姉がハイスペックすぎる   作:ガテル

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すいません・・・あかねちゃんの高校関連の描写が本編ではあまりないので独自設定を入れさせて頂きました。


第19話

 

 

「ウォータースライダーで姉と密着して顔真っ赤にした弟くん、おはよ!」

 

「・・・9月入ってもう3週目だぞ、いつまで言うんだ」

 

 

朝からそんなアホ挨拶してきたのは、二次元姉萌えオタである友達の祐介だ。コイツは姉さんのアカウントをフォローしているため、例の羞恥心爆発投稿を見ており2学期初日に教室に入った瞬間俺は処された。9月いっぱいはこのネタでイジるつもりらしく本当にやめてほしい。

 

「うらやますぎて後10回は処したいぐらいだわ・・・まぁそれより優斗、今日はお前も驚くであろうビッグニュースがあるぜ」

 

「ビッグニュース?」

 

祐介は嬉しそうに目を輝かせてるが、大体いつも朝から「このキャラエロいよな!」や「今日サボリてー」などしょうもない事ばっかりじゃん。ビッグニュース言っても絶対大したことじゃないだろ・・・そう俺は思っていたのだが。

 

 

「お前の姉、あかねさんが通ってる高校の文化祭が来週あるらしいんだがな。そこで着るらしいんだ」

 

「着るって誰が?」

 

「・・・あかねさんがメイド服を着るんだよ」

 

「・・・は??」

 

 

本当にビックニュースでした。

 

 

 

「いやそもそも今年の文化祭が来週あるって事すら今初めて知ったし、姉さんの高校は偏差値高めでクラスは色々融通が効く芸能コースだぞ。メイド喫茶とかそんな事するのか?」

 

「本当だって、俺の友達が同じ高校に通ってる兄から聞いたらしい。情報の信憑性は間違いないぞ」

 

 

・・・いや謎に情報通な恋愛ゲーの友人枠かよお前、ソース的にどうやら本当みたいだが姉さんから一言も聞いてないな。文化祭があることは知ってるけど去年は風邪ひいてしまい俺は行けてない、しかし来週なら少しぐらい話題に出してもいいんじゃ。

 

そんな事を疑問に思っていると目の前の姉萌え男は一人で勝手に盛り上がり始めて。

 

 

「いつも穏やかで優しい立ち振る舞いとその美貌から高校では男女問わずファンが多いらしく聖女ってあだ名もあるほどの人気らしい、そんなあかねさんのメイド姿最高じゃねぇか。優斗もそう思うだろ!一緒に文化祭行こうぜ!」

 

「弟の俺に同意求められても困る、てか姉さん聖女って呼ばれてんのか」

 

 

転生モノでしか聞いた事ないぞ聖女、現実で呼ばれてる人がいるなんて思いもしなかったよ・・・どうして姉さんが文化祭の件を話さなかったのかは帰って聞くとして、とりあえずスマホで文化祭について調べてみる事に決めた俺は検索してその高校のホームページを開いた。

 

「これか文化祭・・・えっ、こんなルールあるの」

 

「優斗?どうして悲しい事実を知ってしまったみたいな顔なんだ」

 

 

・・・彼の言う通り、俺はとある悲しい事実を知ってしまった。でもここで嘘をつくのは友達としてきっと違うと思う、正直に伝えるのが友達ってもんだよね。

 

 

「文化祭、生徒以外で入っていいのはその家族だけだって。どんまい祐介」

 

「・・・お前のこと、9月中じゃなく今年いっぱいはウォータースライダーで姉と密着して顔真っ赤にした弟くんって呼ぶことにするわ」

 

「いや俺悪くないよね!?」

 

 

 

 

 

とても不名誉なあだ名の期間延長が決まった俺は現在家の前まで帰ってきたが、入る前に姉さんへどう聞くかや今日の祐介の発言を思い返し整理していた。

 

 

「それにしても、いつも穏やか・・・ねぇ?」

 

 

いや別に間違いとは言わないけど、何ていうか・・・その面と同じくらい暴走してる所を見てきているんだよな、ララライの人達も俺と同じ印象だろうけど学校では恐らくそこを全く出していないはずだ。

 

よかった~!学校でもあのノリで色々話してたら俺恥ずかしくて死んじゃう。

 

 

「まぁいつまでも家の前にいるのもな、とりあえず入るか」

 

 

いつも通りドアを開けて。

 

 

「お、おかえりゆうくん!今日こそ勉強終わった後に・・・膝枕したいなって思ってるんだけどね。ダ、ダメかなっ!?」

 

「勢いすっごいな!?玄関でやめてよビックリするから!」

 

 

目に入ってくる暴走した姉さんも俺にとっては見慣れた光景です。

 

 

 

 

「・・・今日もダメなんだね」

 

「やっぱり膝枕とか恥ずかしいって・・・い、いつかそのうちOKするからさ?」

 

 

この件も色々あって(主に俺のせいで)引き伸ばしにしてしまっているのだが、今はそれより聞かなければいけない事がある。

 

 

「姉さん、来週の文化祭どうして言ってくれなかったの?話に出ないから来月かと勘違いしてたよ」

 

 

去年は無理だったから今年は行きたかったしな、それにしても理由はなんだろう。俺の言葉を聞いて姉さんは顔を真っ赤にして俯いてしまい、小声で何かを言っていた。

 

 

「・・・しいよ」

 

「えっ?」

 

「舞台とかなら役に入り込めるからメイド服でも平気なんだけどね、素のメイド喫茶ってなると凄く恥ずかしいよ・・・」

 

 

二度目でようやく聞こえたが、姉さんは真面目なタイプなので真逆のきゃるんな感じを素でやるのは凄くキツいんだろう。ガチ照れ&半泣き姿に何と返していいかわからなかった俺は慰めようとつい勢いでこんな事を言ってしまった。

 

 

「ね、姉さんは何でも出来るんだから大丈夫だって!メイドも様になってるだろうなー?見てみたいな・・・って俺は何を」

 

「・・・ゆうくんは私の見たいの?」

 

「あっ、えっと今のは」

 

 

しばらく沈黙が続いた後・・・姉さんの表情はみるみる明るくなっていき、花が咲いたような笑顔を浮かべ。

 

 

「私頑張るね、ゆうくんの期待に応えられるようなメイドになるよ。だから当日、見に来てほしいなっ」

 

 

・・・もう返答は一つしかなかった。

 

 

「行かせてもらいマス!」

 

 

姉さんの人気は凄いらしい、学校モードで穏やかに俺と接してくれれば問題はなく平和だ。でも今のやる気MAXな感じだと何するかわかんない暴走モードの可能性の方が高いような気がする。

 

もし彼氏とか変に勘違いされたら・・・いや大丈夫だよね?

 

 

 

 

 

 

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