姉がハイスペックすぎる   作:ガテル

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第15話

 

 

 

色々ありすぎたプールイベントから翌日、俺は自室でスマホを開き姉さんのSNSアカウントを改めて見直していた。顔は映らず登場している自分の存在がフォロワー達の中で過大想像され、運動神経抜群で家事もできるイケメンになってしまった問題案件。でも今更明かすことなんて出来ないし、デメリットしかないので想像のまま放置しておくのが俺とフォロワー両方にとって一番いいと結論付けた。

 

・・・まぁそうは言っても。

 

 

「彼はお姉さんが大好きなんですね、とっても可愛いです!」

 

「こんな美人な姉いたら私でもシスコンになるね」

 

「ゆうくんはお姉ちゃん離れ出来る日来なさそう(笑)いつかしなきゃダメだよ?(笑)」

 

 

俺が姉離れ出来てないシスコンみたいに言われてんのは納得いかないけどね!?みんな口調が変に優しいし微笑ましいものに対しての反応というか、子供扱いされてる気分だ・・・あと(笑)マーク連続で使ってんの腹立つからやめて。

 

「イケメン化は百歩譲ってもシスコン化は誤解だ」

 

弟だからってみんな簡単に俺をシスコンだって当てはめすぎでは、漫画などで時々シスコンキャラとか出てくるけど現実は違うと言いたい。決して姉にドキドキしたりはしな・・・いや昨日の密着はちょっとしたような、ホントにちょっとだけね?

 

 

この件を掘り下げるのは嫌な予感がしたので、これ以上アカウントを見るのはやめて閉じようとしたとき。たった今上がったであろう1件の新規投稿が目に入った。

 

 

「昨日はゆうくんと一緒にプールに行ったよ、凄く楽しかったなぁ。でも一つ疑問があってね、ウォータースライダーで2人乗りしたときにゆうくんの顔が急に真っ赤になっちゃって。後で確認したけど別に熱ではなかったし・・・何があったのかな?」

 

 

「ギャアアアアアアア!????」

 

 

俺は姉さんの部屋へ、家の中でありながら全力で駆け出した。

 

 

 

 

 

「ちょっとお話いいですか!!」

 

「えっ!?」

 

 

俺はドアをぶち破るような勢いで姉さんの部屋に入った、当の本人は何があったのかわからず困惑しているが今は気にしてる場合じゃない。ベッドに座っている姉さんの目の前まで近づき例の投稿を見せつけ。

 

 

「これは?」

 

 

混乱一色だったその表情は画面を見た瞬間、姉さんは顔を赤くし両手を頬に当てて照れ始めた。

 

「昨日は本当に楽しくてね、ゆうくんも可愛かったし。だからプールの写真を投稿したんだ・・・いつもと違って見てくれるなんて嬉しいよ」

 

「いやプール自体は俺も何だかんだ楽しかったけどさ・・・ってそうじゃなくて!」

 

 

写真についてじゃなく文の内容が問題なんだ、ウォータースライダーの件を知られるとか羞恥心爆発で普通に死レベルだよ。「何かあったのかな?」と書かれてるが・・・確かにあの後姉さんが俺を心配してくれて、そのときはまさか本心言うことなんて出来るわけもなく何も返せなかったのは完全にミスだった。

 

 

「は、話したいのは2人乗りのとき顔が真っ赤になったことについてだよ。あのときは・・・その」

 

俺はどう言っていいかわからず何故か姉さんも黙り込んで両者無言の時間が続いてしまい、凄く気まずい状況になってしまっている。

 

「ゆうくん」

 

先に口を開いたのは姉さんだった、さっきとは一転した暗いその表情にはどうしてか謝罪や罪悪感が混じっているように感じられて。

 

 

「2人乗りのとき顔が赤かったのは実は怒ってたってことなんだね、原因は私なのに全く知らず何があったのかな?って投稿した。そんなの見たらキレて当然だよ、本当にごめんね・・・」

 

 

・・・違うんだよ姉さん、俺あなたの大きな二つのお山に照れてただけなんだ。それ以外理由なんてないんだ、申し訳なさそうな顔に罪悪感で心が辛い。正直に恥ずかしがってた理由言うか?いや地獄すぎるぞ、でもだからって勘違いしたままなのはダメだろう。

 

 

その証拠にますます姉さんは表情を曇らせてしまっている、もう覚悟決めるしかないのか。

 

??「おい、その先は地獄だぞ」

 

 

トレースオンとか言ってそうな人が正しい、でも俺は!俺はっ・・・いや冷静に考えたら頭おかしくなりそうだぞこれ?

 

 

「いや違う、姉さんは悪くないんだよ」

 

「・・・ゆうくん?」

 

「ただ水着で密着されたから、色々感じたというか。つまり・・・ふーん、エッチじゃんっていうかさ??」

 

 

これ何も伝わんねぇな・・・でも「性癖が心配になりました!」とか死んでも言えないし、エッチボディって言ってた変態男と大差ない自分に悲しくなってきた。言った後恥ずかしさからすぐ下を向いてしまったため姉さんが今どんな顔をしているのかわからない、弟からエッチじゃんとか言われたら流石に嫌なはずだ。嫌なはずだよね?

 

言葉を言い直すため俺が顔を上げると、姉さんは役者として役に取り組むときのように真剣な面構えでこちらを見ており。

 

 

「・・・それは学校の同級生より?」

 

「えっ」

 

 

いや真面目な顔してるけど今の質問はつまり、同級生よりエッチかって聞いてるんだよね!?姉さんよりスタイルいい人なんていないけどさ・・・何だこれは。

 

 

「は、はい」

 

「誰よりもお姉ちゃんが一番だよって言ってるのかな?」

 

「もうそれでいいです・・・」

 

 

「・・・ダ、ダメだよゆうくんっ。お姉ちゃんが一番エッチだなんて、困っちゃうなぁ」

 

 

自分から聞いてきてるし言葉ではダメと言ってるが、顔はニッコリ笑顔だから困ってるようには微塵も見えないけど一応困ってるって事にするね。ブラコンが更に悪い方向に進んだ気がするのも、結局投稿で俺のシスコン度がパワーアップするのも問題だらけ。でも姉さんの誤解が解けたからヨシ!総合的に見たらハッピーでは?

 

・・・いやそんなわけねぇわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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