ガネーシャと別れて一路東へ。追跡が来ているのに気が付いたので時々わざと道を間違えてそこに誘い込んで眠らせたりして撒く。看破すればすぐにメシアンだと分かったが、まだ殺さない
敵に気取られるにしても出来る限り目的地に近づいてからだ
しかし、本霊の権能は便利だ。これのおかげで普通に現地の人と話せるから情報収集には困らん。ある程度は持って来た金や物品での物々交換が出来るし、話せばメシアンではないと分かってくれるから態度が露骨に変わる。後ろに武装集団がいるのもあるとは思うけど
更にありがたいのは北上にもこの権能が与えられていることだ。男女で聞きやすいことや聞きにくいことがあるから助かるぜ
こういうのなら助かる影響なんだよなぁ
当然のごとく山間の道無き道を進む。全員で気配を探りながら進むと
「目的地まで後数キロだよ」というどこか萎びた声になったガネーシャの神託が来てすぐに戦闘音が聞こえてきた!アレは!?
日に焼けてる集団をメシアンと天使が襲ってるな。レベルは10くらいか?
「介入するか?弁当よ?」
「勿論!アナライズは忘れるな!首を採るのはメシアンだけだ!間違えるなよ!北上は先に覚醒したのがいたら回復してやれ!」
「了解!」
爺ちゃんも姉貴も親父も皆弾かれたように飛び出した。
「俺達は敵の追加がいないか見ながら行こう」
「ああ」
嬉々としてメシアン共を殴り倒すわが家族達。そうなるよね。祝え!メシアンよ!ここに新たなメシアンスレイヤーが誕生した!あ、やっぱ祝わないで、お前らの祝福とか下手な呪いより禍々しい奴だから。本当の一神教のは受け付けます
メシアン被害者の会の3割は一神教だからね。しょうがないね
(私も行きます)
ボストンは乱戦に入り込む。上手く保護対象の救助を行っている
敵の追加は…一番強そうな奴の後ろと…ここから逆方向の二つがいるな
「先に行く」
大量の光るメスを振りかざしながら遠い方の乱戦に殴り込んで行くラバセンニキ。俺は一番強そうなのを!む!いかん!強そうなのの剣が折れた!
「トルネード!これを使え!」
彼に持ってきておいた予備の曲刀を投げ渡す
「恩に着る!お前らは味方で良いのか!?」
「メシアンの敵だ!石づき!」
「なら俺達の味方だ」
レベル30オーバーに半分以下では相手にならんな。とはいえ戦いは数、油断せずに潰す!
数分後、掃除終わり!
「すまない、助かった」
「何、気にするな。ガイア連合から来たお弁当ニキだ。ガネーシャからの依頼で来た。アンタがリーダーか?トルネード?」
「…その名で呼ぶ奴もいるが、俺の名はハリードだ。…なんてな」
「やっぱりアンタがガネーシャの言ってた強い日本人か」
「そうだ。ちなみに、名前は張本・ドゥラ・憲一だ。祖母がインドの名家でね。そこからの縁で王族と関わりを持った。食料を探しに部下達と出たら襲われてね」
「大変だったんだな。でもアンタが転生者だから何とかなった」
「ああ。ところで、この妙に手に馴染む曲刀は?」
「ガイア連合で作った武器のうち
「「カムシーン」」
「だろうな。トーマスとハリードの他には誰がいるんだ?」
「黒札ではノーラ。現地民ではそこにいるエレンとブラック、ぞう。他には家出娘とティベリウスがいる。ティベリウスは仏教徒だから心配しなくていい」
「エレンだけか?サラはいないのか?」
「…サラと少年も現地民でいたよ」
「ッ!すまない。嫌な事を聞いたようだ」
「いいさ。…そうそう、2のイーリスもいるぜ」
「マジか?それは凄いな。で、カムシーンを作ったのは勿論ノーラか?お礼を言いたいね」
「全員岩手にいるから日本に来れば会えるぞ、全員岩手で引き取る予定だし」
「そいつはありがたい。俺も偽名考えた方が良いか」
「考えてもいいし、見た目の名前でもいいんじゃないか?」
「だな。ハリードニキと名乗る事にするか。ところで、ガイア連合への所属の仕方は?」
「日本に着けたら全員所属になるようにする予定だ。ハリードニキは転生者だから黒札確定だ」
「そうか、そいつは助かる」
「盛り上がっているところ悪いが後処理を手伝え」
「すまん。彼はラバセンニキな。さっさとやってしまおう」
「だな」
掃除の後片付け終わり!
「では、そちらの集落に案内を頼む。口に合うか分からないが色々食料もあるからな」
「本当に感謝する」
「気にするな。代わりに集落に着いたら翌日にでも船に皆移ってもらうからな」
「今より安全になるならそれで良いさ。さあ、行こう」
「皆!帰ったぞ!神託通りにガネーシャ様からの依頼を受けての助けが来た!」
「ドゥラ様ご無事で!」
「メシアンの襲撃はあったが彼等のおかげで切り抜けられた。先に王子に面会させたい。良いか?」
「勿論です!」
ラバセンニキ達に集落の人達の健康チェックと食事対応を任せて俺はハリードニキと一緒に集落奥へ
「叔父上、お帰りなさい」
小学校低学年位の男の子だ。この子が生き残りか。…叔父上?
「王子、私は王族と親戚関係ではありません。叔父呼びはお辞めくださいといつも言っているでしょう?」
「叔母上と結婚式上げれなくても、前からそう扱っていたでは無いですか」
「ハリードニキ。ハリードニキも王族なのかい?」
「嫁が王族の人間なんだ。俺は王族では無いよ」
「ゴタゴタしてるから籍は無理でも式だけあげようって言ってたのに式の前に皆と離れ離れになっちゃったんだ。…ところで、この人がガネーシャ様からの神託の方?」
「自己紹介が遅れました。ガイア連合のお弁当ニキと言います。ガネーシャ神の神託を受けてこの集落の方々を救助に来ました。他にも仲間がいますが、彼等は怪我人の手当てや炊き出しを始めています」
「感謝します。私はアーシャ。王族を名乗っていますが、曽祖父が王だっただけの殆ど一般人ですよ」
…たしかアーシャってヒンディー語で希望って意味じゃ無いっけ?
「丁寧にどうもありがとうございます」
「叔父上の妻は私の父の妹にあたります。…叔父上、これで皆と一緒に安全なところへ行けますね!従姉妹がもうすぐ産まれるんです。会うのが楽しみだなあ」
ハリードニキに目配せすると目を瞑って首を横に振る。家族がどうなったのか教えられていないんだな。子供に正直には言えまい
「…皆さんの準備が出来次第、…おそらく明日の朝くらいになりますが安全なところへ移動を開始しようと思っています。よろしいですか?」
「ええ、私は何時でも」
「ガネーシャ神にここについたことを報告するのでもう少し叔父さんを借りても良いですか?」
「大丈夫です」
「分かった。祭壇まで案内しよう。王子、また後で」
「お弁当ニキ、頼みがある。嫁の救出に協力してくれないか?」
「…嫁さんの囚われてる場所は分かっているのか?」
「ああ、ここから徒歩で北西に三日行けばある施設に他の王族と一緒に囚われてる。無事かつ予定通りならあと半月で子供が産まれるんだ。何とか助け出したい」
その距離ならグゥエインなら1時間で着くな。王族と黒札の子供なんて奴等から見たら最高の贄の一つだ。あの王子様の為にも取り返せるなら取り返さねばならんな。だが…
「…救出は俺達だけで行く。ハリードニキは王子と一緒にいてくれ」
「絶対に嫌だ!」
「気持ちは分かるが危険すぎる」
「そんな事は百も承知だ!それに、俺の嫁の顔を知らんだろ!?」
「メシアンからしたらお前も狙いの1人だ」
「だからどうした!?」
「その結果どんなモノを見ても?」
「構わん!」
(ラバセンニキがいるからある程度は何とかなるか?)
「…足は引っ張らないでくれよ」
「恩に着る」
(ただ船での待機中の護衛をどうするかな?)
「とにかく、今はガネーシャ神に報告だ」
祭壇に近づくと「ゴメェン母ちゃぁん」と声が聞こえてきた。何だ?
「着いたぞ」
ハリードニキが祭壇部屋の扉を開けると小さいが神像が複数置かれているのが見えた
「あんたって子は、大事な事忘れてどうするんだい!彼等への御礼なんだから!」
「ゴメェン母ちゃぁん」
ガネーシャ様とカーリー様?説教中?なぁにこれぇ?
ハリード
ロマサガ3の主人公の1人。主人公内最年長で強キャラ。その代わりに主人公にしない場合、武器4枠のうち一枠が中盤辺りでまず使われなくなる武器しか装備できないようになっている。主人公の場合そこに使える専用武器(カムシーン)が手に入るが、手に入れると探し続けている嫁と再会できなくなる。故郷を滅ぼし嫁と生き別れることになった原因の新興宗教団体に最も強い怨みを持っているため、その団体本拠地に乗り込む時にちょっと厄介な問題をおこす
ちなみに、トルネードはオープニングイベント中に数回だけ呼ばれる彼の通り名。言われるたびに訂正している
ハリードニキ
前述のキャラの外見を元ネタに持つ。王族の女性を嫁にし、嫁が妊娠しているが、メシアンの電撃戦の際に嫁を拉致されている