色々遅くなってすみません。
良い訳させて貰いますと、2月に引っ越しをしたのですが、その1週間後に突然父が亡くなって、11月に父方のおじいちゃんも亡くなり、それからも負の連続がいっぱい来て精神的に辛くて書こうにも書けませんでした。
それでも友達と一緒に色々行ったり、コナン映画観たり(テーマがテーマだったからダメージ来たけど)、スパロボYやったり、アズレンエキスポに行ったりして少しずつだけど回復して、なんとか書くことが出来ました。
それでは、本編どうぞ
――キミ、コーディネーターだろ?――
――俺とお前が戦う理由がどこにある!?――
――キミは裏切り者のコーディネーターだ――
――あんた・・・自分もコーディネーターだからって、本気で戦ってないでしょ!?――
――戦うしかなかろう・・・・・・互いが敵である限り! どちらかが滅びるまでな‼――
――言って解ればこの世に争いなんて無くなります。解らないから敵になるんでしょ? そして、敵は討たねば!――
――あってはならない存在だというのに・・・――
――それだけの業、重ねて来たのは誰だ!? 君とて、その一つだろうが!!――
――僕は・・・――
――アズールレーン 医務室――
「うぅ・・・?」
少しの痛みと変な違和感によって、少年『キラ・ヤマト』はゆっくりと目を開く。
「ここ・・・は・・・?」
目を覚まして初めて見たものは、まったく知らない天井だった。ゆっくりと起き上がり、キラは辺りを見回したことで寝ぼけていた脳が覚醒していく。よく見ると病室の様な場所で、自分がいるベッド以外は小さな机と椅子、それと収納棚に洗面所。窓を見ればどこまでも水平線が続く青い空と青い海。明らかに此処が地球であることを映し出している。
「・・・地球?」
どうして自分は地球にいるのだろうか?
此処は地球のどこなのだろうか?
オーブのどこか?
ザフトの基地か?
あるいは連合のどこかなのだろうか?
先ほどまで自分はMSに乗って宇宙で戦っていたはずなのに?
もしかして、また誰かが自分を此処に連れて来たのか?
今のキラは、またもや知らない光景に困惑していた。
ガチャ
「あら? 目が覚めたみたいね?」
「・・・えっ?」
色々考えていると、この部屋に唯一ある扉から一人の女性が入って来た。大きさの違うリボンを左右に着けた黒い髪、軍服のような白い制服を来た色気がある女性だ。
「良かったわ。砂浜近くの崖で気を失ってたから、意識が戻ってくれて」
「えっと・・・貴方が、僕を?」
そんなキラの問いに、目の前にいる女性は「厳密にはもう一人と子犬もいたけどね♪」と妖艶な笑みをして答える。
「あっ・・・えっと・・・貴方は、一体?」
「うふふ。お姉さんの名前は『愛宕』よ♪」
「よろしくね、坊や♪」と愛宕はウィンクをしながら自己紹介をする。それにはキラも少なからずドキリとしてしまい、顔を赤くして彼女から目を逸らす。その行動に目の前の愛宕はとっても可愛いと思うと同時に、大丈夫そうで良かったとも思った。
「それで、ぼくの名前は?」
「えっと・・・キラ、『キラ・ヤマト』って言います」
「・・・ヤマト?」
『ヤマト』
その単語は、自分たちの陣営にとっても重要なものであり、現状では最重要機密にもなっているもの。
現状その妹たちが二人いる為なのか、愛宕は目の前の少年の苗字を聞いて、が彼女になにか関係あるのか思い詰めてしまう。
「えっと・・・僕の苗字になにか?」
「あっ・・・ごめんなさい。ちょっと私達に縁のある名前だったからつい・・・」
「はぁ・・・」
「それで、名前的に貴方のことはキラ君って呼べば良いのかしら?」
「はい」
「そう。改めて、よろしくねキラ君♡」
先ほどのように色っぽく言えば、「こ、こちらこそ・・・」とキラは再度顔を赤くしながら返す。
「それでキラ君。どうして貴方みたいな『小さな子』が、あんなところで倒れてたのかしら?」
「・・・小さな子?」
愛宕から発せられた単語に、キラは頭に?マークを浮かべる。
一体どういうことか? 自分はもう16でそれなりに身長はあるハズ。なのに小さな子とはどういうことなのか。
そこまで来てキラは、自分の身体に違和感を覚え始めた。よく見ると、周りが少し大きく感じてしまう。
「あ、あの・・・鏡は?」
「それなら、洗面所に付いてるけど?」
答えてくれた愛宕の言う通り、洗面所にに鏡が付いていることに気が付いたキラ。すぐに起き上がって鏡を見た瞬間、衝撃の光景がキラ襲う。
何とそこに映っていたのは、10歳だった時の自分なのだから。
「・・・落ち着いた?」
「・・・はい、なんとか」
数十分後、自分の身体が10歳に戻ったことに、色々パニックになっていたキラはなんとか落ち着いた。
「えっと・・・それで愛宕さん。此処は何処なんですか?」
「ここは、アズールレーンの基地にあるの病室よ?」
「アズー・・・ル・・・・・・レーン?」
今まで一度も聞いたことのない単語にキラは困惑する。アズール・・・つまり青ということは知っているが、此処は連合軍かザフトの基地ではないのか?
そう考えていると「あら?」と言って、愛宕が何かを察したのかいまだ困惑しているキラに質問する。
「もしかしてキラ君、『別の世界』から来た子なの?」
「別の世界?」
「偶にいるのよ。別の世界からやって来る子が・・・」
そこから愛宕は、出来る範囲ではあるがキラにこの世界のことを説明した。
突如海より現れた異形の敵『セイレーン』。
そのセイレーンに対抗するため、どこかの世界で起きた大戦で活躍した艦の記憶を持ち、メンタルキューブから生まれた存在の『KAN-SEN』。
そして各国が過去のことを水に流し、一丸となった『アズールレーン』と言われる組織。
現在は、『ユニオン』、『ロイヤル』、『鉄血』、『重桜』、『サディア』、『アイリス』、『ヴィシア』、『北方』、『東煌』と呼ばれた陣営がおり、最近では『チュリッパ』と呼ばれる陣営も参入したとのこと。
「他にも、『テンペスタ』や『META』と呼ばれる、アズールレーンとは違う陣営もいるわね。後はキラ君みたいに、こことは違う世界から来る娘たちもいるのよ?」
「そう・・・なんですか?」
「えぇ。その中には忍者とか、格闘家がいたり、妖怪がいたり、錬金術師とか、おっきな鳥さんや怪獣を操る娘とか、アイドルとかVチューバ―とか精霊とか宇宙人とか神様とかも・・・あっ、あとATっていうロボットもあったわね?」
「そ、そんな人たちまで・・・というか、ロボット?」
「まあ、何人かは元の世界に帰った子もいるけど、一部の子達はこっちとあっちの世界が繋がったこともあって、よくこっちに来ることもあるわ」
もしかしたら、その内会えるかもしれないわと愛宕が補足して、キラはどういえば良いのかわからなかった。話はなんとか理解できたが、納得できたかと言えば全然である。それも解っているのか、愛宕はキラに「まあ少しずつで良いから、ね?」と言って優しく頭を撫でる。
コンコン
「どうぞ」
誰かがノックする音が聞こえ、愛宕が答える。扉をスライドさせて入って来たのは、青い瞳をした金髪の女性だった。
「あら? その子、目が覚めたのね愛宕?」
「えぇ」
「貴方は・・・?」
「初めまして、私はノースカロライナ。よろしくね?」
「は、はい。キラ・ヤマトです」///
キラはノースカロライナと呼ばれた女性に対して、顔を逸らしながら挨拶をする。
「えっと・・・ノースカロライナさん」///
「なに、キラ君?」
少し考えたキラは、意を決して今のカロの『見た目』について問いただす。
「どうして、バニーガールなんですか?」
そう、今彼女はバニーガールになっていたのだ。しかもうさ耳のカチューシャまで被る徹底ぶり。そしてなによりも、彼女もまた愛宕に負けず劣らずの大きなものが余計強調されている。
「これはまぁ・・・個性の為かしらね?」
世の中には、聞いてはいけないことの一つや二つある。そんな彼女の答えに、キラはそれ以上問わない方が良いと思った。
「それで、キラ君の世界は、どんなところなのかしら?」
「っ・・・それは」
カロに尋ねられて、キラは自分の世界の事を言おうか迷った。ただでさえ、戦争なんて名ばかりの、地獄のようなことが起こっている世界なんだ。話して険悪されないだろうか?もしかしたら変に警戒されるかもしれない。
なにより、あんなことが・・・。
「っ・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・」
「キラ君⁉」
「一体どうしたの!?」
突然震えだしたキラに愛宕とカロは驚くが、少しして尋常ではないことが彼に起きていたことを理解した。
彼の震えようからして、恐らく彼の世界もまた、こちらと同じ『なにか』があった世界なのだろうと・・・。
「・・・・・・もしかして、かなり危険な場所なの?」
「・・・場所というか、世界が・・・ですけど」
「「世界?」」
「・・・僕は」
それからキラは二人に、ゆっくりと自分のいた世界の事と自分に何があったのかを説明した。
遺伝子操作によって生まれた『コーディネーター』と、普通の人間である『ナチュラル』のこと。
お互いが憎み合った結果起きた、悲惨という言葉では収まらない程の戦争のこと。
キラも友達と一緒に戦争に巻き込まれ、モビルスーツと呼ばれる機動兵器を動かしたこと。
ナチュラル側である『地球連合軍』のMSパイロットとして、同胞がいる『ザフト』と戦ったこと。
大勢の人間を殺し、大切な友達と殺し合ったこと。
目の前で大切な人達がたくさん亡くなったこと。
自分が多くの犠牲の上に成り立って生まれた最高のコーディネーターだったこと。
大量破壊兵器を使って、ザフトと連合、お互いが完全に滅ぼすまでに行きかけたこと。
それを止める為に和解した者達と一緒に戦ったこと。
そして、『彼』を殺したこと。
「それで・・・目が覚めたら・・・」
「ここにいた・・・てことね?」
そうですと、顔を俯かせているキラに対して、愛宕もカロも何も言えなかった。
確かに自分たちも、もとは戦う為の兵器として作られた艦だった。かの大戦でも、数多くの船を沈めたり、中波や大破に追い込んだりもした。それはつまり、多くの人間を殺して来たということでもある。
だがあの時の自分たちは、
そしてKAN-SENとなり、ヒトとなった今も戦っているが、それだって相手が別の次元からやって来た
では目の前にいるこの少年は?
戦争には少年兵もいるし、なんなら学徒兵が戦場て散ったというのもよくあることだ。
だが・・・それでも、彼の世界はひどすぎた。
「ご、ごめんなさい。あんまり、良い話じゃなくて・・・」
そう謝るキラは、今にも泣きそうなのを我慢しているようだった。
無理もない。自分の知らない世界に飛ばされて来たかと思いきや、初めて会った人間の前で無様に泣くのはおかしいと思っているのだろう。
なによりも、大勢の人間を殺めてきた自分が、今更泣く資格なんてない。
そんなキラの行動を、愛宕は許せなかった。
「キラ君・・・」
ギュゥ
「・・・ふぇ!?」///
突如愛宕は、キラの顔を優しく自分の胸に埋め始めた。そして右手でキラの頭を優しく撫でて、もう片方の手で彼の背中をさする。
突然のことでキラは困惑するが、制服越しでも解る程柔らかくていい匂いがする、その豊満な果実の感触に顔を真っ赤にする。
そんなキラの顔を見て、半分わざと、半分本気でやった愛宕は、まるで聖母の様に微笑みながら声を発する。
「我慢しなくて良いわ。泣きたかったら、泣いて良いのよ?」
「ぇ・・・?」
突然目の前の女性から、泣いて良いと言われたキラは、埋められている大きな実のことを忘れる程に困惑した。それと同時に、彼の中のダムに、少しずつひびが入っていく。
「ど、どうして・・・?」
「あら、子供が泣くのに理由がいるのかしら? ましてや、大切なものをたくさん失ったのなら尚更よ♪」
「で、でも・・・」
初めて会った人の前で、泣いて良いのか?変に思われないだろうか?そんなキラの抵抗が、少しずつではあるが無力化されていく。
「うふふっ、大丈夫よ。私もノースカロライナも、キラ君が落ち着くまで一緒にいてあげるから♪」
「えぇ。私達は別に否定しないから・・・」
「でも・・・僕は、たくさん・・・」
「それを言ったら、私達も大勢の人間を殺して来たわよ?」
「えっ・・・?」
「私達は元は、かの大戦で戦った『艦』なのよ?多くの艦を沈めたり、そうでなくても中波や大破に追い込んだりもさせたわ」
「それは勿論、その艦に乗っていた人たちも無関係じゃないわ」
「あっ・・・」
そうだ、アークエンジェルやエターナルもそうだった。そのブロックが破壊されれば、そこにいた人たちも巻き込まれたじゃないか。戦艦に乗っている以上、10人100人死ぬことは別に可笑しくない。彼女達は、それをずっと昔からやって来たのだ。
「キラ君、初めて会った私達の前で泣くのは、少し抵抗あるのはわかるわ。正直に言えば、私達もどうしてこんなことを言っているのか解らないもの」
「・・・でもこれだけは解るわ。貴方を放っておけないって」
そう言ってカロもまた、キラを優しく抱きしめる。
「だから・・・」
「いっぱい泣いて良いわ、キラ君♪」
「ぁ・・・あぁ・・・ぅぁああああああああああああっ・・・ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!!」
「よしよし、頑張ったわねキラ君・・・」
「辛かったわね・・・苦しかったわねぇ・・・」
そして二人は、異世界からやって来た少年が落ち着くまで、優しくあやすのであった。
キラ・ヤマト
異世界に来ちゃった。ついでにちっちゃくなっちゃった。
愛宕
泣き虫で可愛い男の子を拾っちゃった。独占欲よりも母性が勝っちゃった。
ノースカロライナ
初遭遇がバニーガール。なんだかキラが放っておけない。