僕のヒーローアカデミアCCC   作:─────

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タイトルCCCですが、ほぼBBとメルト、リップがメインになると思います。
Fox tailは頑張って履修中です




それは、開けてはならない(パンドラの)箱だった。

数名のヒーローに追われた無差別殺人のヴィラン三人組、至る所で強盗致死を繰り返していたその三人は今日もいつも通りの手口で、その強力な個性を使い家屋に押し入ったそうだ。

三人家族だった被害者家族の両親を殺害した彼らは、その子供すら手に掛けようとした。

最近は子供ですら強力な個性を持つことがあり、反撃を恐れた為だと思われるが、それが失敗だった。

目撃者の言葉によると、激しい閃光の直後に件の三人組が慌てた様子で逃げるように飛び出して、そのうちの一人が()()()らしい。

それらを見た残り二人のうちの1人が個性を使って家屋へ火を放ったが、それと同時に火を放った本人が五センチほどの正方形へと()()()()

そんな通報から一分もしない内に、続けて火の手が上がっていた家屋が消滅したとの通報が入り、その現場へとちょうど手が空いたオールマイトが急行した。

 

「……これは」

 

現場に到着したオールマイトが見たのは、火の粉が舞う更地だった。

火を放たれた大きめの庭付き一軒家があったはずの場所は何もない更地になっており、周囲に延焼した炎だけが通報にあった家屋が存在した証拠だった。その中心で、金属の鋭利な脚部を持つ少女がその膝に装着された槍の様な鋭利な棘でヴィランの男を刺し殺す瞬間をオールマイトは見た。

刺された男が苦しみもがきながら溶けていった様子を見て、オールマイトは通報にあったヴィランの死因の一つがこの少女によるものだと確信した。

 

「……あら、あなたがヒーローというヤツかしら?」

「その通りだ。君は──」

「メルト、さっきの人はこっちには見当たらなくて……、その人は?」

「ヒーローらしいわ。……さっきの男は私が始末したから」

 

巨大な黄金の腕を携えた少女は、メルトと呼ばれた──先ほどヴィランの男を殺した──少女へと近寄っていく。

 

「ヒーローってことは……。ご、ごめんなさい、この場所を襲った三人は既にみんな殺してしまって……、引き渡しはできないんです。ごめんなさい」

 

巨大な腕の少女は本当に申し訳なさそうに謝った。

すると、メルトと呼ばれた少女が

 

「リップ、私たちが人を殺したのだから、今のアレの標的は私たちよ。謝ってどうするの?」

 

と、リップと呼ばれた巨大な腕の少女に責めるように言った。

オールマイトは二人の少女を問いただそうとするが、少女たちは殺気を隠そうともしない。

説得は無意味か、とオールマイトも拳を構えようとしたその時

 

「……だめだ、それだけはしちゃダメだ」

 

二人の少女の背後から、掠れた声が少女たちへ呼びかけた。

声の主は二人の背後にいた少年だった。

二人の背後から姿を現した少年は中学生ほどの背丈で、体はひどく傷ついていて、その表情には疲労が色濃く現れている。

 

「……あら、どうして?」

「君たちは、悪者じゃない。でも、それをやったら、本当に悪者にされてしまう」

 

メルトの問いにそう答えた少年が前に出ようとすると、二人の少女は少年とオールマイトの間に立ち塞がるように一歩後ろに下がる。

二人はこの少年を守ろうとしているのだとオールマイトは気が付いた。

 

「少年、君は彼女たちとどんな関係が?」

「この二人は、俺の個性だ。……今日初めて分かった、俺の個性。だから、二人に罪はない、悪いのは俺なんだ。俺が、弱かったから……二人は俺のために手を汚すしか……」

 

少年の上体がぐらりと揺れた。

倒れ込みそうになった少年の体をオールマイトが受け止めると、メルトと呼ばれていた少女がオールマイトを睨みつける。

 

「……落ち着いてくれ、少年に危害は加えないと約束する」

 

──────────

 

そうして公安の施設へと運ばれた少年の名前は佐倉蓮。

ヴィランの三人組に襲撃された後に消滅した一軒家に住んでいた家族の唯一の生き残りであり、戸籍には個性発現の予兆一切無しと書かれていた。

彼が倒れた理由は体力を急激に消耗したことであるとの診断結果から、おそらくあの時に初めて発現した個性であるのだろうと結論づけられようとしたその時

 

「あーあー、マイクテスト。聞こえますか?無線の傍受よりもハッキリ?それならパーフェクト!」

「……つ、塚内さん!来てください!」

 

慌てた様子で会議室へと飛び込んで来た同僚の言葉に応じるよりも早く会議室のモニターがひとりでに起動する。

ピンクがかった色のノイズ画面に、しばらくすると

 

『now hacking…』

 

の文字と桜のマークが浮かび上がる。

言葉にせずともわかる、同僚が飛び込んでくるほどの火急の案件はこれだ。

画面がホワイトアウトし、『OK!』の文字が大きく浮かび上がると、軽快な音楽と共にカラフルな背景を桜が流れるようなムービーと共に鏡文字で『Are you enjoing this』との文章が表示され、黒いシルエットとともにTV番組のようなタイトルロゴが大きく映し出される。

 

「モニターの前の皆さん、こんばんは。不可解な個性に恐れ慄き、適当な結論を当て嵌める皆さんの為の答え合わせ番組。BBチャンネル、スタートです!」

 

会議室に沈黙が走る。

佐倉を公安へ連れてきたオールマイト本人も、たまたま居合わせてその調査を手伝おうとしていた塚内も、突然始まったこのファンシーな番組に理解が追いついていないのである。

 

「さて、私があんまり長く遊ぶと彼の負担になるので単刀直入に、彼の個性についてBBちゃんからお知らせします。彼の個性は四歳の時点ですでに発現していました。その内容は名付けるのなら『別世界模倣』、人生に一度別世界の存在・現象・事象の一つを無作為に選び取り、その後はそれに関わるものを自らの力として振るう個性です」

 

BBと名乗った少女が教鞭を振うと、簡単な図の書かれたホワイトボードが姿を現す。

 

「別世界の現象、なんて言っても風や温度だって別世界にもありますから、通常ならそこらへんの無難なものが選び取られて終わるはずだったんです。ですが、死に際の彼が掴み取ったのは遠く消し去られた虚数事象(CCC)。そうして彼は私を始めとして、そこに関わった者たちの複製体の召喚とそれに関わる能力の使用が可能になったのです」

「……つまり、君は別世界の存在だと?」

「その通り、あなたが出会った二人もそうですよ。私たちはかつて別世界に在った者の複製体です。…私たちだったからまだよかったんです、もし呼び出す相手を間違えていたらそれこそワールドエンド──」

 

そこまで言った次の瞬間、BBが映し出されていたモニターにノイズが走る。

 

「……今回はここまでですね。次回はもう少し遊びを入れることが出来る状態にするので、次回をお楽しみに〜」

 

ぶつん、とBBチャンネルは突然に終了した。

公安は彼を保護し、進学先を雄英高校のみに制限する代わりにほとんどの自由を許可する決定をした。

 




この作品に登場するBBおよびアルターエゴ等の方々は主人公の個性によりFate/世界からコピーされた存在で、本人たちはそれを自覚しています。
なので、「オリジナルが恋した相手がいることは知っているけど、あんまり関係ないよね、別個体で別世界だし」というような認識。
(NTRとか絶対許さないけどやっぱ主人公と仲良くなってほしい強欲作者が頑張って考えた回避策)
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