ネットミーム・アーカイブ   作:一酒の過ち

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ハンサムが勝つことってね。


5.ハッピーエンドの条件は

夜明け前の道を歩く・・・ピンク色のアホ毛ちゃん。

暁を歩く暁のホルスってね!

「あのな、思ったんだが・・・お前のギャグセンスだけは、本当にねえわ。」

 

 

『ありゃ、ホシノちゃん。こんな時間からお出掛け?』

 

「せ、先生!?うへ〜こんな時間に出歩くと危ないよ?ただでさえ強くないんだし。」

 

『ちょうど良かった、じゃあ着いてきてくれない?』

 

「良いけど、何処に・・・?」

 

カイザー本社!

 

 

カイザーが所有する大きなビル群。

そしてその前にずらりと並ぶ黒塗りの高級車。

後輩を守るために、全ての責任を負ったホシノに対し

借金の主、カイザーPMC理事が言い渡した示談の条件とは・・・

 

なんてことにならないために私がいるんだけどね。

 

 

見せてやるよ、数多の掲示板でレスバに明け暮れた私の実力って奴をよ・・・!

「誇る所じゃねえぞ、それ。」

 

 

いかにも金持ちって感じのオフィス(語彙力)に通された私達。

なんか偉そうなロボットが腕組みをしてこちらを待っていた。

ヘイローを持たない人間は一体どこへ消えたのか・・・

 

 

「ふははは、遂に提案を受けてくれる気になったのかな?小鳥遊ホシノ。」

「あんなしみったれた廃校に留まるよりは賢明な判断だろう。」

 

 

突然のアビドスディス・・・愚かだ。

その手は人を殴る為でなく、人と手を繋ぐため。

その口は人を差別するためでなく、人と愛を語るためにあるはずなのに・・・

というか一体なんでロボットが社長やってるんだろうね。

 

 

「今日、用件があるのは私じゃなくて・・・」

『はぁ・・・こっちが下手に出ていればすぐ差別かよ、ロボッパリらしいな。』

 

「む・・・誰だ貴様は。」

 

『通りすがりのシャーレの先生だよ、覚えなくていいよ。』

 

「これは我々とアビドスの問題だ、部外者は・・・」

 

 

『まあまあ、そう言わずにこれを受け取ってよ。』

「これは・・・集金履歴?行政監査だと・・・!?」

 

 

『カイザーローン及びその関連企業においては、反社会的勢力との関係を持っている疑いがある為、その行政監査を行うよ。今日はその通達に来ただけなんだ。』

 

「なっ、これは・・・銀行を襲ったのは貴様らだったのか!?」

 

・・・なんかそう言うデータとかあるんすか?

 

「はっ・・・はぁ!?これが手元にある以上は、お前達がやった以外に有り得ないだろうが!」

 

『親切な人が譲ってくれたんですよねぇ~証拠がない以上・・・それって貴方の感想ですよね。

 

なっ・・・ぐっ・・・貴様ァ・・・!

 

 

レスバの基本は論点ずらし・・・古事記にもそう書いてある。

「ある訳ねえだろハゲ!古事記を何だと思ってんだよおい!」

 

 

「自分たちの立場を!分かっているのか?」

私の裁量次第で貴様らの借金を・・・吊り上げられると言う事も。

 

 

唐突に、アビドスの変動金利が114514%引き上げられる。

お前ホモかよぉ!?(歓喜)

 

『そ・・・そんな卑怯だぞ!(大根演技)』

「大人とはこうやって戦うものだ!良い社会経験になったな、ちびっ子!」

 

えっ・・・ちょっろ。お母さんそんなんじゃ心配になりますよ・・・

 

『不当な金利の吊り上げに反社会勢力との談合・・・到底許されることじゃ・・・』

「ふはははは!それこそ「それってなんかデータとかあるんすか?」だ!墓穴を掘ったな!」

 

声がデカすぎる。まあ、こんなもんでいいか。

 

 

<ふはははは!それこそ「それってなんかデータとかあるんすか?」だ!墓穴を掘ったな!>

シッテムの箱から流れ出る音声、さすアロやでホンマ。

 

『それで・・データがなんでしたっけ?』

 

 

「録音か・・・!?だが!」

『そうだね、盗聴した録音データは法的な証拠になりえない。』

 

 

だから、このデータと音声はクロノスの報道部を通じて然るべき人たちに見てもらおうねぇ。

 

信用の失墜。10億円なんて目じゃないレベルの損失・・・責任を取るのは誰になるかなぁ?

 

 

「貴様ァ!そんな事をして許されるとでも・・・!」

 

『シャーレには超法規的権限がある。』

『キヴォトスのあらゆる学園・企業・個人は事件に対する、その調査のための行動を侵害してはならない。』

 

『残念だけど、戦いの場として「法律」に乗っかった時点で私達(シャーレ)が負ける訳無いんだよねぇ。』

 

「・・・ッ!」

 

『ざぁこ♡ざぁこ♡頭わるわる♡年下の女の子に負けて恥ずかしくないの?』

 

「ぐっ・・・!」

 

『笑っちゃうんすよね、データ!データ!って馬鹿の一つ覚え・・・勝った気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ。』

 

「がっ・・・!!」

 

 

奴らは馬鹿だが間抜けではない。(GBSR並み感)

録音されてると理解して、発言を控えている。

だからこそ煽り放題なわけだ、反論がないなら私の勝ちだが???

 

『じゃ、私帰るから!監査でまた会おうね~お・じ・さ・ん♡行こっかホシノちゃん。』

「う、うん・・・」

 

元来た道を引き返す私達。

ヘイト管理はかんぺき~♪この感じなら今日の昼にでも・・・

やっべ、ナチュラルにユウカの口癖が移ってる。

 

 

 

 

「アビドスに・・・兵を出せ・・・!こうなれば武力行使を・・・!」

 

 

 

 

そろそろ朝ごはんの時間だったので、駅そばの食券を二つ買って席に着く。

今日はもうひと悶着ありそうだから、朝ごはんはしっかり食べないとね。

 

「ありがとね、先生。先生って意外と、その。かっ・・・」

 

『FOOOO!気持ち良い!いや~最高の気分だね!大人負かすのはねぇ!』

 

「・・・こよくは無いかなぁ、うん。」

 

 

なんかフラグが折れた音がした、お前私の事が好きだったのか!?(鈍感系主人公)

でもミレニアム・オオフトモモは束縛強いから・・・

そもそも生徒と先生が恋愛関係になるなんて不健全だよね、ダメゼッタイ。

 

「でも意外だったなぁ、先生って頭はよわよわじゃないの?」

 

『いっ、一応飛び級してるくらいには?』

 

べっつに身体もよわよわじゃないが?と言いかけたが生徒の手前グッと堪えた。

そういえば、イブキちゃんって子もどうやら飛び級するような天才児らしい。

会うのが楽しみだなぁ・・・

 

ヘイお待ち!ホシノサクサク蕎麦の並盛二つだよ!

 

「な・・・なにこれ?」

 

『さっ・・・さあ?』

 

お味は意外と美味しかったが、結局あれがなんだったのかは最後までわからなかった。

 

 

 

ホシノちゃんとのデート(自意識過剰)を終えて登校したわけだが。

なんだろう、色々とすっ飛ばしてる気がする。

と言うか先生の業務を逸脱してないか?(困惑)

 

未だ教壇にすら立ててないんだが?

えっ、授業はBD(ブルーレイディスク)でやれるから必要ない?

ふっ、ふーん?知ってたけどね?そっか、そっかぁ・・・

まあ、勉強を教えるだけが先生の役割じゃないから・・・多少はね?

 

 

「・・・で、カイザーが攻めてくるかもしれないって話?」

『ソーナンス!じゃなくて・・・そーなの。』

 

「ど、どうするんですか?アビドスの戦力じゃ・・・」

『その常に乗り歩いてるヘリコプターさえあれば、何とかなる気もするけどね?』

 

本当にこうして話してる間も、基本降りてこないのは流石だと思う。

武装もなんか物々しいし・・・一体どこからそんな資金が・・・あれ?

今日のアヤネちゃん・・・何か変・・・!

 

「ああ、気づかれましたか?今日は大事な日なのでコンタクトを・・・」

 

 

はっ・・・外すな―――!

メガネちゃんがメガネを外しては・・・いや、生徒の主体性・・・いや・・・

生徒の主体性が一番優先だわ!

 

 

でもさ・・・わりぃ、やっぱつれぇわ。

言えたじゃねえか・・・

「お前の好みとか聞いてねえから黙ってくれねえか?」

 

 

「それで結局どうするんですか~先生?」

『それに関しては・・・アルちゃん達に頑張ってもらおうかなぁと。』

 

 

アヤネちゃんの乗るヘリに登場している私達。

その前に地平線を埋め尽くさんとばかりに、アビドスへ向かってくるかいざPMCの勢力が見える。

大企業と言えど、たかだが1企業でしかないカイザーが学園の武力制圧だなんて・・・

他の学園がどういう反応をするのか・・・考えなかったのだろうか?

 

とは言え、私達7人で何とかなる訳もない。

 

 

「ふははは!企業に逆らうからこうなるのだ!全軍・・・は?」

 

 

 

「便利屋6・・・便利屋が!(ヤケクソ)現れたという通報があったのはここですか!?」

 

「ゲヘナの風化委員!?それに行政官か!?何でこんなところに・・・」

 

道を塞ぐように現れたのは、ゲヘナの風紀委員会。

だから、アルちゃん達の事をゲヘナに通報する必要があったんですね。(MGTN構文)

 

それにしてもなんて服・・・コーヒーの飲み過ぎでおかしくなったのかな?

行政官の正体見たりって感じだな。

 

通報の時も、私がシャーレの先生だって知った途端に食いつきが良くなったんだが。

これがモテ気って奴か?

Chu!モテすぎてゴメン♡

 

 

「殺戮の音を・・・響かせよう。」

白くて長い髪をたなびかせる彼女・・・キャラが被ってないか?(懸念)しかし・・・

何故かこの場でドレスを着ていることは良い―――理解できる。

だがしかし、何故オペラ調の仮面を被っているんだ―――理解できぬ。

 

 

「許さぬ・・・殺してやるぞ―――陸八魔アル。貴様の死をもって私の芸術は完成される。」

「なななな、なっ・・・なんですって―――!?私悪くないのに・・・!*1

 

アルちゃんを挟む形で相対する・・・カイザーPMCとゲヘナ風紀委員会。

み・・・みつどもえだ!ところで勢力バランス大丈夫そ?

アルちゃんたった1人だけど。

 

 

「我々の目的はアビドス高校だ・・・そこを通してもらおうか。」

 

「・・・作品作りの邪魔はしないでもらおうか、無粋な観客よ。」

 

まさかカイザーと事を構えるつもりじゃないだろう?ただ道を開けてくれるだけで・・・」

 

 

この銃の名は―――「囁き」。

銃が囁くのだ・・・引き金をひけ―――と。

 

「離れてください!今の委員長四轍目で気が立っていて・・・!」

 

 

躊躇なく放たれた弾丸が・・・いや、凶弾がPMCを襲う。

 

 

「こっ、こいつ撃ちやがった!?一切の躊躇なく・・・!」

 

フハッ、銃撃の瞬間の・・・胸の震えよ。

 

 

 

化け物には、化け物をぶつけんだよ!

とはいえこのままではアルちゃんがあまりにも可哀そうだ。

さあ、初めての戦闘(チュートリアル)だ!多分違う!

 

「ああ、今からシッテムの・・・」

『大丈夫アロナちゃん!私・・・』

 

チュートリアルと説明書は見ない主義だから!

お前・・・お前ぇ!頭の中にスポンジでも詰まってんのか!?

大丈夫、指揮をするって・・・つまりポケモンバトルみたいなもんでしょ?

 

 

『避けて!アル!』

「どどどど、どっちによ!?」

 

避けろ!と言われればこう・・・なんかいい感じに対処できるのではないのか!?

 

 

「第1章は序曲・・・エレガンテ・・・自由に、鮮やかに。」

 

「こっ、こいつ・・・イカれてやがる!」

 

アルちゃんを狙っているはずの弾丸は、流れ弾という形でPMC達を襲う。

何かシッテムの箱の空間識別能力?が良い感じに作用して、上手い事なってるらしい。

お前・・・只の教員が戦術指揮なんてできる訳ないだろ。

 

 

「第2章はマ・ノン・トロッポ。早く・・・されど早すぎないように。」

 

「さぁ、踊って見せろ陸八魔アル、操り人形のように!」

「ちょ、ちょっと見てないで助けなさいよ~!?」

 

「ふざけやがってこいつら・・・!」

 

 

「第3章・・・フハハハ!さあ、終演と行こうか!」

 

『避けて、アル!多分・・・上に!!』

「上になんてよけれるわけないでしょ!?!?」

 

「第4章、終幕・・・さぁ、フィナーレ(ひなあられ)だ!」

 

「なっ・・・何よこれぇ!?」

 

辺り一面を吹き飛ばさんとする紫色の光の奔流がアルちゃんを襲う・・・前に。

アルちゃんのつけていたバックパックから気球を展開させる。

ヘリコプターが気球とアルちゃんを回収していく・・・

メタルギア以外でフルトン回収が見れるなんてなぁ・・・(しみじみ)

 

「しっ・・・死ぬかと思ったわ・・・!」

『お疲れ様アルちゃん、報酬は多めに支払っておくね?』

 

念のために下で待機してもらっていた便利屋の皆ももう大丈夫そうだな・・・よし。

 

 

『さあ、じゃあ後は見ていよっか。』

「えっ、目当ての便利屋がいなくなれば交戦は止めるんじゃ・・・?」

 

『良い事を教えてやる、621。一度生まれたモノ(争い)は・・・』

 

 

「やっ・・・やられる前に反撃だ!ゲヘナの風紀委員を叩き潰せッ!

「カイザーPMCが交戦行動を取りました!反撃を開始します!」

 

 

『・・・そう簡単には、消えない。』

「いや、621って誰なのよ。」

 

 

 

辺り一面焼け野原だ。まさに兵どもが夢の跡。

これだけこっぴどく壊滅すれば、事態の隠蔽は不可能だろう。

 

「フハッ、フハハハハハ!・・・アコ。私は帰って寝るわ、後はお願い。」

「はい、委員長・・・お疲れ様でした。」

 

 

しょうきに もどった! らしいゲヘナの風紀委員長が帰宅の準備を進める。

 

煤けたゴリアテから、見知った顔が無様に転がり落ちてくるのが見える。

 

とは言えゲヘナには迷惑をかけてしまった、今度埋め合わせをしないといけない。

脚でも何でも舐めるんで許して下さい!

 

 

「ほ、本当に終わっちゃったの?私達ほとんど何もしてないけど・・・」

 

『本来、皆がこんな厄介毎に首を突っ込む必要は無いんだよ。』

『子供達は・・・青春を思いっきり楽しんでほしいでしょ?』

 

そもそも学生が廃校の対策に追われて・・・

ましてやアイドルなんてあり得る訳が・・・あっ。

なっ、無いとは言い切れないけど?出来る事なら健やかに育って欲しい。

 

 

『さあ、帰ろっか!私達のアビドスへ!』

「私達・・・あの。えっと・・・えへへ。(諦観)」

 

 

廃校対策委員会の長い一日は・・・こうして終わった。

 

カイザーPMCは事実上の業務停止。

言ってしまえば、トカゲの尻尾切りの形となった。

責任を負うはずのカイザーPMCの理事の話は、不自然な程に何故か聞こえてこない。

 

 

後日、カイザーローンからメールが来ていた。

その通達の内容は、カイザーが起こした今回の問題への賠償金についての話。

そして、それとは別に・・・

今までの金利分の支払いを帳消しにし今後の金利も無しにするという破格のモノ。

なっ、なして?ここまで良い条件が来るとも思っていなかったのだが・・・

 

「うおおおお!すごいわよ先生!これもしかして先生が・・・?」

『知らん・・・何それ・・・怖・・・』

 

まあ、それにしても借金がある事には変わらないのだが・・・

大きな進歩だろう、だからこそ学業に取り組む余裕もできるというものだ。

 

『気を取り直して、授業をしよっか皆!教科は・・・道徳!』

 

「ん、問題ない。」

「いや、シロコ先輩にこそ必須でしょ。」

 

『言っておくけど、主に貴方たち二人の為にやるんだからね?』

 

「うへ~先生がアビドスで授業やるなんて何時ぶりだろうなぁ~」

「わぁ~楽しみです!」

「今日は、アビドスの歴史に残る一日になりますね・・・!」

 

「あの・・・そろそろ帰っても・・・ダメ?もう少しだけ?わっ・・・わかりました・・・」

 

 

遂に始まったアビドスでの授業。

こういうのでいいんだよ、こういうので。

他にも沢山の学園がキヴォトスにはある訳だ、きっと各学園の問題を解決していくんだろう!*2

 

 

私達の学校生活は・・・これからだ!

 

 

 

「ねえ・・・先生?アリサ先生。」

 

『ん、どうしたのホシノちゃん?かしこまって。』

 

「私さ・・・アビドスに来たのがアリサ先生で、本当に良かったって・・・思うよ。」

 

『そう?えっ、えへへ・・・何か照れるなぁ。これからもよろしくね?』

 

 

この笑顔が見れたのなら、私も頑張った甲斐があったというものだ。

私は・・・理想の先生に・・・近づけているのかな。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

黒塗りの高級車が並ぶ、高層ビル群。

高級品の並ぶオフィスに響く怒鳴り声が、その人物の不機嫌さを如実に表していた。

 

 

「ゆ・・・許さんぞシャーレェ!こうなればシャーレの建物ごと吹き飛ばして・・・!」

 

「り・・・理事!お気を確かに・・・!そんな事をすれば私達もただでは・・・」

 

「そんな事は知るかぁ!このままでは引き下がれん・・・!」

 

 

そんなオフィスに・・・場違いな少女が一人。

 

「あ・・・あの!アビドスの皆さんや先生に酷い事をするのは・・・もうやめてください!」

 

扉の開いた音は・・・しなかった。

討ち入りのつもりだろうか、何故かこのキヴォトスで竹刀入れを持った少女が一人。

こいつは・・・お嬢様学校のトリニティか?

何処かで見た事があるような・・・

 

 

 

「これ以上はもう・・・許しませんよ!」

 

「何様のつもりだ貴様。おい、こいつをつまみだせ!」

 

 

 

 

「・・・最終警告だと。言ったつもりだったんですが。」

 

パチンというフィンガースナップの音とともに、私の護衛がガクリと項垂れる。

 

「皆さんは、もう退出して頂いて大丈夫ですよ?後は私が「終わらせて」おくので。」

 

何故か少女の発言を聞き、何も言わずに外に出ていく私の護衛達。

部屋に・・・異様な雰囲気が漂う。

 

「誰なんだ・・・貴様は。」

「ああ、自己紹介がまだでした・・・私の名前は「ファウスト」。」

 

「貴様のような平凡な女が裏社会の王であるファウストだと?笑わせてくれる。」

 

「その・・・紙袋を被った大男*3がお好みでしたか?」

 

「それにしても()()()()は・・・少しやりすぎましたね?」

「到底・・・()()()()で完結できるレベルじゃない。」

 

「抜かせ、力のあるものが弱いモノから搾取して何の問題がある?」

 

 

「私は、ハッピーエンドが大好きなんですよ。」

「だから、邪魔する人が・・・許せなくて。」

 

「でも、力のない主張に世界はついて来てはくれませんでした。」

 

 

 

「ところで、ハッピーエンドの条件って一体なんだと思います?」

 

「は、はぁ?急に何の話だ?」

 

私の意見に興味は無いのか、その女はそのまま続ける。

 

「私はこう思っています・・・可愛い女の子が最後に勝つことだと。」

 

 

「私がわざわざ姿を現すなんて、滅多にないんですが。」

「顔を晒すなんて、リスクでしかないですし・・・」

「それでも私がここに出向いたのは2つの理由があります。」

 

「一つは・・・「ここで確実にカタをつけるため。」」

「「シンパ」も「掃除屋」の皆さんも・・・やはり確実性には欠けますからね。」

 

「そしてもう一つは・・・」

ここでの目撃者くらいなら全て()()()と判断しての事です。

 

ニッコリと笑ったファウストと名乗った女。

ゾワリ・・・と、機械の体で感じる筈のない寒気を感じて一歩後ろに下がる。

気圧されたというのか・・・!?たかがこんな小娘にカイザーPMCの理事であるこの私が・・・?

 

 

「安心してください。」

 

許せない・・・

 

「貴方のも・・・」

 

許してはいけない・・・!

 

「貴方の名前も。」

 

この小娘を許すわけにはいかないッ!!!

 

私が全部・・・有効活用しますから。

 

 

「舐めるなよ、小娘ェ!!」

 

 

ピンと甲高い音と共に、コインが宙を舞う。

拳銃を抜こうとして、何かがおかしい事に気づく。

 

幻影博文派燕月剣(げんえいひろふみはえんげつけん)」直伝・・・これぞ、奥義。

 

コインが空中でとどまった様に落ちてこない・・・違う。

 

 

私の視界が、落ちているんだ。

何時鞘から抜いたかも分からない程の居合切り。

銃より早いのなら、このキヴォトスで剣を持つのも頷ける・・・!

 

ミストファイナー・・・なんて。もう聞こえていませんか。

 

このキヴォトスで近接武器を持っている時点で・・・早く警戒するべきだった。

そんな後悔はもう既に遅く、ゴトリと言う音とともに意識は暗闇に呑まれていった。

 

 

彼女は目元を細めたまま、口元だけをニッコリと曲げて・・・続ける。

 

「安心してください。貴方も今日から・・・ファウストです。」

*1
今回ばかりは彼女の徹夜の原因なので殆どアルちゃんのせいだぞ!

*2
そんなことはない

*3
おそらく原作の元ネタ。気になる人はギルティギアを・・・やろう!




R15の範囲内でシナリオにつっこめそうなミームはあらかた回収したつもりだけど
もし何か無ければ教えてくれメンス~

ゲヘナ生徒はまだ別の場所で
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