姉がハイスペックすぎる   作:ガテル

31 / 37
第31話

 

「……怯えるゆうくん、結構可愛いかも」と領域展開ならぬ性癖展開してしまった姉さん、それは1週間ほど続いてしまい家の中で会うたびに頬を赤らめ目つきも何だか卑しさを感じさせて。色んな意味で大ピンチの状況をどうやって乗り切ったか?今まで明かしてなかったけど、実は僕って六眼持ちだから無下限呪術を使用し接触を防いだんだよ。でも反転術式は習得してないので負荷により脳はボロボロでさ……はい、矛盾ガバガバネタだらけでごめんなさい。

 

こんな感じでふざけてないとしんどすぎる、何故かというと。

 

 

「あの子、前に文化祭に来てた黒川さんの彼氏だよね」「ううん、それは誤解で実は弟らしいよ?」「弟だからってあかねさんの頬を触りまくりやがったんだ……ゆ゛る゛さ゛ん゛!!」

 

 

文化祭以来二度目の来訪となる姉さんの学校、そこの昇降口で姉さんを待つ俺はちょうど下校する生徒達の注目の的になってしまっているからです……何か今BLACK混じってなかった??

 

 

 

今日は平日だけど俺の通う学校は創立記念日で休校となっている、外は大雨な事もあって家でまったり過ごしていたのだが姉さんから「予報で雨が降るのは知ってたんだけどね?今日の朝はちょっとバタバタしてて傘を持っていくの忘れちゃったんだ、ホントうっかりしてたなぁ」とメッセージが送られてきた。

 

姉さんの学校の近くには行きつけの本屋があり、ちょうど欲しい新刊の発売日だったので……そこへ行った後に傘も持ってってあげるかと思い「傘持ってくからさ、大丈夫だよ」と返信したら短く「ゆうくん♡♡♡」と速攻返ってきたので既読スルーした。♡とかR18小説の方で使うやつじゃん、こっちじゃないと思うよ?

 

こうして傘を2本持ち外出した俺は本屋で新刊を購入し、気分はウキウキなまま学校へ突入したらこの有様である。

 

 

「ずるいずるいずるいずるい」「俺は!俺はもしかしてあかねさんの弟だったのかもしれない!」「BSO(僕が最初に弟だったのに)」

 

 

確かにあのときは姉さんがバグ起こして「私とゆうくんは彼氏彼女なんだ、付き合ってるよ!」って言っちゃったり、俺もその……「わー頬スベスベだなー」とか姉さんの頬触りやらかしたけどさ!?何この反応怖いよ!?

 

ヤベェ高校生達にガクガクと震える中2は何とも言えない絵面なので、頼むから早く来てくれと願っていると。

 

 

「こんにちは、君が黒川優斗くんだね」

 

「えっ?」

 

「私は赤木誠也、この学校の生徒会長さ。見たところお姉さんを待ってるんだろう?それなら少しだけ話に付き合ってくれないかな?」

 

 

……姉さんじゃなくて何か知らん人出てきた。

 

 

 

「みんなジロジロ見るのはやめたまえ、彼が困っているじゃないか」

 

「会長!?ごめんなさい!」

 

「全く困ったものさ、うちの生徒がすまないね」

 

「べ、別に迷惑とかそんな事ないですよ」

 

突如現れた生徒会長の赤木誠也、赤木さんの話に付き合う事になってしまった。年上の高校生でしかも生徒会長からなどザコの俺が断れるわけもなく、最初は内心頭を抱えていたが……騒ぎ立てる生徒達を治めたり、年下にも物腰柔らかく礼儀正しい態度はまさしく人の上に立つ器に感じる。

 

カオスな地獄空間の中でまともな人に巡り合えた安心もあってか、まだ軽くしか話してないにも関わらず既に俺の中で赤木さんの好感度は高い。

 

 

「……ん?レジ袋に入ったその本」

 

「あっ!?えっとこれは」

 

 

俺が本屋で購入した漫画、これは完全オタク向けな作品で表紙も女の子が中々にアレな姿を晒してるという一般人が見たら引きそうなやつだ。それを赤木さんに見られてしまい……絶対引かれたな、終わった。

 

 

「その漫画私も好きなんだよ、だが知ってる人が周りには全然いなくてさ?まさかこんな所で出会えるなんて嬉しいね」

 

 

そう言って嬉しそうに笑いかけてくる赤木さん、この人は俺の好感度をどこまで上げてくるんだ!オタク趣味まで理解してるとか完璧人間って世の中にいるもんだなー

 

俺は素直に関心していた……のだが。

 

 

「これでも私は結構なオタクでね、漫画やアニメとかも好きだしそれ以外にも現実でとあるファンクラブを立ち上げているんだよ」

 

「ファンクラブ、ですか?」

 

「ああ、この学校でかなりの人数が入っていてある意味大手と言っていい。それほどまでにあの人は人気者なのさ」

 

 

先と変わらず凛々しさを保……いや全く保てておらず、もはや同一人物に思えないほどのニヤケ顔を晒していた。必死に逃げたくなる感情を押さえて、俺は「あの人」が誰なのかを聞いた。

 

 

 

「そんなの決まっているじゃないか、君が最もよく知る人物……黒川あかね様だ!!しゅきだよあかね様!!!」

 

「……姉さん助けてぇ、この学校の人達みんな怖いよぉ」

 

 

本性を現した赤木さんは「ようやく弟の君と話せてよかったよ!ははははっ!!」と高笑いしながら走り去って行った。

 

 

 

「ゆうくんごめんね、先生から職員室に呼ばれてて遅くなっちゃっ「……姉さん、会いたかった」いいいきなり抱きついてきてどうしたのかな!?」

 

 

文化祭に続き今回、もうこの学校が完全にトラウマになってしまった。心の傷に家族の温もりは落ち着くなー何か姉さんが大慌てしてる気がするけど今はただ安らぎが欲しい。

 

 

「私はもちろん嬉しいよ!?で、でもこういうのは家でするべきだと思うんだ!?そこでならハグだけじゃなくてもっと続きも……ふふっ」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。