僕のヒーローアカデミアCCC 作:─────
佐倉が雄英進学を条件に保護されて数年後の事。
「……さて、わかっていると思うが手は抜くなよ?」
「わかってる。メルト、先鋒よろしく」
「任せなさい」
雄英との連携により佐倉に用意されたのは、普通ならば数十人前後の受験生の一斉試験ために使われるグラウンド全体を利用した、彼個人へのテストだった。
開始のブザーが鳴り響くと同時に、メルトリリスが素早く飛び出す。
それを背後から見届けながら佐倉は足元に意識を集中させる。
すると、彼の足元から格子模様が広がる。
それは、このグラウンドが佐倉によって電脳空間と同じ環境へと書き換えられている証拠だ。
そして
「メルト、下がって」
「……!わかってるわよ」
「BB、頼んだ」
「は〜い」
メルトリリスの
すると、BBの存在そのものがメルトリリスの頭を冷やす冷却剤となってメルトリリスに冷静さを呼び戻す。
「……スタミナ持ちそうです?」
「まだ余裕だ。昨日しっかり休ませてもらったからな」
彼の召喚は彼自身の体力を容赦なく削り取る。
BBは
二人が動けば動くほど彼の体力消耗は激しくなるのだ。
「さて、雑魚は粗方片付けたかしら」
メルトリリスはそう言って周囲を見回す。
グラウンドとは名ばかりの市街地の街道にひしめいていたロボットたちはもう見る影もなく地面に残骸として横たわっている。
メルトリリスはそれを少しずつ溶かして養分に変えていた。
すると、ブザー音と共に地面が揺れる。
地中から現れたのはビルよりも大きい巨大なロボット。
通常の入試において0ポイントヴィランと呼ばれるそれと同型機のものを、多少改造したものである。
佐倉はすぐさま背後に下がるとパッションリップを呼び出す。
「頼めるか?」
「は、はい!」
パッションリップはその黄金の両腕を掲げると、自身の視界内にて、巨大ロボットがその手の中に調整する。
そして、
「……潰します──!」
ガチンと音を立てて黄金の両手が指を組むように組み合わさると同時、佐倉に迫ろうとしていた巨大ロボットは、ひどい音を立てながらどんどんと圧縮されて行き、五センチ四方のキューブにまで圧縮されてしまった。
「……凄まじいな。家一つを消し飛ばしたというのも
あの巨大ロボットが試験最後の敵だったのだろう。
背後からイレイザーヘッドが彼に話しかける。
イレイザーヘッドの質問に彼は首を縦に振る。
だが、なぜその力を彼自身の家に?その疑問を察知したように
「えぇ、その力を早とちりで使って、彼の家を見事に五センチのキューブにしたものね?リップ」
メルトリリスは揶揄うように言うのだった。
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そこから数日後。
佐倉には合格通知が届き、無事雄英へと入学することとなるのだった。