姉がハイスペックすぎる   作:ガテル

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第14話

 

「ゆうくんはそういう所も可愛いんだよ、後最近こんなこともあってね」

 

「あの、声かけた俺達が悪かったです。もう許してください・・・」

 

「タスケテ・・・」

 

 

ナンパはアニメや漫画のお決まりイベントであり、少女漫画などではしつこい男に絡まれ困ってる主人公をメインのイケメン男キャラが「コイツ、俺のなんだけど」とか言い放ち一蹴する。その様に主人公はキュンとして・・・あれイケメンだから成立するんだよね、もし俺だったら男に「は?(笑)」って言われて号泣敗北逃走END確定だと思う。この世は不平等ですね。

 

・・・話はズレたがナンパとはそういったものだ、だから今俺の目の前で行われてる光景を信じることができない。とっても上機嫌で俺の話をする姉さん、そんな彼女にひたすら謝っているチャラ男達。

 

 

「昼食買って戻ってきたら・・・どういうこと??」

 

思わず声に出てしまうほど状況についていけない、するとチャラ男の一人が俺に半泣き顔で縋るように近づいてきて。

 

 

「お前が例の弟か!?助けてくれ!俺達可愛い子がいるから軽い気持ちで声かけただけなのにさ」

 

 

例の弟って何だよとツッコミ入れたかったがグッとこらえて話を聞くことにした。

 

 

「誰かと一緒?と聞いたら弟と一緒ですとか言うから、機嫌取りの意味も含めて仲良し姉弟じゃーん!って言ったら頬が赤くなってそこからお前の話がずっと止まんないんだよ・・・」

 

 

それでみんなグッタリしてるわけか、姉さんは頭が回るから普段のナンパとかは毎回上手くかわしてるらしいけど今回はそんな事言ったばっかりに・・・ナンパ野郎共は嫌いだが正直彼らに同情してしまう。

 

解放してあげるため俺は姉さんに声をかけた。

 

「・・・姉さん、もうストップ」

 

 

 

 

 

「つ、つい熱が入っちゃってごめんね・・・」

 

「俺チャラ男達から感謝の言葉受けたんだけど、こんな経験するとは思わなかったよ」

 

 

解放された喜びで泣いてたし彼ら、もしかしてララライの人達にもさっきの感じで話してるんだろうか?それなら皆が「あかねの大好きな弟くん」と俺を呼ぶのにも嫌な説得力ができてしまう。弟として姉の件はごめんなさい・・・

 

 

「姉さん、俺に有馬さんの話をするときみたいな熱量は他ではしない方がいいと思う」

 

「ゆうくんは誤解してるみたいだけど、かなちゃんに対する熱量なんて微塵もないよ。あの態度で好きになる人なんているわけないし態度以外だって色々直すべきとこばっかりじゃないかな?初めて会ったときだってホントに」

 

「あはは、ソウダネー」

 

 

厄介ファンだなぁ・・・自分から振っておいてなんだが、この話始まると長くなっちゃうから話題を変えないと。

 

 

「ご飯食べたらどうしよっか、人多いけど流れるプールでも行く?」

 

 

俺の問いに何故か姉さんは顔を赤くしながらモジモジし始め、その様子はまるでお願いごとがあるけど恥ずかしくて言い出せない。といった感じで・・・だが何を言いたいか普通に丸わかりだった、だって視線はアレを見てるんだもん。

 

 

「・・・ウォータースライダー?」

 

「う、うん・・・2人乗りがあるらしいんだけどね。私はゆっ、ゆうくんと一緒に乗りたいなって」

 

 

カップル辺りが多く使ってるイメージだけど姉弟で乗るのか、別にそれは悪いことじゃないんだけど問題は。

 

 

「2人乗りで密着して後ろからゆうくんをギュっと抱きしめて、耳元でお姉ちゃんがいるから大丈夫だよって優しく囁いて・・・ふふっ」

 

 

恍惚とした表情で計画立ててる姉がいることですね、はい。こんなの断れるような雰囲気にない、それに正直自分もウォータースライダーに興味がないと言えば嘘になる。二つを天秤にかけ俺の答えは・・・

 

 

 

「いいよ、一緒に乗ろ」

 

 

なるようになれだ、乗りたい方が上回ったし。多分きっと恐らく何とかなるはず!はず?

 

それは姉さんの望む答えだったはずなのだが何故か神妙な面持ちでこちらを見つめてきて、俺の手を握り重い口を開いた。

 

 

「・・・ゆうくん、ポロリはないよ。それでもいいの?」

 

「そんなもんなくていいよ!?」

 

 

これがララライの若きエースかぁ。

 

 

 

 

 

夏休み中なのもありウォータースライダーの混み具合は凄いもので、かなり待たされたがようやく番が回ってきた。怖いな・・・姉さんとスライダー二つの意味だけど、とりあえず係員も見てるし計画の中止を話してお願いしなければ。

 

 

決意を固めてボートに座り、その後姉さんは一瞬でピッタリ俺の後ろに座り両腕でギュっと抱きしめてきた。5秒足らずでもはや完全密着状態といっていいほど隙がなく・・・えっ、早くない?話す暇もなかったんだけど??

 

 

「成功だねっ」

 

「すいません、これ以上スペック盛らないでください」

 

 

スピードどうなってんねんと問いただしたいけど、今の問題は姉さんの完全密着により手や足はもちろん・・・前から何度も抱きしめられてきてはいた。だが今回は水着越しで伝わってくる大きな二つの感触は今まで感じていたものとは全然違う、もっと柔らかく押し当てられることで形を変えてることが伝わってくる。姉だと思うと複雑としか表せない、滑らかな肌は触れてるだけで気持ちが良いと感じてしまうし。今もギュっと当たっている二つのお山に関してはその何ていうか、その。

 

 

「どうしたのゆうくん、顔真っ赤だよ?」

 

「・・・姉さんってこういうときは無自覚なんだよな」

 

 

結局スライダーもその後のプールもイマイチ身に入らず、原因は違うことを脳内でずっと考えていたからだ。俺、性癖おかしくなってないよねと。

 

おかしくなっていないと願いたい、大丈夫・・・かなあ?

 

 

 

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