【カオ転三次】ヘタレた黒札の奮闘記   作:skakira

25 / 29
気が付けば一話目投稿から半年が過ぎてました。何とかやってこれたのは読んでくれている皆さんのおかげです


突入戦(後)

「このゴミカスが!お前のせいで私の野望と面子は丸潰れだ!」

 

「ハリードニキ、ラバセンニキ。あの女性の確保を急いで!」

 

「ああ!」

 

「ファティマ!」

 

 

二人で女性を確保。これで一番危険な放置はなくなった。…しかし、あの顔の良さと置鮎龍太郎声の天使…まさか?

 

「アブデル…?」

 

ペ天使を蹴るのを止めた天使がゆっくりこっちを見る

 

「この姿の俺を知っているとは光栄だね」

 

「とんでもないロリコンな悪魔って事くらいしか知らんがね」

 

「俺を召喚した時に生贄になってくれたのが前世持ちでね。そいつのアブディエルのイメージがこの姿だったんだ。…そんな事より聞いてくれよ〜、このゴミカスさ、臨月の妊婦さんに性行為を強要して拒否されたからって暴力振るったんだぜ。ここのトップの俺の命令で生きている妊婦と子供には実験と暴力を振るうのは許さんって何回も言ったのにさ。その代わりに大人はどんだけ好きに扱うのも許可したのにさ、これだから特殊性癖持ちでそれを仕事にしてる下級はやだね」

 

一息に言って深々と溜め息。こりゃ何か目的があるな。ファティマ姫の応急処置もあるし、話を聞かせてもらおうか

 

「このゴミはどんな仕事をしてたんだ?」

 

「臨月の妊婦に天使の精を与える事で霊的素質が高い子供は生まれるか?っていうのでさ。何年もハズレしかできないから打ち切りにされたんだけどさ、王族の子供にやれば逆転できるとでも思ったんじゃないかね?王族ってだけで高かったら王族の血筋、低かったら天使の責任になるのにねぇ、バカはこれだから」

 

「マジかー。ひっでぇなそれ」

 

「分かってくれるか。…本当はこの地域の担当じゃなかったんだけどさ、ちょっとやりたい事があって日本の担当箇所から出てここを受け持ったのにさ〜。その為にもこのお姫様と子供が必要なのにさ。なのにたった今このドブカスにそれのメインを潰されてさ!」蹴っていたペ天使をもう一度蹴る。あ、ドブカスペ天使の股間が千切れた。ペ天使本体も本体(笑)も気持ち悪い感じに痙攣してる

 

「た、大変だな」

 

「それにさー。ここの技術班センスも無いし頭も悪いし。ここまで来たなら見たろ?あの合体魔人のオンパレード。バカの一つ覚えとばかりにそればっかり作るし、素材の悪魔が粗悪品だから低レベルだし。なんでか知らないけど炎に耐性が無いどころか弱点だしさ。唯一評価出来るのは死の直前に正気を取り戻せる事くらいだね」

 

「それは酷いな」先を急ぐ俺達としてありがたかったがな。ちょっと気分が悪かったが

 

「そうなんだよ。でさー、ここに来たのはさ、あのお姫様の子供が女の子なら手ずから育ててさ、性格に見合った義兄と呼ばせてさ、子供が産めるようになったら子供(メシア)を産ませようと思ってさ」

 

「男なら?」

 

「勿論女の子に作り変えるさ」

 

「どうしてその子だったんだ?」

 

「王族の姫と無茶苦茶な霊的素質を持った男との間の子なんて間違いなく聖母(マリア)候補として最高だろう?それにこの俺、上級天使アブディエルの精だ。材料としては充分だろう?」

 

「貴種流離譚の主人公としても悪くないレベルだね」

 

「だろう?なのにこのドブカスのせいでさー。見てよこれ」

 

ハリードニキ達を指さす

 

「しっかりしろ、ファティマ!俺だ。アルヌールだ!迎えに来たぞ!」

 

自覚なくてもそう呼ばれてたんかい

 

「一時的に意識を失っているだけだ!幸い覚醒しているから回復できる。さっきから過剰に揺するなと言ってるだろうが!まずお前がしっかりしろ!」

 

診断前に使ってた消毒液ぶっかけられて落ち着くのを強制されるハリードニキ

 

「…す、すまん」

 

「子供のことは覚悟しておけよ」

 

「…!…………………………………ああ」

 

「子供が死産になったらもうどうしょうもないだろ?生まれる時に力に目覚めてるなんてありえない」

 

「…そうだな」

 

黒札にはいるけど黙っておこう

 

「がっかりしたし、もう帰るよ。…でさ」

 

こっちを改めて見て俺を指さす

 

「お前とそこのポニーテールの美女ってさ、……下に男女の双子がいただろ」

 

「…!」

 

「無理に言わなくて良いよ。君達に似た双子を少し前に生贄捧げたから知ってるだけだよ」

 

「!」

 

俺と姉貴は斬りかかるが当たらない。それどころか姿が消えた

親父たちは…ボストンと北上が押さえてる

 

「おお、怖い怖い。落ち着きなよ。今のレベルじゃ厳しいよ。アナライズしてみなよ」

 

アブデル Lvl47

 

俺が33で一番高いからだいぶ厳しいな。それでも全員でかかれば

 

「全員でかかって俺と引き換えに全滅だねえ。で、目的は失敗。と」

 

「!」

 

「君達の死に場所は岩手だろ?あの双子ちゃんが暮らしてる所で待ってるからさ。もっと強くなりなよ」

 

「舐めやがって…!」

 

「そんな怖い顔しないの。お詫びにいい事教えてあげるよ。この祭壇の後ろに隠し扉がある。そこに王宮襲撃した時に捕まえた子供と犬は捕らえてある」

 

「その言葉に信じられる要素が無い」

 

「直前までそこで子供達の世話をしてたんだよ。一緒に育てる予定でね。死産になっちゃうから頑張りは無駄だったけどね」

 

アブデルがアビスゲートを開く。それを合図に左右の扉からメシアンとその兵器が入って来る。あ、虫の息になりながらも本体に手を伸ばしてたドブカスペ天使(笑)の目の前で本体が踏み潰された。絶望顔したまま息を引き取ったようだ。踏んだ奴裸足だからその感触が直か。そりゃあ顔をしかめるよね。同情しちゃうね

 

「…じゃ、またね。岩手で待ってるよ。アデュー」

 

…衝撃映像見てたら逃げられた

 

「姉貴、お姫様を抱えてこの部屋から出てくれ。ラバセンニキはそっちで治療を。ハリードニキと親父たちはその護衛に回ってくれ」

 

「何をする気だ?」

 

「何も?ただただ暴れたいだけだ」

 

「…わ、分かった」

何ドン引きした顔してる?

 

6人が部屋を出るのを見送る。やっぱりついていこうとするのがいる。チェンジ!聖王の槍!

 

「"勝利の詩"…追いかけさせんよ」

 

メシアン共が壁にぶつかったように止まる。ロマサガ3のこの技はパーティー全体へのバフ効果と逃亡を禁止する。これを逆手に取ってこっちにバフを盛り、奴等が此処から出るのを禁止したのだ

 

「こいつらを蹂躙する!好きに戦え!だが、油断するなよ!」

 

「汚物は消毒だ〜」

 

北上の攻撃!マハラギオンストーンを活用しての敵の焼却だ

 

(雑魚どもは私が相手だ!かかってこい!)

 

ボストンの挑発&ガードベント!天使を捕まえて盾にしている

 

スコール(マハアクアス)!そして、サンダークラップ!(マハジオンガ)

 

いつものコンボからの…

 

超重力!(マハグライバ)

 

首を上げることしか出来ないくらいに重力で押さえつけて首を回収する。今回は首を持って帰らなきゃならんのでね。…首刈りか。こうやって大鎌でやるのも良いけど、どうせなら侘助みたいなオサレ首刈り武器も作ってみるのも良いかもしれないな。メシアンを動けなくして泣き叫ぶのを冷やかに見ながら切り落とすのも良いかもしれん

 

そこそこ片付けてたらデカいのが

 

「誰か!誰でも良い!儂を殺せ!この様な地獄を見せるな!ブラフマー様!我らに救いを!」可哀想な合体魔人Lvl5

 

ここに来てレベル5?そういう意味でもセンスが無いのか

 

「ブラフマー様の代わりに俺が止めてやる!ここまで案内してくれたドゥラに感謝しろ!」

 

「誰か!誰か!誰か!誰か!誰か!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!」

 

聞こえてないか。ここまで何かに呑まれてれば楽かもな…でもこのまま首をとるのは忍びない。ソウルスティールの応用で、チェンジ軟鞭!で、首を絞めながらパスを繋いで

 

(聞こえるか?アーシャ王子の曾祖父よ。ガネーシャ神とドゥラの頼みでこの地獄から救いに来た。死ぬ事になるのは申し訳ない)

 

(この地獄から解放されるなら何でも良い)

 

(そうか。何か心残りはあるかい?出来るなら叶えてやりたい)

 

(ファティマの…孫娘の結婚式を見たかった。孫で唯一の女の子なのだ)

 

(…そうか。なら成仏する前に見せてやれるよう全力を尽くそう)

 

(ありがとう)

 

(ゆっくり休まれよ)

 

首が千切れたのでそのまま回収する。見回してみたら首無し死体の山。後でハリードニキに知り合いかどうか確認してもらおう

 

「マスターお疲れ。終わったよ」

 

(こちらもです)

 

「みたいだな。結界も解けたし」

 

ハリードニキ達が入って来た。応急処置は終わったみたいだな

 

「3人とも無事か!?」

 

「俺達なら大丈夫に決まってるだろ?ハリードニキ。後で確認してもらうことがあるからよろしく。ところでラバセンニキ?」

 

「死産は防げたよ。ショタおじの言う通り、今すぐ行けば間に合うだったな」

 

「そうか、良かった。じゃあそこの祭壇の裏に行こうか。ハリードニキを先頭にすればきっと安心してくれるだろ」

 

「任せてくれ。王子達を連れ出して帰ろう」

 

「…だな。…ハリードニキ。今回の犠牲者の写真ってあるか?」

 

「どこかにあるはずだが、どうした?」

 

「その写真をお前等の結婚式に参加させてやれ」

 

「構わんが?」

 

「孫娘のファティマ姫の結婚式を観るのが心残りだと言ってたのがいたぞ」

 

「陛下はファティマの事を特に可愛がっていたからな。そうだよな」

 

「ハリードニキのお婆ちゃんもそうだろうしな」

 

「だよな」

 

 

わしの孫たちはいつ結婚するのかのう。長女は相手が見つからんし、長男はヘタレとるし(クソデカ溜め息)」

 

だよなぁ。孫の顔を早く見たいよ

 

「何か言った?」

 

「「何も言っておりません」」

 

 

 

地下に行くと子供が4人と犬が1頭だけ。全員アーシャ王子より年は上っぽいな。…本当に手を出さなかったのか?此処から出たら休憩時にガイアカレー(甘口)を食べてもらえば安心だよな?

 

「ご無事でしたか?今ドゥラが助けに来ました!」

 

「ドゥラ?助けに来てくれたの!?他の皆は!?」

 

「安全な所にいます!早く帰りましょう。と、その前に」

 

「こんにちは、桜庭薫と言います。お母さんから話を聞いて助けに来ました」

 

「お弁当ニキと言います。貴方達の身柄はガネーシャ神の依頼でガイア連合に保護されます。日本に移動になりますがよろしいですか?」

 

一番上っぽい子が前に出てきた

 

「よろしくお願いします。ところで」

 

「アーシャ王子なら保護しています。皆様と一緒に日本に行きますよ」

 

「無事でしたか。良かった」

 

「では安全な所に向かいましょう」

 

帰りは少し時間がかかるが何とかなるだろう

 

 

 

帰りの移動中子供達が一番喜んだのはガイアカレー(甘口)だった

 

 

 

次は裏とリザルトです




アブデル
天国に涙はいらない版のアブディエル
霊能力者の主人公の契約した守護獣で、顔は良いが好みの美少女に義兄と呼ばせるロリコン
召喚された時に口先で騙して高級鰻重を奪ったり(主人公の家は貧乏で自分で稼がないと小遣いは0)好みの女の子が主人公の死に涙したから狐に転生させたり、転生した主人公が人間として復活した際にはその事を喜ばずに美少女にならなかった事にクレームを入れるような悪魔
それでもメガテンシリーズのアブディエルらしく好みの人間には好意的っぽい

アルヌール
"わたしの光"という意味でロマサガ3でハリードが嫁に呼ばれていた

可哀想な合体魔人
結構お労しい生涯を送り最期には粗悪品のペ天使と融合させられる。ブラフマーの加護を消す為に改造の際に使用した強化アイテムは全て駄目になりこんな低レベルになったうえ狂気に呑まれた
ファティマ姫側で最も結婚式を楽しみにしていた
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。