ネットミーム・アーカイブ   作:一酒の過ち

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『オイオイオイオイ、今銀行を襲うって言ったのか!?それって明らかな犯罪だよな!?』
『闇銀行ってだけあって警備も厳重だろうし・・・』
『失敗すればどうなるかなんて、火を見るよりも明らかだ!』

「ん、先生はついて来てくれるだけで良い。」

『ナアナアナアナア、ついてくるだけだって・・・』
『私はシャーレの先生だぞ!?生徒達を導く・・・模範となるべき存在だ!』
『そんな私に、犯罪の片棒を担げっていうのかい!?』

ん、銀行を・・・襲う。

だから気に入った。



4.ん、銀行を襲う

あれから日を改めて、アビドスに送ってもらった私・・・

 

全く、昨日は酷い目に合った。

それでもまだ低層の・・・

 

「もうそれは聞き飽きたって言ってんだよ、馬鹿の一つ覚えみたいに使ってんじぇねえよナス!」

 

『え~?良くない?低層の貞操・・・ふふっww

 

「マジでガキなんだなお前・・・もっかい高校生としてやり直した方が良いぞ?」

 

『先生やれてる内は頑張るよ、うん。』

 

「ったく・・・ほら、そろそろ来るぞ。用意しやがれハゲ!」

 

『はぁ・・・!?ハゲてないが???フサフサだって何度言えば・・・』

 

校庭に入って来た、やけに警備のしっかりとした車。

それは月に一度来る・・・集金用の現金輸送車。

 

このデジタルの時代にわざわざ現金のみの取引を強制するカイザー。

絶対に何か裏があるに決まっている!ヘイト企業カイザーは謝罪しろ!

 

何故かロボットがアビドスの皆から集金を行っている。

此処からでは会話は聞こえないが・・・何故ロボットが集金を?

んにゃぴ・・・これも何かのミームなのかな?*1

 

 

ブロロロロロローム・・・と現金輸送車がアビドスを出て何処かへ向かっていく。

本当は追うのが正解なんだろうけど・・・私はネットに強い先生だからな

 

「お前が!ネットに強いわけじゃなくて、うちが優秀なだけだからな。」

『はいはい、助かってますよアロナちゃん♡』

うっわ、きっも。さぶいぼ立ったわ。」

 

ベタな手だが、集金バックにはGPSを仕込んである。

そもそもアロナちゃんの手にかかれば、火の中だろうが水の中だろうがプライバシーなんてないようなもんだが。

人工衛星のハッキングすら可能なので・・・そんなのは流石に、ファイナル手段だけど

そう言えば、ハッキングってシステムの穴を侵すって事だよね・・・つまり実質・・・セッ

 

マジで頼むから一回死んでくれないか?

 

 

 

という訳で、ブラックマーケットの銀行に突っ込もうと思う。

 

「分かったわ。(即答)」

 

『セリカはもう少し・・・人を疑うという事を覚えた方が良いと思うな?』

 

「分かったわ。(即答)」

 

『んん・・・これはもう駄目みたいですね。』

 

流石に人を信じやすすぎる・・・ガチで危機感持った方が良いと思う。

ゲルマニウムブレスレットとかダース単位で保有してそうなんだけど。

 

 

「ま・・・まあまあ。人を信じれるのはセリカちゃんの良い所でもあるからさ・・・」

「それで・・・良いよね?ユメ先輩。」

 

「えっ!?そこで私に振るんですか・・・?い・・・良いんじゃないですかね?」

 

よし、ユメ先輩もこう言ってることだし!早速行ってみよう!

 

あっ、体の良い理由付けに使われました!?つ、辛い・・・失敗したら私のせいなんだ・・・

 

「わぁ~!一度ブラックマーケットでショッピングしてみたかったんですよ~♧」

 

「買い物に行くわけじゃないんですけど・・・オペレートは任せてください!」

 

 

そんな訳で辿り着いた、治安の悪そうな商店街。

ここがブラックマーケットかぁ~

テーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるなぁ~

 

「あの・・・それでその日傘とサングラスは必要なんですか・・・?」

 

『そりゃあ、顔われたら拙いから変装の一つもするべきだよ。』

 

「で、でも・・・却って怪しいような・・・?」

 

『まさかそんな訳・・・』

 

 

おい、てめぇ・・・!

 

『は・・・はい!』

 

い、いきなり大きな声で話しかけないでほしい!

まさかこの私の完璧な擬態が怪しまれたというのか・・・!?

 

この辺で、キモイ鳥の鞄を背負った女を見なかったか!?

 

『えっと・・・』

 

辺りを見回す・・・と、何故か向かいのビルの屋上にいる少女と目が合う。

どっちが悪いのか分からないけど・・・隠れてるって事はやましい事があるという事・・・!

 

ブンブンブン!

 

凄い、首を振っているのは分かるけど・・・

口に出して意味あるのか?それ。

なんか訳ありみたいだし、見なかったことにするか・・・

 

『み・・・見てないですよ。』

 

「そうか、教えてくれてありがとな!この辺は治安悪いから気をつけろよ、ガキンチョ!

 

そう言って去って行く不良っぽい女の子。

何か妙に優しかったのは私を子供だと思ってたからってコト・・・?

 

『・・・ガ、ガキじゃないが・・・?先生なんだが?』

 

 

「あ・・・あの!ありがとうございます!」

 

そう言ってビルの屋上から軽やかに飛び降りて、目の前に着地した女の子。

 

「わ・・・私は阿慈谷ヒフミと言います・・・!普通の女の子です!

 

お~!?は・・・初めて普通っぽい女の子に合った!

ん・・・?普通の女の子はわざわざ普通の女の子何て言うか・・・?

 

「それに背中に背負った竹刀入れは一体・・・?剣道部?」

「こっ・・・これは・・・水筒です!!!

「そっか。(脳死)」

 

どう見ても竹刀入れだ・・・妙だな。

 

私は普通の女の子です。いいですね?

アッハイ。

 

彼女はジッサイ普通の女の子なんだろう。

こんな純真そうな子が嘘をつくわけがない!私は詳しいんだ!

 

 

「ん・・・その制服・・・トリニティ?」

 

「あはは・・・分かっちゃいますか。そうなんです、私トリニティの普通の女の子で・・・」

 

「うへ~それで、そんな普通の女の子がどうしてこんな所に来たのかな?」

「実は限定のペロロ様のグッズがあって。今は売ってないので・・・」

 

「ん・・・他の人に買ってきてもらうとかじゃダメ?」

 

「やっぱり、グッズは自分の足で集める方が好きなんですよね・・・」

「だから、普通な私がこんなリスクを取ったって訳です。」

 

「それじゃ、一緒にいこっか~流石にこんな危ない所に一人にするのもかわいそうだしねぇ。」

 

 

「えっ、ありがたいですけど・・・何で私にそこまでしてくれるんですか?初対面ですよね?」

 

「そりゃあ・・・一人で困ってる子を放っておけないでしょ?」

 

「あ・・・アビドスの皆さん・・・良い人なんですね・・・!」

「ここは庭みたいなものなので、道案内は任せてください!」

 

こんな普通の子すら、ブラックマーケットに詳しいなんてキヴォトスはマッポーめいている・・・

それにしても、私達アビドスだって名乗ったっけ・・・?名乗ったか。

 

「そいじゃ~いこうか~」

 

か、かっこいいたる~!あんな顔もできたんだなホシノちゃん。

アッツイ・・・アッツイ・・・と鳴きながら歩いていく彼女・・・

あっ!?溶けかけてる!?褒めたばっかりなのに!?

 

 

目的らしい、小物屋に辿り着いた彼女は・・・

 

「やりました!買えましたよ~!本当にありがとうございました!」

ホクホク顔で、お店から出てきた。

 

「皆さんが居なければ、ちょっと面倒な事になっていました・・・」

「それで、皆さんは何処に・・・?どうせなので私が案内しますよ?」

 

『実は・・・ブラックマーケットの銀行に用があって・・・』

 

「え”っ”!?何をしに行くんですか・・・?」

 

ん、銀行を・・・襲う。

 

「な・・・な・・・なんですって!?」

 

何かアルちゃんみたいな反応するじゃん。

いや、違うわ。普通ならそう言う反応にもなるわ。

 

 

 

少女説明中・・・

 

 

「な、成程?借金の現金輸送車がブラックマーケットの銀行に運ばれていくのを見たと。」

「そこで取引履歴を押収する事で動かぬ証拠にする・・・良い手だと思います。」

 

「十中八九、マネーロンダリング*2ですね。ここではよくある事です。」

 

はぇ~最近の女子高生は難しい言葉知ってるんだなぁ・・・

 

「銀行強盗するなら・・・私達も変装しましょうか♧」

 

そう言って取り出したのは、1~5と書かれた覆面。

は・・・初めから銀行襲う気満々じゃねえか!恥 を 知 れ !

 

「ごめん・・・先生とヒフミの分の覆面は用意がない。」

 

 

「あの、ナチュラルに私の分があるのはどういう事なんですか・・・?」

 

 

「ヒフミちゃんはそうだなぁ・・・」

 

「あっ、私も行くのは確定なんですね・・・」

 

そういって何処かからか紙袋を取り出したホシノちゃん。

そこに、キュッキュと「6」と言う文字を書き加えている。

 

裏世界の首領(ドン)にあやかって・・・ファウストって言うのはどう?

 

はい!?!?!?どうして私が・・・!

 

『私は、自前のがあるから気にしなくていいよ。』

 

では・・・覆面水着団・・・出撃といこうか♡

 

まっ・・・それは不味い・・・!

この青春の物語が、異能力バトルモノに変わっちゃ^~う!

 

 

ブラックと言うにはあまりにも堂々とした様子の・・・高層ビルが立ち並んでいる。

ここがブラックマーケットの銀行かぁ・・・

 

たわわに実った銀行・・・95点といった所かな♠

 

「先生・・・ところでその覆面は・・・?」

 

頭部に輝くハロウィンのようなカボチャの被り物・・・銀行強盗と言えばやっぱこれだよね。

こんなこともあろうかと(魔法の言葉)用意しておいたのだ。

 

 

『私は先生ではない。私はマフティー・ナビーユ・エリン・・・マフティーと呼んでくれ。

 

全身を覆う黒いタイツは流石に恥ずかしかったのでね、緑のジャケットだよ。

 

「そっか、でもマフティー・・・本当にこんな事に手を貸して良かったの・・・?貴方は・・・」

 

確かに、出来たばかりのシャーレが銀行強盗に加担していたとなると・・・

その正当性に疑問を抱く声も出てくるだろう。

 

『只の銀行強盗なら、私も許可を出すつもりは無かった・・・」

だがここには意思が・・・確かなマフティー性がある。

 

マフティー性ってなんだよ。分からない・・・私たちは雰囲気でマフティーをしている。

 

「・・・そっか。なら行こっか。」

 

 

5分で・・・1億!

大丈夫だって、安心しろよ~!ヘーキヘーキ!ヘーキだから!

 

も・・・もうこうなればヤケです!ごめんなさいリーダー!

 

あ、ファウストちゃんがリーダーね。

 

なっ・・・なんでですか・・・!?私、普通の女の子なのに・・・!!!

 

 

 

「ん、まずは電源を落とす。外部との連絡を取れなく出来るうえにカメラも無効化できる。」

 

「ここの銀行は警備がガバい上に警備は殆どロボット・・・EMPで大抵の警備は無力化できる。」

 

「シャッターの制御も握った。これで15分は、外部との連絡はおろか・・・外からは何が起こってるのかすらわからない。」

 

『詳しいんだね・・・』

それにしてもこれ・・・シロコ一人で良くない?

 

「ん・・・伊達にこれ一本で食ってない。」

 

道徳の授業をする必要がありそうだ・・・

私がここに呼ばれた意味、やっと分かった気がする!

そうだ、私先生になりに来たのに・・・一体何してるんだろう。

 

「ん、今電源を落とした。突入するから私に続いて。」

 

「そいじゃ、行ってみよ~!」

 

 

急に電源を落としちゃっ・・・たァ!

はい、銀行の電源を落としてしまったのですが!

凄い損失額になりそうだ・・・まあ非合法な銀行なんてどうでもいいか。

 

「ぎ・・・銀行強盗!?誰か応援を・・・!」

 

「無駄、外部との連絡は取れない。」

 

「イ、イヤーッ!銀行強盗よぉ!?」

 

悲鳴と混乱が五月蠅くて、交渉する所ではなくなってしまった。

 

こういう時は、こいつの出番だろう。

ホシノちゃんからもしもの為に渡されたハンドガンを、真上に発砲する。

人生で一度くらいは言って見たかったんだよね・・・!

 

悲鳴を上げるな・・・神経が苛立つ!

 

ホールはシンと静まり返る・・・静まり返るが・・・

 

『あっ、ファウスト・・・』

「どうしたんですか?マフティー・・・さん?」

だっ・・・脱臼しちゃった・・・

「えっ?ただの拳銃ですよ?」

『へへっ、いてて・・・』

 

えっ、私の身体・・・弱すぎ?

まともに外で動かない弊害が出たなぁ。

 

「そこのお前、このバッグにさっき到着した現金輸送車の・・・」

「はっ、ただ今詰めます!な、なので命だけは!」

 

シロコちゃんの方も順調そうだ、私達も撤退の準備をしよう。

 

では諸君!サラダバー!

「あっ・・・あいつ等を追え!生かして帰すなぁ!」

 

警備が追ってこようとした所、扉が大爆発を起こす・・・爆発ゥ!?

「ん、時限爆弾が起動した。ルートはこっち。」

 

せ・・・生徒の起こした過ちは・・・マフティーが粛清しないと・・・

 

『シロコ・・・最後のは流石に・・・めっ。やりすぎだよ?』

「ん・・・巻き込まないようにはしてるけど・・・気を付ける。」

 

あっ、先生らしい事してる気がする。

銀行襲っといて今更か。

 

 

 

一切、追手の気配を感じずにアビドス高校へ帰って来た・・・帰ってきてしまった私達。

こ、こんなに上手く行くもん?銀行強盗って。

まるでグラセフみたいだぁ(直喩)

 

しかも、違法な取引をしている闇銀行だから・・・

おそらく銀行側は泣き寝入りをするしかないだろう。

 

「よし、これが目的の書類・・・と一億円。

 

指名手配度も上がらないとか、ヌルゲーか?

こんなんじゃ俺、働きたくなくなっちまうよ・・・

まあ、金が欲しくて先生になりたい訳ではないのだが。

 

・・・ん?お金?

 

何で現金持ってきちゃったの!?

 

「ん、勝手に詰めてくれた。」

 

マジで5分で1億・・・!?うっそだろお前!?

どうする、どうするよ・・・?

 

「シロコちゃん・・・」

「ん、分かってる。このお金は・・・使わない。」

 

「どっ・・・どうしてよ!?もともとは私達のお金だし・・・」

一億もあればFXで直ぐに10倍に・・・!

「はぁ・・・(呆れ)」

 

この子、本当に痛い目に合う前に私が止めてあげないと・・・

 

 

このお金を使うと・・・私達の守ろうとしたアビドスは・・・きっと汚れてしまう。

それは・・・私達の望むところじゃない。そうですよね、ユメ先輩?

 

 

 

 

 

えっ、使えば良いんじゃないですか・・・?お金に罪はありませんし・・・

 

うん、ユメ先輩の言う通り・・・このお金は何処かへ寄付してこよう。

 

「あっ、そうですよね・・・辛いです、苦しいです・・・」

 

 

でも、捨てるにはちょっと勿体ないよなぁ・・・一般人では早々みられない額な訳だし。

 

でっ・・・でも!この一億円があれば皆で美味しいもの一杯食べれますね・・・!

 

『皆はこのお金・・・寄付しようと考えてたんだよね。』

 

「そりゃそうだけど・・・」

 

『それじゃ、ユメちゃんに預けようか。』

その代わり、このお金は誰かを幸せにするために使って欲しい。

 

なんか訳ありっぽいし、これでいいだろう。

 

「えっ、良いんですか・・・?責任重大ですけど・・・分かりました・・・」

 

 

「か・・・」

 

『か・・・?』

 

感動しました、私!こんな崇高な精神を持った人がまだキヴォトスにいたんですね・・・!

 

『ひっ・・・ヒフミちゃん?』

 

急に耳元ででかい声を出すんじゃあない!ビックリするだろうが!

耳は弱いんだよ!(耳以外が強いとは言っていない)

 

 

「私も皆さんのお力になりたいです・・・どうすればいいでしょうか・・・?」

 

「ヒフミちゃんの気持ちは有難いけど・・・一介の生徒に何とかできる問題じゃないからさ。」

 

「あっ!?そ・・・そうですよね?出過ぎた真似をしました。」

 

「いやいや、気持ちだけは有難いから受け取っておくよ~ありがとね?」

 

 

資料を確認したところ・・・どうやら・・・

 

「私達から受け取った代金を・・・そのままヘルメット団への資金提供に使っていますね・・・」

「カイザーの目的は私達を潰すこと・・・?一体何のために・・・」

 

『何にせよこれは・・・』

 

気に入りませんね・・・カイザーグループですか・・・

「あっ、こんな時間ですか・・・今日はありがとうございました、皆さん!」

 

そう言って帰っていく普通の少女ことヒフミちゃん。

そのカワイイお顔で普通は無理があるだろ(てのひらドリル)・・・ライザかよ。

 

 

「今度は普通に遊びに来てもいいからねぇ~歓迎するよ。」

「は・・・はい!また来ます!」

 

 

よし、脅は・・・交渉の材料はそろった。

後は、まな板の上の鯉を調理するだけだ。

赤子の手をひねるよりも楽な作業よ。

*1
仕様です

*2
資金洗浄:犯罪によって得た収益を、その出所や真の所有者が分からないようにする事。




次回、アビドス編・・・完!(予定)


君はついてこれるだろうか
―――このネタの消化スピードに。
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