姉がハイスペックすぎる   作:ガテル

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第24話

 

色々ありすぎた文化祭から数日が経ちました、姉さんと同じ学校に通っているという友達の兄からあの日の出来事を聞いたらしい姉萌え野郎祐介くん。そんな彼に週末空けの月曜朝からボッコボコにされたけれど・・・現在俺が直面している問題に比べれば別に大した事じゃない、では今何が起きてるのか?それは。

 

 

「ここも正解だね、偉いよゆうくん」

 

そう言って姉さんは、俺の頭に置いている手を優しく動かし撫で始めた・・・1000歩譲って全て解き終えた後になら「よく頑張ったね」的な褒める意味合いでやるのはわかる。まぁそれでも普通の姉弟ならありえねぇけど、だがこの動作は先ほどから1問正解するたびに行われているのだ。多すぎだろ、こちとら全く集中できませんよ!?

 

 

結構前に約束した、「勉強が終わったら膝枕する」の件を俺は無理やり先延ばしにしてしまい・・・1時間前の事である。リビングのソファーに座っていた自分の隣に、無言で姉さんが腰掛けてきて。

 

「ゆうくん、お姉ちゃんとの約束は覚えているのかな・・・かな?」

 

「ふぇぇ」

 

 

鉈持って歩いてる女の子みたいな口調で死んだ目をした真顔なもんだから、トラウマを刺激された俺は全力で首を縦にブンブン振ってOKの意志を示した。これで「嘘だッ!」まで言ってきたら泣く自信あるね。

 

そんなわけで今に至る。

 

「姉さん、約束したのって膝枕の件だけだよね。撫でてくるのは覚えないんだけど?」

 

「・・・褒めるのは成長に繋がるってよく言われてるよね、なら沢山褒めまくればその分成長速度も速いと私は思うんだ」

 

「限度あるだろ、限度」

 

 

その表情から割と本気で言っているようだった、沢山褒めるねぇ・・・ん?そういえばうる覚えだが俺が小さい頃。誰かをひたすら「すごーい!」とか言って褒めまくってたような?

 

恐らく4、5歳辺りだろうし当然記憶は曖昧なので、誰かを思い出せずに悶々してしまう。そんな俺の隣で姉さんは頬に手を当て、昔の記憶に思いを馳せるようにうっとりとした表情を浮かべていた。

 

 

「懐かしいなぁ、ゆうくんは小さい頃に私が演技見せると毎回凄く喜んでたし沢山褒めてくれてね。それでもっと頑張ろうと思えたんだ・・・いっ、今でも全然お姉ちゃんすごーい!とか言ってくれていいからね!?お姉ちゃん大歓迎だよ!?」

 

「絶対嫌です」

 

 

元凶俺か!?てか14歳でお姉ちゃんすごーい!とか言うのはキツいから無理だって・・・とりあえず勉強に集中できないので撫でるのはやめてと伝えると姉さんは普通に諦めてくれた。もっと撫でたい欲望を必死に我慢しているように見えたけど、きっと気のせいだろう。うん、気のせいです。

 

 

「・・・勉強終わったら膝枕あるもん、そっちに切り替えていけばいいよね」

 

「おい姉さん聞こえてんぞ」

 

 

そもそも、俺が膝枕の件を先送りにしていたのには理由がある。まぁ単純に恥ずかしかったからなんだけど・・・それは文化祭の前の話であって今はもう一つ理由が追加されてしまった。

 

「・・・スベスベ」

 

「どうしたの?顔赤いよ?」

 

「何でもありません」

 

 

・・・まさか、ずっと勉強してたいと思う日が来るなんて夢にも思わなかったよ。

 

 

 

 

「わ、私の膝へおいで!」

 

「いや姉さんキャラおかしいって・・・終わったから約束通りではあるけどさ」

 

 

顔は赤く完全に興奮気味な姉さんは、座りながら自分の膝をポンポンしていた。いつでもいいよ!的な受け入れ態勢である、だが俺はどうしてもやりたくない。今までも抱きしめられたり密着した事は何度もあり、そのときもまぁ恥ずかしかった。でも文化祭で頬に触れたとき、その肌のスベスベっぷりと触り心地の良さからつい夢中で触ってしまった事件・・・あのときの事を忘れたくて仕方ないのに何故か頭に浮かんできてしまう。

 

今回の膝枕は、生足なわけじゃん。白い足はすらりと長くて綺麗で、しっかり引き締まりつつも柔らかそうだし絶対膝枕とか気持ちいいでしょ・・・って俺は何考えてるん??

 

 

「まずい状況だが、名案を思いついたぞ・・・ここは逆転の発想だ」

 

 

今まで散々拒否していたけれど、逆に膝枕を受け入れればいいじゃないか。1回やってみみて特に反応しなければ、あのときの俺は気の迷いだった事が分かるはず。大丈夫、だって俺はシスコンじゃないしね!

 

 

「ゆ、ゆうくん大丈夫?」

 

 

俺は心配そうにしている姉さんの手を優しく握り、穏やかに笑いかけた。

 

 

「すまない、大丈夫だよ姉さん・・・それより膝枕するんだろう?」

 

「何かいつもと口調違うよね!?」

 

 

常に余裕を持って優雅たれ、だって俺はシスコンでもない普通の弟。膝枕なんか問題ではない。

 

そうして一切の迷いもなく、姉さんの膝に俺は頭を預けた・・・右頬が生足に触れる。ふむ、これは。

 

 

「足もスベスベじゃーん」

 

 

予想をはるかに上回ってきたな、肌のきめ細かさが最高。もう頬ずりしたい気分だよ。

 

 

「気分てかもう今頬ずりしちゃってるけどね?柔らか気持ちいいなー」

 

 

よっし、後30分したら身体の向き変えて左頬でも楽しも・・・あっ俺また。

 

 

「・・・ゆうくん、一つ聞きたいことがあるんだけどいいかな」

 

「ななな何ですか!?」

 

 

膝枕のまま、姉さんは真剣な顔つきでジッっと俺を見つめて・・・くるけど近いからわかるが顔は真っ赤で瞳は恥じらいの感情でいっぱいだった。恥じらい以外に期待も混じってるように見えるのは気のせいだと思いたい。

 

 

「こんな事聞くのは凄く恥ずかしいんだけどね・・・ゆうくんってもしかして私の肌が好きだったりするの?」

 

「好きじゃない!!」

 

「頬のときも言ったけど、私は別に構わないよ?」

 

「だから違うって!?」

 

 

・・・断じてハマっちゃったとかじゃないから。

 





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