【カオ転三次】ヘタレた黒札の奮闘記   作:skakira

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ネタバレ。前線復帰より岩手支部立ち上げの方が先です


家族の説得は大変…じゃない?

「お兄ちゃんが女の人連れて帰って来たーーー!」

 

家族がドタバタと玄関に飛び出してくる

 

「女の人だけ?男もいるじゃない!」

 

「皆美形ねぇ。いつの間にこんな人たちと仲良くなったの?」

 

「例の仕事の人か?早く紹介しなさい!?」

 

皆揃って言いたいことだけ。あーもう無茶苦茶だよー

 

「落ち着きなさい!お前達!」

 

雷が落ちた。おじいちゃんだ。飛び出してきたのは順に姉、母、父だ。ちなみに祖母はもう他界している

 

「はじめまして皆さん。冬舞君をスカウトさせて貰った竹林竜馬と申します。これどうぞ」

 

名刺と一緒に手土産。ガイア連合製お菓子の詰め合わせだ。美味いが回復能力ゼロで非覚醒者でも食べられる逸品だ

 

「後ろは一緒に働いているノーラと麗華です」

 

「こんにちは、槌谷恵と言います。ノーラはあだ名です」

 

「はじめまして、北上麗華です」

 

声のイメージ的にはかなこな気がするが麗華です。この二人と一緒に岩手にいる時にはこの格好の予定です

 

「竹林さんが前に教えた師匠なんだ」

 

「ふむ、立ち話もなんだしお上がりなされ。色々と話を聞きたい」

 

 

 

 

 

「さて、ワシは冬舞の祖父の大黒です。このたびは孫を高く評価してくれてありがとう」

 

「父の凱です。ものづくりに興味のある息子の就職先になってくれるとの事、感謝いたします」

 

「母の鈴と言います。息子は真面目すぎるきらいがありますのであまり追い込まないようにしてあげてください」

 

「姉の英玲奈です。弟は後はお嫁さんを貰うだけですね」

 

「弟の翔です。兄ちゃんのこと、よろしくお願いします」

 

「妹の佐奈です。山梨に行ってもちょくちょく帰って来てくれると嬉しいです」

 

…何で皆疑問に思わないの?

 

「就職先がガイアグループだからじゃよ。今成長著しい企業のお偉いさんにスカウトされたと聞いて調べて見たら問題なさそうだからな」

 

「…緊張して損した」

 

「ただ、親として体を壊すような真似はさせないで欲しいとは思っていますがね」

 

「そこは大丈夫だって(前線に出れないし)」

 

「それと数年以内に岩手にもグループ企業が出来る予定なので、その時には独り立ちしてこちらに派遣予定です。地元の人間がいる方がやりやすくなりますので」

 

「だから休みの日にお兄ちゃんと一緒に過ごせますよ」

 

2人の顔が明るくなる

 

「やった!あの、お兄ちゃんどんなもの作るんですか」

 

「忘れてた。お土産としてこういうの作ったんだ。好きなの取っていいよ」

 

未覚醒〜低レベル向けの隠蔽用アクセサリーだ。携帯電話やキーケース等に着けやすいアクセサリーに見えるように作ってある。幸い好みに合ったのか皆喜んで取っていった

 

「短期間で複数こういうのを作れるようになるならスカウトも納得ね。弟をよろしくお願いします」

 

「今日は泊まっていってくだされ、この子の山梨での話も聞きたいのでな」

 

「お言葉に甘えさせていただきます。実はまだ宿が決まってなかったので」

 

宴会が始まる…!

 

 

 

夜更け過ぎ、家族が寝静まった頃。家の中庭で蠢く影が4つ。勿論俺達だ

 

「…これで良し。お弁当ニキが関わるのは完了だな」

 

「代金も出せない時期なのにすいません」

 

「気にするな。岩手支部が立ち上がったら地元黒札として幹部待遇だ。その為の報酬の先払いだからな」

 

そう、俺への報酬の先払いである実家への隠蔽結界だ

 

「不足分の代金は北上と二人三脚で稼いでね。理解あるいい家族よ。守りたくなるのも分かるわ。だからしっかりね」

 

「マスターと二人三脚で頑張ります」

 

「予定通り来月の週末から稼ぎに来ます」

 

「期待してるぞ。さあ、皆休もう」

 

 

弁当ニキ達を見送ると爺さんが寄ってきた

 

「竹林さん、少しいいですかな?わしのあとについてきてくだされ」

 

「ええ」

 

爺さんの自室に隠し扉。隠し部屋に案内された

 

「単刀直入に聞きますが、貴方達は何か異能の力を持ってますね?」

 

「…なぜそう思いますか」

 

「あの和尚と同じような感覚を感じているのですよ。ただ、貴方達はそれが和尚より遥かに強い。帰って来た冬舞にも同じものを感じます…戦後すぐにこの辺を荒らしていったメシア教徒程の禍々しさは感じませんがね」

 

「…(和尚が言ってた話か)」

 

「私が檀家の寺の和尚を匿った事がありましてね。その時隠れてもらった部屋がここなんですよ。その縁で多少のツテはありましてね」

 

「和尚さんから多少の話は聞いています」

 

「レイテや沖縄沖の戦いの恐怖体験に比べればあの時のメシア教徒なんて怖くなかったのでね。孫がその世界に足を踏み入れてしまった事のほうが怖いです。お願いです。孫を助けてやってくだされ、あの子ならこれからも役に立つはずです」

 

色々理解しながら背中を押してくれたのか

 

「任せてください。その為に彼の師匠になったのですから」

 

「お願いします」

 

 

 

 

朝。師匠達は出立だ。県内の状況を調査するらしい

 

「ではまた来月。試験とかしっかりやるんだぞ」

 

「親しい人にもお土産配っておくのよ」

 

「はい。まずは休み明けの試験に全力を尽くします」

 

「その意気だ」

 

「またね」

 

 

師匠達を見送ってまずやる事は

 

「試験範囲の確認だ。試験勉強何にもして無いや」

 

何ともしまらない男である

宿題はオフ会前に終わらせてました




祖父  水瀬 大黒(みなせ だいこく)
戦後のメシアンによる根切り作戦が岩手に来た際に前回の和尚を含めた数人の低レベル覚醒者を匿い、進駐軍を利用して好き放題しようとした低レベルメシアンを一喝して追い払った豪の人。でも覚醒していない。一喝されたメシアンは自分が追い返されたのが恥ずかしくて隠したのとその後すぐにマヨイガに夢中になってその事を忘れた為に特に仕返しもなく過ごせた。海軍に所属していたが砲兵だったうえ船から下ろされており、丁度国内にいたので根切りが岩手に来る頃には復員していた
実は山梨までの旅費を出した際にガイアグループがオフ会に関わっている事を調べ上げており、そこに就職するなら大丈夫だろうと既に息子夫婦を説得していた
人生経験故にその裏も見えている
ロマサガ3の仲間キャラ、元海賊のハーマンに似ている(両足健在)

英玲奈
弁当ニキの姉。名誉店長ネキと同い年。近所でも評判の美人で美人の母と自分のせいで弟の目が肥えてしまっていて弟に女っ気が無いのかと気にしていた。この年で場合によっては将来の夫と晩年の弟の面倒を見るつもりな位弟の将来を案じている

翔と佐奈
弁当ニキの双子の弟と妹。兄ちゃんと呼ぶ方が弟の翔( かける)。お兄ちゃんと呼ぶ方が妹の佐奈(さな)
家族の事が大好きで、そんな二人を皆で可愛がっている


レイテと沖縄沖
第二次大戦の戦いの2つ。艦これユーザーに人気のレイテ沖海戦の部隊ではなく、火垂るの墓の主人公兄妹の親が行方不明になった部隊の方。これに参戦した船の乗組員の中には戦艦大和と縁のある人がそれなりにいる
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