ネットミーム・アーカイブ 作:一酒の過ち
どういう形で入れるかは迷いましたが、一旦は注釈と言う形で。
あの後模試について尋ねようとナギサに会いに行ったが部屋に行っても誰も居らず、結局彼女と出会う事はできなかった・・・お部屋の中には誰もいませんよ?
教室に戻ると意気消沈しているヒフミとコハル、次の試験に向けて既に勉強を始めているアズサ。そして、何かを考え込むような素振りを見せるハナコ。
当然かもしれないけど部屋の空気は鉛のように重い。
この様子では勉強に集中する事は難しいだろう。
『今日はここまでにしておこっか、みんなも試験で疲れたでしょ?』
「だっ、だけど・・・」
『大丈夫!みんなは勉強に集中してくれれば良いから、試験の事は先生に任せて?』
「ほっ、本当ですか?」
『うん!これでも私は優秀な先生だからね!』
本当に優秀な先生ならこんな事にはきっとなっていないはずだけど・・・それでも気持ちを切り替えさせる為には虚栄でも良いから利用する必要があると思った。
『きっと何か事情があるんだと思うよ。』
「そうですよね、ナギサ様がこんな事をするなんて私信じられなくて・・・」
確かにあのナギサがヒフミに嫌われるような事をするなんてするとは思えない。だが、数度しか会ってない私の印象でしか無い訳で。そして、試験の範囲を変更できるような人間はそれこそティーパーティの3人くらいなものだろう。
その日の深夜、部屋で調べ物をしている最中にドアがノックされる。こんな時間にいったい誰が・・・なんて分かりきったことか。
『入って、どうぞ?』
「は〜い、失礼します、先生。夜這いに来ちゃいました♡」
そう言ってニコニコと愉しそうに部屋に入ってきたハナコ。
「それで・・・お話を聞かせてもらっても良いですよね?」
だが、その目だけは私を見定めるような鋭さを秘めていた。
流石にこんな夜にアイスティーを出す程私も鬼畜では無いので、暖かい紅茶を淹れる。トリニティはお嬢様学校なだけあって売店でもかなり質の良い茶葉が売られていてビックリした。
『それで話って言うのは・・・』
「勿論、色々です♡」
探りを入れられているな・・・だが、任せて欲しい。
先生である以上、腹芸の一つもできなければ務まらないからね。
「先生が来た目的は”裏切者”を探すこと、そうですね?」
『ソッ・・・ソンナコトナイヨ!?』
「・・・・・・わざとやってるんだとしたら、私の負けですね。」
私の隠そうとしていた事 バ レ バ レ
な~にが『先生である以上、腹芸の一つもできなければ務まらないからね』だよ。
そんな事がある訳がねぇだろうがッ・・・!
心なしかハナコの表情も呆れている気がする。
『本当にヒフミはいい子なんだよ・・・アズサも悪気があった訳じゃないはずで!』
「なんでそこでヒフミちゃんの名前が出てくるんですか?」
『えっ?なんでって・・・えっ?』
「事態は私が考えていたより複雑みたいですね・・・」
流石に話せないところは省きつつも、事情を説明していく。ハナコになら話しても良いだろうと判断して。
「わざわざトリニティ外部から先生が来たからには少し
『確かに、外から見たらその2つは関係あるように見えるね。』
実際は全く関係ないんだけど。
にしても少ない情報で此処まで確信に迫るなんて。ハナコは頭がいいとは思っていたけどここまでとはぁ。
裏切者が二人いるということは、ミカの言う裏切者とはどちらを指していたのかも気になる所だ。
陽だまり・アリウス・裏切者・・・そして彼女の抱えていた葛藤。これと最近のアズサの様子を考えると一つの事実が浮かび上がってくる。
「つまりアズサちゃんはアリウスからのスパイ・・・それも作戦の遅延や失敗を狙っていた、言わば二重スパイという事ですか。」
『それは私の台詞じゃない?察しが良いとか言う次元じゃねえぞおい。』
「顔に書いてありましたので♡」
そんな長文が書いてあったの?私の顔に?耳なし芳一じゃねえんだぞ?
「そうなると、どうしてナギサさんがこんな事をしたのかが分かりませんね・・・」
『そっちは私が解決するから良いとして、私はハナコの事も気になるけどね?』
「あらあら、私にそんなに興味があるんですか♡」
『うん、そうだよ。すっごく気になってる。』
「随分と・・・大胆なんですね?」
本人は話したがらないけど、これだけは聞いておきたかったので煙に巻かれる訳にはいかなかった。
「前回のテストの事ですよね?59点で惜しかったですよね、あと一歩及びませんでした。私、3年生のテストにしては頑張ったと思いませんか?褒めてくれても良いですよ♡」
『そうだね、ハナコが一番点数高かったもんね。ご褒美になるか分からないけど、夜這いはダメだから添い寝くらいならしてあげれるよ?』
「なっ、は・・・えっ?」
ハナコに会話の主導権を握らせると、結局は上手く取り繕わてれしまうだろう。自分の内面をひた隠しにするハナコの本音を聞きたいのなら、やはり彼女の内側に踏み込む必要がある。
『ハナコは夜這いに来たんでしょ?自分で言ってたもんね?』
「その、確かに言いましたけど・・・」
『冗談でした~なんて、今更言わないよね?』
「あの・・・その・・・」
借りてきた猫のように丸くなっているハナコ。*1
普段の言動や表情から大人びて見えるが、こうしてみると年相応の女の子だなと思う。
いやまあ私より1つ年上なんだけど。
「いっ、いつまで続けるんですか・・・?」
『添い寝って言う位だから寝るまでじゃない?』
知らんけど。
それにしても顔も真っ赤でかわい〜 じゃなくてだな。
これは体裁的にはご褒美なんだから、ご褒美っぽい事をしないと。
『それ!よ〜しよし、よく頑張ったね〜いつも頑張ってて偉いね。』
「ちょ、あのっ・・・」
まぁ、口では嫌がってるが・・・されるがままなあたり身体は素直って奴なんだろう。ハナコみたいな事言っちゃったな。
それにしてもエッチさより母性の方が勝るというか・・・
これが・・・そうか、この掌にあるものが―――心か。
「わっ、私が悪い子だったので・・・!」
『そういうの求めてないから。』
「求めてないってどういうことですかっ・・・!?」
やっべ、何か楽しくなってきちゃった。
眠くなる前に聞かなきゃいけない事があるというのに。
『そう言えばハナコに聞きたいことがあったんだよね。』
「なっ、なんでしょうか・・・」
それは結局の所一番大事なこと。
『最近学校は・・・楽しい?』
「えっ、そんな事ですか?てっきり、私がどうしてこんな事をしているのかを、聞きたいのだと思っていましたが・・・」
『ハナコが話したくなったらでいいよ、無理に聞くもの無いと思うしさ。』
「そう・・・ですか。」
暫く天井を見つめた後、何かを思い返すように無静かになったハナコだったが・・・
「えぇ、とっても楽しいです。」
そう言った彼女の笑顔は年相応の可愛らしいもので。
『そっか、なら良かった。おやすみハナコ。』
この子達がまたこんな風に笑えるように、私が頑張らないといけないなと思う。
紅茶飲みすぎてお手洗いに行きたくなったので、ベッドを離れて廊下に出るとシッテムの箱が暗闇で光っていた。私に何か用事があるのだろう。
「・・・良かったのか?うちとケイの調べじゃハナコは一年の時点で既に三年のテストを満点合格していたってデータがあった訳だが。そこんところ聞かなくても。」
『大丈夫だと思うよ、アロナちゃん。ハナコにもアズサにももう居場所は出来たんだから。だから、私がその居場所を守るだけだよ。』
「へっ、そうかよ。精々ビックマウスにだけはならねぇように頑張るんだな。うちも少しくらいなら力を貸してやっても良いぞ。」
『うん、頼りにしてるぜ?』
本当に頼りにしている、アロナがいないと外を出歩くのすらリスクが高いのだから。
朝起きたは良いものの、私はほとほと困り果てていた。
ナギサと連絡がつかないい以上、居場所か事情を知っていそうな他のティーパーティーと連絡を取りたいところだが・・・
ミカとも連絡がつかない上に、セイアとは夢で会ったっきりだ。
八方塞がりとまではいかないが、今後のチャートがガバガバになってしまった。だからちゃーんと予定は組んでおけとあれほど・・・
「シスターフッドを尋ねてみるのも手かもしれません、私の予測にはなりますがその質問はセイアさんに聞く方が早そうですから。」
『うんうん、そうだね・・・つっこまないからね。』
「突っ込むなんて朝から随分・・・それじゃあ私、先生と同衾したってみんなに自慢してきます♡」
『ちょ、ちょっと待って!?それだけは許してください、何でもしますから・・・!』
「善は急げです♡」
そう言って去っていくハナコに、当然だが追いつく事なんて出来るわけもなく。帰ったら裁判かなぁなんて考えて憂鬱になりつつも、逃げるように合宿場を後にしたのだった。
シスターフッドと言えば、マリーちゃん君以外のメンバーには会ったことがないが淑女が多いのだろうか―――
「くっ、30分だけ祈るつもりが114514秒も祈ってしまいました・・・」*2
―――なんて考えていた私が愚かだった。本当に申し訳ない。
一日以上祈りっぱなしなんて、流石にやりすぎストリート。腰とか痛くなるに決まってるだろ、お痒いところはございませんか?
「あら、見慣れないお方ですね?こんわっぴーです!シスターフッドに何か御用がおありなのですか?」
挨拶までおかしいときた、こんわっぴーなんて挨拶するような奴がミーム以外でいる訳ないだろ。*3
『セイアさんがいると聞いて来たんですが・・・』
「・・・その情報はシスターフッドの最重要機密なのですが。誰から聞いたのですか?いえ、正しいかどうかはまだ聞いても分かりませんから、貴方の爪に聞くことにしましょう。」*4
『ヒェッ・・・』
シスターフッドは秘密主義なんて噂は聞いていたが、噂より酷いことなんてあるんだ・・・おいおいおい、死んだわ私。
「彼女は私の客人だ、通してあげてくれ。」
そんな絶対絶命の危機に現れたのは・・・
「どうも、久しぶりだね・・・先生。それとも初めましてと言うべきかな。」
セクシーすぎる服を着たキツネ耳の少女だった。
何故か教会にあった地下の、更に何故かある三角木馬の横を通り・・・地下の一室に辿り着いた私達。どうやら、今はセイアの私室として使われているらしい。
「あのまま私室に籠っていると、遠からず襲われかねなかったからね。此処はシスターフッドのお膝元。安心かどうかはさておき、此処より安全な場所は無いだろう。」
まあ、こんな所に忍び込めば・・・廊下の器具の染みになるのは想像に難くないが。
恐らく私物であろう、地下に似つかわしくない天蓋付きのベッドのある部屋に案内されたが・・・そんな部屋の様子よりも気になるのは・・・
本当に意味のわからないスリットの入った制服だ。あれが制服?あんなものを制服として認めていいのか?これに比べたら真夏にコートを着ているくらい可愛いものだと言える。何だこのキツネ、セクシーすぎるッ・・・!*5
「そう情熱的な目で私の胸を見るのはやめないか?全く、君は頭の中に海綿体でも詰まっているのかい?」*6
『そこまで改造したりして、他の人に怒られたりしなかったの?似合ってるとは思うけど。』
「・・・ティーパーティーだからね。」
今日はこの学園の闇をよく垣間見る日かもしれない。
「今日来た事情はナギサの居場所を知らないか、辺りだろう?残念だが彼女は用心深くてね。私にも場所を教えてはくれないのだが、事情の方を語る事はできる。」
当然のようにこちらの事情を察しているのは、未来予知によるものなのかティーパーティーの権力によるものなのかは分からないが・・・
「この学園に流れている噂・・・生徒たちの間でまことしやかに囁かれているティーパーティーへの殺害予告。これがナギサ宛に届いたと言うのは紛れもない事実なのだよ。」
アリウススクワッドが離脱したが、残った生徒も少なくないと言う。だから、その生徒たち・・・しいてはマダムと呼ばれる人物の差金だろうか。
「故に、今ナギサはこの学園のセーフハウスの何処かにいる。エデン条約のせいで緊張状態にある今、事態が収縮するまでは出ては来ないだろうね。緊急用の連絡方法なら知っているから、何かを伝える事くらいなら私の方でも出来るが。」
「補習授業部で受けているテストの範囲の急な変更があったんだよ。3年生の範囲になった上に、範囲の変更すら通達が無かった。その事について聞きたかったんだけど。」
「あの
気になったのは、そこだ。
本当にナギサがヒフミに嫌われるかもしれないような事をするのだろうか?
「そして流れてきたトロッコをミカが片手で握りつぶすところまでセットだ。*7おっと、これはくれぐれもミカには内緒にしておいてくれたまえよ?」
『仲が良いんだね、三人とも。』
「この話を聞いてどうしてそう言う反応になるんだい?全く・・・」
紅茶のおかわりを注いでくれるセイアだが、ミカの名前を出したときに少し言い淀んだように聞こえた。喧嘩でもしたのだろうか?
「だが、この話を聞いて一つ気になったのは・・・どうして引きこもっている筈のナギサの指示だったなんて確信できたのかだ。それこそ直接見ていなければ断言は出来ないんじゃないか?」
『そのあたりは未来予知で何とかなったりしないの?』
「体に負担がかかるから使うなとナギサに止められていてね。とはいえ必要なら惜しむつもりはないが・・・」
流石にそんなものを生徒に使わせるわけにはいかない。
考えろ、補習授業部の邪魔をして喜ぶのは誰だ?
邪魔をした結果、補習授業部はテストを受けざるを得なくなる―――と?
『ありがとう、セイア・・・謎はすべて―――解けた。』
「君の描く結末がどんなものなのか、楽しみにしているよ・・・先生。」
明日も更新予定です。
作中のミームってどこまで把握してますか・・・?
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0-19%そのままの君で居て欲しい
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20-39%一般人の範疇
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40-59%オタク君さぁ・・・
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60-79%マジで危機感持った方が良い
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80-100%キッショなんで分かるんだよ