【カオ転三次】ヘタレた黒札の奮闘記   作:skakira

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1話目は週末後ですが、今回からは終末前です


前世に気がついた

終末前。連合が正式に立ち上がった辺りに昼飯を食いながら俺は前世の記憶を思い出した

あの時は混乱した。大好物の唐揚げを床に落としても気が付けない程に

仕事とオタ趣味に浸かりながら女性に縁なく孤独死したオッサンが気がつけば高校生とか信じられんよな。きっと転生モノのラノベの読み過ぎだと思ったよ

でも本当に転生なら知識チートとか考えてたらさ、鏡みて気づいたよ。俺、見た目がロマサガ3のキャラっぽいって

つまりチートがあったら危険って事に気が付いた上に混乱してた間に唐揚げを粗末にしてしまい(食べ物は粗末に扱わない。これ常識)打ちひしがれて数日後の部活

 

「冬舞。また面白いネタ見つけてきたぞ」

 

「田村先輩、今度はどんな与太話ですか?」

 

高校入学してからの付き合いの先輩(男。前話冒頭の先輩でもある)だ。一緒に文芸部に所属している。この人の噂好きにはこの後直ぐに感謝する事になる

 

「今回の話はマジらしいぞ。お前輪廻転生って信じるか」

 

「ええ、まあ(数日前に自覚したしね)」

 

「この世界には転生する時に記憶を保持したまま転生した奴らが大量にいるんだとか」

 

「相手がそうだと分からないと怖いですね」

 

「んで、ネットの中に転生者しか辿り着けない場所があるんだってさ。そこで何か日々とんでもない事をする為の準備をしているらしいぞ」

 

「そんな馬鹿な…?」

 

言われて気付いた。前世のこの時期にしてはネット環境が整いすぎている事に。まさか本当に?

 

「どうした冬舞。いきなり考え込んで?」

 

「いえ、この前話してた危険な悪魔と戦う集団とその転生者集団が一緒だったら面白いなって」

 

「そりゃ流石に無いだろ」

 

「ですね。でも、気になりますね」

 

「だよな。っとそろそろ時間だ。俺帰るわ」

 

「お疲れ様でした、先輩」

 

与太話でもこれは調べて見ないと。で、翌日にはスレを見つけて頭を抱える事になった

 

「よりにもよってメガテンかよ。そういえば近所の教会メシア教だよ。岩手だからマヨイガに座敷わらしに慰霊の森に衣川に藤原の里とかヤバいところ満載じゃん。一歩間違うと死ぬぞ」

 

「兄ちゃん何頭抱えてるの?頭痛いの?」

 

「大丈夫だ。さっきアイスを勢いよく食べたからだ」

 

「ふーん、気をつけなきゃだめだよ」

 

弟の翔(かける)だ。そういえばメガテンなのが本当なら悪魔が出て来たら俺の家族も危険なんだよな。たしかさっきのスレに覚醒の為のオフ会があるって書いてあったな。もうすぐ夏休みだし、行ってみよう。金は爺ちゃん達から借りよう。覚醒できれば雑魚狩りして稼いで返せるさ

 

無事に申し込み完了して悪魔達に襲われない事を願いながらしばらくして、オフ会に合わせて山梨へ。参加者は三十人程。その中に秋月律子そっくりの女の子がいた。律子Pな俺としては声をかけたかったが参加してる男は俺含めて誰も声をかけられず。女も彼女一人だった為に気まずい

 

「今回のオフ会の参加者の皆様!こっちに集まって下さい!」

 

集まった先で説明を受ける。一回目だしと皆と一緒に楽々なコースを受けてみた。オレとその子だけ覚醒できました

 

「覚醒できたお二人はこちらへ。覚醒した方達のみの説明があります」

 

「私名誉店長ネキって名乗ってる。宜しくね」

 

「俺お弁当ニキ。宜しく」

 

「今回の参加は女は私一人だし覚醒したのも一人だったらどうしようって不安だったんだ。お弁当ニキは幾つ?」

 

「16。高1。ネキは?」

 

「私は17。一応年上ね」

 

「宜しくお願いします。先輩」

 

「よろしい。と言っても覚醒したのは同期だけどね」

 

物凄い嫉妬の視線を感じる。未覚醒だったらこれだけで覚醒できそうなレベルだ。後で考えて見ればこの時の俺達はかなり調子に乗っていた。この後の諸注意をほぼ聞き流してしまう位には

この後を彼等が知っていたら全力で嘲笑されるところだろう




短いですが、きりが良いのでここで止めます
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