見つけるしかない!」
「これ余も対象? なら見つけるまでよ!」
足に呪力を練り、飛ぶ。
「あの金ピカの事だ、すぐ見つかる」
そんなズルアリかよーと秤が叫んでおる。鍛錬が違うのだよ鍛錬が。
と、目をやる。
「「居た!」」
二人同時にか。ならば余の方が早い!
「残念だな、運は俺に味方するのさ。」
パッパラ〜! 大当たり!
まさかまさかで、普通に高く飛びすぎて直線距離でも速度でも秤に負けるとは。
「さあこれで、フィーバータイムだ!」
と、秤が虹色に光る。
宿儺戦前だからノートは消費しないにしろ、様子見でダイヤを連打する。
が、
「ギラギラじゃなくてさァ、キンキンの物持ってこいよ!!!」
全くダメージを受けていない。
仕方の無い。
「強制睡眠」
「ガッ、」
「ほう、デバフには弱いとみた。このまま生得領域に入らせて、勝たせてもらうぞ!」
すんでのところで、元の領域に戻る。
あと少しだったな。ノートがあれば即座に眠らせられた。
「よし、あんたの実力はわかった。仮だが認めよう。」
「宿儺を倒せば平穏が訪れるのであろう? 手を貸そう。元に戻れはしないがな。」
「……受肉体の意識は、」
「記憶もほぼ無いな。だが、母君には、最強の娘に成った事を褒めてもらったぞ。」
「ハハ、あんた、強いな。」
「当然だ。ひれ伏せ。」
「ヤダね。」
こうして話し合いが済み、正式に余は宿儺討伐隊に加わった。
最も、本命は五条悟で、余達はサブプランらしいが。
それでも、居るに越したことはない。
とりあえず。
「温泉入って来ていい?」
「何でだよ」
「受肉体が持ってた唯一の趣味らしいのだ。ほれ、リュックに雑誌が入っておる。」
「酒瓶見えたけど。」
「普通に酒屋で買った。大吟醸とやらが美味いのであろう? 買わせて貰ったぞ。」
「これがさっき鹿紫雲に使ったノートか。うわ、えげつない呪詛。」
「4000年の賜物だな!」
「これ悟に持たせてぶつけりゃ、勝てるんじゃね?」
「さあな。五条悟に持たせて万が一負けたら、余が相手にならない。あくまでサブプランだ。」
「だが、五冊程度は貸してもいいな。」
「え良いの!?」
「どうせ捨てるほど書いておる。余が封印された時の記憶を綴れば全てその呪詛となる。五冊ぐらいは良いだろう。本人が了承するかは別だがな。」
「……あんた、アツいね。」
「秤もな。」
「俺何起こってたかわかんないまま終わったんだけど。」
「黙ってろ洗脳済みジジイ。」
「1枚で寝るとか大丈夫かジジイ。」
「俺より弱いぞジジイ。」
「そこの博打男はほぼ負けだっただろ!!! ジジイジジイ言うな!!!」
とりあえずは、打ち解けたようだな。
さて、と。
死滅回遊のルールも追加され、出入りが自由に、ポイントも簡単に譲渡でき、1ポイント譲渡したら生存が出来る。
少しはマシになったな。その為には沢山の屍があるが。
そして。
「GLG、参上〜」
五条悟が、帰ってきた。
「お主が当世最強の呪術師、五条悟か。」
「うわ! すげー綺麗な姉ちゃん!」
「悠仁、失礼だよ」
「めちゃくちゃ金髪で蒼目くりっくりで可愛い〜!」
「アハハ、悪いね、ウチの生徒が。」
「良い、許そう。さてまずは聞こう。お主、温泉は好きか?」
「うん? まあ結構湯治はするし好きだけど。」
「ならば良し。これをやろう。」
「これは……! 、君、何者?」
「ほう、見ただけでわかるか。流石当世最強呪術師。これは余が封印された時に綴った呪詛が書かれたノートだ。まだ余分にあるが、お主の実力を鑑みて五冊やる。光栄に思え。」
「ふーん、これ、威力どのぐらい?」
「一ページでそこの鹿紫雲が余の術式で寝る。」
五条悟は考えた。
「うん、全部じゃなくて五冊なのはいいね! 有難くもらおうかな。」
「礼は温泉で構わぬぞ?」
「混浴?」
「余は構わんが」
気まずそうな顔するなら最初から言うな。
「あー、ん。ちょっと持ち物検査していいかな。リリスさん。」
「ん、ああ。構わぬぞ。」
ガサガサポイポイと中身を出す。大半がノートだ。
「俺でもわかる。あのノートはポコポコあっていい代物じゃない、特級呪物だ! それ五冊も!?」
「当世の復帰に賭けたまでよ。」
「呪詛返しは……効きそう」
「多分殴った時にカウンターで呪詛返しされたら負けるな。」
五条悟は三つを手に取る。
「んー、気になるのはこの写真と、像と、枝かな?」
「写真は、誰と撮ったのであったかな。ギルだったかな。」
「リリスさんって5000年前の人なんでしょ? 写真なんて……」
「念写ぐらい出来るぞ。」
「第三者視点で!?」
「これは、歴史的に貴重そうだね。次にこの像だけど……」
「恐らく余が封印されていた像だ。昔は豊作繁盛を祝ったらしいが、知らん。」
「これも半分特級呪物だね。次に、この小枝。」
「ああ、多分余の持ち物だ。」
「いやそうでしょ……」
「違う。
「……どういう事?」
「だってそれは永遠の命を謳うフルップの樹の枝のはずだから。」
・・・、と空気が凍る。
「えっそれヤバくない!? 飲んで先生!」
「いや、飲まないよ。飲んだとて永遠の命はないだろう。呪力も特に感じない。僕からしたらただの小枝だ。」
「余が飲めばワンチャンだな。」
「……結構現代慣れしてきてない?」
「パンダに言え。ギャル語とか教えてもらった。」
「パンダ先輩さぁ……」
「さて、余は用事が済んだ。後の特訓で会おう。」
と、五条悟とその生徒一人と別れる。
これから宿儺との決戦に備えての特訓になる。
作戦会議もあるのだったな……
秤に誘われ、会議に赴く。
今日はここまでにしておきます。
作戦会議と特訓で一話、空中視聴からの参戦で一話、完結に一話であと3話ぐらいです。多分。
ハーメルン、初めて投稿しました。仕様がよくわからない!結構次話投稿で悩まされました。
呪術廻戦モノはこちらに書きたいと思います。
『リリス様病患者』で検索したら、pixivやらTwitterやらが出てきますので、よろしくお願いします。
そのうち全てを繋げたHPも制作します。是非是非。