僕のヒーローアカデミアCCC   作:─────

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モニタールームに辿り着く頃には自力で歩くことができるようになっていた佐倉。

彼がモニタールームに入った途端、峰田がものすごい勢いで佐倉に迫った。

 

「なぁ!アレなんだよ佐倉!!」

「俺の個性……、家族だ」

「か、家族……あんなのがずっとそばにいるのか……?」

「ああ」

「チクショー!羨ましいぜ!本当の勝ち組個性ってヤツだろコレ!」

 

峰田は本気で悔しがるような様子を見せる。

そんな峰田に佐倉は

 

「……常に死と隣り合わせが勝ち組なら、そうだな」

「……へ?」

「彼女たちはそれぞれ一撃必殺に等しい能力を持ってる。使わせたのはリップのトラッシュ&クラッシュだけだったが、メルトもBBも……今回出さなかった奴らも、本当の意味で一撃必殺の技を持ってる」

「……でも、でもよぉ!リップちゃんのたわわな果実!メルトちゃんの瑞々しいふとも────」

 

峰田のすぐ後ろから、コンクリートの床に鉄が勢いよくぶつかる破壊音が響き渡る。

峰田が青白い顔で背後を振り返ると、そこにはメルトリリスの足が自身を掠めるほど近くに突き刺さっていた。

比喩ではなく、本当にコンクリートに突き刺さっている。

 

「関わり方を間違えれば即死、そんな怪物を人として扱えるヒトじゃなきゃ私たちは個性として従えることすらできない。……ねぇ、そうでしょう?」

「……溶かされるところだったな、峰田」

「─────ひ、」

「イヤね、こんなやつ溶かしたくもないわ。どっかの令嬢よろしく串刺しよ」

「ひいぃぃぃぃっ!?」

 

竦み上がって後ずさる峰田。

その後ろからオールマイトが

 

「佐倉少年、暴走はダメだぞ?」

「ははは、ジョークですよジョーク。()()()みたいな沙汰は起こしませんって……だよな?」

「……えぇ、取り敢えずは従ってあげる」

「さ、さて!とりあえず彼の個性について、これで理解してもらえたかな!?」

 

わずかに目を逸らしたメルトに、微妙な空気になってしまった場をオールマイトがどうにか立て直そうとする。

 

「彼の個性は他にあまり類を見ない、複数の意志と個性をまた存在を呼ぶ個性。ここで大事なのは、可能なのは呼ぶのみだというところ。……彼が彼女たちの強力な力を扱えるのは、彼の人望あってこそ!つまり伝えるべきなのは……」

「そこの下心丸出しの奴みたいなことを繰り返すと、私たちが彼の制止を聞かなくなってしまうかも……ということ。そうよね?」

「……そうだな。お前たちが勝手に暴れ出したら、それを止める術は俺にはない」

 

オールマイトの話に横から入ったメルトリリスとの言葉と、それを肯定する佐倉に峰田の顔がさらに青白くなる。

すると、佐倉の背後からひょっこりと現れたBBが

 

「男は獣と言いますから……メルトやリップの衣装に劣情を催したりすることはあると思います、センパイからも二ヶ月一回ペースで邪な視線を感じます。でも、面と向かってそんなこと言ってるとデッドエンド一直線ですから、そこのところよろしくお願いしま〜す」

 

そんなBBのセリフから数十秒後、この授業は解散となった。

 

そして、更衣室にて

 

「……なぁ佐倉、今誰もいないか?」

「……あぁ」

「アレを前にして二ヶ月に一回って、枯れてんのか?」

「……俺も我慢が大変なんだ。──それでも、彼女たちは一人一人意思のある個人だから、少しでも尊重したい。……要するに、意地と感情と意志の力だ」

「………………聖人かよ」

 

その日、1-Aの男子の一部は佐倉をある意味で尊敬するべき人物なのかも、と感じたのであった。

 




ちなみに、1-A男子の尊敬の念は後日昼食中にメルトリリスにあーんってしてる佐倉を見て半減しました。
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